「事実は小説よりも奇なり」という言葉がありますが、本当に世の中には信じられないような実話がいくつもあります。
勇気をもらえる実話、泣ける実話、恐ろしい実話、不思議な実話、そんないろんな実話を映画化した作品も非常に多いです。
「こんなことありえない」と言われそうな話でも、実話であるという大義名分があれば作れてしまうので人気のジャンルでもあります。
この記事では、ミルトモライターたちが厳選した実話を基にした映画をご紹介します!
目次
- 1.実話を元にしたおすすめ映画31選
- 1.1『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 1.2『1987、ある闘いの真実』
- 1.3『工作 黒金星と呼ばれた男』
- 1.4『大統領の陰謀』
- 1.5『ザ・シークレットマン』
- 1.6『アルゴ』
- 1.7『バリー』
- 1.8『運び屋』
- 1.9『トガニ 幼き瞳の告発』
- 1.10『殺人の追憶』
- 1.11『凶悪』
- 1.12『15時17分、パリ行き』
- 1.13『キャプテン・フィリップス』
- 1.14『沈まぬ太陽』
- 1.15『クライマーズ・ハイ』
- 1.16『空飛ぶタイヤ』
- 1.17『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』
- 1.18『ラッシュ/プライドと友情』
- 1.19『インビクタス/負けざる者たち』
- 1.20『ウォルト・ディズニーの約束』
- 1.21『ボヘミアン・ラプソディ』
- 1.22『ジャージー・ボーイズ』
- 1.23『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
- 1.24『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
- 1.25『ダンケルク』
- 1.26『ハクソー・リッジ』
- 1.27『パッドマン 5億人の女性を救った男』
- 1.28『前田建設ファンタジー営業部』
- 1.29『ツレがうつになりまして。』
- 1.30『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
- 1.31『罪の声』
- 2.実話を元にしたノンフィクション映画おすすめ31選まとめ
実話を元にしたおすすめ映画31選
『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 1980年に起こった光州事件を題材にした作品
- ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマンがW主演
- 知られざる韓国の歴史を描き、ヒューマンドラマとしての評価も高い
『パラサイト 半地下の家族』でも主演を努めたソン・ガンホと、『戦場のピアニスト』のトーマス・クレッチマンのW主演による、「光州事件」の知られざる真実を描いた作品です。
1980年当時、軍事政権下にあった韓国の都市・光州で、民主化を求め活動する一般市民たちを、軍が制圧するという出来事が起こりました。
光州や韓国全土で起こっている凄惨な事態を世界中に報道するために、たった1人光州に向かったドイツ人記者ピーター。
最初は報酬目当てだったものの、ピーターと行動することで、初めて自分の国で起こっている事態に気付かされる、平凡なソウルのタクシー運転手・マンソプとのやり取りを描きます。
彼らをサポートする、リュ・ジュンヨル演じる大学生やユ・ヘジン演じる光州のタクシー運転手たちがたどる悲惨な運命からも目を背けることはできません。
また、映画の公開をきっかけに事件後から行方がわかっていなかったタクシー運転手で今作のマンソプのモデルになったキム・サボクさんの息子が当時の写真を公開し、1984年にガンで亡くなったことを公表しました。
ミルトモ 編集部
『1987、ある闘いの真実』
- 1987年に韓国が民主化を勝ち取るまでの半年間の戦いを描く
- ハ・ジョンウ、キム・ユンソク、カン・ドンウォンら超豪華キャストが集結!
- 拷問シーンは悲惨すぎて目を背けたくなるほどだが、これが真実…
時系列的には『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』の次に起こる出来事を描いた作品。
実在の人物とオリジナルキャラクターをかけ合わせ、軍事政権だった韓国が民主化を勝ち取るまでの壮絶な闘いを、ドラマ仕立てに描きました。
大学生が警察の取調べ中に亡くなったことの不審さをきっかけに、警察、検察、世論、学生、一般市民の視点から、民主化に対する様々な物語が交差します。
ミルトモ 編集部
製作に関しても、文化統制を行っていた朴槿恵大統領政権下での今作の製作は非常に難しいものがあったようで、水面下で行われていたくらい「韓国のタブー」を描き出した作品と言われています。
出演俳優に関しても、内容に伴うリスクがあるにも関わらず、騒動中に亡くなった大学生、イ・ハニョルを演じたカン・ドンウォンは、自ら「出たい」と申し出たそうです。
ミルトモ 編集部
キム・テリ演じる大学生ヨニの視点に合わせられたラストは、鳥肌が経つこと間違いなしで、声を上げること、真実に立ち向かうことの大切さを教えられます。
『工作 黒金星と呼ばれた男』
- 1990年代に暗躍していた実在のスパイ「黒金星」についての物語
- ファン・ジョンミンの演技力が爆発する…まるで本当のスパイ!
