突然ですが、皆さんは地球や人類の終わりについて考えたことがありますか?
新型コロナウイルスの世界的パンデミックや世界各地で発生する異常気象を考えると、どうも地球滅亡・人類滅亡について考えざるを得ません。
もちろん映画の中にも『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』などの地球滅亡や人類滅亡を描いた終末映画、『アイ・アム・レジェンド』や『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などの、終末世界を描いたアポカリプス映画があります。
しかしそんな代表作だけでなく、意外と知られていない作品がたくさんあるのです。
マルコヤマモト
目次
- 1.地球滅亡&人類滅亡を描く終末・アポカリプス映画ランキングベスト50!
- 1.1第50位『ドラゴン・ヘッド』
- 1.2第49位『すべての終わり』
- 1.3第48位『人類滅亡計画書』
- 1.4第47位『HELL』
- 1.5第46位『フェーズ6』
- 1.6第45位『スイッチ・オフ』
- 1.7第44位『感染列島』
- 1.8第43位『エンド・オブ・デイズ』
- 1.9第42位『クローバーフィールド/HAKAISHA』
- 1.10第41位『宇宙戦争』
- 1.11第40位『ザ・コア』
- 1.12第39位『アイアン・スカイ』
- 1.13第38位『ザ・ウォーカー』
- 1.14第37位『ブラインドネス』
- 1.15第36位『スノーピアサー』
- 1.16第35位『2012』
- 1.17第34位『ウォーター・ワールド』
- 1.18第33位『スカイライン-奪還-』
- 1.19第32位『ディストピア パンドラの少女』
- 1.20第31位『ミッドナイト・スカイ』
- 1.21第30位『アイ・アム・レジェンド』
- 1.22第29位『デイ・アフター・トゥモロー』
- 1.23第28位『マーズ・アタック!』
- 1.24第27位『日本沈没』(1973年)
- 1.25第26位『28日後…』
- 1.26第25位『クワイエット・プレイス』
- 1.27第24位『ディープ・インパクト』
- 1.28第23位『ジオストーム』
- 1.29第22位『ワールド・ウォーZ』
- 1.30第21位『第9地区』
- 1.31第20位『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う』
- 1.32第19位『復活の日』
- 1.33第18位『タイムマシン/80万年後の世界へ』
- 1.34第17位『パーフェクト・センス』
- 1.35第16位『インデペンデンス・デイ』
- 1.36第15位『ドーン・オブ・ザ・デッド』
- 1.37第14位『トゥモロー・ワールド』
- 1.38第13位『地球の静止する日』
- 1.39第12位『メランコリア』
- 1.40第11位『渚にて』
- 1.41第10位『スターシップ・トゥルーパーズ』
- 1.42第9位『風が吹くとき』
- 1.43第8位『リベリオン』
- 1.44第7位『ゾンビ・ランド』
- 1.45第6位『ウォーリー』
- 1.46第5位『アルマゲドン』
- 1.47第4位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
- 1.48第3位『風の谷のナウシカ』
- 1.49第2位『地球が壊れる前に』
- 1.50第1位『インターステラー』
- 2.地球滅亡&人類滅亡を描く終末・アポカリプス映画ランキングベスト50!まとめ
地球滅亡&人類滅亡を描く終末・アポカリプス映画ランキングベスト50!
第50位『ドラゴン・ヘッド』
- 富士山の大噴火による災害で日本が崩壊する終末映画
- 望月峯太郎原作のカルトコミックを妻夫木聡&神田沙也加主演で映画化
- 今作が映画初出演となった山田孝之が演じた「ノブオ」の再現度がハンパない
映画『ドラゴンヘッド』は、週刊ヤングマガジンで連載されていた望月峯太郎原作のコミックを映像化したサバイバル・パニックホラー。
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主演は妻夫木聡と当時SAYAKA名義で活動していた神田沙也加が主演を務めたほか、ノブオ役を演じた山田孝之の原作キャラの再現度の高さに注目が集まりました。
修学旅行の帰りの高校生・テルたちを乗せた新幹線が突如発生した大地震により、浜松付近のトンネル内で急停止。
トンネル内に閉じ込められてしまったテルとアコとノブオは救助を求めるためにトンネルの外へ出ようと試みますが、ノブオが次第に恐怖に呑まれ狂気に走って2人を襲ってきたのです…!
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ノブオを切り抜けた2人でしたが、その後も理性を失い暴徒化する人々や、この状況を楽しんでいるかのように見える脱走自衛官の仁村、恐怖を取り除く特殊な手術を受けた双子の「龍頭」など、漫画のキャラクターが次々と登場。
大災害の元であらわになる人間の本質と、本当の恐怖を描いています。
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実写版としての感動は正直薄いですが、ウズベキスタンでの撮影や当時にしては完成度の高いVFXなどの努力は認めたい作品です。
地震による富士山の爆発かまたその逆なのかは不明ですが、日本一の富士山が活火山であり噴火の可能性があることを考えると、『ドラゴンヘッド』のような終末の迎え方は現実味があり、日本に住んでいる身としては非常に恐ろしくなりました。
第49位『すべての終わり』
- 原因不明の異常事態によりアメリカが壊滅する終末映画
- Netflix限定配信のSF・スリラー
- 監督は『パーフェクト・ガイ』のデビッド・M・ローゼンタール
映画『すべての終わり』はNetflix限定で配信されているSFスリラー。
『パーフェクト・ガイ』のデヴィッド・M・ローゼンタールが監督を務め、『ダイバージェント』シリーズのテオ・ジェームズが主演、ほかフォレスト・ウィテカーやカテリーナ・グレアムが共演を務めました。
弁護士のウィルは父親に恋人との結婚の許しを得るために実家のあるシカゴを訪れていましたが、父親との関係はかえって悪化することに…。
その頃アメリカの西海岸で原因不明の異常事態が発生し、通信網が全てストップしていました。
西海岸で大地震が発生したという情報を得たウィルは、恋人のサムの身を案じて空港へ向かうも飛行機はすべて運休。
全米がパニックに陥るなか、ウィルは妊娠中の恋人・サムを救うため、元軍人の父親・トムの車でシカゴからシアトルを目指す旅を始めます。
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謎!謎!謎すぎるんですが、きっと世界の終わりってなんだかよくわからないうちに訪れるんじゃないかな、と思うと納得はできるかもしれません。
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第48位『人類滅亡計画書』
- ゾンビ、ロボット、隕石の3つのテーマで人類滅亡を描くオムニバス
- ペ・ドゥナ、リュ・スンボム、パク・ヘイルら、韓国にスターに混じり、若き日のマ・ドンソクも出演
- 3つの物語にユーモア、哲学、シリアスが織り交ぜられており、それぞれに見ごたえがある
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『ほえる犬は噛まない』のぺ・ドゥナや、『ベテラン』の監督を務めたリュ・スンワン監督の弟であるリュ・スンボムなどが出演するなか、若き日のマ・ドンソクが出演してます。
ゴミを放置したことによって蔓延した未知のウイルスにより、ゾンビが発生する『素晴らしい新世界』(イム・ピルソン監督)。
悟りの境地に達したロボットを解体しようとする人々と、師と崇める僧侶たちの戦いを描いた『天上の被造物』(キム・ジウン監督)。
怪しいウェブサイトでビリヤードのボールを注文したことから地球に隕石が接近し、地下シェルターに避難した家族の運命を描く『ハッピー・バースデー』(キム・ジウン&イム・ピルソン共同監督)。
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リュ・スンボムが主演を務めた『素晴らしい新世界』では、マ・ドンソクが高校生のゾンビという少々無理がある設定で登場することに笑ってしまいます。
ペ・ドゥナに関しては友情出演だったらしく、出演時間が思ったより多くなかったことにがっかりしましたが、彼女がしっかりとポテンシャルを発揮していてやはり評価できる女優だなぁ〜と感心しました。
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第47位『HELL』
- 太陽の活動変化により人類の文明が崩壊し、その後の世界を描くアポカリプス映画
- 『2012』『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒが製作総指揮を担当
- 湧き水がある山岳地帯へ向けて旅を続ける姉妹の物語が描かれる
映画『HELL』は『2012』や『インデペンデンス・デイ』など、ディザスター映画の大作を手がけてきたローランド・エメリッヒ監督が製作総指揮を務めたSFサバイバルスリラー。
太陽の活動変化により水が枯渇し人類が滅亡した地球で、生き残った姉妹が水のある土地を求めて旅を続ける物語を描きます。
『4分間のピアニスト』のハンナー・ヘルツシュプルンクが主演、ドイツの新鋭ティム・フェールバウムが監督を務めました。
西暦2016年、太陽の活動変化により地球の大気温度が上昇。
気温が上がったことにより植物や水が枯れ、人類の文明は崩壊しました。
そんな世界で、マリーとレオニーの姉妹は湧き水があると噂される山岳地帯の土地を目指していましたが、旅の途中でレオニーが何者かに連れ去られてしまいます。
レオニーの後を追ったマリーはエリザベートという女性に出会い、彼女が旅行者たちを食糧として拉致・監禁していることを知るのです。
さらに、エリザベートはマリーとレオニーを、息子たちの花嫁にしようと目論んでおり…。
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ストーリーも特に爆発的な展開もなく、『ザ・ウォーカー』や『悪魔のいけにえ』などで見慣れた世界観ではあります。
全体を通しての雰囲気は好感が持てましたが、こういった映画にありがちな希望を持たせるラストがすでにあるあるすぎていまいちな感じがしました。
今作で太陽の活動変化による人類の文明崩壊が描かれているように、必ずしも人類だけが地球を滅亡に導く存在ではありません。
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第46位『フェーズ6』
- 治療薬のない致死率100%のウイルスでほとんどの人類が滅亡してしまう終末映画
- 主演は『ワンダーウーマン』シリーズのクリス・パイン
- 安全な土地を求めて旅をする仲間たちの間に生まれる疑心暗鬼と人間模様を描く
映画『フェーズ6』は、『ワンダーウーマン』シリーズのクリス・パインが主演を務めたパニックスリラー。
スペインの新鋭と呼ばれるアレックス&デビッド・パストー兄弟が監督と務め、未知のウイルスへの感染から逃れるために旅を続ける仲間たちの、人間関係と疑心暗鬼を描きます。
致死率100%のウイルスが蔓延しほぼ人類が死滅した世界で、生き残った人々はゴーストタウンのような街に暮らしていました。
そんななか、感染を免れているかもしれないという海岸地域を目指して、お調子者の兄・ブラインと真面目な弟・ダニーはブライアンの彼女のボビーとダニーの女友達ケイトを連れて旅を開始。
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2021年、コロナ禍真っ只中の世界にはぴったりのパンデミック作品。しかもこちらは致死率100%というのだから恐ろしい。
『フェーズ6』は2010年の作品ですが、登場人物がマスクをしていることや、感染者と車を同乗するときには間にビニールを張って隔てるなど、今の世の中と何ら変わらない演出も出てきて少しドキッとします。
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第45位『スイッチ・オフ』
- 突如世界中の電気が消失する近未来を舞台にしたアポカリプス映画
- 『インセプション』のエレン・ペイジ、『レスラー』のエバン・レイチェルウッド主演で描くサバイバル劇
- 電気が消失した世界で懸命に生きようとする父娘の物語
映画『スイッチ・オフ』は、『インセプション』のエレン・ペイジと『レスラー』のエバン・レイチェルウッドが主演を務めた、近未来が舞台のアポカリプス映画。
1966年に発表されたジーン・ヘグランドの小説を原作としており、電力供給が全て失われた世界でサバイバルを繰り広げる姉妹の物語を描きます。
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カリフォルニアの北部の森で、父親とともに自然に囲まれた暮らしをしていたエバとネル。
しかしある日、突然世界中の電力供給が絶たれ、電気も電話も使えなくなってしまいます。
生活物資も手に入りにくく不便な生活になりつつも、家族3人で力を合わせて乗り越えようと決意した矢先、父親が大怪我を負って亡くなってしまいます…。
エバとネルに残された食糧は多く見積もっても2ヶ月分。
2人は社会から遮断された森の中で、自分たちの力だけで生きていくことを決意するのですが…!?
