『スリー・ビルボード』あらすじ・ネタバレ感想!人間の本質が見事に描かれた、一度観たら忘れられない良作。

出典:ロッキング・オン

本作『スリー・ビルボード』は、私、ねこきのこ(@eureka5489)が今まで見た中でも上位にランキングする大傑作。

上演されてから月日が経ってもずっと心の中に残っています。

人間とはどういうものか、こんなにも弱くて脆い存在なのか…と考えさせられる良い映画だと思います。

ポイント
  • 主役のフランシス・マクドーナンド演じるミルドレッドの演技がすごい
  • ストーリーがとても良くできていて最後まで目が離せない
  • 人間の本質を描いたヒューマンドラマ

それではさっそく『スリー・ビルボード』の作品情報・キャスト・あらすじ・感想を書いていきたいと思います。

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『スリー・ビルボード』作品情報

『スリー・ビルボード』

出典:映画.com

作品名 スリー・ビルボード
公開日 2018年2月1日
上映時間 115分
監督 マーティン・マクドナー
脚本 マーティン・マクドナー
出演者 フランシス・マクドーマンド
ウディ・ハレルソン
サム・ロックウェル
アビー・コーニッシュ
ジョン・ホークス
ピーター・ディンクレイジ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ケリー・コンドン
ルーカス・ヘッジズ
サンディ・マーティン
音楽 カーター・バーウェル

第90回アカデミー賞にて、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞を受賞。

そして、サム・ロックウェルが助演男優賞を受賞し、見事に2冠を達成している作品です。

『スリー・ビルボード』重要キャスト

ミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーナンド)

ミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーナンド)

出典:『スリー・ビルボード』公式ページ

  • レイプ殺人事件の被害者アンジェラの母親。
  • 捜査がなかなか進まないことに苛ついて、警察を批判するメッセージを3つの看板(スリービルボード)に広告として出す。

ビル・ウィロビー(ウディ・ハレルソン)

ビル・ウィロビー(ウディ・ハレルソン)

出典:Real Sound

  • エビング警察署長。
  • 誠実で町の住人や仲間に厚い信頼を得ている。
  • 末期ガンを患っているが、アンジェラの事件解決が進まず、病気を苦に銃で自殺してしまう。

ジェイソン・ディクソン(サム・ロックウェル)

ジェイソン・ディクソン(サム・ロックウェル)

出典:『スリー・ビルボード』公式ページ

  • エビング警察の巡査。暴力的でレイシスト。
  • マザーコンプレックスでなんでも母親のいいなりになっている。
  • ミルドレッドから憎まれていたが、ビル署長の遺書を読んでからは徐々に改心していく。

ジェームス(ピーター・ディングレイジ)

  • ミルドレッドに恋心を抱く。
  • 小人症でミルドレッドに下に見られていても、助けてくれる友人の一人。

レッド・ウェルビー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)

  • 広告看板屋。
  • ミルドレッドに頼まれて、3枚の警察を批判した広告を出す。
  • そのせいでディクソン巡査に暴力を振るわれて、大けがを負う。

【ネタバレ】『スリー・ビルボード』あらすじ・感想


母は強し!ミルドレッド(フランシス・マクドーナンド)の強靭な精神に脱帽

ミルドレッド(フランシス・マクドーナンド)の娘アンジェラ(キャスリン・ニュートン)はレイプ殺人にあってしまい、その犯人は捕まっていません。

ミルドレッドは、なかなか捜査が進まない警察を批判するような広告看板を出し、他人から反感をかいます。

しかしミルドレッドは、どんなに反感を買っても娘の魂を救うために気丈に戦います。

『スリー・ビルボード』を観て、改めて母親というものの強さを感じました。

自分を犠牲にしても、母は子どもを守ろうとするんですね。母は本当に強い!

俳優陣が豪華で、話に引きずり込まれる

第90回アカデミー主演女優賞のフランシス・マクドーナンド、助演男優賞のウディ・ハレルソンとWノミネートのサム・ロックウェルが出演という豪華さ!

名演が続くのでずっと目が離せず、作品の中に引きずり込まれます。

特に、フランシス・マクドーナンドが演じるミルドレッドは迫力満点。

娘を理不尽に奪われた悲しみと怒りがうまく表現され、こちらにも痛いほど気持ちが伝わってきます。

ハラハラする場面もほっこりする場面もあり、飽きない作品でした。

ストーリー展開とメッセージ性に注目

ストーリーは、一見サスペンスなのかと思いますが、本作『スリー・ビルボード』は、完全に人間の本質を描いたヒューマンドラマだと思います。

そして、法よりも古くからある慣習が根強いアメリカの田舎町という舞台で、リアリティもあります。

人は簡単に割り切れないという、弱さや脆さ、ズルさなど、うまく描かれていてとても考えさせられます。

もともと悪い行いしかしてこなかったレイシストのディクソン巡査が、尊敬するビル署長の手紙で改心して、犯人を追いかけ見つけようとするという展開は本当におもしろく、人はやはり生まれながらに極悪ではないのではないか…という思いがしました。

ラストシーンは意外な展開!

ラストシーンは評価が分かれたところですが、私はとても素晴らしいと思いました。

この『スリー・ビルボード』は、サスペンスが主ではないので、犯人はなんとなくわかりますがそこに焦点は置かれていません。

ラストは、ミルドレッドとディクソン巡査が車で犯人の元に行こうとするシーンで終わります。

それも本当に犯人の元へ行ったのかわからないままです。

犯人探しの映画ではないので、このような終わり方なのでしょうね。

そんなラストシーンもとても素敵なので注目してほしいところです。

『スリー・ビルボード』まとめ

フランシス・マクドーナンドがこれだけの名演技を見せられたら、アカデミー賞主演女優賞も納得の受賞でしたね。

以上、『スリー・ビルボード』について感想を述べました。

要点まとめ
  • ただのサスペンスではなく、珠玉の人間ドラマ
  • 人間とはどういうものかを考えることができる、いいきっかけになる作品
  • 俳優陣の名演に感動し、忘れられない作品になる

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