- セットで再現した北朝鮮・平壌の街並みが見事
人々の強い思いにより民主化を勝ち得た韓国ですが、1990年代に入ると北朝鮮の核開発が問題視されるようになります。
1987年の大韓航空機爆破事件をきっかけに「テロ国家」に指定された北朝鮮。
当時、北朝鮮の真実を知る人はほとんど存在しませんでした。
そこで、北朝鮮の核開発について調査するために送り込んだのが、工作員「黒金星」(ブラックビーナス)です。
実業家に扮して北朝鮮の要人に接近。
共同で北朝鮮国内での広告事業を成し遂げるために、工作員の中で唯一金正日に謁見した人物でもありますが、1997年の韓国大統領選挙の際に南北間に裏取引が合ったことで、自分の潜入活動が無意味になることを知り、葛藤します。
ミルトモ 編集部
派手なアクションや銃撃戦はあえてなく、台詞のやり取りだけで緊張感を2時間も引っ張るため、今作は「マウス・アクション」とも言われています。
作品を冴えるファン・ジョンミン、チュ・ジフン、イ・ソンミンらの説得力抜群の演技は今作の見どころの一つです。
『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『1987、ある闘いの真実』の後に見ると、80年代~90年代の現代韓国の歴史が、より見えてくるでしょう。
『大統領の陰謀』
- ニクソン大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の調査報道を忠実に映画化
- アカデミー助演男優賞を含む4部門受賞
1972年6月17日、ワシントンのウォーターゲートビルにある民主党の事務所への不法侵入事件が発生します。
ワシントン・ポスト紙の若手記者だったボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインは事件を追ううちに、侵入犯の中にCIAの元職員がいたことを知ります。
2人は事件の調査を進めるうちに侵入犯がホワイトハウスに繋がる可能性があることを知ります。
この調査報道は最終的に当時の大統領リチャード・ニクソンにまで及び、最終的にアメリカ大統領として唯一任期地中に辞任することになります。
ロバート・レッドフォードが演じたボブ・ウッドワードは現在でもアメリカ国内で最も影響力のあるジャーナリストの1人と言われています。
この事件以降、世界各国の大統領に関わる疑惑を“〇〇ゲート”という言葉で表現することが定着しました。
映画の中で完全に再現されたワシントン・ポスト編集室は、本物そっくりで見学に来た当時のポスト紙の記者がオフィスに来たと錯覚して“いつもの場所”に忘れ物をしたほどです。
ミルトモ 編集部
徹底した取材に基づいた作品ですが、その分一見すると地味に見えがちです。
ミルトモ 編集部
『ザ・シークレットマン』
- ウォーターゲート事件の最大の謎とされた情報源の正体が明らかに
- 事件の裏にあったFBIとホワイトハウスの権力闘争の行方に手に汗握る
『大統領の陰謀』として映画化されたウォーターゲート事件。
中心となったワシントン・ポストの記者ボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインはその事件と調査報道の詳細を明らかにしました。
ミルトモ 編集部
事件から30年以上がたった2005年に当時のFBI副長官マーク・フェルトが自分がディープ・スロートだと名乗り、その後、ウッドワードたちもそのこと認めました。
『ザ・シークレットマン』ではFBI副長官の立場にいたフェルトが、なぜマスコミに情報をリークしたのかが描かれます。
そこにはFBI初代長官のFBIの象徴と言われたJ・エドガー・フーバーの死から始まるホワイトハウス=ニクソン政権とFBIとの主導権争いがありました。
独自の捜査権を持つFBIへの影響力を削ろうとするホワイトハウスをけん制するために、フェルトは秘密の情報源・ディープ・スロートになるのでした。
ミルトモ 編集部
大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の報道はジャーナリズムの大きな到達点でしたが、その裏に熾烈な権力闘争があったことは新たな発見でした。
『アルゴ』
- ベン・アフレック主演作の中では、ピカイチの傑作サスペンス
- 緩急の付け方が絶妙で、ラストまで緊迫感が半端ない
- 抑え気味の主演と、味のある脇役たちのバランスが絶妙
1979年11月、テヘランのアメリカ大使館が占拠され、52人のアメリカ人が人質に取られた事件を題材とした作品です。
ベン・アフレックが監督・製作・主演を務め、第85回アカデミー賞作品賞を受賞したポリティカル・サスペンス。
1979年、イラン革命により国外追放された国王の亡命をアメリカが受け入れたことに反発した反米勢力によって、テヘランのアメリカ大使館が占拠され外交官52人が人質に取られる事件が発生します。
しかし占拠される直前に、大使館から脱出していた6人の外交官は近くに遭ったカナダ大使の公邸に匿われたのでした。
新政府であるイスラム評議会が、6人が脱出したことに気付いていないことを知り、CIA秘密工作本部作戦支援部のトニー・メンデスは、イランから6人を脱出させるためにとある奇想天外な作戦を立てます。
ミルトモ 編集部
事実との相違点はいくつかあるものの、2013年のゴールデングローブ賞ドラマ部門で作品賞と監督賞、アカデミー賞では作品賞、脚色賞、編集賞を受賞したほど、評価の高い作品です。
観客を引き込む演出の上手さ、練られた脚本、結末はわかっていても手に汗握るほどの最後まで続く緊迫感。