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そんな電力が全くない世界を描いた『サバイバルファミリー』も、今作と同時期に日本で公開されていましたが、コメディタッチな『サバイバルファミリー』に比べると『スイッチ・オフ』は淡々とした物語です。
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あまり後味はよくなかったですが、エレン・ペイジとエバン・レイチェルウッドの共演は良い化学反応を生み出していたと思います。
第44位『感染列島』
- 新型ウイルスの恐怖が日本列島を襲う終末映画
- 新型コロナウイルスの感染が広まる日本の状況を表しているようで恐ろしい
- 監督は『64-ロクヨン-』『友罪』の瀬々敬久
映画『感染列島』は、『64-ロクヨン-』『友罪』の瀬々敬久が監督を務めたパニックヒューマンドラマ。
妻夫木聡と檀れいが主演を務め、新型ウィルスが日本列島を襲う恐怖を描きます。
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ある日、市立病院で働く救急医・松岡のもとに新型インフルエンザに感染したと見られる患者が運び込まれます。
しかし、あらゆるワクチンや治療を施したものの患者は死亡。
やがて医療スタッフや他の患者たちにも感染が発覚し、病院内はパニックに陥りますが、感染は院内だけにとどまらず、すでに日本各地に広まっていたのです…!
2009年に『感染列島』が公開された3〜4ヶ月後には実際に新型インフルエンザが世界中で猛威を振るっていましたが、今作では島国である日本で新型ウイルスが発見された場合の恐怖を描いています。
映画が公開されたのは10年以上前になりますが、買い占め、命の選別、医療崩壊、都市封鎖や交通網の停止、隔離政策から政府崩壊、人類滅亡と、2020年以降では一番ありえる未来なので『感染列島』を観た時はゾッとしました。
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新型コロナウイルスの変異珠も日本にやってきており、余談を許さない状態です。
「ちょっと緩んでるな」と思う人は『感染列島』を観て、気を引き締めて感染対策に臨んでみてはいかがでしょうか?
そして、早く新型コロナウイルスが世界的に収束する日が来ることを願っています。
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第43位『エンド・オブ・デイズ』
- 復活した悪魔が人類滅亡に導く終末映画
- 悪魔に立ち向かうタフガイを演じるのは『ターミネーター』シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガー
- シュワちゃん出演作品の中では珍しいオカルト・アクション
映画『エンド・オブ・デイズ』は、『ターミネーター』シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務めたSFアクション映画。
人類を滅亡に導く悪魔から、愛する人と世界を守るために戦うタフガイの物語を描きます。
監督は『レリック』などアクション映画に定評があるピーター・ハイアムズ、脚本は『エアフォース・ワン』のアンドリュー・W・マーローなど、製作陣にも錚々たるメンバーが揃いました。
1999年大晦日を目前にしたニューヨーク。
刑事時代に愛する妻と子供を失い、自殺願望を抱きながら毎日民間のガードマンとして働くジェリコ。
ある日勤務先の株屋を狙ったスナイパーを捕らえたジェリコは、その男から「ミレニアムは終わった。悪魔が復活する」という奇妙な発言を耳にし、独自の調査で事件の鍵となる女性・クリスティーンのもとにたどり着きます。
急に警察などから追われる羽目になったジェリコとクリスティーンは、逃げ込んだ教会の牧師から、クリスティーンが復活を試みる悪魔の花嫁に選ばれたことを聞かされたのです。
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『エンド・オブ・デイズ』は『感染列島』に比べるとリアルさのかけらもないですが、1999年やミレニアムドンピシャだった公開当時を考えると盛り上がったことでしょう。
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第42位『クローバーフィールド/HAKAISHA』
- 巨大な怪獣・怪物が世界を滅亡に導く終末映画
- 『猿の惑星:新世紀』のマット・リーヴスが監督、製作総指揮はJ・J・エイブラムスが務める
- ホームビデオで撮影したかのような臨場感ある映像が斬新!
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謎の巨大生物が世界を滅亡に導く様子を、ホームビデオで撮影したかのようなドキュメンタリータッチな映像で描きます。
『LOST』のJ・J・エイブラムスが日本の怪獣映画にヒントを得て製作総指揮を務めました。
日本への栄転が決まったロブを祝うためのパーティーの最中、突然の轟音を聞いた一同が外を見ると、ニューヨークの街が炎に包まれているのです。
さらに一同が外に出ると、爆発で吹き飛ばされた自由の女神の頭が降ってきました。
パニックに陥り逃げ惑う人々を横目に徒歩で脱出を試みようとする一同でしたが、目線の先に巨大な怪獣の姿を目にしたのです。
軍隊も投入され戦闘状態に突入するなか、恋人からの助けを求める電話を受けたロブは、仲間たちとともに彼女を救いに向かうのですが…!?
終末映画にしては珍しい擬似ドキュメンタリー作品で、『ブレアウィッチプロジェクト』のようなホームビデオの主観映像がかえって新鮮かつ逃げ惑う人々の恐怖を倍増させます。
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さらには怪獣に寄生していた寄生虫の登場など、ホラー要素も満載。
しかし、肝心の怪獣がどのように出現したかなどは描かれず謎のままです。
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第41位『宇宙戦争』
- 地球外生命体の容赦ない侵略が人類を滅亡へ導く終末映画
- ステイーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演のパニックSF大作
- 結末は賛否両論だが、パニック描写は秀逸!
映画『宇宙戦争』は、スティーヴン・スピルバーグ監督がH.G.ウェルズの原作小説を映画化したSFパニック大作。
巨大なマシンを操り地球を侵略してくる宇宙人に、必死に抵抗し立ち向かう人々を描きます。
主演は『ミッション・インポッシブル』シリーズのトム・クルーズで、今作では二枚目のイメージを変え、妻から離婚を切り出され、子供には軽んじられるダメ男を演じたことでも話題になりました。
ニュージャージーの湾岸地域で働く平凡な男・レイ。
離婚した妻の元で暮らす子供たちとの面会日、突如地中から現れた「何か」が街を侵略し始めたのです。
軍隊の攻撃も歯が立たず街を破壊し続ける侵略者に対して町中がパニックに陥るなか、レイは2人の子供を守るため奔走するのですが…。
『未知との遭遇』や『E・T.』など、人類に対し友好的な宇宙人作品を手がけてきたスティーヴン・スピルバーグが、『宇宙戦争』では一変し、宇宙人たちが地球を脅かす恐怖を描きます。
パニック映画でありながら、侵略者からのサバイバルを通して家族の再生や成長を描いた作品でもありました。
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地中から現れたのは、三足歩行の「トライポッド」という機械に乗った地球外生命体。
原作通りの造形らしく、ニョロニョロと長い3本の足が余計おぞましさを感じさせます。
しかし、侵略者たちがトライポッドに乗っていることには理由があり、なんと地球に一般的に存在するバクテリアに免疫がなかったというオチ。
バクテリアに感染した侵略者たちが勝手に自滅…というなんともラッキーな展開で、地球滅亡は免れたわけです。
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第40位『ザ・コア』
- 「地球の核」停止による人類滅亡の危機を描く終末映画
- 主演は『ダークナイト』のアーロン・エッカート、『ミリオンダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンク
- 各分野のスペシャリストたちが集められ、未曾有の危機回避に挑む!
映画『ザ・コア』は、アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンクが主演を務めたパニック・アクション大作。
地球の核「コア」活動停止による人類滅亡の危機に立ち向かう人々の物語を描きます。
アメリカのボストンで心臓のペースメーカーを使用している32人が突然なくなる事象が発生したほか、世界各地で鳥や動物たちの異常行動にスペースシャトルの制御不能、スーパーストームの発生などで地球は一気にパニックに陥ります。
地球物理学者のキーズ博士は一連の出来事が地球のコアの回転停止が原因であることを突き止め、その結果1年以内に地球の自転が止まり、地球は滅亡するという結論に辿り着きました。
博士たちは、直接コアまで向かい、核爆発によってコアを再回転させるという作戦を決行するために、各分野のスペシャリストたちを集めます…。
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気づけば一人、また一人と命を落としていく展開も、この手の映画ならではなのですが、わかりきっているにもかかわらず、彼らが抱く使命感に胸が熱くなります。
そしてやっぱり「各分野のプロフェッショナルを集める」という展開にはテンションが上がってしまいます。
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真面目に観てしまうととんでも理論や、地底にあるクリスタルの世界で一気に現実に引き戻されてしまうので、のめり込んで何も考えずに観るくらいの方がちょうどいい作品です。
第39位『アイアン・スカイ』
- 月面ナチスが地球侵略を目論む終末映画
- 月面から地球侵略にやってきたナチスと地球防衛軍の戦いを描くSFアクション
- 大胆すぎる設定が話題になりベルリン国際映画祭ではプレミア上映された
映画『アイアン・スカイ』は、月面からナチスが攻めてくるというありえない設定を描いたSFアクション!
