映画は始まったら止まらず突っ走る娯楽。
観客は見始めたら映画に身を委ねるしかなくなります。
そんな映画とどうなるのかわからずハラハラさせるサスペンス・ミステリージャンルの相性は抜群。
アルフレッド・ヒッチコックを筆頭にいろんな監督が映画黎明期からたくさんのサスペンスを撮ってきました。
今回は数あるサスペンス・ミステリー映画の中からミルトモライターたちがおすすめ作品を60本選んでランキング付け!ぜひ参考にしてください。
目次
- 1.サスペンス・ミステリー映画おすすめランキングTOP60
- 1.1第60位:『渇き。』
- 1.2第59位:『悪の教典』
- 1.3第58位:『LUCY/ルーシー』
- 1.4第57位:『ザ・サークル』
- 1.5第56位:『友罪』
- 1.6第55位:『犬神家の一族』
- 1.7第54位:『スマホを落としただけなのに』
- 1.8第53位:『目撃者』
- 1.9第52位:『ミスミソウ』
- 1.10第51位:『散歩する侵略者』
- 1.11第50位:『三度目の殺人』
- 1.12第49位:『コンテイジョン』
- 1.13第48位:『AI崩壊』
- 1.14第47位:『ゲティ家の身代金』
- 1.15第46位:『オリエント急行殺人事件』
- 1.16第45位:『探偵はBARにいる』シリーズ
- 1.17第44位:『殺人者の記憶法』
- 1.18第43位:『告白』
- 1.19第42位:『空飛ぶタイヤ』
- 1.20第41位:『悪人』
- 1.21第40位:『悪のクロニクル』
- 1.22第39位:『マスカレード・ホテル』
- 1.23第38位:『ダ・ヴィンチ・コード』
- 1.24第37位:『39 刑法第三十九条』
- 1.25第36位:『毒戦 BELIEVER』
- 1.26第35位:『暗数殺人』
- 1.27第34位:『レッド・ファミリー』
- 1.28第33位:『ミスター・ガラス』
- 1.29第32位:『ヘイトフル・エイト』
- 1.30第31位:『哭声/コクソン』
- 1.31第30位:『ゴールデンスランバー』
- 1.32第29位:『凪待ち』
- 1.33第28位:『新聞記者』
- 1.34第27位:『ミッドナイト・ランナー』
- 1.35第26位:『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
- 1.36第25位:『シャッターアイランド』
- 1.37第24位:『疑惑』
- 1.38第23位:『ゴーン・ガール』
- 1.39第22位:『ゲット・アウト』
- 1.40第21位:『オールド・ボーイ』
- 1.41第20位:『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
- 1.42第19位:『大誘拐 RAINBOW KIDS』
- 1.43第18位:『殺人の追憶』
- 1.44第17位:『リチャード・ジュエル』
- 1.45第16位:『アンダー・ザ・シルバーレイク』
- 1.46第15位:『ユナイテッド93』
- 1.47第14位:『チェイサー』
- 1.48第13位:『シックス・センス』
- 1.49第12位:『ウインド・リバー』
- 1.50第11位:『search/サーチ』
- 1.51第10位:『北北西に進路を取れ』
- 1.52第9位:『羊たちの沈黙』
- 1.53第8位:『工作 黒金星と呼ばれた男』
- 1.54第7位:『孤狼の血』
- 1.55第6位:『天国と地獄』
- 1.56第5位:『レザボア・ドッグス』
- 1.57第4位:『ユージュアル・サスペクツ』
- 1.58第3位:『ファイト・クラブ』
- 1.59第2位:『スリー・ビルボード』
- 1.60第1位:『セブン』
- 2.サスペンス・ミステリー映画おすすめランキングTOP60まとめ
サスペンス・ミステリー映画おすすめランキングTOP60
第60位:『渇き。』
- 深町秋生の原作小説「果てしなき渇き」を『告白』の中島哲也監督が映画化
- 異常にハイテンションでありながらもスタイリッシュな映像に圧倒される
- 新人時代の小松菜奈が化物のような少女を熱演!演技に対するポテンシャルの高さを見せる
2014年公開の『渇き。』は役所広司が主演を務め、新人時代の小松菜奈が娘役に抜擢されたバイオレンス・サスペンスです。
元刑事である藤島の元に、別れた妻から娘の加奈子が何日も帰らないという連絡が入ります。
学園のマドンナ的存在で成績も優秀だった加奈子を探すために自ら捜査に乗り出した藤島ですが、娘の交友関係などを探っていくうちに、全く知らない加奈子の素顔に直面することに。
原作は深町秋生の「果てしなき渇き」という小説で、第3回「このミステリーがすごい」で大賞を受賞しています。
まともな人間が登場しない物語で、そこにいるだけでも華になる小松菜奈の存在感は圧巻。
ピンク色の坊主姿を披露した森川葵や、二階堂ふみ、橋本愛など脇を固める個性派女優たちの美しさも嬉しい作品です。
ミルトモ 編集部
第59位:『悪の教典』
- 貴志祐介原作の問題作を『スキヤキウエスタン・ジャンゴ』『十三人の刺客』の三池崇史監督が映画化
- 目的のためなら殺人も厭わない狂気に満ちた教師の姿を描く
- 主演の伊藤英明がキャリア初となる悪役を怪演!
2012年に公開された『悪の教典』は、『海猿』シリーズの伊藤英明がキャリア初となる悪役を演じたサイコ・サスペンスです。
日本のバイオレンス映画界の代表的存在である三池崇史監督がメガホンを取りました。
生徒やPTAからも慕われ、評価も高い高校教師・蓮実聖司。
そんな蓮実には、表向きの顔とは別他人への共感能力を全く持ち合わせていない「サイコパス」という隠された顔がありました。
いじめやモンスターペアレンツ、淫行など問題だらけの学校で、目的を達成するために次々と殺人を犯していく蓮実でしたが、些細なミスを犯したことからクラスの生徒全員を惨殺しようと決意します。
ミルトモ 編集部
動物を狩るように生徒を次々と殺していく蓮実先生の狂気には、無双さを感じてしまうほど。
入念に計画を立てて計算してから犯行に及ぶサイコパスの描写はリアルです。
ミルトモ 編集部
第58位:『LUCY/ルーシー』
- スカーレット・ヨハンソンとリュック・ベッソン監督がタッグを組んだサイキック・アクション
- 普段は10%しか機能していないと言われる人間の脳に注目したストーリーが斬新
- 『アベンジャーズ』シリーズで磨き上げられたスカーレット・ヨハンソンの本格アクションにも注目!
2014年に公開された『LUCY/ルーシー』は、『レオン』『ニキータ』のリュック・ベッソン監督と、『アベンジャーズ』シリーズのスカーレット・ヨハンソンがタッグを組んだ、サイキック・アクションです。
ごく普通の生活を送っていた女性・ルーシーは、ある日台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまいます。
人間の体の中にとある物質を埋め込んで物質の海外輸送を企んでいたマフィアでしたが、その物質がルーシーの体内に漏れ出してしまったことから、ルーシーは人知を超えた能力を発揮するようになってしまいます。
ミルトモ 編集部
脳が覚醒していくにつれて上がっていくルーシーの能力や、迫力満点のアクションには手に汗握ります。
ミルトモ 編集部
第57位:『ザ・サークル』
- 『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンとアカデミー賞俳優、トム・ハンクス主演によるサスペンス
- SNSを題材にした物語はそう遠くない未来を予見させ、恐怖を身近に感じる
- 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のジョン・ボイエガ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のカレン・ギランが共演
2017年に公開された『ザ・サークル』は、『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンとアカデミー賞俳優のトム・ハンクスが共演したSNSを題材にしたサスペンスです。
世界ナンバーワンのSNS企業「ザ・サークル」の新入社員・メイは、あることがきっかけでカリスマ経営者・ベイリーの目に留まり、新サービスの実験モデルに大抜擢されます。
超小型カメラによって自分の生活を24時間配信することになったメイは、あっという間にフォロワー1,000万人超えのアイドル的存在になっていきますが…。
SNSという誰もが使ったことがある身近なアイテムを題材にした今作は、今の時代をうまく風刺しています。
人類の未来を予見するSNSサスペンスということですが、これは実際に起こりうる出来事も含んでいるため、あまり笑えないかもしれません。
ミルトモ 編集部
エマ・ワトソンは、今作でも「さすが!」と言わせてくれる演技を披露してくれます。
第56位:『友罪』
- 薬丸岳の原作小説を『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督が映画化した渾身のヒューマンサスペンス
- 生田斗真と瑛太の3度目の共演作品となり、衝撃の過去を持つ男たちの友情を描く
- 自分の1番の友人が日本中を震撼させた凶悪事件の犯人だったら…!?
2018年公開の『友罪』は、生田斗真と瑛太がW主演を務めたヒューマンサスペンスです。
実際に起こった事件をモチーフに、薬丸岳原作の小説を『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督が映画化しました。
ジャーナリストになる夢を諦めて町工場で働き始めた益田は、そこで同期入社の鈴木と出会い、2人は次第に打ち解けます。
しかし、17年前に起きた連続児童殺人事件と似たような事件が起こり、益田は鈴木が17年前に起きた事件の犯人ではないかという疑念を抱き始めたのです。
もし自分の最愛の友が「少年A」だったら…?
凶悪事件の犯人が身近にいることの恐ろしさを描くヒューマンサスペンスで、それぞれ過去に問題を抱える男2人を瑛太と生田斗真が熱演。
ミルトモ 編集部
過去の過ちや罪は許されるのか?生きることは償いなのか、それは許されるのか…。
ミルトモ 編集部
第55位:『犬神家の一族』
- 石坂浩二のはまり役となった推理サスペンスの名作「金田一耕助」シリーズの第1弾!