ミルトモ 編集部
『バリー』
- 元アメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマ氏の青年時代を描いた作品
- アイデンティティについて考えさせられるドラマ
- 青年期に誰もが考える“自分”という存在との向き合い方が問われる物語
第44代アメリカ合衆国大統領、バラク・オバマの大学時代を描いた物語です。
1981年、19歳の青年・バリーことバラク・オバマは、コロンビア大学の3年生に編入するためにニューヨークへやって来ます。
慣れない土地に戸惑い、多種多様な同世代の若者たちと交流していく中で、バリーは自分という存在を模索していました。
黒人と白人との間にハーフとして生まれ、様々な土地に移り住んだことを背景に、自分のアイデンティティやルーツに悩む青年を描いた今作は、バラク・オバマの伝記というよりは、ある1人の青年の青春物語です。
ミルトモ 編集部
この青年が将来大統領になるんだ、と私たちは知っているわけですが、この作品を観るうえではそのことはあまり関係なく、アイデンティティの形成や人種問題について考えさせられるドラマになっています。
『運び屋』
- 実在した90歳の麻薬の運び屋、レオ・シャープの物語
- クリント・イーストウッドが監督・主演を務めた
- 全世界興行収入1億ドル超えの大ヒット作品
『運び屋』の原案は、ニューヨーク・タイムズ紙に掲載された「90歳の運び屋」の記事。
園芸家だったレオ・シャープは、2009年にメキシコの麻薬カルテルの運び屋になり、2011年までに合計1400ポンド以上の量の麻薬を運んでいました。
ミルトモ 編集部
自身も80歳を超えてからの製作・主演を努めたクリント・イーストウッドが、実在した90歳の麻薬の運び屋レオ・シャープの実話を映画化しました。
園芸家として名を馳せていた主人公、アール・ストーンが年齢を経て経済的にも行き詰まった孤独な状況で見つけた仕事が、麻薬の運び屋。
麻薬取締局のコリン・ベイツに追われながらも、家族との関係を修復するために運び屋を続ける男のヒューマンドラマです。
ミルトモ 編集部
年老いて尚現役、レオ・シャープとも年齢が近いクリント・イーストウッドが主演を努めただけあり、老人の孤独や仕事に対するひたむきさには非常にリアルなものを感じます。
激しいアクションシーンなどはありませんが、意外とのんきなストーリー展開や、主人公アールの自由奔放でユニークなキャラが、作品を暗く見せない重要な役割になっています。
ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャなどの共演陣も豪華です。
『トガニ 幼き瞳の告発』
- 韓国で起こった衝撃の事件を映画化
- 事件を再検証するきっかけを作った作品
- タイトルが法律の通称にもなったコン・ユの意欲作
2000年から2005年にかけて、韓国・光州の聴覚障害者学校で教員たちが女子生徒らに対して日常的に性的暴行や虐待をしていたという事件を元に描かれた作品です。
郊外の学校に赴任した美術教師のイノは、寮の指導教員が女子生徒に体罰を加えている現場を目撃しました。
やがて女子生徒が校長を含む複数の教員から性的虐待を受けていることを知ったイノは、その事実を告発し、子どもたちとともに法廷に立つ決意を固めます。
ミルトモ 編集部
主演のコン・ユと、地元の人権センターの幹事を演じたチョン・ユミの勇ましくも繊細な演技が高く評価され、衝撃の事件の映画化にリアリティを与えています。
『殺人の追憶』
- 韓国三大未解決事件の一つを映画化
- 『パラサイト 半地下の家族』の監督・主演コンビの第一作
>韓国では未解決事件を取り上げた映画が少なくありません。
2007年の『あいつの声』や2011年の『カエル少年殺人事件』などもその一部です。
『殺人の追憶』で取り上げられたのは農村地帯の華城市で1986年から1991年までに起きた、女性ばかりが標的にされた連続殺人事件“華城連続殺人”です。
事件を基にした戯曲「私に会いに来て」を、『パラサイト 半地下の家族』の監督ポン・ジュノがソン・ガンホを主演にして2003年に映画化。
ミルトモ 編集部
このまま、未解決事件として終わるのかと思われましたが、2019年10月に当時、土地に縁のあった男が犯人であると発表されました。
映画でも未解決のままであったこともあり、真犯人発覚のニュースにはポン・ジュノ監督と主演のソン・ガンホも驚きを隠せないコメントを残しています。
ミルトモ 編集部
『凶悪』
- 身近に起こりうる血も凍るような事件
- だんだんと狂気に取り込まれていく主人公
- 山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーの演技が圧巻
元やくざ者の死刑囚の告発をまとめたベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」。
その本をまとめたジャーナリストが凄惨な連続殺人事件を追っていく中で段々と犯人たちの狂気に取りつかれて行く様をスリリングに描きます。
ミルトモ 編集部
「人を殺したいわけじゃないけど自分の欲望のために邪魔だったら消す」というスタンスのやくざ者・須藤と、彼に指示を出す「先生」と呼ばれる男・木村。
ピエール滝とリリー・フランキーというちょい悪なオヤジコンビが嬉々として人殺しを演じています。
そして山田孝之演じる主人公のジャーナリスト・藤井も、事件の真相を追っていくうちにどんどんのめりこんでおかしくなっていき、もともと崩壊気味だった家庭環境はさらに地獄になっていきます。