フィンランド・ドイツ・オーストリアの合作映画で、脚本やキャラクター名を公募し、クラウドファンディングで製作費を集めた異例の作品です。
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2018年、大統領選挙のPRのために月面に送り込まれた黒人モデルのワシントンは、月面に建つ巨大な建物を発見。
その直後、月面ナチス親衛隊のクラウスに拉致されたワシントンは、第二次世界大戦後に月面に逃亡していたナチスが、密かに地球に攻撃を仕掛けようとしていたことを知るのです…。
「何これ!?」という驚愕の展開が続くも、アホすぎて逆に面白いという色んな意味でのトンデモ映画でした。
これはたくさんのファンが付くことも納得!
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笑いもありつつ社会風刺も効いた内容で、シリアスな場面もまた魅力的ですが、下ネタや人種差別ネタがちょっと…という方は苦手な作品かもしれません。
また、続編の『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』は、人類絶滅を経た1作目の30年後という設定で、もっとぶっ飛んだ内容に爆笑&驚愕必至です。
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第38位『ザ・ウォーカー』
- 大規模な戦争により文明が崩壊した世界を描くアポカリプス映画
- 『イコライザー』のデンゼル・ワシントンが主演を務めた近未来アクション
- たった一冊の本を守ために歩き続ける男と独裁者の戦いを描く
映画『ザ・ウォーカー』は、『マトリックス』三部作のジョエル・シルヴァーが製作を務めた近未来アクション。
大規模な戦争により文明が崩壊した後の世界で、たった一冊の本を守り歩き続ける男と本を狙う独裁者の戦いを描きます。
主人公のイーライを『イコライザー』のデンゼル・ワシントン、対する独裁者のカーネギーは悪役の名優、ゲイリー・オールドマンが演じています。
あらゆる文明が崩壊した近未来の地球で、「ウォーカー」と呼ばれる男・イーライは、30年間も一冊の本を守るために西へと歩き続けていました。
そんなイーライの前に、その本を奪おうとする独裁者・カーネギーが立ちはだかったのです。
カーネギーたちとの銃撃戦と追跡劇を繰り返しながら、イーライはソラーラという女性と出会い、旅を続けます。
果たして、イーライが目指す西の果てには何があるのか、そして本の中身は…!?
ネタバレになりますが、イーライが守ろうとしていた本は聖書でした。
おそらくですが、『ザ・ウォーカー』は宗教に乏しい人には共感できない部分が多いかもしれません。
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原題は『Book of Eli』ですが、日本人にはあまり馴染みがないために、ちょっと主題をずらした『ザ・ウォーカー』に変更されたのではないでしょうか?
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第37位『ブラインドネス』
- 原因不明のウイルスにより人間が視力を失う終末映画
- 目が見えないことが社会秩序の崩壊を生む恐怖を描く
- 日本人夫婦役として伊勢谷友介と木村佳乃が出演
映画『ブラインドネス』は、ノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの『白い闇』を『シティ・オブ・ゴッド』『ナイロビの蜂』のフェルナンド・メイレレスが監督を務めたパニックサスペンス。
驚異的な伝染力を持っているウイルスの感染により、人々の目が見えなくなる世界を描きます。
ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ダニー・グローバー、ガエル・ガルシア・ベルナルや、日本からは伊勢谷友介と木村佳乃が出演し、国際色豊かな俳優が揃いました。
ある日、一人の日本人男性が突然失明したことをきっかけに、突然視界が真っ白になり視力を失う奇病が世界中に蔓延します。
失明者の数は増え、治療法も見つからないまま強制的に隔離された患者たちは、不安と恐怖から次第に人間の本性を剥き出しにしていきました。
しかし、そんな感染者の中に一人、目の見える女性が紛れ込んでいたのです…。
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失明した人間が隔離される場所は「隔離施設」とは名ばかりの豚箱で、みんな目が見えないからトイレにも辿り着けず床には排泄物だらけ、誰も部屋を掃除してくれないという惨状。
さらには感染者の中で人間を支配しようとする者が現れる、終末映画あるあるも忘れていません。
極限の状況で獣化していく人間の醜態をじっくり眺めることができます。
「普通ここまで放っておく?」と、政治体制を疑いたくなますが、きっと誰も助けてくれないことがリアルなんじゃないかな、と悲観的な気持ちになりました。
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第36位『スノーピアサー』
- 異常気象で氷河期が訪れ文明が崩壊した世界を描くアポカリプス映画
- 『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督がフランスのコミックを映画化
- クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントンなど豪華俳優陣が共演
映画『スノーピアサー』は、『パラサイト 半地下の家族』『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督が、フランスのコミックを実写化したアポカリプス映画。
氷河期に突入した2031年の地球を舞台に、残された人々の命を乗せて走る列車「スノーピアサー」で起こる、革命の様子を描きます。
『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンス、『ドクター・ストレンジ』のティルダ・スウィントン、ポン・ジュノ監督作品ではお馴染みのソン・ガンホらが豪華共演し、韓国で900万人動員の大ヒットを記録しました。
2014年に地球温暖化を防ぐための化学薬品が撒かれた結果、地球は新たな氷河期に突入することになってしまいます。
それから17年後の2031年、氷河期の世界を駆け抜け残された人類が暮らす列車「スノーピアサー」。
前方の車両では一握りの上流階級者が支配し、贅沢な生活を送っていましたが、車両後方部には貧しい人々がひしめき合い、まるで奴隷のように扱われていました。
厳しい階層社会が形成される列車の中で、カーティスと名乗る青年が、後方車両の人々を率いて革命を起こします。
『スノーピアサー』も、社会問題や風刺を取り入れたポン・ジュノ監督らしい作品です。
スノーピアサー=ノアの箱舟ということも連想できるので、多国籍なキャストが集まったことも納得。
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なかでも『グエムル-漢江の怪物-』に出演していたソン・ガンホとコ・アソンが再び親子役で共演していたことも、ファンには嬉しいキャスティングでした。
上流階級の人々が豪華な生活を送るなか、後方車両の人間たちに与えられる「プロテインバー」の正体はなんと○○○○!
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後方車両の劣悪な環境を見れば列車内で革命が起こることは明確ですが、やはり、声をあげて権力に立ち向かう人々の姿には、いつも勇気をもらいます。
第35位『2012』
- 大災害により地球が滅亡する終末映画
- 監督はディザスター映画の巨匠、ローランド・エメリッヒ
- 当時最先端のVFXを駆使して製作された大迫力のディザスター描写に注目
映画『2012』は、『インデペンデンス・デイ』や『デイ・アフター・トゥモロー』のローランド・エメリッヒが監督を務めたディザスター・ムービー。
地震や津波など世界各地で天変地異が発生し、地球が滅亡に導かれる様子が描かれる終末映画です。
ジョン・キューザックが主演を務め、キウェテル・イジョフォー、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソンなどの演技派が脇を固めます。
小説家のジャクソンは、奇妙な男から古代位マヤ文明の暦が終わる2012年12月21日に地球が滅亡するという予言と、それを知る各国の選ばれた人間たちが巨大船で脱出を試みようとしていることを告げられます。
男の予言を信じていなかったジャクソンでしたが、予言通り世界各地で地震や津波などの天変地異が発生!
ジャクソンは別れた妻と子とともに、巨大船が隠された場所を目指しますが…!?
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『2012』は、大災害からなんとかして生き延びようと奮闘する人々の姿を、同時進行的に描くグランドホテル方式を取った作品です。
数々の主人公がいるため、見る時や誰と見るかによっても共感できるキャラクターが変わるのも面白いと思いました。
当時最先端のVFXを駆使して創造されたディザスター描写は、圧巻そのもの!
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『2012』でも格差社会が描かれていますが、どうせノアの箱舟にしてもスノーピアサーにしても、自分が生き残ることしか考えてない人類はしょうもない人ばっかりやな…とちょっとイラッとしました。
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第34位『ウォーター・ワールド』
- 環境破壊の末に人間が海上で生きることを強いられる世界を描くアポカリプス映画
- ケヴィン・コスナー主演、デニス・ホッパーの怪演が話題に
- 巨額の製作費を費やした海上に浮かぶ年のセットに注目
映画『ウォーター・ワールド』は、『ボディガード』『アンタッチャブル』のケヴィン・コスナーが主演を務めた海洋アドベンチャー・アクション。
環境破壊の末に人間が海上での生活を強いられることになった世界を描く、アポカリプス映画です。
共演で海賊の首領・ディーコンを演じたデニス・ホッパーの怪演も話題になりました。
温暖化の進行により北極・南極の氷が溶け、海面上昇により陸地がなくなった未来の地球で、人類は「アトール」と呼ばれる海上を浮遊する都市で生き延びていました。
ある時から彼らの間に「ドライランド」という土地があるという噂が広まります。
そんなある日、アトールにマリナーという海洋を旅する一人の男が現れ、凶暴な海賊集団「スモーカーズ」と、ドライランドをめぐる戦いに巻き込まれることになり…!?
マルコヤマモト
ユニバーサル・ピクチャーズのロゴ、「ユニボール」が海に覆われていく演出は秀逸。
総製作費に当時最高の1億7千万ドルが費やされた超大作だけあって、スケールも満点ですが、中身はなんとなくそれに見あっていないような感じでちょっと残念。
ただ、とにかくお金をかけまくっただけあるセットやスチームパンクっぽい衣装はかっこいいので、ぜひ注目してほしいところです。
マルコヤマモト
第33位『スカイライン-奪還-』
- 謎の生命体に支配された後の地球を描くアポカリプス映画
- 『スカイライン-征服-』の続編
- 『ザ・レイド』のイコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアンがシラットで宇宙人を撃退!
