『スカーレット』第6週(第36話)あらすじ・ネタバレ感想!喜美子が本当にやりたい仕事を見つける

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出典:『スカーレット』公式ページ

丸熊陶業の食堂で働き始めた喜美子(戸田恵梨香)が興味を持ったのは、陶器に絵を付ける「絵付係」という部署です。

翌日、学校から帰って来たばかりの照子(大島優子)に絵付係のことを聞きます。

以前から衝突が尽きなかった絵付係のトップ城崎(渋谷天外)が丸熊陶業と縁を切ると言って工房を出ていくと、喜美子は「絵付けの仕事がしたい」と志願!

女が絵付けなんて前例がないと照子が言うと、喜美子も昔の話を引っ張り出し、頼み込みます。

やりたいと思ったら、どこまでも道を切り開いていこうとする喜美子の力強さは見習いたいものです。

『スカーレット』第6週「自分で決めた道」第36話あらすじ

会社で見た火鉢の絵付け作業が忘れられない喜美子(戸田恵梨香)。

社長令嬢の照子(大島優子)に頼み込み、立ち入り禁止の作業場に入らせてもらう。

居合わせた幼なじみの信作(林遣都)と共に、絵付けの原画を眺めていると、職人たちが戻ってくる。

喜美子は怒られるのを覚悟するが、職人たちは会社とケンカ別れして出て行ってしまう。

帰り道、喜美子は悩んだ末、引き返す。

翌日、会社には新たな絵付け職人(イッセー尾形)の姿が。
出典:NHK

【ネタバレ】『スカーレット』第6週(第36話)の感想

眠れない夜。ニヤニヤしながら眠れば怖い夢も見ない

絵付けの仕事を見た喜美子(戸田恵梨香)は、その日の夜なかなか眠ることができませんでした。

それだけあの仕事が気になる様子。

隣で眠る直子(桜庭ななみ)が起きていることに気づくと、怖い夢を見たと聞かされます。

真っ赤な空だった。それは夕日などではなく、空襲の空です。

いくら年月が経とうとも、直子の中にはあの戦争の傷が深く残り続けています。

そして、喜美子が手を放したことでひとりぼっちになってしまったことも…。

まだそんなこと引きずってる?って思われそうですが、それだけ辛いものです。

もしかしたら、喜美子が大阪に行っている間もその空襲の時と同じ感覚を抱いたのかもしれません。

過去を振り返ってもなんもならん。

だから、楽しいことを考えて寝ようと喜美子は言います。

怖いなら手を繋いで寝れば良い。

起きた百合子(福田麻由子)も一緒に手を繋いで、好きなことを考えて寝ようとします。

「子供みたいやん」

「ええやん。子供で」

無理に大人びることもないのです。

ありのままで。おかげで直子と百合子はすんなりと眠ります。

が、やっぱり喜美子はあの仕事が気になって気になって仕方がありませんでした。

楽しいことを考えて寝ればいいと言ったものの、当の本人は興味津々で楽しそうと思えて眠れなくなっていたということです。

喜美子(戸田恵梨香)大好き照子(大島優子)が猛ダッシュで帰宅。そして信作(林遣都)がとにかくイタい!

喜美子の仕事は朝の9時から夕方4時までです。

なので、照子(大島優子)が学校から帰ってくる頃にはもう丸熊陶業を出てしまっています。

どうしても喜美子に会いたいと思った照子は、学校が終わると猛ダッシュで帰宅。

帰る寸前の喜美子を捕まえることに成功したのです。

やっと会えたと喜ぶ照子。

喜美子からすれば相変わらずだなぁという雰囲気です。

さらに、翌年から役所勤めが決まった信作(林遣都)は、卸したての背広を着て登場。

「これでお前らも、信様ーって言わざるを得ないぞ!」と言いますが、喜美子と照子はきょとーんとするばかり。

テレビの前の私は林遣都どうした!?ただただイタいぞ!と思うばかりです

背広姿の俺かっこいいだろ!みたいに言いたいのでしょうが。

かっこつけと照れが邪魔です(笑)