気が滅入るような話なのに、演出のテンションは高く、特に須藤がめんどくさくなって殺害を決意する前に放つ「ぶっこんじゃおうか?」というポップなセリフがブラックな笑いを誘う、いろんな意味で”楽しめてしまう作品”になっています。
『15時17分、パリ行き』
- 2015年にヨーロパの高速列車内で起きた無差別テロについて描いた作品
- クリント・イーストウッド監督作品
- 事件を阻止した3人が本人役で主演を努めている
2015年、オランダのアムステルダムからパリへ向かう高速列車「タリス」の中で、イスラム過激派の男性が自動小銃を発砲する事件が発生。
旅行中のアメリカ人青年3人組が主導になり、乗り合わせたイギリス人ビジネスマンたちとともに自らの命をかけて事件を阻止したという実話で、「タリス銃乱射事件」として報道もされました。
ミルトモ 編集部
監督は『運び屋』『ハドソン川の奇跡』など、数々のリアル・ヒーローを映画化してきたクリント・イーストウッド。
ミルトモ 編集部
言うなれば、「本人出演の再現ドラマ」ということです。
事件の物語だけでなく、3人の出会いやヨーロッパ旅行中の光景なども描かれており、映し出されるヨーロッパの美しい風景にも注目。
事件後、アレックス、スペンサー、アンソニーの3人は、フランスで最高と言われるレジオンドヌール勲章が授与され、オバマ大統領によりホワイトハウスに招待されました。
ミルトモ 編集部
『キャプテン・フィリップス』
- フィクションでしょ?と疑いたくなる実録サスペンス
- 緊張と不安が続く134分間
- 主演のトム・ハンクスの迫真の演技に注目!
2009年にソマリア海域にて発生した海賊船による貨物船乗っ取り事件で、人質となったリチャード・フィリップスを題材にした作品です。
援助物資として5,000トン以上の食糧を積み、ケニアに向かって航行していた貨物船・“マースク・アラバマ号”は、ソマリア海域で海賊に襲われ、瞬く間に占拠されてしまいました。
53歳のベテランである船長のリチャード・フィリップスは、20人の乗組員を解放することと引き換えに自ら拘束され、たった1人でソマリア人の海賊と命がけの駆け引きを始めます。
米海軍特殊部隊の救出作戦と人質であるフィリップスの様子を並行して描いた4日間の物語は、息つく暇がないほどの緊張の連続。
ミルトモ 編集部
『沈まぬ太陽』
- 「白い巨塔」「華麗なる一族」の山崎豊子の三部作の長編小説を完全映画化
- 巨大航空会社の中で起こる濃密な人間ドラマ
- あの大惨事を航空会社の目線から描く
『沈まぬ太陽』は200分を超す超大作で、その中で主人公が務める航空会社が起こしてしまう、航空史上最大・最悪規模の墜落事故が描かれています。
あくまでもフィクションであるとされていますが、これは実際に1985年に起きた日航機墜落事故がモデルになっています。
ミルトモ 編集部
前後して描かれる社内の事情も日本航空(映画では国民航空)を基になっていて、映画公開時には配給元の角川に対して日本航空からの抗議もありました。
主演の渡辺謙と監督の若松節朗はこの映画から約10年後の2020年、やはり実話を基にした『Fukushima50』でコンビを組んでいます。
ミルトモ 編集部
珍しく悪い側の役に回った三浦友和や、屈折した人物を演じた香川照之の存在も渡辺謙と言うブレない軸が作品のど真ん中にあるからと言えるでしょう。
『クライマーズ・ハイ』
- 日航機墜落事故に遭遇した、群馬の地方紙の記者の目線で描く物語
- 当時実際に群馬の地方紙の記者だった横山秀夫・原作
『沈まぬ太陽』が航空会社側の人間の視点からこの墜落事故を描きましたが、『クライマーズ・ハイ』では堤真一演じる群馬の地方紙の記者の目線からこの大惨事を描きます。
劇中に登場する北関東新聞社のモデルは原作の横山秀夫が実際に働いていた上毛新聞社です。
こちらでは事故を起こした航空会社として日本航空の名前がはっきりと出ています。
2005年のドラマ化を経て2007年に原田眞人監督によって映画化。
主演の堤真一に加えて、この作品と前後してブレイクする堺雅人、尾野真千子、滝藤賢一などが揃っているのも見どころの一つです。
ミルトモ 編集部
『空飛ぶタイヤ』
- 『半沢直樹』『下町ロケット』原作の池井戸潤の同題ベストセラー小説の映画化
- 大企業に無謀な戦い挑む中小企業社長の姿に熱くなる
『空飛ぶタイヤ』で描かれる大型ドラックのリコール隠しは実際に2000年に発生した三菱自動車(劇中ではホープ自動車)によるリコール隠し事件がもとになっています。
自動車に限らず世に製品を出すメーカーは不具合があった場合はリコール(無償修理)する義務があります。
しかし、リコールは企業の信用にも影響が出るために、企業側としては避けようとします。
そして、会社を守ろうとするあまりリコール隠しを組織的に行うことになります。
きっかけとなる、運送会社で起きたトラックの脱輪と死傷事故は実際に起きた出来事です。
映画では運送会社の社長が、自社の整備に自信があったことから、事故原因は整備不良では無く車両自体の欠陥であり、その欠陥を隠すリコール隠しがあるのではと考えるようになります。
ミルトモ 編集部
しかし、内部告発などもあり、捜査のメスが大企業側に入り、リコール隠しが明らかになり、事故の原因も整備不良ではなく車両の欠陥であるとされたのも現実の通りです。
主演の長瀬智也を筆頭にディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、小池栄子、ムロツヨシ、笹野高史、岸部一徳、柄本明など豪華キャストが集結しているのも見どころです。