- 湖から足が飛び出る死体や、佐清などお馴染みのシーンが盛りたくさん
- 監督は日本映画界の巨匠・市川崑
1976年公開の『犬神家の一族』は、横溝正史原作の推理小説を映画化したサスペンスです。
主人公の名探偵・金田一耕助を石坂浩二が演じ、ハマり役となりました。
製薬会社で財を成した犬神佐兵衛が死去。
残された遺書には全財産を恩人である孫娘の珠子に相続すると記載されていたために、遺族たちは騒然。
助けを求められた探偵の金田一耕助が犬神家へ向かうと、第一の殺人事件が起こります。
湖から突き出た足、菊人形に生けられた生首など犬神家の人間が次々と手の込んだ方法で殺されていくなか、犬神家の家宝にまつわる斧・琴・菊に隠された秘密が明らかに。
ミルトモ 編集部
暗い映像やおどろおどろしい音楽も、作品の恐怖を倍増させてくれます。
ミルトモ 編集部
第54位:『スマホを落としただけなのに』
- 志賀晃原作のミステリー小説を『リング』の田中秀夫監督が映画化
- 主演は北川景子、共演は千葉雄大、原田泰造、成田凌、田中圭ら豪華俳優陣が集結
- 誰にでも起こりうるスマホ・SNSを題材にした物語にゾッとする
2018年公開の『スマホを落としただけなのに』は、誰もが持っているスマホやSNSを題材にしたミステリー作品。
彼氏のスマホに電話をかけた麻美は電話に出た見知らぬ男の声に驚きます。
しかし、電話の相手が彼氏が落としたスマホを拾った人物であることが判明すると、安心して電話を切りました。
彼氏の富田のもとにスマホが無事戻って安心した麻美でしたが、その出来事をきっかけに麻美の周りで不可解な事件が起こり始めます。
1人1台がスマホを持つ時代にぴったりのサスペンス!
ミルトモ 編集部
北川景子が主演を務め、田中圭、千葉雄大、成田凌など豪華俳優陣が集結した今作。
成田凌はすごく嫌いになりそうなほどの怪演を見せてくれるので、ファンは続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』と併せてご覧ください。
ミルトモ 編集部
第53位:『目撃者』
- 韓国の名優イ・ソンミン主演、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のプロデューサーが手掛けたサスペンス
- 殺人現場を目撃した目撃者が犯人に狙われるという緊張感がたまらない
- 予想外のアクションなど韓国映画らしい盛りだくさんの展開も見どころ
2019年に公開された『目撃者』は、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のプロデューサーが手掛けた韓国大ヒットのサスペンスです。
『さまよう刃』のイ・ソンミンが主演を務め、殺人事件の現場を目撃した目撃者が犯人に目撃されていたという恐怖を描きます。
深夜に泥酔状態で帰宅した会社員のサンフンは、家の外から聞こえる女性の悲鳴を耳にします。
ベランダに出たサンフンは女性が何者かに殴り殺される瞬間を見てしまうのですが、同時に犯人に姿を目撃されてしまいます。
マンションの部屋の明かりが点いていたことで部屋が特定され、殺人犯に狙われる羽目になるサンフン。
常に犯人に見られているという緊張感に息が詰まりそうになりますが、突如発生するアクションや最後に残るイヤ〜な感じなど、内容的には盛りだくさんで楽しめます。
ミルトモ 編集部
第52位:『ミスミソウ』
- 押切蓮介の人気サスペンスコミックを『ライチ☆光クラブ』の内藤瑛亮監督が映画化
- 若手女優・山田杏奈の映画初出演作品!壮絶な復讐をするヒロインを熱演
- 主人公を襲う「いじめ」がトラウマレベルで悲惨すぎる…
2018年に公開された『ミスミソウ』は、押切蓮介のコミックスを映画化したトラウマ・サスペンス。
若手女優の山田杏奈が映画初主演を務め、壮絶な復讐を成し遂げるヒロインを熱演しました。
東京から田舎の学校に転校してきた主人公の野中春花は、部外者扱いされて壮絶ないじめを受けていました。
唯一の味方である同じ転校生の相場晄を心の支えにいじめに耐えてきた春花でしたが、いじめはエスカレートするばかり。
そしてある日、春花の家が燃やされ妹は重傷を負い、両親は死亡してしまうという事件が発生します。
「トラウマ・サスペンス」のキャッチががピッタリすぎる映画、『ミスミソウ』。
ミルトモ 編集部
復讐を遂げるヒロインを演じた山田杏奈は、酷い目に遭う役が多いな…と少し可哀想になりますがハマり役です。
ミルトモ 編集部
第51位:『散歩する侵略者』
- 『スパイの妻』の黒沢清監督、長澤まさみ、松田龍平の共演で描くSFサスペンス
- 前川大知が率いる「劇団イキウメ」の舞台をスケールアップさせて映画化
- 原作の雰囲気も生かした和製SF映画としての完成度も高い
2017年公開の『散歩する侵略者』は、『スパイの妻』の黒沢清監督が手掛けたSFサスペンス。
長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己ら豪華キャストが集結しました。
数日に渡って行方不明になっていた夫の真治が、別人のように優しくなって帰ってきたことに驚く妻の鳴海。
それ以来、真治は毎日同じ時間に散歩に出るようになります。
しかし同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、不可解な出来事が起こり始めたのです。
ミルトモ 編集部
今作では宇宙人たちが知らない間に地球を侵略しているという恐怖が描かれ、だんだんと取り返しのつかない状況に陥ってしまっていることにハラハラが止まりません。
ミルトモ 編集部
第77回ベネチア国際映画祭において銀獅子賞を受賞した話題の黒沢清監督作品をぜひご覧ください!
第50位:『三度目の殺人』
- 『万引き家族』の是枝裕和監督初のオリジナル脚本で描く法廷心理サスペンス
- 役所広司、福山雅治、広瀬すずの豪華俳優陣が共演
- 第41回日本アカデミー賞において作品賞、監督賞、脚本、助演男優、助演女優、編集の6部門を受賞
2017年公開の『三度目の殺人』は、『万引き家族』の是枝裕和監督のオリジナル脚本による、法廷心理サスペンス。
役所広司、福山雅治、広瀬すずが共演し、第41回アカデミー賞の主要6部門で最優秀賞を受賞しました。
勝ちにこだわる弁護士の重盛は、前科持ちである三隅という男の弁護を仕方なく引き受けることになります。
殺人の前科がある三隅はすでに犯行を認めており、死刑がほぼ確定していましたが、重盛は無期懲役へ持ち込むために事件の調査を始めました。
しかし、調査を進めるうちに重盛は三隅が本当に犯人なのか、確信が持てなくなっていきます。
『三度目の殺人』は、『万引き家族』など家族の物語を描くことが多かった是枝裕和監督が初めて挑んだ法廷心理サスペンス。
ミルトモ 編集部
三隅役を演じた役所広司の俳優魂が凄まじい今作。
のらりくらりとしたり、感情を剥き出しにしたりして法定を翻弄する演技にイライラしてしまうほど。
ミルトモ 編集部
第49位:『コンテイジョン』
- 『オーシャンズ11』のスティーブン・ソダーバーグ監督によるパンデミック・サスペンス
- 未知のウイルスが世界中で感染を広げていく様子がリアルすぎる…
- 新型コロナウィルスの感染を予言していた!?と再び話題を集めている
2011年に公開された『コンテイジョン』は、『オーシャンズ11』のスティーブン・ソダーバーグ監督による、未知のウイルスの感染拡大の恐怖を描くサスペンス。
ソダーバーグ監督の作品の中では結構地味かもしれませんが、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ローレンス・フィッシュバーンなど豪華キャストが多数出演しています。
ミルトモ 編集部
香港出張から帰ったベスは、自宅に帰らず風邪のような症状を抱えたまま不倫相手の家へ向かいます。
しかしその頃、ベスと同じような症状の人間が世界中で亡くなり始めていました。
接触感染により数日で命を落とすという新種のウィルスが発生し、世界中で拡大していくなか、人々はそのなかで生きるための道を探り始めます。
ミルトモ 編集部
実際に現実になっていることも多いので、新型コロナウイルスが蔓延している2020の時期だからこそ、絶対に見ておきたい作品です。
第48位:『AI崩壊』
- 『22年目の告白 私が犯人です』の入江悠監督のオリジナル脚本による近未来サスペンス
- AIが価値のない人間を殺戮していくという展開が恐怖すぎる!
- AIの暴走を止めようと奔走する天才科学者を大沢たかおが熱演
2020年公開の『AI崩壊』は、『22年目の告白 私が犯人です』を手掛けた入江悠監督のオリジナル脚本による、近未来を舞台にしたサスペンス。
物語の舞台は、AIが国民の健康や個人情報を管理している2030年の日本。
医療用AIを開発した科学者の桐生浩介は英雄のように扱われていましたが、突如AIが暴走し、価値のないとみなした人間たちを殺戮し始めたのです。
状況が一転し、桐生はテロリストとして指名手配され、警察とAIの監視網をくぐり抜けながら逃走を続けることになります。
ミルトモ 編集部
大沢たかお演じる主人公が追い詰められるのが先か、真実が明らかになるのが先か、タイムリミットがある物語には終始緊張しっぱなし。
ミルトモ 編集部
しかしながら大沢たかおと賀来賢人の演技が素晴らしく、見る価値はあり!
物語の舞台の2030年まであと10年。
ミルトモ 編集部
第47位:『ゲティ家の身代金』
- 1973年に発生した実際の誘拐事件をモチーフに、『ハンニバル』のリドリー・スコット監督が映画化
- 孫が誘拐されるも守銭奴の大富豪、ジャン・ポール・ゲティは身代金の支払いを拒否!
