『スカーレット』第7週(第41話)あらすじ・ネタバレ感想!常治と深野が意気投合?

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出典:『スカーレット』公式ページ

仕事の問題、結婚の問題、酒を水にすり替えていたことで、常治(北村一輝)と衝突した喜美子(戸田恵梨香)。

しかし、今回の件のおかげで、喜美子は自分の本当の「答え」を見つけることができました。

深野(イッセー尾形)の過去を知り、人柄を知った喜美子が本当になりたいものは絵付師なのか…その答えが出たのです。

そして、運命は喜美子の味方なのかもしれないと思わせることも起こるのでした。

『スカーレット』第7週「弟子にしてください!」第41話あらすじ

喜美子(戸田恵梨香)のお見合いが破談。さらに水を酒と偽り飲まされ、父・常治(北村一輝)が激怒。

喜美子が火鉢の絵付けを学ぶ了承を得るのに失敗する。

翌日、喜美子を後押しできず謝る母マツ(富田靖子)と、居合わせた妹たちに、喜美子は見ない方がいいと忠告されながらのぞき見た絵付け師・深野(イッセー尾形)の創作する様子と、秘められた半生を明かす。

貧しい幼少期、従軍した戦争体験。

喜美子はある決意を家族に告げる。
出典:NHK

【ネタバレ】『スカーレット』第7週(第41話)の感想

深野(イッセー尾形)が笑いながら絵付けをする理由

絵付けの仕事に集中している深野(イッセー尾形)がなにやら唸り声をあげていましたが、喜美子(戸田恵梨香)が顔を覗き込んだ時、歯をむき出しにして笑っているではないですか。

深野に声をかけると、「恥ずかしい、恥ずかしい」と頭を抱えます。

もともとは日本画を描いていた深野は、昔は賞をとったり個展を開いたりしていたようです。

しかし、戦争が始まると戦争画家になることに。

今までは自然や笑顔の子供の顔など穏やかな絵を描いていたのですが、銃弾や血、勇敢に敵へと立ち向かっていく兵士の姿ばかり描くようになったと言います。

喜美子同様に貧乏だったが、やりたいという気持ちを大事にしてここまでやって来た深野。

そんな彼が戦後に出会ったのが、絵の付いた火鉢でした。

なんと贅沢!戦争が終わって、日本にこんな余裕ができたことを実感した深野はこれを生業にしたいと思うようになったと言います。

戦争画家になって、もう好きなように絵が描けないと思ったものの、火鉢に贅沢に絵を施せる。

そう思うだけでもニヤニヤとしたくなるということなのです。

それを聞いた喜美子もニヤニヤですよ。

絵付けをしたいのか、絵付師になりたいのか。喜美子(戸田恵梨香)の答えは

改めて喜美子は、絵付けをやりたいと深野に訴えます。

すると、深野は喜美子に聞くのでした。

「絵付けがしたいのか、絵付師になりたいのか。どっちや?」

これを聞いたマツ(富田靖子)は、違いがわかりません。

遊びか仕事かと聞いているのかとも思うのですが、どうやら違います。覚悟の問題です。

絵付けで稼ぎたいと思う喜美子。

しかし、お金や時間がないという壁があります。

すると深野は言ってくれました。

「負けたらアカン。なにかやろうと思ったときにお金がないことに気持ちが負けたらアカン。どっちや」

その時の喜美子は、答えを出すことができませんでした。

絵付師になりたいのであれば、基本からたたき込むと言ってくれますが…どうなのでしょう。

しかし、喜美子はマツが永山陶業で絵付けの勉強をさせてもらえるという話を持ってきた時、答えが出たのです。

「絵付けをやりたいんやない、絵付師になりたいんやない。うちはフカ先生について行きたい。フカ先生から学びたい。他の誰でもない。嬉しそうに笑いながら描くフカ先生に。決めた、うちはフカ先生の弟子になる」

仕事で選ぶのではなく、誰から教わるかだったんですね。

そこまで自分の本心がわかった喜美子は、また一つ強くなった気がします。

運命は喜美子(戸田恵梨香)の味方?常治(北村一輝)と深野(イッセー尾形)が居酒屋で意気投合

喜美子の決心が固まったその日の夜のことです。

常治はいつものように居酒屋で飲んでいるのですが、知らない人と飲んで酔って大盛り上がりです。

非常に楽しく盛り上がるわけですが、その相手はなんと深野!

おでんのちくわと間違えておしぼりを食べようものなら、「それちくわちゃうやん!」とツッコミながら笑う常治。

お酒も入ってどこまでもアホをしまくるふたりの陽気な男。

そこに忠信(マギー)がやってきたことで、隣にいるのが丸熊陶業で絵付けの仕事をしている人だと理解するのです。

丸熊さんとこの絵付けの先生…ということは、喜美子が絵付けの仕事をしたいと言い出したきっかけはこの男か!と常治はすぐに理解したのでしょう。

さっきまでゲラゲラ笑っていた常治、急に酔いが醒めたように大人しくなりました(笑)

さっきまで「このおっちゃんめっちゃおもろいねん!」と騒いでいたのに…さて、どうしますか常治さん。

でもきっと、喜美子のことを話しても深野先生はあんまり人の名前を覚えていませんから…。

しかし、この出会いは確実に喜美子が絵付けの勉強をするのに追い風になってくれると思うのです。

明日の続きに期待が高まる瞬間でした。

『スカーレット』第7週(第41話)まとめ

深野が喜美子に、絵付けの勉強をしたいけれどお金が…と言ったとき、お金がないからといって意思を曲げたらあかんと言いました。

うわー、わかるーと思ったのです。

○○したい!けどな~と、「けど」って続くと人って前に進めません。

言い訳を理由に動き出さないのはとってももったいないこと。

逆に、「でも~」の後に続くもののせいで立ち止まってしまうなら、それは本気じゃないのかも?と思われても仕方がないかも。

大事なのは、何があってもそれを得たいという「強い意思」なのでしょう。

でも…と思えるリスクに負ければ「やっておけばよかった」と後悔するだけ。

ならば思い切ってやった方が良いんですよ!

また、喜美子がただ絵付けの仕事をしたいのではなく、深野から絵付けを教わりたい!というものでした。

誰でもいいわけじゃない、この人!って思える人がいると心強いものです。

正直、どんな業界でも師匠選びはけっこう大事だと思います。

心の底から絵を描くことが好きで、描けることに喜びを感じる深野であれば喜美子にとって最高の師匠になってくれるでしょう。

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