ミルトモ 編集部
『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』
- 1994年に起こった「ナンシー・ケリガン襲撃事件」について描いた作品
- フィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディングの半生
- マーゴット・ロビーがスケート特訓をし、挑んだ作品
1991年の全米フィギュアスケート選手権で、トーニャ・ハーディングはアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させる偉業を成し遂げました。
トーニャの不朽の業績として後世に語り継がれていくはずでしたが、1994年にトーニャがライバルのスケート選手、ナンシー・ケリガンを襲撃して出場不能に追い込むという事件が発生します。
もちろんトーニャのトリプルアクセルもこの事件をきっかけに正当評価が不可能に。
今作では、なぜトーニャがこのような愚行に走ったのかを描いています。
もともとアイスホッケーチームに所属していたマーゴット・ロビーが、4ヶ月のスケート特訓を重ねて、トーニャ・ハーディング役を務めました。
ミルトモ 編集部
何故か肩にインコを載せていますが、本人の動画を見たところ実際のラヴォナも方にインコを乗せていたのです…。
見た目のインパクトだけでも印象が強いだけでなく、ラヴォナはトーニャの人生に最も影響した人物でもあるのです。
ラヴォナは幼少期からトーニャをプロのスケーターに育てるため、言葉の暴力を奮ってきました。
トーニャの乱雑で、時に暴力的な性格はラヴォナの厳しさも影響していることでしょう。
ミルトモ 編集部
『ラッシュ/プライドと友情』
- レースシーンの臨場感が素晴らしく、スリル満載で手に汗握ります
- 男同士の熱い友情と、ライバル関係が好きな人には強くおすすめ
- 主演2人、とりわけダニエル・ブリュールの演技が最高
1970年代に大活躍した、伝説のF1ドライバーであるジェームス・ハントとニキ・ラウダの、ライバル関係と友情を題材としたアクション映画。
1970年当時、毎年2人は事故死すると言われていたF1レース界で、伝説となった2人のレーサーがいました。
野性的で勘を頼りに走る、自由奔放なプレイボーイのイギリス人ジェームス・ハントと、勤勉で自らマシンを整備する、理論派で職人肌のドイツ人レーサー、ニキ・ラウダ。
まったく正反対の2人は、ライバルとして度々レースでやり合うようになります。
そして1976年、年間タイトル争いで1位を独走中のラウダとそれを追うハントという状況で、豪雨のためにレースを決行するかどうかの審議が、イツグランプリで行なわれます。
ラウダは危険だと中止を主張し、ポイントを詰めたいハントは決行を支持。
最終的にレースは開催されますが、そのレースでラウダはクラッシュし生死の境をさ迷うほどの重症を負ってしまい…。
ミルトモ 編集部
主役であるダニエル・ブリュールとクリス・ヘムズワースの、本人たちへの寄せ具合にもびっくり。
ミルトモ 編集部
『インビクタス/負けざる者たち』
- 2019年ラグビーワールドカップ大会で優勝した、南アフリカ代表チームが初優勝した時の物語
- 安定のクリント・イーストウッド監督作品
- ラグビーのルールがわかってから観ると、面白さも倍増
ネルソン・マンデラ大統領が南アフリカ共和国を一つにまとめあげるため、ラグビー代表チーム「スプリングボクス」を象徴にしようと考え自国開催のワールドカップで優勝を目指す感動作です。
反体勢活動家として27年もの間投獄されていたネルソン・マンデラは、釈放された1990年に同国初の黒人の大統領となります。
白人と黒人の間に大きな隔たりがある中で、大統領は新しい国を作るには皆の協力が必要だと呼びかけます。
ミルトモ 編集部
ルールが複雑なこともあり、貧困層の間ではサッカーが圧倒的に人気で、チーム名「スプリングボクス」やユニフォームを変更しようという案も政府から出ます。
しかし、マンデラは反対し、スプリングボクスを白人と黒人の団結の象徴にしようと考えます。
貧困地区の子どもたちにラグビー指導など行ない、徐々に国内でも人気が出てくるスプリングボクス。
そして、1995年自国開催のワールドカップが始まり、スプリングボクスは快進撃を果たし、ついに強豪ニュージーランド代表オールブラックスとの決勝戦に挑むのですが…。
2019年にラグビーの面白さに目覚めた人に、特におすすめしたいイーストウッド監督作品。
ミルトモ 編集部
『ウォルト・ディズニーの約束』
- ウォルト・ディズニー社が初めて映画製作の裏側を描いた作品
- 「メリー・ポピンズ」映画化に隠された作者の想いに惹きつけられる
- 『メリー・ポピンズ』の見方、ディズニー作品の見方が変わる映画
「メリー・ポピンズ」シリーズの作者であるパメラ・トラバースがオーストラリアのクイーンズランド州で過ごした幼少時代と、ウォルト・ディズニーが「メリー・ポピンズ」の映画化のためにトラバースと交渉する1961年を描いた作品です。
ウォルト・ディズニーは娘が愛読している児童文学「メリー・ポピンズ」の映画化を熱望し、原作者であるパメラ・トラバースに打診しますが、トラバースは首を縦に振りません。
やがてイギリスからハリウッドへやってきたトラバースは、映画の製作者たちが提案する脚本のアイデアをことごとく却下し、ウォルトはなぜトラバースが「メリー・ポピンズ」を頑なに守ろうとするのか考えあぐねます。
