『スカーレット』第6週(第35話)あらすじ・ネタバレ感想!信楽へ戻った喜美子が川原家に安定をもたらす

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出典:『スカーレット』公式ページ

信楽へと戻って来た喜美子(戸田恵梨香)は、さっそく家のことを仕切り、まもなく丸熊陶業で働くこととなりました。

仕事内容は食堂でご飯を作ったり、各部署にお茶の入ったやかんを持っていったり、交換したりです。

最初のうちは「大阪帰れ!」と怒鳴った常治(北村一輝)ですが、喜美子が帰って来たことでガッツポーズ。

そして直子(桜庭ななみ)は幼いころよりもずっと素直に喜美子の言うことを聞くようになりました。

丸熊陶業でお茶の入ったやかんを交換して回る最中、喜美子はある部署に興味を持ちます。

立ち入り禁止と言われて追い出されてしまうのですが…この城崎組とはいかに!?

『スカーレット』第6週「自分で決めた道」第35話あらすじ

大阪の暮らしに別れを告げ、信楽に戻った喜美子(戸田恵梨香)。

父の常治(北村一輝)と仲直りして川原家に久しぶりの平穏が訪れる。

喜美子は反発する妹の直子(桜庭ななみ)をなだめつつ、実家の借金を返すため、地元で一番の陶芸会社で働き始める。

仕事は社員食堂のお手伝い。

大阪での仕事に比べてあまりにも簡単で、物足りなさを感じる喜美子。

ある日、初めて見た絵付け火鉢に目を奪われ、立ち入り禁止の作業場に入ってしまい…
出典:NHK

【ネタバレ】『スカーレット』第6週(第35話)の感想

「大阪帰れ!」と怒鳴りつつ、めちゃくちゃ喜ぶ常治(北村一輝)

大阪を後にした喜美子(戸田恵梨香)は、再び信楽へ戻ってきました。

これには母のマツ(富田靖子)もビックリです。

自分で決めた道なので苦言などなく、喜美子はテキパキと家事をこなしていきます。

常治(北村一輝)が仕事を終えて家に帰ってくると、百合子(福田麻由子)の声だけでなく喜美子の声もするのでびっくり。

あんな喧嘩をした後なので、常治はひたすらに「大阪帰れ!」と怒鳴りますが、喜美子は静かに「帰らん」と返します。

面と向かう時だけは怒鳴ったりムスッとする常治ですが、誰もいないところではガッツポーズをして大喜び。

そんな姿を知っているのは、マツだけでした。

と言っても父の言葉の裏くらい喜美子も読めるでしょうし。

だから怒鳴られてもさらりとかわせるんですよね。

すぐにカッとなってはいけない。

もしかしたらこれも、草間流柔道とのぶ子(三林京子)の元で培ったスキルかもしれませんね。

戻って来た喜美子(戸田恵梨香)はしっかり川原家の要に

喜美子が家のことをやるおかげで、川原家の食卓は安定したようです。

肉の入った肉じゃがが出ますし、常治の酒の量は当然減らされます。

「こんなんじゃ飲んだうちに入らん!週8じゃダメか」

「あかんねん。週8ってなんや」

と、まともに取り合いません。

それが最善と思うのでしょう。正しいです。週8って…(笑)

