キャンプで1人の時間を謳歌する大木健人(三浦貴大)…缶詰キャンパー健人の最終回!
「天空キャンプで海鮮缶詰づくし」というタイトル通り、キャンプ料理とは思えない絶品海鮮缶詰料理がたくさん登場します!
そして、絶賛こじらせ中の健人に元カノ理恵子から手紙が…健人らしさ溢れるラストは必見です!
目次
『ひとりキャンプで食って寝る』前回第10話のあらすじと振り返り
地場食材獲って食すキャンパー七子(夏帆)は、メジナ釣りソロキャン謳歌中に冬子(山下リオ)と順平(中島歩)カップルに出会います。
順平はもともとキャンプを馬鹿にしているタイプ。
冬子任せで1人ではテントも張れない初心者マークな順平に、冬子はイライラが募ります。
とうとう喧嘩になってしまった2人は、何とも言えない夜をそれぞれ過ごすことに…。
七子のテントへやって来た順平はデリカシーに欠ける言動で追い払われます。
続いてやって来た冬子は七子へ「別れる瀬戸際だ…」と苦しい胸の内を明かします。
泣いてしまった彼女を放っておけなかった七子は、あら汁カレーをご馳走し自分のテントに泊めます。
翌朝、喧嘩が収まった冬子&順平に自家製パスタの鱚ペペロンチーノを振る舞った姉御肌の七子でした。
瀬戸際カップル感情の機微に触れた七子回は、奥深くて“男と女について”考えさせられる内容でした。
缶詰料理の達人&元カノ引きずり気味の健人回はどのようなラストを迎えるのか…期待値半端ない奇数回の最終話がはじまります!
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【ネタバレ】『ひとりキャンプで食って寝る』第11話あらすじと感想
※『ひとりキャンプで食って寝る』キャスト、各話ゲスト出演者、監督・脚本について詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
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唸る美味しさ…冷えたビールと缶つまカキのアヒージョ!健人(三浦貴大)が山登り中に剛田厳(仲本工事)に出会う
山の頂上、天空のキャンプ場と名高い“陣馬形山キャンプ場”へやって来た缶詰キャンパー大木健人(三浦貴大)。
途中の沢で一休み…“缶つまプレミアムの広島県産かき燻製油漬け”をスキレットでアヒージョにしてバゲットにのせ熱々をぱくり。
そこへすかさずチンカチンカのしゃっこいルービーをぐびっと飲み干し、もう1缶いきたいところをこれからの山登りに備えて我慢します。
息切れしながら歩く健人は、後ろ歩きが楽だとスイスイ進んでいく子供を見て真似してみますが、その作戦は全然楽じゃない…ビールでほろ酔いの大人には少々キツイ山道が続きます。
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「おい、青年!」
道端に座り込む剛田厳(仲本工事)に呼び止められます。
剛田はトレッキングポールを使って、健人の熊鈴が落ちたことを教えてくれます。
お礼を言って立ち去ろうとした健人に聞こえるように「みんな通り過ぎるか…」と大きなひとり言。
ピタッと動きが止まった健人は、剛田の所へ引き返します。
すると、彼は「前を歩いてくれないか?」と頼んできます。
異常に重い大きな荷物を引きずる姿を見て、健人は「俺が…」と志願。
「あ、そう?」すっかり剛田ペースにハマってしまうのでした。
健人(三浦貴大)が剛田厳(仲本工事)に40年後の自分を見る
傾斜の厳しい山道、ひとりに慣れっこの健人は歩調を緩めるのを忘れ…気づいてからは後ろを振り返りながら、時に剛田のかいた汗を拭いてあげたりしてゆっくり歩みを進めていきます。
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「おい!腹減った!」と剛田に言われ、休憩のランチタイム。
なんと剛田は健人と同じく缶詰愛好家で“SUNYOの五目めし”の缶詰を健人にご馳走してくれます。
リングにフォークを挟み、てこの原理を使って慣れた手つきで缶を開け…美味しそうに五目めしを食べる剛田を見た健人は<山入って1人で缶詰食って、40年後の俺か…>と未来の自分を見ている気持ちになります。
健人は“キングオスカーのオイルサーディン”を開封して、剛田におすそ分け。
最初は難色を示した剛田でしたが、1口食べると気に入ったようで「旨いよ!」とおかわりします。
「俺はかみさんに缶詰の美味しさを教わってな…これ、かみさんの好物!山が好きな女でな、どんどん先に行っちゃうから俺はかみさんの影すら踏むことができなかったよ…ハハ。」
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山好きだった妻の命日に思い出の山へ…亡き妻を想う剛田厳(仲本工事)の頬をつたう涙
「今日、かみさんの命日なんだ…」
健人は余計なことは言わず、そうですかと静かに剛田の話を聞きます。
体力が続かず、頻繁に休む剛田が「青年、先に行け…」と言いますが、健人は頂上まで一緒に行くといって傍らに寄り添います。