ウォルト・ディズニーが「メリー・ポピンズ」映画化のために奔走する『ウォルト・ディズニーの約束』では、トラバースの幼少期にヒントがあると知ったウォルトが、トラバースとある約束をすることが要となっています。
ミルトモ 編集部
『ボヘミアン・ラプソディ』
- イギリスのロックバンドQUEENの伝記映画
- 完全に再現された歌唱シーンは圧巻
1970年代初頭、移民の青年ファルークはブライアン・メイ、ロジャー・テイラーらと出逢いQUEENを結成、フレディ・マーキュリーと名乗り始めます。
「ウィー・ウィル・ロック・ユー」や「伝説のチャンピオン」などのヒットでQUEENは日本を含む世界各国で大人気となります。
その一方で、劇的に変わった環境や、フレディのエイズウイルス感染などの問題に直面します。
そんな中で世界的なチャリティイベント“ライブエイド”の出演依頼が舞い込んできます。
物語はこのライブエイドのパフォーマンスをクライマックスに持ってきています。
ミルトモ 編集部
『ボヘミアン・ラプソディ』はバンドの人気同様、日本でも興行収入130億円を突破する大ヒットを記録。
歌唱シーンも含めてフレディ・マーキュリーを演じた主演のラミ・マレックはこの演技でアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。
ミルトモ 編集部
『ジャージー・ボーイズ』
- リードボーカルのフランキー・ヴァリを演じる、ジョン・ロイド・ヤングが素晴らしい
- 4人の男たちの友情と成功、確執や転落、そして再生までを描くミュージカル映画
- 名曲「君の瞳に恋してる」に隠された、意外なエピソードが明らかに
有名な「君の瞳に恋してる」で知られるフォー・シーズンズのリードボーカル、フランキー・ヴァリの経歴を基にしたミュージカルを映画化した作品です。
移民が集まるニュージャージーの田舎町に住んでいるフランキーは奇跡の歌声の持ち主。
ケチな犯罪に手を染めていたトミーやニックとバンド仲間になった後、3人は作曲の才能があるボブをと出会い、4人でザ・フォー・シーズンズとして活躍し始めます。
やがてボブが作った「シェリー」は全米で大ヒットを飛ばし、続いて世に出した「恋はヤセがまん」や「恋のハリキリボーイ」も全米1位を獲得、テレビ出演なども重ねたバンドはスターダムを一気に駆け上がっていきます。
しかしメンバー内で確執が生まれ、バンドの成功に影が差すようになってしまい、ついに4人の中を決定的にする事実も明らかに。
そんなある日、フランキーを大きな悲劇が襲います。
ミルトモ 編集部
2006年のトニー賞でミュージカル作品賞ほか4部門を受賞した舞台を、クリント・イーストウッド監督が映画化した作品で映画もミュージカルキャストが起用されています。
ミルトモ 編集部
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
- 天才が成し遂げた成功と隠された秘密の真相が描かれる
- “人工知能の父”が辿った人生が切ない
- まるで映画のような実話を描いた作品
第2次世界大戦中、解読不可能といわれたドイツ軍の暗号・“エニグマ”に挑んだイギリス人数学者のアラン・チューリングを描いた伝記映画です。
1939年、第2次世界大戦下のイギリスで、天才数学者であるアラン・チューリングはドイツ軍の暗号・“エニグマ”を解読するチームの一員となります。
高慢で不器用なチューニングは暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していましたが、やがて理解者が現れ、その目的は人命を救うことに変化していきました。
いつしかチームは思わぬきっかけでエニグマの解読に成功しますが、その先には過酷な運命が待ち受けていました。
ミルトモ 編集部
類稀な才能でイギリスの勝利に貢献し、コンピューターの概念を創造したことで“人工知能の父”と呼ばれた英雄でありながら、ある秘密を抱えていたことから悲劇の人生を辿ることになったチューニングの結末に胸が痛みます。
そんなチューニングを演じたベネディクト・カンバーバッチと、チューニングを支えた女性・ジョーンを演じたキーラ・ナイトレイの好演が光り、時代に振り回された天才の姿を人間味溢れるものにしています。
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
- チャーチルの目線から第二次世界大戦期の難局を描いた伝記映画
- 第二次世界大戦の一大転機となったダイナモ作戦の裏側が明らかに
1940年、ナチス・ドイツへの宥和政策をとっていた前政権の跡を受けて、国王ジョージ6世によって新首相に迎えられたウィンストン・チャーチル。
親ドイツ政策を保とうとする勢力をけん制しながら、ドイツとの徹底抗戦を掲げます。
同盟国のフランスがドイツに降伏するに至り、ヨーロッパ全土に展開するイギリス軍にも危機が迫ります。
追い詰められたイギリスとチャーチルは重大な決断を迫られました。
この決断の行方はクリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』で描かれています。
コリン・ファースがアカデミー主演男優賞を受賞した2010年のトム・フーパー監督作品『英国王のスピーチ』は全く同じ時代をジョージ6世の側から描いたもので、チャーチルも登場しています。
ミルトモ 編集部
『ダンケルク』
- 鬼才クリストファー・ノーラン監督が手掛けた戦争映画
- チャーチルが主導したダイナモ作戦の行方は?