- ミシェル・ウィリアムズ演じる主人公が息子を救うために、凶悪誘拐犯と大富豪の義父と戦いを繰り広げる
2018年公開の『ゲティ家の身代金』は、『ハンニバル』や『グラディエーター』などの名作を世に送り出してきた、リドリー・スコット監督による、実話をもとにしたサスペンス。
1973年に実際に起こったイタリア大富豪、ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件をモチーフにした物語です。
石油王として巨額の富を手に入れたジャン・ポール・ゲティの17歳の孫が誘拐され、母親・ゲイルのもとに1,700万ドルという身代金を要求する電話がかかってきました。
離婚をしてゲティ家から離れたゲイルがゲティ氏に助けを求めるも、守銭奴のゲティ氏は身代金の支払いを拒否!
ゲイルは息子を救うために犯人グループだけでなく、ゲティ氏とも対立することになってしまいます…。
大金持ちで守銭奴って一番嫌なタイプですけど、そんな絵に描いたような人物がこの世に実在したとはまぁ驚き。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
第46位:『オリエント急行殺人事件』
- アガサ・クリスティの名作サスペンスをケネス・ブラナー製作・監督・主演で映画化
- ジョニー・デップやミシェル・ファイファーなど豪華キャスト共演にも注目
- 名探偵ポワロが豪華列車内で起こる密室殺人事件の謎に挑む
2017年公開の『オリエント急行殺人事件』は、誰もが知っているアガサ・クリスティの名作推理小説を映画化したサスペンス。
1974年にも映画化されていますが、2017年版の今作ではケネス・ブラナーが製作、監督を務め、自ら主役の名探偵ポワロを演じました。
トルコ発フランス行きの豪華列車「オリエント急行」の列車内で、大富豪のラチェットが刺殺される事件が発生し、目的地以外共通点がない乗客と車掌を合わせた13人が容疑者となってしまいます。
偶然列車に乗り合わせていた世界一の名探偵・ポワロが、走る密室で起こった殺人事件解決に挑みます。
小説を読んだ人も読んでいない人も楽しめる、推理エンターテイメントとして見事に仕上がった今作!
ジョニー・デップやミシェル・ファイファーなどの豪華キャストが集結したことや、オリエント急行内を再現した美しいセットにも注目です。
『TENET テネット』や『ハリー・ポッター』シリーズとは全く違う、ケネス・ブラナーのカメレオンぷりにも驚かされました。
ミルトモ 編集部
第45位:『探偵はBARにいる』シリーズ
- 東直己のデビュー作「ススキの探偵シリーズ」の映画化
- 大泉洋と松田龍平が主演を務め、2人の絶妙なコンビネーションが話題に
- シリーズは全部で3作が製作され、小雪、尾野真千子、北川景子がそれぞれヒロインを務めた
2011年に1作目『探偵はBARにいる』が公開され、2017年までに合計3作が公開された人気シリーズ。
北海道出身の俳優・大泉洋が、札幌市すすきのを舞台に活躍する探偵を演じ、松田龍平が相棒の高田役を演じています。
作家・東直己のデビュー作を映画化した今作では、事件の依頼者としてヒロインが登場。
探偵と高田が訳あり女性たちの依頼を解決していくという展開です。
小雪、尾野真千子、北川景子と一筋縄ではいかない美しい女性依頼者たちが、ダメダメな探偵を翻弄します。
ミルトモ 編集部
ダメダメで女たらしの探偵も愛嬌があり可愛らしく、松田龍平が演じる相棒の高田は「いつもいいところで出てくるんだよなぁ〜最高!」と惚れ惚れしてしまうほどカッコイイ!
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
第44位:『殺人者の記憶法』
- 『監視者たち』『SILMIDO シルミド』などに出演した韓国の名優、ソル・ギョング主演の戦慄サスペンス
- アルツハイマーを患った元殺人鬼が別の殺人鬼から娘を守ろうと奔走する
- アルツハイマー患者の混沌とした様子を視線だけで表現したソル・ギョングの演技に注目
2018年公開の『殺人者の記憶法』は、韓国の名優、ソル・ギョングが主演を務めた戦慄のサスペンス。
獣医で元殺人鬼という顔を持つビョンスは、アルツハイマーを患っていることから日々の出来事を録音する習慣がありました。
ある日謎の男・テジュに出会ったビョンスは、直感でテジュが殺人鬼であることに気付きます。
しかし、別の日にテジュが娘の恋人として登場したのです。
ビョンスはテジュを捕らえようと1人奮闘しますが、アルツハイマーのせいで記憶が途切れ途切れになってしまいます。
ミルトモ 編集部
アルツハイマー患者の混沌とした表情を視線ひとつで表現するソル・ギョングの芝居に痺れます。
『殺人者の記憶法』にシーンを追加した別バージョンである『殺人者の記憶法 新しい記憶』では、さらなる真実が明らかに!
ミルトモ 編集部
第43位:『告白』
- 本屋大賞を受賞した湊かなえ原作の小説を『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化
- 衝撃的な告白をする女性教師を松たか子が熱演
- 賛否両論があった作品にもかかわらず、日本アカデミー賞において作品賞を含む4部門を受賞
2010年に公開された『告白』は、本屋大賞を受賞した湊かなえの原作小説を映画化したサスペンス。
松たか子が主演を務め、『下妻物語』や『嫌われ松子の一生』を手掛けた中島哲也監督がメガホンを取りました。
とある中学校教師が卒業式の日に、クラスの生徒たちに向かって「告白」を始めます。
それは、この学校に通う自分の娘の死因が警察が断定した事故死ではなく、このクラスの生徒たちによって殺されたというものでした。
教師の森口悠子は自らの手で生徒たちに仕返しをすることを誓い学校を辞め、森口の後任として熱血教師ウェルテルがやってきます。
少年犯罪や報復といった過激な内容を含む今作ですが、賛否両論あったにもかかわらず日本アカデミー賞において作品賞を含む4部門を受賞しました。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
第42位:『空飛ぶタイヤ』
- 『半沢直樹』シリーズの池井戸潤原作小説を長瀬智也主演で映画化
- 大企業リコール隠しを暴くために奔走した男たちの正義を描くサスペンス
- ディーン・フジオカや高橋一生など豪華俳優陣が共演
2018年公開の『空飛ぶタイヤ』は、池井戸潤原作のベストセラー小説の映画版。
ミルトモ 編集部
『超高速!参勤交代』の本木克英が監督、長瀬智也が主演を務め、大企業のリコール隠しを暴くために奔走する男たちを描きます。
ある日トラック事故により1人の主婦が亡くなります。
トラックの運転手は警察の事情聴取に対して「走行中のトラックからタイヤが勝手に外れた」と供述。
整備不良を疑われ、世の中からのバッシングも受ける運送会社社長の赤松は、トラックの構造自体に欠陥があったことを発見したのです。
製造元であるホープ自動車に再調査を依頼したもののなかなか進まず、苛ついた赤松は自ら調査を始めます。
ミルトモ 編集部
メインであるリコール隠しというテーマの他にも、事故を起こしてしまったドライバーや家族の心情などもしっかり描かれていて、考えさせられる作品です。
第41位:『悪人』
- 芥川賞作家の吉田修一原作小説を妻夫木聡、深津絵里主演で映画化
- 孤独と絶望を抱えた男女の当てのない逃避行を描く人間ドラマ
- 主人公・祐一の母親役を演じた樹木希林の苦渋に満ちた演技が光る
2010年公開の『悪人』は、芥川賞作家・吉田修一原作の小説を映画化したヒューマン・サスペンス。
妻夫木聡と深津絵里がW主演を務め、孤独を抱える男女の逃避行を描きます。
長崎の寂れた漁港で祖父母と共に暮らしている土木作業員の青年・祐一は、出会い系サイトを通じて佐賀の女性・光代と出会い愛に溺れるようになりますが、その後祐一が福岡で起きた女性殺人事件の犯人であることが判明。
祐一は光代を車に乗せて逃避行を始めますが、その頃、祐一の実家にはマスコミなどが押し掛けるようになっていました。
ミルトモ 編集部
主演を務めた深津絵里は今作で大胆な濡れ場にも挑戦。
モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞するほどの、体当たりの演技も見どころです。
ミルトモ 編集部
第40位:『悪のクロニクル』
- 人気ドラマ『梨泰院クラス』のソン・ヒョンジュとパク・ソジュンが共演したクライム・サスペンス
- 自ら犯した事件を隠蔽し、逆に罠にハマっていく刑事の運命を描く
- ブレイク前のマ・ドンソクも出演!
2015年に韓国で公開された『悪のクロニクル』は、『梨泰院クラス』で主人公の父親役を演じたソン・ヒョンジュが主演のクライム・サスペンス。
『梨泰院クラス』で主人公のセロイを演じたパク・ソジュンも出演しており、親子が過去に共演していたことでも注目された作品です。
昇進を控えた敏腕刑事のチェ班長は、泥酔状態でタクシーに乗車した際に運転手に襲われ、乱闘の末に運転手を殺してしまいます。
罪を隠そうと現場から去ったチェ班長ですが、翌朝自分が殺した運転手の死体が警察署の前の工事現場に吊るされていたのです!
自分の犯した罪を隠蔽するために奔走するチェ班長が、何者かが仕掛けた罠にどんどんハマっていくという展開にハラハラ!
ミルトモ 編集部
ブレイク直前のマ・ドンソクも共演しているレアな作品です。
ミルトモ 編集部
第39位:『マスカレード・ホテル』
- 東野圭吾原作の「マスカレード」シリーズの1作目「マスカレード・ホテル」を映画化
- 木村拓哉が主演を務め、初の刑事役に挑んだミステリードラマでヒロイン役を長澤まさみが務める
- 監督はテレビドラマ『HERO』シリーズの鈴木雅之
2019年公開の『マスカレード・ホテル』は、東野圭吾原作の「マスカレード」シリーズ第1作目の映画版。
ミルトモ 編集部
都内で発生した3件の連続殺人事件の現場には、いずれも不可解な数字の羅列が残されていました。
捜査を担当することになったエリート刑事の新田は、その暗号から次の殺人現場がホテル・コルテシア東京であることを突き止めます。
捜査のためにフロントクラークになりすました新田が、優秀なクラークの山岸と衝突を繰り返しながら犯人を探していきます。
原作も好評であるだけに映画化が心配されていましたが、木村拓哉演じる新田と長澤まさみ演じる山岸の掛け合いが絶妙!
