自分の借金の一部を草間（佐藤隆太）が払ったことで、プライドが傷ついた常治（北村一輝）は子供たちのために買ってきた手袋と、大野家に手に入れてもらったラジオを手放し、それでも足りない分を求め家の中を探し回ります。
喜美子（川島夕空）はもらっておいたらいいと言いますが、常治はこれを受け入れません。
「男の意地とプライドじゃ」
そう言われても喜美子にはわかりません。
しかし、あるエピソードを振り返ったことで、喜美子も理解し、そしてそれは常治に気づきを与えました。
さらに喜美子は草間指導の元で柔道を始めるのですが、ここで喜美子の周りの子供たちも続々と入門。道着姿の喜美子は必見です！
目次
『スカーレット』第2週「意地と誇りの旅立ち」第8話あらすじ
借金を立て替え、川原家のピンチを救った川原家の元居候・草間（佐藤隆太）。
だが父・常治（北村一輝）はその好意を受け入れられず、なけなしのお金をかき集めて返そうとする。
喜美子（川島夕空）は常治の行動が納得できず常治と衝突。
すると「男の意地や」と本音を明かされ言葉が胸に刺さる。
喜美子は悩んだ末、ある宣言をすることに…一方、川原家の騒動を見守った草間は信楽での滞在を延長し、ある計画を実行しようと動き出す。
出典:NHK
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【ネタバレ】『スカーレット』第2週（第8話）の感想
常治（北村一輝）の意地と誇り
草間（佐藤隆太）が払った分の借金を返そうとする常治（北村一輝）は、ラジオと手袋を大野家に売り、残りの20円を得るため家の中を探し回ります。
恩返しのためにしたと言われても、これを受け入れられない、受け入れようとしない父の気持ちを喜美子（川島夕空）は理解できません。
「女にはわからへん」と喜美子を突き放しますが、それでも彼女は知りたいと思います。
そこで常治は言いました。
「もらいたくてもできへん。男には意地とプライドがあるんじゃ！」
うん、確かにわからんです。
意地を見せるのは良いですが、その意地とは見栄じゃないか！そう思えてしまいました。
喜美子も最初は理解ができませんでした。
しかし、一晩考え、喜美子なりに答えを出します。わからないからと投げ出す子ではないんですね。
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主観と客観
朝になり、喜美子は自分の考えを常治に言うため、縁側にいる父の元へ急ぎました。
妹ふたりがまだ寝ている中、喜美子は話し始めるのです。
「紙芝居や」
…なんのことだ？
喜美子は、直子（やくわなつみ）を連れて紙芝居屋さんのところへポン煎餅をもらいに行ったときの話を始めたのです。
ポン煎餅をもらうのには、お金がいる。妹にだけこっそりくれと言ったがくれなかった。
そして後からやって来た黒岩（溝上空良）たちに「厚かましい」と言われました。
紙芝居を見るのはタダやと言われたのに、喜美子はムッとし、紙芝居を見ずに家に戻る。
その話を聞いた母・マツ（富田靖子）が「なんで？」と聞きます。
常治も見てくればよかったのに。という顔をします。
しかし、このときの喜美子の中に沸き上がったのは「女の意地」だったのです。
「で、何が言いたいんだ？」
と常治が言うと、喜美子は大きな声でいいました。
「女にも、意地と誇りがあるんじゃー！」
…そこか！それも常治と同じような「見栄」。本当は喜美子も紙芝居を見たかったのです。
あとから直子に「紙芝居見てみたかった」と癇癪を起されてもグッと耐えていたのは、自分のプライドとの闘いだったんですね。
あの時は踏んだり蹴ったりな回でしたが、喜美子はそれでも自分の意地を突き通したということ。
女にはわからんと常治は言いましたが、どうやら喜美子にも常治の「意地」というものがわかったみたいです。
そして常治も、草間に借金の一部を出してもらったことに意地になっていましたが、その心も変わったみたいです。
宿代などと清算にしていきましょうと言われますが、20円のことは忘れることに…。
喜美子と常治、よく似た親子であることは変わりありませんが、そのおかげで主観と客観が入れ替わり、相手の想いを自分のことのように理解することができたのではないかなぁと思います。
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草間流柔道開設。続々とやってくる子どもたち
お金を貯めた草間は、川原家にお礼を言った後、東京へと行くつもりでしたが、喜美子の意地を聞かせてもらいその予定を変更しました。
大野家から道場を開けるような場所を聞き、そこで子供たちに柔道を教えることにしたのです。
これには喜美子も大喜び。やる気満々です。
陽子（財前直見）は息子の信作（中村謙心）も鍛えてやってくださいと言い、息子の意思を確認することなく入門させました。
最後にそこで柔道をやっていたのは、戦死した照子（横溝菜帆）の兄。
その場所を借りて、草間は自身の流派、草間流道場を開設しました。
これを聞きつけると、他にも柔道を習いたいとやって来た子供がたくさん。その中には黒岩も。
力が有り余っているから教えてくれと言います。すると喜美子も大歓迎！
「こい！」と言って、すでに二人とも戦闘モードです。
さらには照子も入門！お嬢様もやるのか！と驚きましたが、これは信作との接点を作るためなのでは？なんて勘ぐりもしてしまいます。
柔道という武道を通して、本当の逞しさとは何か、本当の優しさとは何か、本当に強い人間とはどういうものか、人を敬うことの大切さを教える草間流柔道は掃除からスタート。
喜美子たちはやる気満々に、畳を拭くことから始めるのでした。
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『スカーレット』第2週（第8話）まとめ
二人は撮影の合間もとーっても仲良しなんです👭#スカーレット pic.twitter.com/Dxq8IdwqQk
— 朝ドラ「スカーレット」第2週 (@asadora_bk_nhk) October 8, 2019
常治の言う「男の意地とプライド」はわからないでもありません。が、こんなことがなければ常治は借金を返さずに家にラジオを置き、手袋を2人に渡していたのでしょう。
なんとなく、常治の言う「意地」は潔く生きるではなく、弱みを隠しているように見えるんですね。そういうところからも、草間と常治に人としての差を感じてしまいました。
しかし、そんな常治に助けてもらった恩は忘れません。それに、意地はあるものの、常治は人情味がある人なんだろうなということを改めて思わされました。
さて、ついに喜美子たちは柔道を習うことに！直子はつまらないと言ってやりませんが、ここから子供たちがどんな成長をしていくのかが楽しみです。
今回の朝ドラは、うまい子役が渋滞していると言われるほどに面白いわけですが、そんな子たちがひとつの画面に集まっているとなれば、楽しまずにはいられません！
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