イギリス・フランスなどの連合軍はナチス・ドイツの電撃的な侵攻に対抗できずフランス北部の海岸に面した街“ダンケルク”に追い詰められてしまいます。
徹底抗戦を決意したチャーチルは輸送船や駆逐艦はもちろん民間の漁船や遊覧船などの小型船舶にまで協力を仰いで、一大救出作戦“ダイナモ作戦”を展開します。
結果として36万人に及ぶ・イギリス・フランス連合軍の救出に成功したダイナモ作戦は対ドイツ戦の反転攻勢のきっかけとなりました。
物語はダンケルクに追い詰められた兵士たちの視点から描く“陸の一週間”。
政府からの依頼を受けて救出に向かう民間船のオーナー親子の視点から描く“海の一日”。
そして作戦を援護する英国空軍の視点から描く“空の1時間”の三つの視点を交錯させて描かれています。
ミルトモ 編集部
『ハクソー・リッジ』
- 誰も殺さずに75人を救った兵士の奇跡の実話
- 主人公のゆるぎない信念と優しさが泣ける
- 地獄の沖縄戦の戦場の徹底再現
デズモンド・ドスという実在の兵士を描いた戦争映画。
信仰するキリスト教の宗派の関係や幼いころの体験から一切の殺生をしないと誓った二等兵の衛生兵が、第二次世界大戦でも最大の激戦地と言われた沖縄で誰も殺さずに75人の命を救った驚異の実話を映画化しています。
『アポカリプト』や『ブレイブ・ハート』など暴力描写の激しい名作映画で知られるメル・ギブソン監督作で、沖縄戦における戦闘描写、人体破壊描写の気合の入り方は『プライベート・ライアン』と並ぶレベルです。
ミルトモ 編集部
戦争に行く前に、「人を殺さないために絶対に銃は握らない」と主張して周りから異端扱いされるデズモンドが信念で周囲を逆に変えていく様も勇気をもらえ、「彼のような人間がもっといれば」と思わされます。
ミルトモ 編集部
『パッドマン 5億人の女性を救った男』
- コメディと思いきや、実は奥深い社会派ドラマ
- 前半部は切ないものの、後半からはワクワクする展開が
- 女性はもちろん男性にも見て考えて欲しい、心温まるサクセスストーリー
発明家であり、社会活動家であるアルナーチャラム・ムルガナンダムが生理用ナプキンを発明するまでの実話を描いたインドのヒューマンドラマです。
ラクシュミは発明好きで、妻をとても愛しているごく普通の男。
しかし妻のガヤトリが生理中つらい思いをしており、不衛生な生理処理は不妊や死の原因になると知ると自らナプキンを作ろうと思い付きます。
「穢れ」として考えられる生理を口にし、ナプキン開発を止めようとしないラクシュミは、やがて事件を起こして家族だけでなく村人からも信用を失い、村を追放されてしまいます。
村を出たラクシュミは、インドールで大学教授の使用人として働きながら、ナプキン製造機を開発、ついに求めていたナプキンを完成させますがモニターとなってくれる女性を見つけることができません。
しかしバリーという女性との偶然の出会いによって、ラクシュミの運命は大きく変わり始めます。
ラクシュミとバリーのナプキン布教活動は、やがてインドの女性たちの生活をも大きく変えるようになり、村の女性たちの手を借りて、大量生産を始めるまでになり…。
愛する妻を守りたいという一心で、村人や家族に冷たい目を向けられようと、ナプキンを開発することにすべてをかけたラクシュミ。
ミルトモ 編集部
『前田建設ファンタジー営業部』
- 「マジンガーZ」の”格納庫”の見積もりをリアルに積算するという斬新すぎるアイデア
- 大人になってもいくらでもワクワクできるというメッセージ
- 建設業界へのリスペクト溢れる描写の数々
2003年、不況にあえぐ建設業界。
老舗の前田建設が「有名な空想世界の建築物のリアルな工程と見積もりを出したらどうなるのか」という斬新なWEB連載を始めるという起死回生のアイデアを出してきます。
『前田建設ファンタジー営業部』はそのアイデアを具現化するために奮闘した社員たちの実話をコメディタッチで描いています。
実話の映画化ですが、題材が「「マジンガーZ」の格納庫を作ったらどうなるのかをシミュレーションする」という内容なので、演出も演技も外連味たっぷりで終始飽きません。
特に発案者の上司を演じたおぎやはぎ・小木博明のハイテンション演技が病みつきになります。
ミルトモ 編集部
登場人物たちは実在の前田建設の社員たちの人物像を集約した架空のキャラではありますが、いい大人たちが心底楽しそうにプロジェクトに取り組んでいる姿には勇気をもらえます。
ミルトモ 編集部
熱いストーリーとコメディのバランスも絶妙な傑作です。
『ツレがうつになりまして。』
- ポップなタッチのイラストで“うつ病”を描いたことから話題を呼んだ同名エッセイの映画化
- 独特の感性で病をコミカルに捉えつつ、“うつ病”のリアルを描く作品
- 主演の宮崎あおい、堺雅人が夫婦の絆を繊細に表現!