松たか子や渡部篤郎、菜々緒に高嶋政宏など次から次へと出てくるキャストも豪華で、それだけでも楽しい作品です。
木村拓哉主演の『HERO』シリーズの鈴木雅之が監督を務めているので、テンポ感が合う人にはハマると思います。
ミルトモ 編集部
第38位:『ダ・ヴィンチ・コード』
- 『ビューティフル・マインド』のアカデミー賞監督、ロン・ハワードが世界的ベストセラー小説を映画化
- 名画に隠された謎を暴く2人の主人公をトム・ハンクスと『アメリ』のオドレイ・トトゥが好演
- ルーブル美術館の館長が殺され、その近くに残された暗号を解く
2006年公開の『ダ・ヴィンチ・コード』は、ダン・ブラウンの世界的ベストセラーを映画化した推理サスペンス。
アカデミー賞監督のロン・ハワードがメガホンを取り、トム・ハンクス、オドレイ・トトゥが主演を務めました。
フランスのルーブル美術館の館長が殺される事件が発生し、現場には不可解な暗号が残されていました。
容疑者として連れてこられ誘導尋問を受けていた大学教授のラングドンは、館長の孫娘であるソフィに間一髪で助け出され、暗号解読のために共に行動することに。
2人が調査を進めるうちに、カトリック教徒が隠していたキリスト教史上最大の謎に行き当たります。
宗教史をテーマにしている今作はちょっと取っつきにくい内容ではありますが、歴史が現代に繋がり謎が紐解かれていく展開は快感で、まさにサスペンスそのもの。
ミルトモ 編集部
ダン・ブラウンの原作もすごいですが、ここまで映画にブラッシュアップできたロン・ハワード監督の手腕もさすがです。
ミルトモ 編集部
第37位:『39 刑法第三十九条』
- 『失楽園』『黒い家』の森田芳光監督によるサイコサスペンス
- 心神喪失者の罪は問わないという、刑法第39条をモチーフにしている
- 鈴木京香、堤真一を主演に迎え、多重人格者と女性鑑定士の対決を描く
1999年公開の『39 刑法第三十九条』は、心神喪失者の罪は問わないという刑法第三十九条をモチーフにしたサイコサスペンス。
猟奇的な夫婦殺人事件の犯人として逮捕された劇団員の柴田ですが、事件当時の記憶がないとして犯行を否認。
柴田に対して司法精神鑑定が請求され、鑑定人の藤代は柴田の心神喪失を認めますが、助手の深川はその結果に疑問を抱きます。
やがて裁判が始まり、今まで穏やかだった柴田が一変、奇怪な言動を連発し始めたのです…。
ミルトモ 編集部
冒頭はゆったりと一人語りが多いな…という印象ですが、森田芳光監督独特の重苦しい雰囲気が漂います。
しかし中盤にある大仕掛け以降も小さな仕掛けがあるので、細かいところまで見逃せません。
物語の雰囲気にマッチする俳優陣の演技が心地よいのですが、柴田役の堤真一だけは異常で余計に目が離せないのです。
ミルトモ 編集部
第36位:『毒戦 BELIEVER』
- ジョニー・トー監督の『毒戦 ドラッグ・ウォー』を『お嬢さん』の脚本家チョン・ソギュンが大胆リメイク
- 今作が遺作となったキム・ジュヒョクをはじめとする俳優陣の狂気の演技に注目
- 最後まで犯人がわからない展開にハラハラ
2019年公開の『毒戦 BELIEVER』は、香港ノワールの名作、ジョニー・トー監督の『毒戦 ドラッグ・ウォー』の韓国リメイク版。
パク・チャヌク監督の『お嬢さん』で脚本を務めたチョン・ソギュンによる大胆リメイクと、チョ・ジヌンとリュ・ジュンヨルがW主演を務めたことでも話題になりました。
麻薬取締局の刑事・ウォノは、正体不明の麻薬王「イ先生」を発見し組織を壊滅させるために日々捜査を続けていました。
ある日爆発した麻薬製造工場から1人の生存者が発見され、ウォノは組織に捨てられたという青年・ラクとともに潜入捜査を開始することに。
しかし、2人を待ち受けていたのは麻薬漬けの狂人たちでした。
チャ・スンウォンやキム・ジュヒョクが演じる狂人たちがとにかく印象的!
ミルトモ 編集部
勘が良い人はすぐにイ先生の正体がわかってしまうかもしれませんが、それでも最後まで飽きずに見れる作品です。
ミルトモ 編集部
第35位:『暗数殺人』
- 韓国で起きた実際の殺人事件をモチーフにしたサイコ・サスペンス
- 『チェイサー』『哀しき獣』のキム・ユンソクと『神と共に』シリーズのチュ・ジフンがW主演を務める
- 次々に証言を覆すチュ・ジフン演じる犯人役にイライラ!本当は何人殺したの?
2020年公開の『暗数殺人』は、韓国で起きた殺人事件をモチーフにしたサイコ・サスペンス。
熱血刑事キム・ヒョンミン役をキム・ユンソク、刑事たちを翻弄する猟奇殺人犯カン・テオをチュ・ジフンが演じています。
恋人を殺した罪で捕らえられたカン・テオは、刑事のヒョンミンに「本当は7人殺した」と告白。
テオの告白を真面目に受けとる者が警察内にいない中、ヒョンミンがたった1人で捜査を進めると、テオの証言通りに白骨死体が見つかります。
しかし、その後テオの態度は一転し、7人を殺害したという供述を覆したのです…。
容疑者と刑事の心理戦が描かれる『暗数殺人』ですが、テオとヒョンミンの駆け引きや執念の捜査など、激アツな展開が満載でした。
クルクルと証言を覆すサイコパスな犯人ですが、こんな人が実在したと思うと恐ろしいです。
ミルトモ 編集部
第34位:『レッド・ファミリー』
- 『殺されたミンジュ』『プンサンケ』の鬼才・キム・ギドク監督による異色のサスペンス
- 韓国に潜入した北朝鮮工作員たちが韓国の普通の家族の生活に触れることとで生じる心の動きを描く
- コミカルとシリアスのバランスが素晴らしく、最後は泣ける!
2014年公開の『レッド・ファミリー』は、韓国の鬼才と呼ばれるキム・ギドクが手掛けた異色のサスペンス。
ミルトモ 編集部
家族のふりをして韓国での潜入活動を行う北朝鮮工作員のグループ。
主に脱北者の暗殺任務を遂行してきた4人でしたが、隣に暮らす韓国人の一家と触れ合ううちに次第に心が揺れ動き、自分たちの任務に対する疑問を抱くようになります。
しかし、そんな4人の動きを察した上層部から、隣の一家を殺せという任務が下されるのです。
仲の良い家族は上下関係がはっきりしすぎている北朝鮮工作員だった…という興味深い設定と、お隣と繰り広げるドタバタ劇がコミカルで、最後までしっかりと見れる作品です。
家族を演じることで本当の家族を知り、故郷の家族たちを想う工作員たちの姿に涙せずにはいられませんでした。
ミルトモ 編集部
第33位:『ミスター・ガラス』
- M・ナイト・シャマラン監督、ブルース・ウィリス主演『アンブレイカブル』の続編
- 『アンブレイカブル』『スプリット』のキャラが勢揃いした、シリーズの集大成
- ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカヴォイが同じ役を続投
2019年公開の『ミスター・ガラス』は、M・ナイト・シャマラン監督が手掛けた『アンブレイカブル』の続編。
ミルトモ 編集部
『アンブレイカブル』からブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソン、そして『スプリット』からジェームズ・マカヴォイが出演し、同じ役を演じています。
フィラデルフィアのとある施設に集められた3人の男たち。
不死身の身体を持ち悪の力を感知するデヴィッド、24の人格を持つケヴィン、驚くべきIQと壊れやすい体の持ち主であるミスター・ガラス。
精神科医のステイプルは男たちの持つ特殊能力について、禁断の研究を用いて真意を確かめようとしていました。
2001年に公開された『アンブレイカブル』を見た時は、まさか『スプリット』と合わせた続編になると思ってもいませんでした。
ミルトモ 編集部
シャマラン監督といえば「どんでん返し」の名監督でもありますが、もちろん今作でも衝撃のラストが…!
ミルトモ 編集部
第32位:『ヘイトフル・エイト』
- 『キル・ビル』『イングロリアス・バスターズ』のクエンティン・タランティーノ監督による密室劇
- サミュエル・L・ジャクソンやカート・ラッセルなどタランティーノ作品に欠かせない俳優たちが集結
- タランティーノ監督が敬愛するエンリオ・モリコーネが音楽監督を務め、アカデミー賞を受賞
2016年公開の『ヘイトフル・エイト』は、クエンティン・タランティーノ監督の長編8作目となる密室西部劇。
南北戦争終結後のワイオミングで猛吹雪に見舞われた賞金稼ぎのマーキスは、凶悪犯・イジーを捕らえた別の賞金稼ぎ・ルースと遭遇し、寒さを逃れるために紳士洋服店へ逃げ込みます。
しかし、店内には怪しげな男たちがおり、思わぬ事件に発展していくことに。
店内にいるのは全員嘘をついている8人の男女。
そこで起こる殺人事件をきっかけに、事件の意外な真実が明らかになっていきます。
ミルトモ 編集部
それぞれの素性がわかり始め、偶然集まった8人が繋がり出し、こんがらがった紐が溶けていったと思ったらあとはめちゃくちゃ…というタランティーノ監督らしい作品で、サスペンス、ミステリーの概念も覆されます。
ただ、ワンシチュエーションなので絵面としての動きがあまりないことに物足りなさを感じるかもしれません。
ミルトモ 編集部
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第31位:『哭声/コクソン』
- 『チェイサー』『哀しき獣』のナ・ホンジン監督による、正体不明のサスペンス・スリラー
- 誰を信じていいかわからない状態に泣きそうになる!