映画『スカイライン-奪還-』は、『スカイライン-征服-』の続編となるSFアクション。
宇宙からやってきた謎の生命体に、たった3日で支配された地球を舞台にしたアポカリプス映画です。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のフランク・グリロや、『ザ・レイド』のイコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアンら肉体派俳優たちが集結し、地球外生命体からの地球奪還に挑みます。
地球に出現した謎の未確認飛行物体により、地球はわずか3日間で謎の生命体に征服されてしまいました。
息子のトレントを追って自ら宇宙船に吸い込まれていったLA市警の刑事・マークは、エイリアンに変貌を遂げつつも人間の心を持つジャロッドと共闘し、宇宙船の破壊に成功します。
内戦が続くラオスに墜落した宇宙船から脱出したトレントは、反政府組織のボスであるスアと共闘し、エイリアンを倒すための手がかりを見つけ出しますが…!?
謎の生命体に、とにかく肉弾戦で挑んでいく肉体派俳優たちの活躍が見事!
マルコヤマモト
しかしながら中身がないと言えばない!けどなんだか許せるのが『スカイライン-奪還-』のいいところ。
前作を見ていなくても楽しめるのが、『スカイライン-奪還-』のいいところ。
設定は相変わらずガバガバのB級映画だけど、アクションのビジュアルとシラット使いたちが本当にカッコいいところが、『スカイライン-奪還-』のいいところ。
マルコヤマモト
第32位『ディストピア パンドラの少女』
- 真菌の突然変異により人類がゾンビ化した世界を描くディストピア映画
- M.R.ケアリーのベストセラー小説「パンドラの少女」を映画化
- オーディションで勝ち残ったセニア・ナニュアが主人公の少女を好演
映画『ディストピア パンドラの少女』は、M.R.ケアリーのベストセラー小説「パンドラの少女」を著者自身の脚本で実写化したディストピア映画。
真菌の突然変異により人類が「ハングリーズ」と呼ばれるようになった世界を舞台に、ウイルスと共存するために育てられた「セカンド・チルドレン」の少女の運命を描きます。
500人以上が挑んだオーディションで勝ち残ったセニア・ナニュアが、高い知能を持つ主人公・メラニーを好演しました。
ウイルスのパンデミックにより、人類のほとんどが「ハングリーズ」と呼ばれる凶暴な生物と化してしまった近未来の世界。
イギリスの田舎町にある軍事施設には、ウイルスとの共存を目指すために研究されていた「セカンド・チルドレン」と呼ばれる子供たちが収容されており、ワクチンを作るための研究が行われていました。
そんなセカンド・チルドレンの中に、他の子供たちよりも知能が高い少女・メラニーが現れ…!?
マルコヤマモト
人間が「ハングリーズ」と呼ばれるゾンビのような生物に変化してしまった近未来を舞台にした『ディストピア・パンドラの少女』。
ゾンビ映画やホラー映画というよりはSF映画のような要素も感じて面白い作品でした。
オープニングから謎が多くぐいぐいと引き込まれ、気づいたら終わっているような緩急もある良い物語。
しかしながら、エンディングを絶望ととるか希望ととるかは人によって分かれそうです。
マルコヤマモト
第31位『ミッドナイト・スカイ』
- 何らかの理由で地球が滅亡の危機に瀕する
- 俳優のジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めた
- リリー・ブルックス=ダルトンの小説「世界の終わりの天文台」の映画化
映画『ミッドナイト・スカイ』は、俳優のジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めたSF映画。
リリー・ブルックス=ダルトンの小説「世界の終わりの天文台」を実写化したNetflixオリジナル作品で、脚本は『レヴェナント 蘇りし者』のマーク・L・スミスが担当。
滅亡の危機にある地球と外側にある広大な宇宙を舞台に、ジョージ・クルーニーが北極に残る孤独な科学者を演じました。
何らかの理由によって滅亡しようとしている地球で、科学者のオーガスティンはひとり北極の基地に残っていましたが、ある日、誰もいないはずの基地に1人の少女が現れます。
アイリスと名乗る少女と共同生活を始めたオーガスティンは、ある日木星の探査任務を終えて地球に帰還しようとする宇宙船乗組員・サリーたちの存在を知ることに。
オーガスティンはサリーたちと交信し、滅亡する地球に戻ってこないように呼び掛けるのですが…!?
宇宙や地球滅亡というテーマよりは、その中で展開される家族愛に重点をおいた作品。
終末映画と考えると少々動きが少ないように感じますが、美しい映像と音楽、リアリティのある宇宙船内部など評価できるところは多かったです。
主人公のオーガスティンを癒す存在として現れるアイリスを演じたのは、今作が映画初出演となる子役のケイリン・スプリンゴール。
セリフがほとんどなかったものの、出演したシーンに関してはほぼ1テイクでOKをもらったというのだから驚きです。
マルコヤマモト
第30位『アイ・アム・レジェンド』
- ウイルス感染により世界の人類が死滅した世界を描くアポカリプス映画
- ウィル・スミスが主演を務め、世界でたった1人生き残った男を演じる
- エンディングが異なるバージョンが存在する
映画『アイ・アム・レジェンド』は、ウィル・スミスが主演を務めたSF映画。
ウイルスのパンデミックにより人類のほとんどが死滅した世界を舞台に、1人生き残った科学者の男が謎のクリーチャーと戦いを繰り広げる物語です。
原作となるリチャード・マシスンによる「地球最後の男」を、『コンスタンティン』のフランシス・ローレンスが実写化しました。
ウイルスの蔓延により人類の大半が死滅してしまった近未来の世界。
アメリカのニューヨークでたった1人生き残った科学者のロバートは、愛犬のサムとともに孤独なサバイバル生活を続けていました。
しかし、街中ではウイルスに感染し凶暴化したかつての人類たち「ダーク・シーカーズ」が徘徊を続けており、ロバートは怯えながら毎日を過ごします。
究極の孤独を味わいながらも、諦めずに生存者へ向けてのメッセージを毎日流し続け、人類再生への道を模索するロバートでしたが…!?
マルコヤマモト
生き残ったウィル・スミスのサバイバル生活が淡々と描かれると思いきや、ゾンビのようなクリーチャーが登場したことは意外でした。
公開当時の2007年にしてはクリーチャーのCG技術は秀逸で、ダーク・シーカーズの動きが早くて頭が良いという設定もハラハラを倍増させてくれます。
しかし、たった1人で3年間もこの生活は孤独すぎて絶対に耐えられませんが、そこで人類を元に戻そうと血清を作ろうと考えるロバートの思考が凄すぎ。
マルコヤマモト
動画配信サービスU-NEXTでは、劇場版とは大幅に異なるエンディング版『アイ・アム・レジェンド 別エンディング』が配信中。
DVDだけに収録されていたレアな内容ですので、ぜひご覧ください!
第29位『デイ・アフター・トゥモロー』
- 地球温暖化が原因で氷河期が訪れたことよってパニックに陥る人々を描く終末映画
- 監督はディザスター映画の巨匠ローランド・エメリッヒ
- ゴルフボール大の巨大な雹、巨大な竜巻、など相変わらずのディザスター描写は迫力満点!
映画『デイ・アフター・トゥモロー』は、『インデペンデンス・デイ』『2012』のローランド・エメリッヒ監督によるディザスター・ムービー。
地球温暖化が原因となり再び氷河期が到来した世界で、パニックに陥る人々の姿を描きます。
マルコヤマモト
地球温暖化により南極大陸の棚氷が融解を始めます。
その光景を見た気象学者のジャックは、近い将来地球に再度氷河期が訪れる可能性を考えますが、ジャックの予測はあり得ないとして副大統領に認められませんでした。
しかし数日後、世界各地で異常気象が発生し、ロサンゼルス、東京、ロンドンなどが大洪水や竜巻などで崩壊。
そして、ジャックが予測した氷河期が現代に到来したのです…!
マルコヤマモト
しかしながら絵空事のSF映画ではなく、実際に起きている環境破壊や地球温暖化にも目を向けている現実味もある作品です。
近年は異常気象が頻発しているので、より恐怖を感じるようになってきました。
マルコヤマモト
第28位『マーズ・アタック!』
- 火星人襲来によって地球がパニックに陥る終末映画
- 監督は『チャーリーとチョコレート工場』などのティム・バートン
- 1950年代のSF映画へのオマージュも満載!
映画『マーズ・アタック!』は、『チャーリーとチョコレート工場』『シザー・ハンズ』などの名作ファンタジーを多く手がけた、ティム・バートン監督によるSFコメディ。
火星人の襲来によってパニックに陥る地球人たちの姿を、ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ アネット・ベニング、ピアース・ブロスナン、マイケル・J・フォックス、ナタリー・ポートマン、トム・ジョーンズなどの豪華すぎるキャストで描きます。
謎の円盤飛行物体が地球に飛来!
宇宙からの更新を受けたアメリカ大統領を中心に人類全体が歓迎ムードのなか、地上に降り立った火星人は突如レーザー銃を乱射!
辺りは一気に殺戮の現場になり、アメリカ大統領をはじめ、登場人物たちは次々に滑稽な死を遂げていきます。
最後の切り札である核兵器も火星人には通用せず、絶望する人類。
しかし、人類を救ったのは認知症のおばあちゃんとその孫・リッチーの2人でした…。
ファンタジー映画の巨匠、ティム・バートンによるブラックユーモアと1950年代SF映画へのオマージュが満載のコメディ。
マルコヤマモト
まるで漫画のような設定で、人がバンバン死んでいくふざけた内容にもかかわらず、なんだか嫌いになれない不思議な作品。
マルコヤマモト
第27位『日本沈没』(1973年)
- 日本海底に異変が起き、日本列島が沈没するまでの出来事を描くパニック映画
- 小松左京の原作小説を映画化
- 2006年、2020年にはアニメーション映画としてリメイクされている
1973年に公開された映画『日本沈没』は、小松左京のSF小説を映像化したパニック作品。
黒澤明など名監督たちの元で修行を積んだ、森谷司郎監督がメガホンを取りました。
日本の海底に異常が発見されてから日本列島が沈没に至るまでの出来事を、当時最先端の特撮技法を駆使して描きます。
時は近未来。
小笠原列島にあるとある島が一夜にして突如消失。
地球物理学者の田所たちが潜水艇で海底調査へ向かったところ、海底を走る奇妙な亀裂と乱泥流を発見します。
その後、天城山が突然噴火を起こしたことで内閣の懇親会に呼ばれた田所は、そこで「日本列島がなくなってしまう」可能性を発表しますが、学者仲間たちの失笑を買うだけでした。
しかし、田所の発言に興味を持った財政界の黒幕・渡は首相を呼びつけ、田所の説を検証するべく「D計画」を発動するのですが…。
2006年には草彅剛、柴咲コウ主演で、2020年にはアニメ版のリメイクも公開された『日本沈没』ですが、1973年のオリジナル版はぜひ観ていただきたい作品です。
東宝映画において円谷英二以外で初めて同役職についた中野昭慶が特技監督を務め、アジア映画祭の特殊効果賞を受賞し、高い評価を得ました。
ジオラマ感が否めないシーンもありますが、CGがない時代にこれだけのクオリティを作れる技術があったことに感動!