漫画家・細川貂々と、うつ病を発症した夫との闘病生活を描いた作品です。
売れない漫画家の晴子は、スーパーサラリーマンな夫・通称“ツレ”と2人暮らし。
ある朝突然、ツレが真顔で「死にたい」といい、うつ病を発症したことが判明します。
ツレは会社を辞めることになり、闘病の日々が始まりますが…。
真面目で穏やかなサラリーマンの夫に頼りきりだったマイペースな漫画家の妻が、夫のうつ病発症をきっかけに夫婦の関係を見つめ直していく姿を描いた今作。
それまでのうつ病へのイメージやイメージと違っていた点をわかりやすく伝えながら、当人の苦悩やつらい病状だけでなく、周りの人々の苦難や支えることの難しさを映し出していました。
ミルトモ 編集部
うつ病という病気との向き合い方を前向きに提示し、苦しい状況下でも手を取って助け合う夫婦の愛にほっこりさせられる作品です。
『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
- ユニークすぎる親子の絆の取り戻し方
- ゲームのすばらしさが伝わる内容
- ストレートなホームドラマとして感動的
ゲーム好きのある青年が考えた疎遠になっていた父との絆の取り戻し方、それはオンラインの「ファイナルファンタジーXIV」の世界で友達として仲良くなること。
青年はいつ父に正体を明かすのか、ユニークなこの計画がブログにアップされると最終的には1,000万アクセスを集めたという実話を坂口健太郎×吉田鋼太郎で映画化した作品です。
基本的にはコメディで、同じ家に住んでいるのにゲームでしかかかわらない親子、特にオンライン上だとキャラが変わる父親に爆笑させられます。
ミルトモ 編集部
そしてゲーム好きとして嬉しいのは、「ゲームよりもリアル」とか「ゲームは体に悪い」といった説教臭いメッセージが出てこないところです。
ゲームを通して老若男女問わず成長することができるというゲーム愛に溢れた物語になっています。
ミルトモ 編集部
『罪の声』
最後にご紹介したいのが2020年内に公開予定の映画『罪の声』です。
日本の犯罪史にその名を残す企業脅迫事件“グリコ・森永事件”。
ミルトモ 編集部
そんな“グリコ・森永事件”をモチーフにしたが塩田武士の同名サスペンス小説を映画化したのが『罪の声』です。
30年以上経過した“今”改めて事件を追う新聞記者を小栗旬が演じ、事件に関与していたかもしれないキーマン“キツネ目の男”の記憶がある男を星野源が演じます。
→映画『罪の声』動画フル無料視聴!人気配信サービスを比較しオススメを紹介
実話を元にしたノンフィクション映画おすすめ31選まとめ
『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』『1987、ある闘いの真実』『工作 黒金星と呼ばれた男』『大統領の陰謀』『ザ・シークレットマン』『アルゴ』『バリー』『運び屋』『トガニ 幼き瞳の告発』『殺人の追憶』『凶悪』『15時17分、パリ行き』『キャプテン・フィリップス』『沈まぬ太陽』『クライマーズ・ハイ』『空飛ぶタイヤ』『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』『ラッシュ/プライドと友情』『インビクタス/負けざる者たち』『ウォルト・ディズニーの約束』『ボヘミアン・ラプソディ』『ジャージー・ボーイズ』『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ハクソー・リッジ』『パッドマン 5億人の女性を救った男』『前田建設ファンタジー営業部』『ツレがうつになりまして。』『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』『罪の声』
いかがでしたでしょうか。
今回紹介されて初めて「あれ実話だったのか」と知った作品もいくつかあったかと思います。
世の中にはまだまだ面白くて奇妙な実話がたくさんあり、それを基にした映画の企画も次々と生まれています。
上記のツイートのように、実話、実在した人々を扱っているだけに、細かい部分までこだわっていて面白い作品が多いです。
映画を見るだけでなく、実際の事件について調べてみるのも面白いかもしれませんね。
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