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今度は剛田の後ろを見守りながら歩く健人、その優しさに後押しされた剛田は「GO!GO!」と掛け声をかけて自分を鼓舞しながら頂上へと向かいます。
山頂のキャンプ場に辿り着いたころには疲労困憊でした。
剛田は山頂から景色を見ながら、摘んできた野花を愛おしそうに胸に抱え…天を仰いだその頬には大粒の涙がつたいます。
「ありがとう…ありがとうね!」
届けとばかりに花を空高く投げます。
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「剛田さんさぁ…奥さんと一緒にこの山来てたんだろうね…」
剛田に頼まれた枝を拾いながら、健人が呟きます。
拾った木々を剛田に見せると含蓄のあるダメ出しを受けます。
キャンパー歴70年、キャンプと人生の先輩・剛田厳(仲本工事)の助言
「針葉樹の杉と松は“火付き”はいいけど、“火持ち”が悪くすすも多い。選ぶんだったらケヤキやナラやクヌギなどの広葉樹を選べ…目先の楽を考えるな。人生だって女だってな…大きな目標を失うぞ。針葉樹より広葉樹を選べ、君にはそれが合ってる!」
剛田の言葉に聞き入り、健人は深く頷きます。
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「お世話になったな。君はいい若者だよ…俺の若い頃にそっくりだ!」
「剛田さんも俺にそっくりです…」
2人に素敵な一体感が生まれた頃、剛田は「ここまで!そろそろお互いの時間を過ごそう!」と区切りをつけます。
いい感じだったのに…思いがけない提案に「えっ!」と健人は驚きます。
「君だって、一人山に来る訳があるだろ?」
まるで心を見抜いているかのように言われると、何とも言えない表情で健人がその場で佇みます。
<俺が一人でキャンプに来た訳はこれ!>
登山のご褒美にと持ってきたとっておきの“北海道産根室のホッキ貝の缶詰”…そこにバター醤油、たっぷりのネギ&七味。
大ぶりの貝を頬を膨らませてもぐもぐするとあまりの旨さに「う~ん!」と声が漏れ出ます。
止まらない旨さ…高級海鮮雑炊!4日前、健人(三浦貴大)に届いた元カノ理恵子からの手紙の内容とは?
<今日はこれで終わりではない…>
“味の加久の屋のいちご煮缶”と“マルハのまるずわいがにほぐしみ缶”を出します。
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小鍋に豪快に2缶を投入、そこへおにぎりを1個…仕上げに岩のりを散らします。
冷えた体も心も温まるウニ・アワビ・カニの三冠王、高級海鮮雑炊が出来上がりました!
口から湯気を出しながら夢中で食べすすめる様子で、止まらなく堪らない美味しさが伝わってきます。
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<1人でキャンプしに来た訳はもう1つ…4日前に理恵子から届いた手紙。>
黛理恵子と綺麗な字で差出人名が書かれた未開封の白い封筒を、健人が手に持ちます。
どうしても開ける勇気が出ず、山にまで手紙を連れてきてしまいました…オリジナルソング「ハートがお豆腐だから~」と歌いながら、心を決めて開封します。
<健人へ あなたには、私が決して踏み込めない宇宙があった…さようなら 理恵子>
余白の多い便箋に書かれた短文を、健人は繰り返し音読します。
「これが幸せ…」缶詰キャンパー健人(三浦貴大)が導き出した答え
<何度読み返しても書いてあることは一緒だった…>
重たい溜め息をつきます。
その夜、夢で彼は休憩したあの沢へ…絶え間なく流れる水にずっと手を浸し続けています。
剛田が奥さんに贈ったあの野花が健人の手の横を通り過ぎ、ただただ見送ります。
理恵子が歌う坂本九の「見上げてごらん夜の星を」が聞こえた気がして目覚めます。
テントを出て焚火に木をくべながら「ささやかな幸せを…うたってる…」と一節歌う健人の頭上には満天の星空が広がっていました。
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翌朝、“HOKOのさんまの蒲焼缶”を炊き立てご飯に乗せて食べる健人。
<土の匂い、木々や生き物のうごめく音。混じりっ気無しの澄んだ空気の中で、食べたい缶詰を食べる…これが俺の幸せ。生きるのだ。>
この声が聞こえた後、健人は理恵子の手紙を迷いなく燃やし…初めて後片付けの様子が流れます。
最後は、こちらに視線を数秒向けた健人が熊鈴を鳴らしながら山の奥へ入っていきました。
『ひとりキャンプで食って寝る』第11話まとめ
最後まで掴みきれない健人、彼の人間性に魅了されました。
自分が幸せになるというより、人を幸せにしてしまうタイプ!
凄く優しくていい奴だけど、目先のことに流されやすくちょっとだらしない。
彼女としてずっとそばにいた理恵子には、時折彼の存在が遠くに感じたことでしょう。
理恵子からの手紙の余白のように視聴者に委ねてくれる感じも堪らなく…何度も「あれってどういう意味だったのだろう?」と観終わってからも楽しい!
深く考える喜びを与えてくれる、最後までそんな健人回でした!