- 日本人俳優の國村隼が「よそ者」役で登場し、その年の映画祭において数々の賞を受賞
2017年公開の『哭声/コクソン』は、『チェイサー』や『哀しき獣』を手掛けたナ・ホンジン監督によるサスペンス・スリラー。
韓国の平和な村に謎の日本人が住み着き、村人たちの間で謎めいた噂が広まるなか連続殺人事件が発生します。
殺人を犯した者には体に共通の症状が現れ、次々と事件を引き起こしていくのですが、事件を担当することになった刑事・ジョングの娘の身体にも他の犯人たちと同じ症状があることを発見します。
娘を助けるために謎の男に会いにいくジョングでしたが、ジョングの行動が村を混乱の渦に陥れてしまうのです。
ミルトモ 編集部
ナ・ホンジン監督作品らしく、ただのサスペンスで終わらずにじわじわと主人公が追い詰められるホラーめいた展開や、誰を信じて良いかわからない展開に泣きそうになります。
ミルトモ 編集部
祈祷師に扮したファン・ジョンミンの祈祷シーンは迫力満点!
ミルトモ 編集部
第30位:『ゴールデンスランバー』
- 伊坂幸太郎原作の小説をカン・ドンウォン主演で映像化したサスペンス
- 大統領暗殺の罪を着せられた男の逃走劇を描く
- 原作とは異なるラストや大がかりなアクションなど韓国版の大胆な脚色も見どころ
伊坂幸太郎原作の小説で堺雅人主演で映画化された『ゴールデンスランバー』を、『新・感染半島 ファイナル・ステージ』のカン・ドンウォンが主演を務めた韓国版。
アイドル歌手のスアを強盗から救い、国民的英雄となった宅配ドライバーのゴヌ。
高校時代のバンド仲間であるムヨルに呼び出され再会を喜ぶゴヌでしたが、その背後で次期大統領候補の有力者が爆弾テロによって暗殺されるという事件が発生。
何者かの陰謀に巻き込まれ暗殺犯に仕立て上げられたゴヌは、警察に追われる身になってしまいます。
国家の陰謀に巻き込まれた、ごく普通の青年の逃走劇を描いた今作。
原作や日本版とは異なるラスト、アクションシーンなど大胆な脚色が話題を呼びました。
ミルトモ 編集部
誠実すぎ、優しすぎの性格が故に不幸に巻き込まれてしまう主人公・ゴヌに共感せざるを得ません。
しかし、政府とメディアによる情報操作はやろうと思えば現実でも可能なこと。
ミルトモ 編集部
第29位:『凪待ち』
- 『孤狼の血』の白石和彌監督、香取慎吾主演によるヒューマンサスペンス
- 絶望に翻弄され堕ちていく主人公を演じた香取慎吾の演技に注目
- 脚本は『クライマーズ・ハイ』の加藤正人で、白石監督作品の常連である音尾琢真は今作にも出演
2019年公開の『凪待ち』は、白石和彌監督、香取慎吾主演によるヒューマン・サスペンスで、『クライマーズ・ハイ』の加藤正人が脚本を務めました。
ギャンブルに溺れ毎日を無為に過ごしていた郁夫は、恋人の亜弓の故郷である石巻で人生の再出発を誓います。
平和な日々を取り戻しつつある郁夫でしたが、ある夜亜弓に罵られ、亜弓を車から降ろしてしまいます。
しかしその翌日、何者かに殺された亜弓の死体が発見されたのです…。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
メインは殺人事件の犯人探しではなく、郁夫の性格や葛藤、それとどう生きていくかについて。
白石監督は、人間が普通に生きていことの難しさを描くことが上手いな、と思いました。
ミルトモ 編集部
第28位:『新聞記者』
- 『怪しい彼女』のシム・ウンギョンと松坂桃李がW主演を務めた社会派サスペンス
- 第43回日本アカデミー賞において最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞の3冠を総なめ!
- 現実に起きた事件と妙にマッチすることが多く、他人事ではいられない…
2019年に公開された『新聞記者』は、シム・ウンギョンと松坂桃李がW主演を務めた社会派サスペンス。
ミルトモ 編集部
日本人の父親と韓国人の母親の元、アメリカで育ち、日本の新聞社で記者として働く吉岡エリカ。
ある日、エリカのもとに匿名で大学新設計画に関する極秘情報が送られてきます。
一方、現政権に不都合なニュースを削除やコントロールを任された内閣情報操作室の官僚・杉原は自分の仕事に対する葛藤を抱いていました。
杉原は尊敬する上司である神崎と久々の再会を果たすも、その数日後に神崎が自殺をしてしまいます。
大学新設計画や職員の自殺など、実際にあった日本で事件とマッチしすぎて色々と思いを巡らせてしまうことは仕方がないでしょう。
ミルトモ 編集部
また衝撃のラストシーンで、杉原は何を語ったのでしょうか?
ミルトモ 編集部
第27位:『ミッドナイト・ランナー』
- パク・ソジュンとカン・ハヌルの人気俳優がW主演を務めたサスペンス・アクション
- 迫りくるタイムリミットと裏に隠された事件の重さにハラハラが止まらない
- 主役2人のコンビネーションがコミカルで、サスペンスでありながら見やすい作品
2018年公開の『ミッドナイト・ランナー』は、韓国の人気俳優パク・ソジュンとカン・ハヌルがW主演を務めたサスペンス・アクション。
ミルトモ 編集部
警察学校で出会った2人組、ギジュンとヒヨルは性格が正反対であるにもかかわらず親友同士。
そんな2人は休暇中に出かけた街で、偶然女性の誘拐現場を目撃してしまいます。
学校で教わった通りに通報するものの、手がかりや証拠がないことと複雑な手続きにより捜査はなかなか始まりません。
時間が過ぎていくなか、ギジュンとヒヨルは独自で捜査に乗り出します。
ミルトモ 編集部
女性拉致事件の背景にある重苦しい題材は見ていて辛いものがありますが、作品自体は爽やかな青春物語なので、パク・ソジュンきっかけで韓国ドラマにハマった人にはぜひ見て欲しい作品です。
第26位:『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
- 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督がアガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆
- 『007』シリーズのダニエル・クレイグ、『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスら豪華キャスト集結
- テンポが良くて最後まで見やすいサスペンス
2020年公開の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆した推理ミステリーです。
ミルトモ 編集部
ちょっと癖のある探偵ブノワ・ブランを『007』シリーズのダニエル・クレイグ、一族の異端児であるランサー役を『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンスが演じ、豪華キャストが集結しました。
世界的ミステリー作家で大富豪のハーラン・スロンビーが85歳の誕生日を迎えた翌日、遺体となって発見されます。
事件解決の依頼を受けた探偵のブノワ・ブランは、全員が第一容疑者になってしまった莫大な遺産を抱えるハーランの家族たちの秘密を炙り出していくことに。
ミルトモ 編集部
特にキャプテン・アメリカの真面目な印象が強過ぎたクリス・エヴァンスが、Fワード連発なキャラを演じているのがとても楽しそう!
アガサ・クリスティーに捧げたオリジナル脚本ということですが、ライアン・ジョンソン監督の愛を感じました。
ミルトモ 編集部
『オリエント急行殺人事件』のようなエンターテイメント性を感じる今作ですが、なんとシリーズ化決定の噂も!
ミルトモ 編集部
第25位:『シャッターアイランド』
- レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督による極上のミステリー
- 見逃し必至!最後のどんでん返しにびっくり…
- 何度でも見返したくなる、伏線がたっぷり盛り込まれた物語
2010年公開の『シャッターアイランド』は、レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督のタッグによる極上のミステリー。
ミルトモ 編集部
ボストンの沖合に浮かぶ精神を病んだ犯罪者を収容する施設がある島「シャッターアイランド」。
ある時、四方を海に囲まれた島から1人の女性が失踪し、連邦捜査官のテディ・ダニエルズは相棒のチャックと共に島を訪れます。
テディたちが収容されている精神異常者たちの捜査を進めるなか、島で行われているマインドコントロールの事実が明らかに。
ディカプリオだけじゃなくて観客も迷宮入りしてしまうような難解作品の代表作!
しかしながら予想もつかない衝撃のラストに、何度でも見直したくなる作品であることは間違いありません。
ミルトモ 編集部
第24位:『疑惑』
- 岩下志麻と桃井かおりの演技対決
- 違うタイプの悪女の腹の探り合いにドキドキ
- 女の生き方は様々
埠頭に突っ込んだ車に乗っていた会社社長が溺死。
しかし、後妻の球磨子は無傷で助かり、その後彼女は夫の生命保険を狙った偽装事故の殺人容疑で逮捕されてしまいました。
彼女は裁判での態度も悪く、世間は彼女を犯人と決め付けるような風潮が出来上がっている中、球磨子の弁護人にやり手の佐原律子が選出されます。
しかし、感情的で挑発的な態度の球磨子と冷静で淡々と仕事をこなす律子はまったく馬が合わず、2人はどんどん対峙していき…。
松本清張の同名小説を『砂の器』『鬼畜』の野村芳太郎が映画化。
二転三転し、先が読めないストーリーを巧みに演出しています。
ミルトモ 編集部
ドロドロのバトルではあるのですが、どちらも一本芯が入った強い女同士、幕引きでは友情とも言い難い不思議な絆ができる独特な後味があります。
名女優たちの繊細な演技を楽しんでください。
第23位:『ゴーン・ガール』
- 『セブン』のデヴィッド・フィンチャー監督がギリアン・フリンのベストセラー小説を映画化
- 夫役のニックを『アルゴ』のベン・アフレック、妻のエイミーはロザムンド・パイクが演じる
- 知られざる夫婦の秘密とその結末に驚愕!