マルコヤマモト
第26位『28日後…』
- ウイルスの強い感染力により人々が凶暴化した終末世界でのサバイバルを描くパニック映画
- 監督は『トレインスポッティング』『イエスタデイ』のダニー・ボイル
- ゴーストタウンになったロンドンの風景は見もの
映画『28日後…』は、『トレインスポッティング』『イエスタデイ』のダニー・ボイル監督が手がけた、ホラー・パニック映画。
強力なウイルスにより人々が凶暴化したイギリスを舞台に、生き残りをかけて旅を続ける人々の物語を描きます。
映画『ザ・ビーチ』の原作を執筆した、英国作家のアレックス・ガーランドが今作の脚本を担当しました。
強力な感染力を持つ感染症にかかったチンパンジーを発端に、人々にもウイルスが蔓延。
ウイルスに感染した人は凶暴化し、他の人間を襲い始め崩壊した世界が始まってから28日後、交通事故に遭ったジムは病院のベッドで目を覚まし、変わり果てた世界に驚愕します。
襲いくる感染者たちから逃れたジムは、セリーナとフランク、ハンナの父娘と出会い、ラジオ放送をもとに安全と言われている軍の基地を目指して旅を始めますが…。
イギリス出身のダニー・ボイル監督がイギリスを舞台に描くホラー・パニック作品で、ゴーストタウンに変わり果てたロンドンの情景は、今作の見どころの1つです。
また、ロンドンタクシーで旅をするなどイギリス情緒も満載。
しかしながら、恐ろしいのは感染者より人間であるということを思い知らされる作品です。
マルコヤマモト
第25位『クワイエット・プレイス』
- 音に異常な反応を見せる生物が現れた終末世界でのサバイバルを描くパニック映画
- 実際に夫婦であるエミリー・ブラントとジョン・クラシンスキーが映画でも夫婦役で共演
- 音を立てることができないというプレッシャーと先の読めない展開にハラハラが止まらない
映画『クワイエット・プレイス』は、「音を立てたら、即死」という新感覚の恐怖を描いたホラー作品。
『ボーダーライン』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエミリー・ブラントが主演を務め、彼女の夫である俳優のジョン・クラシンスキーが監督・脚本を担当。
音に異常な反応を示す謎の生物からのサバイバルを繰り広げる人々の物語を描きます。
音に反応し人々を襲う生物の登場によって荒廃した世界で、「決して音を立ててはいけない」というルールのもとに生き残る1組の家族がいました。
会話の時には手話を使い、歩く時には裸足で、道には砂を敷き詰めとにかく音を立てないようにやり過ごしてきた一家ですが、妻のエヴリンは出産を控えており…。
果たして一家は、最後まで沈黙を守ることができるのか!?
マルコヤマモト
ただ、音を出せない状況で一家がどのように生活をしていたかということでは、かなり勉強になります。
ホラー映画なのに声を出せないという状況はかなりストレスですが、ゲームだと思って楽しむものもアリかもしれません。
マルコヤマモト
第24位『ディープ・インパクト』
- 彗星衝突により滅亡を迎える人々の人間模様と政府の対応を描いた終末映画
- 『アルマゲドン』と公開時期が被ったものの同じく大ヒットを記録
- 地球最後の日に誰とどう過ごしたいかを考えたくなる作品
映画『ディープ・インパクト』は、巨大彗星の衝突によって破滅を迎えた地球で、人々の最後の日々を描いた終末映画。
『ピースメーカー』のミミ・レダー監督の長編2作目で、製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグが務めました。
ド派手なCGを駆使した人々が逃げ惑う姿を描くこれまでのパニック映画描写とは違い、彗星衝突という危機的状況下における人々の物語と政府の危機管理対策を主軸に物語が展開します。
天文部の少年・レオが怪しい動きをする彗星を発見してから数年後、アメリカ政府から「1年以内に彗星が地球に衝突する」という衝撃の事実が発表されます。
人類滅亡を阻止するため、アメリカ政府は100万人以上の人を収容できる地下シェルターの建設と、核による彗星への攻撃を試みるのですが…!?
アメリカの映画制作のスケジュールがうまくいかなかったことにより、内容が類似した『アルマゲドン』と公開時期が被ってしまったものの、人間ドラマを軸にした物語が功を奏して大ヒットを記録。
やはり彗星落下により発生した津波に飲み込まれる父娘の姿は印象的。
マルコヤマモト
第23位『ジオストーム』
- 『インデペンデンス・デイ』のディーン・デヴリン監督によるディザスター・ムービー
- 巨大竜巻、巨大な雹、以上な気温上昇や気温低下など世界各地で起こる異常気象が見もの
- ディザスター・ムービーとしてだけでなくサスペンス映画の要素も含みハラハラ
映画『ジオストーム』は、『インデペンデンス・デイ』の脚本を務めたディーン・デヴリン監督によるディザスター・ムービー。
『エンド・オブ・デイズ』のジェラルド・バトラーが主演を務めました。
地球の気象をコントロールすることを可能にした人工衛星が暴走し、世界中が異常気象や大災害に見舞われるなかで未曾有の危機に立ち向かう人々の物語を描きます。
人類は世界各国のテクノロジーを集結させ、天候を完璧に制御できる人工衛星の開発に成功します。
しかしシステムの運営から3年後に人工衛星が突如暴走を起こし、香港で以上な気温上昇が発生し、地面が陥没したり火災も多発。
衛星の生みの親でもあるジェイクは、その原因を探るべく宇宙へ向かいますが…!?
インドで発生する巨大竜巻、東京銀座に落ちる巨大な雹、ブラジルのリオデジャネイロでは以上な気温低下により建物、人、鳥などが凍結…など、信じがたいディザスター描写が見どころの1つ。
マルコヤマモト
また、人工衛星暴走に隠されたドラマを暴く展開など、サスペンス映画としても楽しめる作品です!
マルコヤマモト
第22位『ワールド・ウォーZ』
- ブラッド・ピットが製作・主演を務めたゾンビ・ホラー映画
- 謎のウイルスの蔓延により世界中の人々がゾンビ化してしまった終末世界を描く
- 足の速いゾンビが大挙して襲ってくる様子は恐怖そのもの
映画『ワールド・ウォーZ』は、ブラッド・ピットが製作・主演を務めたゾンビ・ホラー映画。
マックス・ブルックスのベストセラー小説を、『007 慰めの報酬』『ネバーランド』のマーク・フォスター監督が映画化しました。
突如発生した原因不明のウイルスが世界中に蔓延し、各国の政府機関が崩壊状態に。
元国連職員のジェリーは、妻と娘を勤務先と学校へ送り届けるために車を運転していましたが、途中でいつもとは違う様子の渋滞にハマってしまいます。
ただならぬ雰囲気を察したジェリーは、ウイルスによってゾンビ化し人々に襲いかかる集団に遭遇しますが、窮地の仲である国連事務次官ティエリーに助け出されます。
妻と娘の安全確保を条件に、ジェリーはウイルスワクチン開発のために世界各国を飛び回り、情報収集をすることになるのですが…!?
マルコヤマモト
無数のゾンビが群がり、山のようになって巨大防護壁を乗り越えていく描写は今作の名シーンです。
マルコヤマモト
第21位『第9地区』
- エイリアンと人類の共同生活をテーマにしたSFドラマ
- 南アフリカの新鋭ニール・ブロムカンプ監督、製作にはピーター・ジャクソン
- 南アフリカで行われていた「アパルトヘイト」に着想を得た物語
2010年公開の『第9地区』は南アフリカの新鋭、ニール・ブロムカンプ監督が2005年に発表した自身の短編映画を長編にリメイクしたSFドラマ。
エイリアンと人類の共同生活をテーマにした物語で、第82回アカデミー賞において作品賞を含む4部門にノミネートされました。
製作には、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンが携わっています。
南アフリカのヨハネスブルグ上空に宇宙船の故障で漂着したエイリアンたちを難民として受け入れた政府は、エイリアンたちの専用居住区域「第9地区」を設定。
しかしそれから28年後、エイリアンたちが暮らす「第9地区」はスラムと化していました。
更なる人口増加を懸念した超国家機関のMNUは、難民たちを新たな「第10地区」へ移動させる計画を立てますが…!?
地球に難民としてやってきたエイリアンと、彼らを抑圧する人類との対立をドキュメンタリーチックに描きます。
南アフリカで過去に実際に行われていた黒人隔離制作「アパルトヘイト」に着想を得た物語になっているので、南アフリカの歴史的背景を知っていると、より楽しめる作品です。
通称「エビ」と呼ばれるエイリアンたちに、次第に愛着が湧いてくることが不思議…。
マルコヤマモト
第20位『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う』
- エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストの最強タッグによるSFアクションコメディ
- 知らない間に起こるエイリアンによる人類侵略と男たちの人生リベンジを賭けた戦いが見事に交錯する
- ビール片手に観たくなる気軽な終末映画
2014年公開の『ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う』は、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のエドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ、ニック・フロストが再度タッグを組んだ、酔っぱらいオヤジたちが大活躍するSFアクションコメディ。
2004年の『ショーン・オブ・ザ・デッド』、2007年の『ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン-』に次ぐ、3人による母国イギリスを舞台にした「スリー・フレーバー・コルネット」3部作の3作目です。
20年前、一晩に5人で12軒のパブで梯子酒をする「ゴールデン・マイル」を成し遂げられなかったことが忘れられないゲイリーは、当時の仲間たちを集めて故郷のニュートンヘイブンでリベンジを果たすことに。
12軒目のパブ「ワールズ・エンド」へ向かって梯子酒を進める5人でしたが、彼らは次第にエイリアンが街の人々に混じって彼らを乗っ取り、人類が滅亡へ向かっていることに気づきます。
果たしてこれはゲイリーたちの人生のリベンジ戦なのか、人類を滅亡から救う戦いなのか!?
