夜な夜な描いた琵琶湖の絵に感心する草間(佐藤隆太)に褒められると、喜美子(川島夕空)の顔はにやけていきます。
すると喜美子は夢中になって絵を描き、学校を休み、翌日も学校で勉強もせずに絵を描き続けました。
絵を褒められたことは喜美子にとって嬉しいことですが、これがまた常治(北村一輝)を怒らせることになるのです。
ついには照子(横溝菜帆)と信作(中村謙心)に勉強を教わることになるのですが、喜美子の意識は別の方へ。
しかし、最終的に読み書きの必要性を身に染みて感じる姿が描かれました。
ああ、それは字が読めないと辛いなぁ…ってしみじみ思える展開です。
目次
『スカーレット』第1週「はじめまして信楽」第5話あらすじ
昭和22年滋賀・信楽。
9歳の川原喜美子(川島夕空)は得意な絵描きで、給食費を稼ごうと考える。
お金がなくて見られなかった紙芝居を自ら作るつもりだ。
絵を描き始めると、居候の草間(佐藤隆太)に絵をほめられ、喜美子は喜ぶ。
没頭するあまり、学校へ行くのを忘れてしまうほど。
出会ったタヌキ、きらめく琵琶湖、大切な家族。
喜美子が絵を描き終えると、家族と草間の前で披露する。
ところが思わぬ家族の言葉で、予期せぬ事件が。
出典:NHK
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【ネタバレ】『スカーレット』第1週(第5話)の感想
女に学は不要。常治(北村一輝)にも酒が不要にならんだろうか…
夜な夜な喜美子(川島夕空)は、慶乃川善(村上ジョージ)からもらった紙と、大野家からもらった絵具を使い、絵を描き始めました。
下書きの段階のものを草間(佐藤隆太)に見せると、素晴らしいと喜んでもらい、喜美子も嬉しくなりました。
すると喜美子は、翌日も絵を描くことに夢中になり、学校も行かずに描き続けてしまったのです。
夜には酔った父親を大野家まで迎えに行くと、陽子(財前直見)が喜美子が学校を休んだことをポロッと常治(北村一輝)の前で言ってしまいました。
常治が激怒するかと思いきや「別に構わへん!女に学問なんていらん!」と言い、学校を休んだことを咎めませんでした。
そう言われたせいもあってか、学校へ行った喜美子は教科書を立ててこっそり絵を描き続けていました。もちろん、そんなこと先生にはバレバレ。
勉強しないといつまでも読み書きできないわよと望月先生(前田絵美)に怒られますが、喜美子は胸を張って「おなごは勉強しなくてもいい!川原家の家訓です!」と言うのです。
これにはみんなあっけらかん。常治は酔った勢いでとんでもないことを言ってしまったものです。
おなごに学問はいらないと言った常治ですが、常治のお酒もいらないんじゃないかな?なんて思ってしまいました。
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今日の直子(やくわなつみ)
ワガママ言い放題の直子(やくわなつみ)ですが、どうもSNS上では評判が良いのです。
変に子役っぽくなくて自然とか、どうしても「良い子」が多い中で直子のふて腐れ方や文句の言い方がリアル。
確かに、できなくて「できない!」と駄々をこねてやらなくなる子供って多いんですよね。
第4話の喜美子のように、人が頑張って作ったものに文句を付けたりする子とか…相手の心がわからないからこそ言ってしまうものなので、こういう子いるよなぁと思えば腹も立たないのか…。
今回は喜美子が描いた絵を使って紙芝居を披露したわけですが、草間やマツ(富田靖子)は喜ぶものの、直子だけはずっと口をゆがませます。
「紙芝居は1人10銭もらいますー」と喜美子が言えば、「紙芝居はタダや!タダや!はようやれ!」とせっつくのです。
紙芝居と言えども、喜美子が描いた絵を順番に見せるだけのもの。
直子としては、そんなの紙芝居ちゃう!と怒ります。
あんた、紙芝居見たことないって言ってたのによく知ってますなぁ~と、ツッコミたくなりました。
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酔ったあなたが悪いのよ…と、言ってやりたい
喜美子が作った紙芝居を喜ぶマツと草間。
そこに常治がものすごい怒った顔で帰ってきたのです。
何を怒っているのか、それは喜美子が学校で「女に学問はいらない。それが川原家の家訓です」と言ったことが関係していました。
仕事の最中、「喜美子がそんなことを言ったからあの子は勉強しないんだ」と照子(横溝菜帆)が、父の秀男(阪田マサノブ)に言うのです。
そんなこと言うわけないだろうと笑う秀男。
常治としては赤っ恥をかかされたのです。
なんてことを言うんだと喜美子を叱りますが、そもそもは常治が酔って言ったことですよね!?
喜美子、再びとばっちりです。さすがに辛くない?と思わされます。
しかも、喜美子の素敵な絵を見ても腹の足しにならんもんに時間を使うなと言い、喜美子自身もそれで納得しようとするのです。
草間はもっと評価するべきだと言いますが、そんな言葉も常治の耳には届きません。
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学問よりも生活の知恵の方が燃える!
常治に言われ、照子に勉強を教わりに行く喜美子。
取引先との関係を悪くしないためにも「すぐに勉強させに向かわせます」と言われたのです。
そこで理科の勉強を始めるのですが、やっぱり漢字が読めないのでなかなか進みません。
が、教科書に「間引きをすることでジャガイモがたくさんとれる」と書いてあるとわかった途端、喜美子の興味は漢字よりも芋の育て方になってしまいました。
食べ物を作ることが最優先と思っているのですから仕方がないでしょう。
喜美子は勉強そこそこにしてすぐさま家に帰り、庭に芋を作る畑を作っていいかとマツに相談するのでした。
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字が読めないことの悔しさを知る喜美子(川島夕空)
勉強よりも生きる術こそ大事だろ!そう思う喜美子の思考回路。
しかし、文字を読むことの大切さをここで気づかされるのでした。
喜美子が家に帰ってくると、草間の姿がもうありません。
元気になったからと言って出て行ったのです。
その草間は、出て行く前に喜美子宛てに手紙を残し、紙芝居代の10銭も置いて行きました。
これで給食費が払えるなぁと母は喜美子に言うわけですが、喜美子の心はすでに給食費より草間の存在だったでしょう。
手紙を読めないから読もうかとマツは言いますが、「読める!」と言って喜美子は外に!
きみ子様江
心に栄養をいただきました
有難う いつかまた
お逢い出来る日が来ることを
祈って さや(よ)うなら
草間宗一郎
草間がいなくなったことはもちろんのこと、彼が残してくれた手紙を読めないことに、喜美子は涙を流しました。
この涙は悲しみであり、悔し涙だろうなぁと、私には受け取れました。
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『スカーレット』第1週(第5話)まとめ
人は、出会いと別れで成長していくものですよね…😢#スカーレット pic.twitter.com/D3guan3nUL
— 朝ドラ「スカーレット」第1週 (@asadora_bk_nhk) October 3, 2019
朝ドラ『スカーレット』も第5話まで見て思ったことは、これから幾度となく作り上げられた芸術品はお金にならず、認められないものだという「意識」との戦いなのかなぁと。
善の陶芸しかり、喜美子の絵しかり。それでも信念を貫き、芸術品を作り上げていくことがどれだけ素晴らしいことなのかが見えてきたらいいなと思います。
にしても、情に熱く家族想いの常治はお酒を飲むと言うことが違うので、これに喜美子はまだまだ振り回されそうです。頑張れ、喜美子。
草間からの手紙を読めずに涙する喜美子が第1週の最後にはどうなるのか。非常に楽しみです。
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