2014年公開の『ゴーン・ガール』は、デヴィッド・フィンチャー監督がギリアン・フリンの全米ベストセラー小説を映画化したサスペンス。
幸せな結婚生活を送っていたニックとエイミーですが、2人の結婚5年目の記念日にエイミーが突然失踪。
自宅のキッチンから大量の血が発見されたことと、メディアが事件を取り上げたことからニックに疑いの目が向けられてしまいます。
しかし失踪したはずのエイミーは姿と名前を変えて生きており、浮気をしたニックへの復讐の機会を狙っていたのです。
暴走するメディアによって夫婦に隠された素性が暴かれ、事件は思わぬ展開を迎えます。
作品を通して夫婦間における信頼、事件に関する過激報道、金銭問題に晒される夫婦の姿が描かれています。
正直観ていると暗くなること間違いなしの映画。
ミルトモ 編集部
女性の狂気が炙り出される映画でもありますが、観客の60%が女性だったことにも驚きです。
第22位:『ゲット・アウト』
- ジェイソン・ブラム製作、ジョーダン・ピールが監督を務めたスリラー作品
- 第90回アカデミー賞では脚本賞を受賞
- 人種差別を恐怖にまで進化させた衝撃の物語や、トランプ大統領当選を受けて変更したラストにも注目
2017年公開の『ゲット・アウト』は、『パラノーマル・アクティビティ』など数々の人気ホラーを世に送り出してきた、ジェイソン・ブラム製作、コメディアン出身のジョーダン・ピールがメガホンを取ったスリラー作品。
ミルトモ 編集部
黒人カメラマンのクリスは、白人の恋人・ローズの自宅を訪れます。
寛容なローズの家族たちに歓迎されるクリスでしたが、次第に居心地が悪くなり、ローズの家に黒人の使用人がいることにも違和感を感じるようになりました。
ある日、ローズの家で開催されたパーティーで黒人の青年を見つけたクリスが彼へカメラを向けてシャッターを切ると、青年が突然「出て行け!」と襲いかかってきたのです。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
アメリカでもオバマ大統領の登場で、黒人差別に対する状況がよくなると考えられましたが、現状を見るとそうは思えません。
ミルトモ 編集部
第21位:『オールド・ボーイ』
- 『JSA』のパク・チャヌク監督が日本のコミック『ルーズ戦記 オールドボーイ』を映画化
- カンヌ国際映画祭でクエンティン・タランティーノに激賞されて審査員特別賞を受賞
- 迫力満点のバイオレンス描写と衝撃の結末に驚くこと間違いなし
2004年公開の『オールド・ボーイ』は、『JSA』のパク・チャヌク監督によるバイオレンス・サスペンス。
原作は土屋ガロン&峯岸信明原作の『ルーズ戦記 オールドボーイ』という日本の漫画です。
ミルトモ 編集部
ごく平凡な生活を送っていたオ・デスは突然拉致され、その後15年にわたって監禁されてしまいます。
ある日突然解放されたデスは、自分を監禁した人間たちを探し当てて復讐することを誓ったのです。
運命的に出会ったミドという女性と犯人を探しながら愛を育むも、2人は衝撃的な結末が待ち受けていたのでした。
カンヌ国際映画祭で高く評価されたことから、韓国映画の素晴らしさを世界中に知らしめた代表的作品。
過激な暴力描写や、チェ・ミンシクの狂気の演技、そして衝撃のエンディングなど全てが圧倒的です。
ミルトモ 編集部
第20位:『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
- 『ダヴィンチ・コード』のダン・ブラウンの小説出版に関する秘話を映画化したサスペンス
- ネタバレ厳禁のために各国の翻訳家たちを地下に隔離して翻訳をさせたという前代未聞の実話がもとになっている
- 『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコら、豪華キャスト陣が集結
2020年公開の『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は、『タイピスト!』レジス・ロワンサル監督が手掛けた実話に基づいたサスペンス。
フランスの人里離れた洋館に、世界的ベストセラー小説「デュダリス」の完結編翻訳のために、世界各国の翻訳家たちが集められます。
完全に隔離されて日々原稿翻訳の仕事を行う翻訳家たちでしたが、ある夜出版社社長のもとに作品流出の脅迫メールが届いたのです。
ミルトモ 編集部
二転三転かそれ以上の展開を繰り返すうちに知らずと引き込まれ、文学を愛するフランスらしさも感じられる作品です。
ミルトモ 編集部
第19位:『大誘拐 RAINBOW KIDS』
- 名匠、岡本喜八の熟練の技
- 小気味良いサスペンスコメディー
『日本のいちばん長い日』(1967)などで知られる岡本喜八監督晩年の代表作です。
ミルトモ 編集部
『日本のいちばん長い日』のようなシリアスも得意でしたが、『ダイナマイトどんどん』(1978)という楽しいコメディー映画も撮っており器用な監督でした。
『大誘拐 RAINBOW KIDS』は大地主のおばあちゃんと身代金を巡るサスペンスですが、おばあちゃんの身柄を確保したはずの誘拐犯がおばあちゃんの知恵に翻弄される、誘拐というシリアスなネタを扱いつつもまったく陰鬱さを感じさせないとても楽しい作品です。
既に大ベテランになっていた岡本監督ですが、若いころからの特徴だった歯切れの良いカット割りは健在で、現代のポール・グリーングラスを思わせるようなスピード感があります。
ミルトモ 編集部
第18位:『殺人の追憶』
- ポン・ジュノ監督とソン・ガンホ主演による韓国サスペンスの名作
- 1980年代の韓国で実際に起こった「華城連続殺人事件」をモデルにしている
- ポン監督のアカデミー賞受賞や、30数年経って真犯人が捕まったことで再び注目を集めた
2004年公開の『殺人の追憶』は、韓国で実際に起きた事件をモチーフにしたサスペンス。
1980年代に起き、未解決事件となっていた「華城連続殺人事件」をモデルにした、ポン・ジュノ監督の代表的作品です。
1986年、韓国の農村で女性の強姦殺人事件が多発し、現地の刑事パク・トゥマンはソウルからやってきたソ・テユンと組んで捜査にあたることになります。
性格も仕事の仕方も全く正反対の2人はなかなかそり合わず捜査も難航するなか、同じ手口の事件が次々と発生。
そして2人の捜査線上に1人の容疑者が浮かび上がったのです。
ミルトモ 編集部
実際の事件捜査に動員された警察官の数は180万人、3,000人以上の容疑者が取り調べられた韓国史上最大の未解決事件でしたが、30年以上経って真犯人が逮捕されたことで、今作が再び注目を集めることになりました。
また真犯人は『殺人の追憶』を見たと驚きの証言をしています。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
第17位:『リチャード・ジュエル』
- アトランタ爆破テロ事件の実話に基づいて製作されたサスペンスドラマ
- クリント・イーストウッド監督を務め、マスコミによって引出された冤罪をリアルに描く
- 無謀な事件にたった1人挑む弁護士役を演じたサム・ロックウェルがかっこいい!
2020年公開の『リチャード・ジュエル』は、クリント・イーストウッド監督による実話をもとにしたサスペンスドラマ。
ミルトモ 編集部
1996年、五輪開催中のアトランタの公園で警備員のリチャード・ジュエルが、釘が無数に仕掛けられたパイプ爆弾を発見。
多くの人々を避難させ命を救ったジュエルは一躍英雄となりますが、その裏でFBIがジュエルを容疑者として捜査を始めたことからマスコミが飛びつき、ジュエルを取り巻く状況が一転してしまいます。
FBIがジュエルを犯人に仕立て上げようと徹底的に捜査を進めるなか、ジュエルはたった1人の旧友で弁護士のワトソンとともに巨大権力に対して立ち上がります。
ミルトモ 編集部
息子の無罪を主張し続ける母親のボビのスピーチや、たった1人の味方である弁護士のワトソンの存在自体に泣けること間違いなし。
ミルトモ 編集部
第16位:『アンダー・ザ・シルバーレイク』
- 『イット・フォローズ』の監督による不可思議なサスペンス
- ハリウッドの暗黒面を描く
- 謎が謎を呼びなんとも言えない結末に
ミルトモ 編集部
疾走した美女を追っていくうちに巨大な陰謀を知るというプロット自体はノワールの定番で、難しさはないのですが、本作はそれに、ハリウッドや芸能界にまつわる都市伝説、90年代サブカルチャーの小ネタ、オカルト、そして業界の闇まで絡んできて、途中からは「一体何を見せられているんだ」という気分になってしまいます。
『アンダー・ザ・シルバーレイク』は異様なことに主人公が出てこないシーンが一つもなく、また摩訶不思議な夢を見る場面もあるので、もしかしたらこの出来事もあの出来事もただの妄想なのでは、と疑ってしまうくらいです。
独創的なホラー映画『イット・フォローズ』のデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の幻想的なビジュアルイメージも目に焼き付きます。
そして謎を追うのが、なんの仕事をしているかもわからない、ただハリウッドのそばに住んでいる明らかにうまく行っていない青年というのもポイント。
家賃まで滞納している中で、現実逃避のようにちょっと仲良くなっただけの美女を追いかけて、一体どうなってしまうのか。
ほんの一握りの成功者の影に沈んだ人々を代表するかのような男がたどり着く結末とは?