そしてゲイリーたちは無事に12軒目のパブ、ワールド・エンドに辿り着くことができるのか…。
コメディ感覚でビール片手に観れる、というかビールなしでは観れない、最も気軽な終末映画。
エドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストの手にかかれば終末映画もエンタメに早変わりです。
先の読めない展開にハラハラしつつも、それすらもひっくり返すような超展開に2度も3度も驚かされます。
マルコヤマモト
第19位『復活の日』
- 小松左京原作のSF小説を莫大な製作費を投入して映画化
- 細菌兵器による人類滅亡と核兵器による2度目の滅亡を阻止しようと奮闘する男の物語
- 海外キャストの豪華さなど今の邦画には出せないスケール感に圧倒される
1980年公開の『復活の日』は、小松左京原作のSF小説を草刈正雄主演で実写化した超大作。
深作欣二が監督を務め、アメリカ大陸縦断ロケや南極大陸でのロケを敢行し、総製作費は25億円とも32億円とも言われる、近未来の世界を描いたSF映画です。
東ドイツの研究所から猛毒のウイルスが盗み出され、ウイルスを持ち出した犯人が乗る飛行機が墜落。
ウイルスは即座に世界中に拡散され、動物が大量死し乳幼児たちが意識不明になるという事態が発生します。
それから数年後、人類のほとんどが死滅し、残された僅かな人間たちは南極で暮らしていました。
そこに日本人の地震学者・吉住が現れ、アメリカに直下型地震が起き、第二の人類滅亡が迫っていることを告げたのです。
細菌兵器が世界に拡散したことと、作品内で米ソ冷戦が継続していることから再び起こった核戦争の恐怖。
マルコヤマモト
『日本沈没』もそうですが、こうなることを見出していた小松左京には感服せざるをえません。
莫大な製作費が投入されていることもあって、今の邦画では出せないスケール感も見どころです。
第18位『タイムマシン/80万年後の世界へ』
- H.G.ウェルズの名作小説をジョージ・パル監督が実写化
- タイムマシンで時間旅行を繰り返す男が辿り着いた80万年後の世界を描く
- 1960年代当時に考えられていた未来像が楽しい!古典的なSF作品として楽しめる
1960年に公開された『タイムマシン/80万年後の世界へ』は、H.G.ウェルズの空想小説を『月世界旅行』『地球最後の日』『宇宙戦争』の製作を務めたジョージ・パル監督が実写化した娯楽映画。
1960年のアカデミー賞で特殊効果賞を受賞しました。
1899年のロンドンで、発明家のジョージは未来と過去を自由に行き来できる機械「タイム・マシン」を発明します。
タイム・マシンに乗り込んだジョージは未来への旅を続け、1940年のロンドン空襲に巻き込まれたり、1966年のロンドンでは上空で核弾頭が炸裂するなど強烈な体験を繰り返します。
やがてジョージを乗せたタイムマシンが辿り着いたのは、食人族・モーロックが支配する紀元80万2071年の世界でした。
263年に及ぶ東西核戦争の末に分断した人類は地上と地下に分かれ、地上に暮らす人間が地下に暮らすモーロックたちに食べられるという世界に変化していたのです…。
古典的なSF作品でありながらも、80万年後というありえない世界を描いたアイデアは圧巻!
マルコヤマモト
当時の科学水準を元に描かれた未来ということで、色々ツッコミどころはありつつもツッコミながら見ることが最適な作品。
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第17位『パーフェクト・センス』
- ユアン・マクレガーとエヴァ・グリーンが主演を務めた異色のラブストーリー
- 五感を失う奇病が蔓延する世界で出会った1組の男女の物語
- ウィズコロナの今の時代にぴったりの作品
2012年公開の『パーフェクト・センス』は、ユアン・マクレガーとエヴァ・グリーンが主演を務めた異色のラブストーリー。
感染すると次第に五感が失われていく病気が蔓延する世の中で出会った、1組の男女の愛を描きます。
嗅覚が失われる奇病が世界中で蔓延し、やがて病気が進行すると五感を全て失うことが判明。
感染症を研究するスーザンにもその原因は究明できず、人々はパニックに陥ります。
そんななか、スーザンは感染症の影響で客足が途絶えたレストランを訪れ、シェフのマイケルと出会い恋に落ちます。
しかし2人にも感染の時が迫り、まず先にマイケルが嗅覚を失ってしまいました。
人々は次第に嗅覚だけでなく味覚、聴覚、視覚、触覚まで失い、世界は次第に荒廃していきます。
マルコヤマモト
というのも、今作では感覚を失いつつある人間たちがそれに対応すべく手話や筆談で会話するなど、病気を受け入れる生活が描かれていたからです。
新型コロナウイルスの症状には味覚障害や嗅覚障害が起こったり、後遺症でもこういった症状が多く出るとも聞くので他人事ではありません。
また、最後に視覚を失うという設定も、じわじわ迫る感染の恐怖を感じます。
マルコヤマモト
第16位『インデペンデンス・デイ』
- ローランド・エメリッヒ監督のSF超大作
- 地球侵略を目論む宇宙人との3日間の攻防を描く
- 出てくるキャラクターが全て激アツ!特にビル・プルマンが演じるアメリカ大統領がカッコよすぎ!
マルコヤマモト
1996年公開の『インデペンデンス・デイ』は、ディザスター映画の巨匠ローランド・エメリッヒ監督が手がけたSF超大作。
ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブラムなど豪華キャストたちが集結。
地球侵略を目論む宇宙人と人類の3日間にわたる攻防を描き、世界中で大ヒットを記録しました。
アメリカ独立記念日を控えた7月2日。
ニューヨーク、ロサンゼルスをはじめとする世界の大都市上空に、直径24キロを超える円盤形の宇宙船が出現します。
アメリカのホイットモア大統領は異星人たちとの交信を試みますが、時すでに遅し。
彼らが侵略者であると気づいた時には宇宙船から砲撃が始まり、世界各地の都市が攻撃により一瞬にして廃墟と化してしまったのです。
侵略を拒む人類は、宇宙人へあの手この手を使って反撃に出るのですが…!?
とにかく激アツな展開が満載の超大作で、人類の反撃は観ているだけでテンションが上がります。
自ら戦場に赴くアメリカ大統領の演説は最高で、思い出すだけで目頭が熱くなるほどです。
マルコヤマモト
マルコヤマモト
「帰ってきたぜ!タコ野郎!」と叫ぶ飲んだくれのパイロット・ケイスの大活躍にも、もう涙が止まりません…。
マルコヤマモト
第15位『ドーン・オブ・ザ・デッド』
- ザック・スナイダー監督×ジェームズ・ガン脚本によるスリル満点のサバイバル・ホラー
- 1976年公開、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』のリメイク作品
- 早く走るゾンビで恐怖倍増!
2004年公開の『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、ホラー映画の金字塔『ゾンビ』を『ウォッチメン』のザック・スナイダー監督、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガンが脚本を務めたスピード感あふれるサバイバルホラー。
マルコヤマモト
夜勤明けで帰宅した看護師のアナは、突如隣家の少女に襲われます。
街全体が謎の病気に感染した人に埋め尽くされ、壊滅状態であることを知ったアナは、途中出会った人々とともにショッピングモールに逃げ込みます。
モールに先に逃げ込んでいた人間たちとの対立などを経てともに脱出を試みようとするアナたちでしたが、日が経つにつれてモールの周辺は夥しい数のゾンビたちに囲まれてしまい…。
とにかく話が早い、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』にスピード感を足したスリル満点のゾンビ映画。
今作も元の『ゾンビ』に習って、ゾンビが発生した明確な理由は描かれていません。
ロメロ版『ゾンビ』で主演を務めたケン・フォリーと特殊メイクを担当したトム・サヴィーニが、カメオ出演していることもファンには嬉しいポイントです。
マルコヤマモト
マルコヤマモト
ジェームズ・ガン監督が得意とするグロ描写もこの時から満載です。
マルコヤマモト
第14位『トゥモロー・ワールド』
- 『ゼロ・グラヴィティ』のアルフォンソ・キュアロン監督が手がけたSFアクション
- 子供が産まれなくなったことで人類が迎える終末を描く
- 後半の戦闘シーンは臨場感たっぷり!
2006年公開の『トゥモロー・ワールド』は、『ゼロ・グラヴィティ』のアルフォンソ・キュアロン監督が手がけたSFアクション。
P・D・ジェイムズのディストピア小説を原作にした映画で、人類が繁殖能力を失った未来のイギリスを舞台に奇跡的に妊娠を果たした若い女性を守る男の物語です。
人類に子供が産まれなくなったということで起こる終末を描きます。
主演はクライヴ・オーウェン、共演はジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォーらが務め、また8分間のワンショットが評価され、ヴェネチア国際映画祭の技術貢献賞を受賞しました。
人類に子供が産まれなくなった西暦2027年、なんの目的もなく働いていたエネルギー省の官僚・セオは、元妻のジュリアンが率いる反政府組織FISHに拉致されます。
政府の検問を通過できる通行証を手に入れたい彼女たちは、世界がひっくり返るような重大な秘密を握っていたのです。
迷いながらも協力することを決心したセオは、人類の存亡をかけた戦いに巻き込まれていくことになります。
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また、インフルエンザが流行して女性が子供を産めなくなった世界という設定もありますが、新型コロナウイルスが蔓延している今の世の中を考えると、リンクしているようなこともありちょっと恐ろしく感じました。
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第13位『地球の静止する日』
- 『ウエストサイド・ストーリー』『サウンド・オブ・ミュージック』のロバート・ワイズ監督による古典SFの傑作
- 宇宙人により地球の機能が30分だけ停止するという、もしもの出来事を描く
- 当時友好的な宇宙人を描いたSF映画として話題に
1951年公開の『地球の静止する日』は、ロバート・ワイズ監督による古典SF映画の傑作。
SF映画が大ブームを起こした1950年代当時、異星人は敵対するモンスターとして描かれていましたが、今作は人類と異星人とのコンタクトを描くという、本格SFの先駆け的作品です。
アメリカのワシントン上空に巨大な円盤が飛来。
中から現れた宇宙人・クラトゥは、核兵器や戦争による殺戮を繰り返す地球人に対し、このことが他の星から攻撃を受ける原因となると忠告をしにやってきたのです。
しかし、アメリカ大統領がクラトゥとの話し合いを拒んだため、クラトゥは自分の使命の大切さを思い知らせるために、地球の機能を30分間だけ止めることにするのですが…!?