城崎(渋谷天外)が丸熊陶業から去り、絵付係は空っぽに。ついに喜美子(戸田恵梨香)は自分で道を選び、照子(大島優子)に懇願する

喜美子の今の仕事は、照子が「比較的楽なところで働かせて」と言ったことがきっかけでした。

仕事は楽な方が良いだろうと考える照子ですが、喜美子としては大変な方が楽しいと考えるので、この計らいにため息です。

今の仕事はつまらないかと聞かれるが、そんなことはありません。

やるべき仕事をやっていることには変わりありませんからね。

そんな喜美子だからこそ、照子に聞きます。

あの絵付け係の仕事についてです。

どうやら絵付係の仕事は職人の城崎(渋谷天外)がデザインを考え、照子の父・秀男(阪田マサノブ)が提案し、作業員みんなで絵を描いて行って焼く。

絵付きの陶器は、他の陶器に比べて高級品に扱われるので価値が高いのです。

つまり、丸熊陶業のを支える一つの商品ということ!

これも城崎という職人がいるおかげなのですが、ここで問題が発生。

前々から折り合いが悪かった丸熊陶業と城崎。

ついに仲違いをしてしまったため、城崎が部下を連れて辞めてしまったのです。

おかげで絵付係の小屋はもぬけの殻。これからどうするのだろうと不安になるレベル。

一度は家に帰ろうとした喜美子ですが絵付けの仕事をしたいという気持ちが冷めず、照子の元に戻り絵付けの仕事がしたいと言い出します。

女が絵付けなんて考えられない。陶芸もそう。

男の仕事を女がやることなんてと照子は言うのですが、それで引き下がる喜美子じゃありません。

昔、照子は日本初の婦人警官が誕生した時、これに憧れ自分も大人になったら婦人警官になりたいという夢を抱たことを思い出させます。

今は男の仕事でも、女ができないものではない!それは警官も陶芸家も絵付けも一緒だ!

ついには喜美子が「お願いします」と照子に対して敬語で頼んでくるものですから、照子も心が折れます。

父には照子から話を通してもらい、翌日から喜美子は絵付けに…。

そう言われると、喜美子は喜びのあまり照子に抱きつきます。

小さいころから頼られたい願望の強かった照子としては「悪い気はせぇへんなぁ」と言いつつ、とても嬉しそうです。

一緒になって信作も喜んで抱きつこうとしますが、照子に突き飛ばされます(笑)

省かれた信作、おつかれさまー(笑)

絵付係へやってくると謎の人。誰!?そしてくしゃみ!

自分の好きな仕事、それも絵に携わる仕事であるとなると喜美子は心の底から喜びます。

おかげでその日、常治(北村一輝)が酔っ払って帰ってきても上機嫌で父を転がして居間に運びます。

絶えず笑う喜美子。

本当に進みたい道に進めた時、人ってこうなるんだなぁと思えました。

そして翌日、絵付係に行った喜美子なのですが…そこに初老の男性がいました。

えっ、誰…?

お互いに会話はなく、誰だろうこの人はと常に相手の様子をうかがっている感じです。

そして、その男性は言葉を出すことはないのですが…くしゃみを。

また謎を残したまま第7週に続くみたいです。

『スカーレット』第6週(第36話)まとめ

『スカーレット』のレビューを書かせていただいて度々出てくるんですけど、この人誰だ!?と謎を残して終わる手法です。

陶芸家・慶乃川(村上ジョージ)から始まり、草間(佐藤隆太)、ちや子(水野美紀)、あき子(佐津川愛美)、城崎、そして今回の人物です。

謎を残したまま引っ張ったり、ラスト1〜2分でとんでもないトラブルを起こして終わることが多いので、はいはいまたこのパターンねと思いたいのですが、結局いつも「え?誰!?」とか「なんでそこで終わるかなぁ!」と思わせる展開で終わられます!本当、引きがお上手で。

そして、信楽へ帰ることを自分で決めたことが第6週のタイトルである「自分で決めた道」かと思ったのですが、どうやら絵付けの仕事を自らつかみ取りに行くところまでだったみたいですね。

そうやって自分の決めた道を何が何でも掴み、頑張っていこうとする姿は羨ましく、私もこうなりたいなぁと思えてしまいます。

そりゃ、大変なこともあるでしょうが、好きなことだから頑張れると思うのです。

で、最後に出て来たくしゃみのおじさんが何者なのか!?来週がまた楽しみです。

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