ミルトモ 編集部
第15位:『ユナイテッド93』
- リアリズムの極致
- 本物スレスレの臨場感
世界中を震撼させた同時多発テロ。
その時、テロリストに機体を乗っ取られながら、目標への衝突を許さなかった航空機がありました。
それが表題になっているユナイテッド航空93便です。
映画は徹底的にリアリズムを追求し、もちろん事実に基づいています。
ミルトモ 編集部
ポール・グリーングラス監督は徹底的にリアリズムを追求しました。
出演者は無名俳優と、当日に管制塔や軍施設で勤務していた本人です。
無名俳優にはパイロットや客室乗務員などその職業の経験者が起用されています。
グリーングラスの特徴は、手持ちカメラで素材を撮りまくり、まるでその場で起きたことをリアルタイムで見ているかのように錯覚させる演出です。
ミルトモ 編集部
無名俳優を起用したのも大正解で、スターの存在がない分、同時多発テロという状況そのものを主役にできています。
テロの悲劇を商業作品にしたことに批判の声もありましたが、本作は高く評価されグリーングラスはアカデミー賞の最優秀監督賞候補になりました。
第14位:『チェイサー』
- 『哀しき獣』『哭声/コクソン』のナ・ホンジン監督、衝撃のデビュー作品
- 無名時代のキム・ユンソクとハ・ジョンウがW主演を務め、2人の存在を世に知らしめた
- どうなってしまうの!?という展開に心拍数が上がりっぱなし
2009年公開の韓国映画『チェイサー』は、『哀しき獣』『哭声/コクソン』を手掛けたナ・ホンジン監督によるクライム・サスペンスで、監督の衝撃のデビュー作としても話題になりました。
当時無名だったキム・ユンソクとハ・ジョンウをW主演に迎えながら、韓国で500万人以上の動員を記録。
ミルトモ 編集部
元刑事で今はデリバリーヘルスの元締めという異色の経歴の持ち主であるジュンホは、次々と行方不明になる風俗嬢たちの行方を追ううちに、共通した電話番号を見つけます。
ジュンホは風俗嬢のミジンを送った先も同じ電話番号であることに気づき追跡を始めますが、その頃ミジンは捕らえられ、客の男に殺されそうになっていました。
怯えるミジンの横には別の死体があり…。
ミルトモ 編集部
『チェイサー』のタイトル通り、スリル満点の追跡劇が繰り広げられ、心拍数は常に上がりっぱなし!
かなり救いようがない物語で、見終わった後の疲弊が半端ないですが、同時に充実感も半端ないです。
ミルトモ 編集部
第13位:『シックス・センス』
- M・ナイト・シャマラン監督の存在を世に知らしめた名作サスペンス
- どんでん返しがすごい映画といえば必ず挙げられる作品
- ハーレイ・ジョエル・オスメントは若干11歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネートされた
1999年公開の『シックス・センス』は、M・ナイト・シャマラン監督の名を世界中に知らしめた衝撃サスペンス。
死者の姿が見える少年と、彼を担当する小児精神科医の交流を描く物語ですが、そこには驚くべき事実が隠されています。
ミルトモ 編集部
かつて自分が担当していた患者に撃たれた小児精神科医のマルコムは1年のリハビリを経て仕事に復帰し、心を閉ざした8歳の少年・コールを担当することになります。
コールが抱える秘密、それは死者の姿を見ることができる「第6感」を持っていることでした。
「どんでん返し」といえば『シックス・センス』を思い浮かべる人も多いほど、その結末は衝撃的!
ミルトモ 編集部
冒頭にわざわざブルース・ウィリス直々のネタバレ厳禁を促すメッセージが流れたことも印象に残っています。
繰り返し鑑賞して、全編に張り巡らされた伏線を確認するのも一興!
ミルトモ 編集部
第12位:『ウインド・リバー』
- アメリカの闇を浮き彫りにする衝撃サスペンス
- 『アベンジャーズ』シリーズのジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンが共演
- 『ボーダーライン』『最後の追跡』の脚本家、テイラー・シェリダンによるオリジナル脚本
2018年公開の『ウインド・リバー』は、『ボーダーライン』の脚本を務めたテイラー・シェリダンの監督デビュー作であり、アメリカの闇を浮き彫りにするクライム・サスペンス。
ミルトモ 編集部
ネイティブ・アメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウインド・リバーで女性の遺体が発見されます。
FBIの女性捜査官ジェーン・バナーは、遺体の第一発見者で地元のハンターであるコリー・ランバートに協力を求めて事件の捜査に乗り出しますが、不安定な気候や慣れない雪山で捜査は難航。
さらに殺された女性の恋人の死体も見つかり謎は深まりますが、ジェーンとコリーは事件の真相とともにネイティブ・アメリカン社会が抱える闇に直面することになります。
アメリカにおけるネイティブ・アメリカン差別を描いた作品で、メッセージ性は強いです。
ミルトモ 編集部
事実に基づくということで、今作から感じたメッセージは今後も忘れずにいたいと思います。
第11位:『search/サーチ』
- 物語の全てがパソコン上の画面で進行していく新感覚のサスペンス・スリラー
- SNSだけの人間関係や衝撃の結末に驚きを隠せない!
- YouTubeで注目を集めた27歳のインド系アメリカ人アニーシュ・チャガンティが監督を務めた
2018年公開の『search/サーチ』は、なんと物語が全てパソコンの画面上で進行していく、新世代のサスペンス!
忽然と姿を消した女子高生・マーゴット。
家出か誘拐か、彼女の行方がわからないまま37時間が経過するなか、娘の無事を信じたい父親のデビッドはマーゴットのパソコンにログインし、彼女のSNSへのアクセスを試みます。
しかし、そこにはいつもの明るいマーゴットとは別の姿が映し出されていました。
全編がパソコンの画面上で繰り広げられるという、とにかく斬新なストーリー展開が話題になった今作。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
物語や伏線の散りばめ方、回収の仕方もしっかりできているので、単なるアイデア映画ではなくサスペンスとしてもしっかり見ごたえがあり、おすすめです。
ミルトモ 編集部
第10位:『北北西に進路を取れ』
- 巻き込まれ型サスペンスの古典
- サスペンス映画の神様ヒッチコックの全盛期
- オシャレなタイトルシーケンス
アルフレッド・ヒッチコックは娯楽映画の道をひた走った人です。
数多くの技法を開拓し、アカデミー賞の監督賞候補に複数挙がりましたが、ある程度芸術性を重視するアカデミー賞の受賞は結局果たせませんでした。
数あるヒッチコック作品で筆者が個人的に最も普通の意味でお勧めできると思うのが本作、『北北西に進路を取れ』です。
『北北西に進路を取れ』はとことんど真ん中なサスペンス、それも「巻き込まれ型」と呼ばれるタイプの典型的作品です。
ケイリー・グラント演じる広告会社の重役ロジャーがスパイと誤認されて、状況に振り回され続ける展開は正にサスペンス(未解決・不安・気がかりの意)で、古典的かつ正統派の作品と言えるでしょう。
ミルトモ 編集部
1959年当時はヒッチコックの壮年期であり全盛期でした。
前年には『めまい』、翌年には『サイコ』と傑作を続けざまに送り出しています。
ミルトモ 編集部
本作は第32回アカデミー賞では脚本賞を初め3部門で候補になりました。
第9位:『羊たちの沈黙』
- アカデミー賞の主要5部門を独占した、ジョナサン・デミ監督によるサイコ・スリラー
- アンソニー・ホプキンスが演じたハンニバル・レクターの存在感が抜群!
- 『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』に続くシリーズ第1作目
1991年公開の『羊たちの沈黙』は、第64回アカデミー賞において作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の5部門を獲得したサイコ・スリラーの金字塔。
ミルトモ 編集部
FBIの訓練生であるクラリスは、女性の皮を剥ぐ連続殺人鬼の捜査にあたることになります。
クラリスの任務は獄中にいる元精神科医の囚人、ハンニバル・レクター博士の協力を得ることでした。
クラリスは自分の過去を語ることを条件に、ハンニバルから事件の情報を聞き出すことになります。
ミルトモ 編集部
ハンニバル・レクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスが抜群の存在感を発揮しており、連続殺人事件よりもレクター博士から目が離せなくなってしまいます。
シリーズを通して育まれていく女性捜査官・クラリスとレクター博士の奇妙な絆にも注目です。
ミルトモ 編集部
第8位:『工作 黒金星と呼ばれた男』
- 北朝鮮に潜入した韓国工作員の実話を元に作られたサスペンス
- 韓国の「一億俳優」ファン・ジョンミンが南北朝鮮の裏側まで知るスパイを熱演
- イ・ソンミン、チュ・ジフンら実力派俳優も登場し、一触即発の緊張感がたまらない!
2019年公開の『工作 黒金星と呼ばれた男』は、実在したスパイ「黒金星」の物語を描いたスパイ・サスペンス。
ミルトモ 編集部
北朝鮮の核開発によって朝鮮半島に緊張が走る1992年。
その実態を探るために、軍人のパクはコードネーム「黒金星」として北朝鮮に潜入し、その実態を探るように指令を受けます。
事業家に扮して北朝鮮の要人と近づき、ついには金正日との接見を果たしたパクですが、1997年の韓国大統領選の直前に事態が一変することに。
ミルトモ 編集部
銃撃戦などがない代わりに、男たちが繰り広げるセリフの応酬「マウス・アクション」は、まさに一触即発状態の朝鮮半島を見ているようでハラハラが止まりません。
また「黒金星」がまだ実在するスパイということにも驚きです。
ミルトモ 編集部
第7位:『孤狼の血』
- 警察小説×『仁義なき戦い』と称される原作小説を白石和彌監督が映画化
- 役所広司が演じるぶっきらぼうなベテラン刑事がたまらなくカッコイイ!
- 最近の邦画には珍しい気概を感じる作品
2018年公開の『孤狼の血』は、『凪待ち』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が手がけたサスペンス!