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地球の電力を30分だけ停止するという意外と地味だけど、電力が常になった人間にとっては効果絶大!
情報機器やオール電化頼っている現代なら、ダメージは更なるものだったことでしょう。
さらに、核兵器や原子力の危険性は地球を滅ぼすだけでなく、外宇宙にとっても悪影響があるということで「地球人よ驕るな」という普遍的なメッセージにも感じました。
『地球の静止する日』の監督を務めたロバート・ワイズは、1961年公開の『ウエストサイド・ストーリー』、1965年公開の『サウンド・オブ・ミュージック』などの名作でも監督・製作を務めており、アカデミー賞において2度の監督賞を受賞しています。
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第12位『メランコリア』
- 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアー監督によるSFドラマ
- 隕石の衝突により地球滅亡を迎える人々の不安と魂の解放を描く
- 主演のキルスティン・ダンストが第62回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞
2012年公開の『メランコリア』は、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アンチクライスト』の鬼才、ラース・フォン・トリアーが監督を務めたSFドラマ。
キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、キーファー・サザーランドらが共演し、隕石の衝突により世界の終わりに立ち会うことになった人々の不安と解放を描きます。
今作で主演を務めたキルスティン・ダンストが、第62回カンヌ国際映画祭において女優賞を受賞しました。
情緒が不安定なジャスティンは、姉のクレアが開催してくれた結婚パーティーで、わがままに振る舞って周囲を困惑させてしまいます。
そんなとき、巨大な惑星「メランコリア」が地球へ接近していることが判明。
それは同時に地球滅亡を意味していましたが、落ち着きをなくしていく姉のクレアとは逆に、ジャスティンの心は次第に軽くなっていくのでした。
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あまりSF作品に縁がないと思っていたトリアー監督でしたが、この作品でもSF映画には考えられない静けさや、絵画的な撮影などトリアー節は健在で、ちょっと安心しました。
今作をハッピーエンドかバッドエンドとするかは観る者次第といったところですが、キャスティングから何から、とにかくトリアー監督にしか撮れない終末映画ということでオリジナリティーは評価できますね。
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第11位『渚にて』
- 核戦争後の終末世界で死を待つ人々の最後の時を淡々と描く
- 主演は『ローマの休日』のグレゴリー・ペッグ
- 最後の時をあえて淡々と描くことで絶望感が増す
1960年公開の『渚にて』は、ネヴィル・シュートの原作小説を『手錠のままの脱獄』のスタンリー・クレイマーが製作・脚本を務め映画化した、人類の未来を描く物語。
『ローマの休日』のグレゴリー・ペッグが主演を務め、核戦争後の世界で人類滅亡の日が近づくなか、静かに死を待つ人々の最後の時を描きます。
1964年に第三次世界大戦が勃発し、原爆や水爆の大量使用により北半球が絶滅。
アメリカ海軍の原子力潜水艦は難を逃れ、南半球にあるオーストラリアのメルボルンに入港。
核兵器による死の灰が南半球に及ぶなか、原子力潜水艦を指揮するタワーズ艦長の元に、故国であるアメリカから謎の無線が届いたのです。
生存者がいると思って再びアメリカに向かった艦長たちが見たものは…!?
やがて南半球での生活も脅かされ、人々は自宅で安楽死できるように薬剤を渡され、残された人生を覚悟して過ごすことになります。
人々が死を迎えるまでの5ヶ月間、誰もパニックにならず、暴動や無作法も起きることがない世界。
あえて死にゆく世界や人々の最後の生活を、静かに淡々と描くことで絶望感が倍増します。
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第10位『スターシップ・トゥルーパーズ』
- 『ロボコップ』『トータル・リコール』のポール・バーホーベン監督によるSF戦争アクション
- 人間対昆虫型異星人の壮絶な戦いを描く
- 異星人が人間の脳みそをストロー状の口で吸い上げる描写に背筋も凍る
1998年公開の『スターシップ・トゥルーパーズ』は、オランダ出身で『ロボコップ』『トータル・リコール』を手がけたポール・バーホーベン監督によるSF戦争アクション。
ロバート・A・ハイライン原作の「宇宙の戦士」の実写化で、昆虫型の異星人と地球の兵士たちとの戦いを過激描写たっぷりに描きます。
軍隊での猛訓練の最中に仲間の1人を死なせてしまったリコは、軍を辞める決意をします。
しかし、人間対昆虫型宇宙生物・アラクニド=バグズとの戦いが勃発。
バグズの攻撃により故郷が絶滅したことを知ったリコは、仲間たちとともに壮絶な戦いに身を投じていくことになります。
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そんなこんなで「ウヒャア…」と言いながら観ることが『スターシップ・トゥルーパーズ』の正しい楽しみ方だと思います。
1998年には、イラストレーターのみうらじゅんが独断で選ぶ「みうらじゅん賞」にも選出された『スターシップ・トゥルーパーズ』は、この後続編が4作製作されました。
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第9位『風が吹くとき』
- 『スノーマン』のレイモンド・ブリッグス原作漫画のアニメーション映画
- 1組の夫婦を主人公に核戦争の恐ろしさを描く
- 温かい絵柄からは想像がつかないほどの悲しい物語
1987年公開の『風が吹くとき』は、『スノーマン』で知られるイギリスのレイモンド・ブリッグスによる漫画のアニメーション映画版。
イギリスに住む初老のブロッグス夫妻を主人公に、核戦争の恐怖を描いた終末映画です。
イギリスの片田舎で年金生活を送るジムとヒルダ。
しかし、世界情勢が日に日に悪化をたどり、東西陣営による核戦争が勃発します。
戦争が始まったことを知ったジムとヒルダは、政府から配布されたパンフレットをもとに、保存食やシェルターの準備を始めました。
そして突然、3分後に核ミサイルが飛来するという知らせを受けたジムとヒルダは、命からがらシェルターに逃げ込みますが、互いの体を放射線に蝕まれて、次第に衰弱していくのでした…。
日本語版の監修を『戦場のメリークリスマス』の大島渚、主人公ブリッグス夫妻の声を、森繁久彌と加藤治子が務めました。
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『風が吹くとき』は、81分のアニメーション映画で、公開当時、日本ではミニシアター系の劇場で展開されていました。
温かい絵柄とは裏腹に、『風が吹くとき』も核戦争の恐怖と死を待つ夫婦の様子を淡々と描く作品です。
夫婦が準備をしながら牧歌的な生活を送っている最中に、「あと3分で核ミサイル到来!」という唐突なニュース。
シェルターに逃げてからも、頭髪が抜けたり下痢を起こしたり体の痛みを感じたりなど、おおよそ放射能の影響と思われる健康被害が2人を襲い、衰弱していきます。
ひたすらに落ち込みますが、核兵器・核戦争の恐ろしさを訴える点では間違いない名作です。
小さい頃に鑑賞したことがあり、温かい中にも恐ろしさを感じ「2度と見たくないな」と思ったものです。
ブロッグス夫婦を無知だと笑う人もいるかも知れませんが、実際の状況の中でどれだけの人が正しく行動できるのでしょうか?
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第8位『リベリオン』
- クリスチャン・ベイルが主演を務めたSFガンアクション
- 人間の感情が制御された終末世界で、感情に目覚めてしまった男の戦いを描く
- ガンアクションと東洋格闘技が融合した「ガンカタ」がカッコよすぎ!
2003年公開の『リベリオン』は、『ソルト』の脚本や、2012年版『トータル・リコール』の原案・脚本を務めたカート・ウィマー監督によるSFガンアクション。
近未来の世界を舞台に、人間と人間の感情をコントロールする国家警察に挑む1人の男の戦いを描くアポカリプス映画です。
クリスチャン・ベイルが主演を務めた今作では、ガンアクションと東洋格闘技を融合させた「ガンカタ」バトルが話題になりました。
第三次世界大戦後、世界の指導者たちは戦争を引き起こす原因となる人間の感情を抑制するために、国民にとある薬を毎日飲むように義務づけます。
国家に仕え、非情の殺人マシーンとして厳しい取り締まりを行ってきた警官のプレストンは、ある日自分の体に異変を感じ始め、反乱者たちが収集していた音楽や美しい景色に触れるにつれて、失われていた感情を呼び戻してしまったのです。
プレストンは薬の摂取をやめ、社会に対する疑念を深めていきます…。
それまでアクション作品への出演が少なかったクリスチャン・ベイルも、今作をきっかけに『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ターミネーター4』などのアクション作品への出演が多くなりました。
今作でも『マトリックス』のネオを彷彿とさせるような、クリスチャン・ベイルのスピード感あふれる「ガンカタ」アクションはかっこよすぎ!!
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第7位『ゾンビ・ランド』
- 『ヴェノム』のルーベン・フライシャーと『デッドプール』のレット・リースがタッグを組んだゾンビコメディ
- ゾンビによる終末を迎えた世界で繰り広げられる珍道中を描く
- 全員がオスカーノミネートされた超豪華俳優陣が集結!
2010年公開の『ゾンビ・ランド』は、『ヴェノム』の監督を務めたルーベン・フライシャー、『デッドプール』の脚本を務めたレット・リースがタッグを組んだゾンビコメディ映画。
ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリンなど豪華キャストを迎え、ゾンビにより終末を迎えた世界で明るくサバイバルする主人公たちの物語を描きます。
新型ウイルスの感染拡大によりゾンビだらけになった世界で、自分だけの32のルールを作って生き延びていた引きこもり大学生・コロンバス。
タフガイのタラハシーと美人詐欺師姉妹のウィチタ&リトルロックと出会い、仲間となった5人はゾンビのいない楽園を求めて珍道中を繰り広げます。
過去のゾンビ映画への数々のオマージュや、ビル・マーレイなど大物俳優の出演と、ゾンビ映画ファンなら絶対に見逃せない作品です!