喜美子が美味しいご飯を作れるようになったことでマツは感動し、百合子は学校であったことを喜美子に話します。

そして直子(桜庭ななみ)は、夕食前になつに勉強を見てもらうことでちょっとずつできるようになるのです。

そんな直子は、高校卒業したら家を出て東京に行くと言います。

常治にこれを言っても「あかん」の1点張りなのも分かっていますが、喜美子は違うのです。

「やりたいことあんの?何やりたいか決めてんの?どこでなにやるか、考えてんの?」

家から離れたいだけだろう直子は、喜美子のこの質問に言葉を詰まらせます。

目的があって東京に行くんじゃないならやめなさいと普通なら言いそうですが、

「ならじっくり考えなさい。姉ちゃんも聞いてあげるし」

芋もいらんとご飯を残そうとしていた直子ですが、喜美子に言われると逆らえず、大人しく夕飯を食べます。

なんだかここに、直子の成長を感じてしまいました。

第1週の頃の直子とか朝ドラ主演にはないヤバさがありましたからね。

「紙芝居見たかった!」とキレたり、借金取りが食べていたゆでたまごが食べたくて手を噛んで逃げたり…。

常治に対しても反抗しまくっていた直子ですが、喜美子という「理解者」ができたことで、だいぶ心が丸くなったように思います。

そして、マツもちょっと変わった気がするのです。

常治にお金をくれと言われたらさらりと出してしまい、酒も言われるがままに出していましたが、喜美子というストッパーが登場したことでホイホイ出していないっぽいのです。

喜美子は川原家の太陽。

そして大事な要になっていると思うと、信楽に帰ってきてくれて良かったなぁとわかります。

喜美子(戸田恵梨香)の丸熊陶業でのお仕事は?

約束通り丸熊陶業で働かせてもらえることになった喜美子。

その仕事内容は、従業員のお昼を作ったり、各部署にあるお茶の入ったやかんの交換です。

朝の9時から夕方4時までの仕事で、お昼時がピーク。

しかし、朝から晩まで女中の仕事をしていた喜美子にとっては簡単な仕事です。

食堂のおばちゃんと化した喜美子は、先輩従業員の緑(西村亜矢子)と八重子(宮川サキ)に教えられながら頑張ります。

にしても、初出社の日にはなぜか常治が付いて行こうとしたり、喜美子の身なりに文句を言ってきます。

動きやすい格好でええやんとマツと言い争いになると、常治は喜美子のマフラーを引っ張り、マツは取らせまいともう一方を引っ張ります。

すると喜美子はどうなりますか?首しまりますよね。

その図がとっても面白かったです。

そんなに偉いのか!?城崎剛造(渋谷天外)

忙しい昼が終わると、食堂で沸かせたお茶を各部署の火鉢の上に持っていき、温かいお茶を何度も交換するのですが、喜美子はその中で気になる部署を発見します。

それは絵付係という作業場で、火鉢の表面に素敵な絵を施す部署です。

今までになかった部署であり、始めて見る光景に喜美子はやかんを持ったまま棒立ち。

しかも、絵付け作業をしている人たちは、喜美子の存在を煙たそうにしています。

しまいには、ここのトップである城崎(渋谷天外)です。

「この城崎組の作業場は、関係者以外立ち入り禁止」

そう言われると、喜美子は追い出されてしまいました。

ガラス戸がぴしゃりと閉じられ締め出されます。

しかし、それで帰る喜美子ではありません。

城崎が筆で花のつぼみをぽつりと描く姿を、喜美子は小屋の外から覗き見します。

立ち入り禁止だけど見るなとは言われていませんし、絵が好きな喜美子にとっては興味が湧かないわけがありません。

しかし、筆ひとつ置くのにドヤ顔の城崎。そして驚く従業員。

この部署、本当になんなんでしょ?

『スカーレット』第6週(第35話)まとめ

喜美子を締め出した城崎は、あき子(佐津川愛美)の父ばりの強面ですが、こんな登場の仕方をするということは確実にこれから喜美子と関わりを持っていく人物。目が離せません。

また、実家に帰って来た喜美子がしっかり家を守っているのを見ると、これは大阪での修業の賜物だろうなぁと思えます。

最初は理不尽にも思えたのぶ子の指導に屈しなかった喜美子ですから、もう常治のワガママもへっちゃらでしょう。

直子やマツ、百合子の成長も見れた気がして嬉しい回でした。

明日で第6週が終わるわけですが、今度はどんなドタバタを起こして終わるでしょうか?

もう落ち着いて終わらないってことだけはわかっていますよさすがに!楽しみです。

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