ミルトモ 編集部
舞台は昭和63年、暴力団対策法が成立する直前の広島。
所轄署に配属になった刑事の日岡は、上司のベテラン刑事で暴力団との癒着も噂されている大上と組んで、金融会社社員失踪事件の捜査を担当することになります。
ぶっきらぼうで常軌を逸した大上の捜査方法についていけない日岡でしたが、この事件をきっかけに広島での暴力団抗争が激化し始めたのです。
ミルトモ 編集部
役所広司が演じる大上がとにかくカッコイイのですが、松坂桃李演じる日岡の変化する表情にもぜひ注目してほしいです。
ミルトモ 編集部
ミルトモ 編集部
第6位:『天国と地獄』
- 世界のクロサワはやっぱりすごかった
- ハリウッド映画顔負け。特大スケールの国産サスペンス
『羅生門』『七人の侍』『用心棒』『影武者』『乱』など時代劇のイメージが強い黒澤明ですが現代劇をやっても超一流でした。
ミルトモ 編集部
前者は小規模な人間ドラマでこちらも傑作ですが、娯楽大作の『天国と地獄』も負けず劣らず素晴らしいです。
原作はアメリカの推理作家エド・マクベインの『キングの身代金』ですが、大幅に脚色が施され、舞台を87分署シリーズでお馴染みのアイソラ市(ニューヨークをモデルにした架空の街)から横浜に移しています。
会社社長の身代金を巡るサスペンスのプロットも魅力的ですが、それ以上に「これが日本映画?」と思わせるほど、映像のスケールが特大でまるでハリウッド映画を見ているようにダイナミックです。
ミルトモ 編集部
本作は国際的な映画賞とは無縁でしたが、推理作家にとって最高の栄誉であるアメリカ探偵作家クラブ・エドガー賞の外国語映画賞候補になっています。
第5位:『レザボア・ドッグス』
- クエンティン・タランティーノ監督の記念すべき第1作目となったクライム・サスペンス
- 宝石店強盗のために寄せ集められた男たちの辿る顛末を描く
- 裏切り者はだれだ!?ティム・ロス、スティーヴ・ブシェミ、マイケル・マドセンら個性派俳優が勢揃い
1993年公開の『レザボア・ドッグス』は、『キル・ビル』のクエンティン・タランティーノが監督・脚本・出演の3役を務めたクライム・サスペンス。
ミルトモ 編集部
宝石店強盗のために、黒いスーツ姿の男たちが集められ、互いの素性を知らない彼らは、それぞれを「色」のコードネームで呼び合います。
計画は完璧なはずでしたが、宝石店ではすでに警官が待ち受けており、銃撃戦に発展!
なんとか倉庫に戻る男たちでしたが、計画がバレていたことから仲間の中に裏切り者がいるのではないかと考え始めたのです…。
ミルトモ 編集部
タランティーノ監督が若干28歳にして手掛けた、衝撃のデビュー作ながらサスペンス映画として長年にわたる人気作として高く評価されています。
ミルトモ 編集部
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第4位:『ユージュアル・サスペクツ』
- 見る者を圧倒するサスペンス映画の傑作!
- 5人の前科者たちによる犯罪計画の顛末を巧妙なストーリーで描く
- 監督は『ボヘミアン・ラプソディ』のブライアン・シンガー
1996年公開の『ユージュアル・サスペクツ』は、『ボヘミアン・ラプソディ』のブライアン・シンガー監督が手掛けたサスペンス映画の傑作!
ミルトモ 編集部
カリフォルニアの埠頭でコカインの取引現場が襲撃され、密輸船が爆破されたのちに現金9,100万ドルが消えるという事件が発生。
警察は事件の唯一の生存者であるキントの尋問を始めますが、キントは事件の黒幕が誰も顔を知らない大物ギャング・ソゼだと語ります。
その6週間前、同時に釈放された5人の常連容疑者が宝石店襲撃後にカリフォルニアへ向かうと、売人から新たな「ヤマ」を持ちかけられたのです…。
ミルトモ 編集部
アカデミー賞を受賞した脚本だけあって、劇中の登場人物たちだけでなく観ている人々まで丸ごと欺くという手法が見事!
ミルトモ 編集部
第3位:『ファイト・クラブ』
- ブラッド・ピットとデヴィッド・フィンチャー監督が再びタッグを組んだ衝撃作
- 1人の男と出会ったことで狂っていく人生…衝撃のラストから目が離せない
- ブラッド・ピットの鍛え上げられた肉体にも注目!
1999年公開の『ファイト・クラブ』は、『セブン』のデヴィッド・フィンチャー監督とブラッド・ピットが再タッグを組んだサスペンス・ドラマ。
ミルトモ 編集部
心の中に問題を抱える青年・ジャックはタイラーと名乗る男と知り合います。
ふとしたことから2人が殴り合いを始めると見物人が現れたことから、タイラーは酒場の地下で「ファイト・クラブ」という秘密の拳闘集会を開催することに。
年齢も階級も関係なく、「ファイト・クラブ」では様々な男たちがスリルを求めて毎夜殴り合いを繰り広げていましたが、やがてそのクラブは恐るべきテロ集団へと変貌していくのでした。
公開から30年が経とうとしていますが、その衝撃と感動は色あせることなく、何度見ても「最高の裏切り」を見せてくれる名作です。
ミルトモ 編集部
『ファイト・クラブ』のタイトルから大人の不良物語を連想させるも、破壊衝動とヘレナ・ボナム・カーターが演じる謎の女性・マーラの登場により、物語がさらに複雑さを増していきます。
ミルトモ 編集部
第2位:『スリー・ビルボード』
- 第90回アカデミー賞で主演女優賞、助演男優賞を受賞したほか世界中で高い評価を得た作品
- 小さな田舎町で起こる事件を描いた衝撃のクライム・サスペンス
- 主演を務めたフランシス・マクドーマンドが演じる力強い母親に圧倒される
2018年公開の『スリー・ビルボード』は、マーティン・マクドナー監督が手掛けたクライム・サスペンス。
ミルトモ 編集部
ミズーリ州の田舎町で、娘を殺されたにもかかわらず警察の捜査が進展しないことに腹を立てた被害者の母親・ミルドレッドは、警察に対する批判を書いた3枚の看板を道路脇に設置しました。
警察や町の人々から抗議を受けるも一向に引かないミルドレッドと警察の間には溝が生まれ、いさかいが絶えなくなりますが、やがて事件は思わぬ展開を迎えることになります。
ミルトモ 編集部
人間の怒りが連鎖した結果、事件が思わぬ方向へ向かってしまうという物語です。
ミルトモ 編集部
娘を殺された母親・ミルドレッドを演じるフランシス・マクドーマンドの力強い「怒り」は圧巻で、アカデミー賞受賞も納得の演技。
ミルトモ 編集部
第1位:『セブン』
- 『ファイト・クラブ』のデヴィッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演による衝撃サスペンス
- ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンが猟奇殺人事件に挑む刑事を熱演
- 「七つの大罪」をモチーフにした殺人事件や、全編に漂う重厚な雰囲気はさすが…としか言いようがない
ミルトモ 編集部
1996年公開の『セブン』は、デヴィッド・フィンチャー監督がブラッド・ピット、モーガン・フリーマンを刑事役に迎えた衝撃のサスペンス映画です。
定年間近のベテラン刑事・サマセットと新人刑事のミルズが殺人事件の現場へ急行すると、汚物と食べ物に塗れた巨漢の男性の死体があり、その側に「GLUTTONY」(大食)というメッセージが残されているのを見つけます。
程なくして2人は「GREED」(強欲)のメッセージとともに、殺された弁護士の死体を発見。
やがて2人は犯行がキリスト教の「七つの大罪」になぞらえて犯行に及んでいることに気付きます。
容疑者を割り出すものの逃げられてしまった挙句、ミルズの素性まで知られていたことも発覚。
そして殺人は続き、「ENVY」(嫉妬)と「WRATH」(憤怒)が残るなか、驚愕の事態が2人に訪れます。
オープニングとエンディングのカッコよさはデヴィッド・フィンチャー監督ならでは。
ミルトモ 編集部
そして、様々な殺人事件が起こるなか、想定しうる結末のなかで一番想定したくない結末を持って来られるサスペンスの名作。
かなりヘヴィですが、こういった終わり方の作品の方が、いつまでもずっしり心に残ります。
ミルトモ 編集部
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ここまで名作サスペンス映画を一挙まとめてきました。
『渇き。』『悪の教典』『ルーシー』『ザ・サークル』『友罪』『犬神家の一族』『スマホを落としただけなのに』『目撃者』『ミスミソウ』『散歩する侵略者』『三度目の殺人』『コンテイジョン』『AI崩壊』『ゲティ家の身代金』『オリエント急行殺人事件』『探偵はBARにいる』『殺人者の記憶法』『告白』『空飛ぶタイヤ』『悪人』『悪のクロニクル』『マスカレード・ホテル』『ダヴィンチ・コード』『39 刑法第三十九条』『毒戦 BELIEVER』『暗数殺人』『レッド・ファミリー』『ミスター・ガラス』『ヘイトフル・エイト』『哭声/コクソン』『ゴールデン・スランバー』『凪待ち』『新聞記者』『ミッドナイト・ランナー』『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』『シャッターアイランド』『疑惑』『ゴーン・ガール』『ゲット・アウト』『オールド・ボーイ』『9人の翻訳家〜囚われたベストセラー〜』『大誘拐 RAINBOW KIDS』『殺人の追憶』『リチャード・ジュエル』『アンダー・ザ・シルバーレイク』『ユナイテッド93』 『チェイサー』『シックス・センス』『ウインド・リバー』『search/サーチ』『北北西に進路を取れ』『羊たちの沈黙』『工作 黒金星と呼ばれた男』『孤狼の血』『天国と地獄』『レザボア・ドッグス』『ユージュアル・サスペクツ』『ファイト・クラブ』『スリー・ビルボード』『セブン』
あくまでも数ある作品の中から選んだものなので、まずこの記事を参考にサスペンスに興味を持った人は、ぜひいろんなサスペンス・ミステリーをご覧ください。
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