コメディチックな終末映画ですが、こんな世界だからこそ生き抜くためにはユーモアと愛すべき仲間たちが必要なんだな、と思い知らされます。
また、主人公たちがゾンビをバッタバッタと倒していく様子は爽快!
90分以内で終わる、ゾンビ映画初心者にもおすすめの作品です。
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第6位『ウォーリー』
- 『トイ・ストーリー』のピクサー・アニメーション・スタジオ製作のフルCGアニメ
- 人類が住めなくなった地球と宇宙を舞台に、お掃除ロボット・ウォーリーの冒険物語が描かれる
- 環境破壊や人類のコミュニケーション断絶など深いテーマも隠されている
2008年公開の『ウォーリー』は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』などを手がけたピクサー・アニメーション・スタジオ制作によるSFアドベンチャー。
ゴミが溢れたことにより人類が住めなくなった未来の地球で、たった1人取り残されたロボット・ウォーリーが繰り広げる冒険の物語を描きます。
人類が住めなくなった地球で、たった1人ゴミの処理を続けるお掃除ロボットのウォーリー。
ある日、空からやってきた謎のロボット・イヴに、ウォーリーは一目惚れ。
しかし地球であるものを見つけたイヴは突然目を覚まさなくなり、突然宇宙へ飛び立ったのです!
愛するイヴを追いかけて、ウォーリーは地球を離れて初めて宇宙へ飛び立ちます。
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また、ハートフルな物語だけでなく、環境破壊により人類が住めなくなった地球や、長年宇宙で生活していた人類がどのような進化を遂げたか、どのような生活を送っているかなど、意外と想像できる未来が描かれているような気がして驚きます。
進化を遂げ退化した人類たちが、ウォーリーとイヴの活躍によってどのような変化をもたらされるのか、地球に対してどのような対応をとっていくのかが、今作の見どころです。
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第5位『アルマゲドン』
- マイケル・ベイ監督、ブルース・ウィリス主演によるエンターテイメント超大作
- 小惑星の衝突を回避すべく立ち上がった男たちの熱い物語
- エアロスミスが歌う主題歌が大ヒットを記録
マルコヤマモト
ブルース・ウィリス、リヴ・タイラー、ベン・アフレックなど豪華キャストが顔を揃え、小惑星の接近により存亡の危機に瀕した地球を救うべく立ち上がった男たちの物語を描いた、エンターテイメント超大作です。
テキサス州に匹敵する大きさの小惑星が、地球に接近していることが発覚。
このままでは18日後に地球に衝突することは避けられず、人類は滅亡の危機に瀕します。
そこで小惑星に核弾頭を埋め込んで爆発させるという計画を立てたNASAは、石油発掘のプロであるハリーたちに白羽の矢を立てます。
ハリーは娘の恋人であるA・Jを初め、信頼をおける仲間たちを召集しますが…。
地球を守るために超難関任務に立ち上がった屈強な男たちの戦いに震え上がること間違いなし!
頑固親父を演じさせたら右に出るものはいないブルース・ウィリスと、当時若手人気が高かったベン・アフレックの共演や、最後の宇宙船でのやり取りは感動ものでした。
また、ハリーとともに宇宙に出かけたクルーたちのクセの強さにも、ハラハラしっぱなし!
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また、愛する父親と恋人の両方が宇宙へ旅立ってしまった娘・グレースの気持ちを考えると、胸が締め付けられる思いです。
リヴ・タイラーの父親のスティーヴン・タイラーがボーカルを務めるバンド、エアロスミスの主題歌も作品を盛り上げ、当時大ヒットを記録しました。
第4位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
- 人気アポカリプス映画『マッドマックス』シリーズの4作目
- 核戦争後の荒廃した世界を舞台に資源を奪い合う人間たちからの逃走劇を描く
- 第88回アカデミー賞では6部門で受賞を果たし同年の最多受賞作品となった
2015年公開の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス』シリーズの4作目で、1985年公開の『マッドマックス サンダードーム』以来30年ぶりの新作公開とあって話題になった作品です。
過去3作品でマックスを演じたメル・ギブソンから、『ダークナイト ライジング』『インセプション』のトム・ハーディが演じ、第88回アカデミー賞では6部門を受賞しました。
核兵器による大量殺戮戦争後に生活環境が汚染された地球では文明社会が崩壊し、人々が資源を奪い合う争いを繰り広げていました。
愛する者を奪われ荒野を彷徨うマックスは、砂漠の水や緑を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に囚われます。
イモータン・ジョーに仕えながらも密かに彼を裏切る手立てをしていた大隊長フュリオサと、ジョーの子供を産むために匿われていた美しい女性たちと出会ったマックスは、自由を求めて逃走を開始!
砂漠の荒野を舞台に彼らを追いかけるイモータン・ジョーとの追跡劇が繰り広げられます。
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敵役のイモータン・ジョーと彼に仕えるウォー・ボーイズの派手さやスピード感、彼らが乗っているヴィークルのカッコ良さ&スタントなしのアクションなどあらゆる点で迫力満点!
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テンションアゲアゲ系の終末映画を探している方には、おすすめの作品です。
第3位『風の谷のナウシカ』
- 宮崎駿が自ら監督・脚本などを務めたアニメーション映画
- 高度な産業文明を破壊させた戦争から1000年後の世界を舞台に、生き残った人々の争いを描く
- 国内外でさまざまな賞を受賞し、新聞などアニメを超えた枠で評価された
1984年に公開された『風の谷のナウシカ』は、宮崎駿が月刊アニメージュに連載していた漫画を、自ら監督・脚本を務め映画化したアニメーション映画。
高畑勲、鈴木敏夫、久石譲など、後のスタジオジブリ作品を支えるスタッフたちが顔を揃えています。
高度な産業文明を崩壊させた「火の七日間」と呼ばれる大戦争から1000年後の世界で、生き残った僅かな人間たちは腐海と呼ばれる森が放つ猛毒と、そこに住む巨大な蟲たちに脅かされながら生きていました。
辺境にある風の谷に住む族長の娘・ナウシカはみんなからも愛され、腐海の王蟲たちとも心を通わせる、優しい少女でした。
しかし、1000年前の戦争で全てを焼き払った巨神兵の復活を目論むクシャナが現れたことで、ナウシカは人間同士の戦いに巻き込まれていくことになります。
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設定やキャラクターの理解に時間がかかるものの、反戦と共生の大切さという子供から大人までわかりやすいメッセージが込められている作品です。
強さも優しさも兼ね備えるナウシカの人柄は、誰もがそうなりたいと思う理想のリーダー像です。
公開当時も自然との共生や女性原理の主張というテーマにおいて各地で賞賛され、1984年度の日本アニメ大賞とアニメグランプリの作品賞をW受賞しました。
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第2位『地球が壊れる前に』
- レオナルド・ディカプリオがナビゲーターを務めるドキュメンタリー作品
- 気候変動という観点から地球を滅亡から救うための行動を提起してくれる
- オバマ大統領やローマ教皇への貴重なインタビュー映像も収録
2016年にナショナルジオグラフィックチャンネルで公開された『地球が壊れる前に』は、『ザ・コーブ』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したフィッシャー・スティーヴンス監督によるドキュメンタリー映画。
俳優のレオナルド・ディカプリオが制作に携わり、エグゼクティブ・プロデューサーはマーティン・スコセッシが務めました。
オスカー俳優、環境活動家、そして国連のピースメーカーとして活動するレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、気候変動により世界各地で起きている変化を実際に中国、インド、インドネシア、キリバスなど現地に趣いて調査。
また、レオナルド・ディカプリオによるオバマ前大統領やローマ教皇との、気候変動に関する貴重なインタビューも収録されています。
環境破壊や気候変動という観点から、タイトル通り『地球が壊れる前に』自分たちでできることは何か、個人として社会として取り組める行動を私たちに提起してくれる作品です。
実際に異常気象が頻発している近年、気候変動を食い止めるためには私たち1人1人の心掛けが大切。
1つ1つの小さな心掛けが重なれば、もしかすると人間の愚かな行動によって引き起こされる気候変動による地球滅亡・人類滅亡が防げるかもしれません。
世界で起こっていることは知らないことばかり。
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そのためには今地球で起きていることを把握することが大切。
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第1位『インターステラー』
- クリストファー・ノーラン監督のオリジナル脚本によるSF超大作
- 人類滅亡が迫る近未来、新しく人類が居住できる惑星を探すミッションに旅立った男の物語
- 物語は難しいが何度も観たくなる作品
2014年公開の『インターステラー』は、『ダークナイト』『インセプション』を手がけたクリストファー・ノーラン監督オリジナル脚本によるSF超大作。
主演は『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー、ほかアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャスティン、マッケンジー・フォイが共演を務めました。
世界的飢饉や地球の環境が変化したことによって人類滅亡が迫る近未来に、家族や人類を守るために宇宙へ旅立った男の壮大な旅を描きます。
劇的な環境変化により人類が滅亡しかけている近未来の地球。
元テストパイロットのクーパーは、人類が居住可能な新たな惑星を探すプロジェクトのメンバーに選出されます。
長年に渡るであろうプロジェクトは、同時に愛する息子と娘と二度と再会できないことを意味していました。
それでもクーパーは、泣きじゃくる娘に対して「必ず帰ってくる」と約束するのですが…。
マルコヤマモト
地球を滅亡から救うために旅立った男の使命と家族との絆に心震えること間違いなし。
実際のスペース・トラベル理論に基づいている宇宙の神秘と真の姿を描いている、というのだから驚きです。
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地球滅亡&人類滅亡を描く終末・アポカリプス映画ランキングベスト50!まとめ
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ちなみにご紹介した50作品の中での地球や人類が滅亡or滅亡しそうになる理由ベスト3はこちら。
- 異星人襲来 / 異常気象(同率)
- 病気
- ゾンビ
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隕石衝突、異星人襲来、環境破壊や核戦争に奇病など、映画の中でさまざまな終末を迎えた地球や人類。
危機を回避できた場合と回避できなかった場合、結末はさまざまですが、人類が映画のような終末を迎えないように祈るばかりです。
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