大切ニャものは何ですか?
思わずポロッと泣いてしまった…ニャッホがくれる温かいプレゼントに心がポカポカする『猫のニャッホ』最終回!
美しすぎる黄色の世界で、最高に尊い絆が描かれます。
テオ渾身の愛が強めのドロップキックに大爆笑、ニャッホによく似たおじいさんニャンコの言葉に感動、テオの想いにジーン、ラストはニャッホの優しさに心が温まるストーリー。
視覚で楽しめて、物語から心の栄養補給、観てよかった…そう思える回です!
目次
『猫のニャッホ』第25話(最終回)の登場キャラクター・声優紹介
ニャッホ(声優:杉田智和)
- 愛するご主人さまを亡くし、借金を抱えたびんぼうな画家猫。
- 荒れ果てた屋敷を取り戻すために相棒テオと奮闘する!
- 茶色の毛色でたれ耳、見た目はとーっても可愛いけれど、麦わら帽子も服もボロでお髭もクセがついてびよ~んw超絶のんびり屋にゃんこ。
杉田智和さんは、アニメ界の傑作『銀魂』の坂田銀時役と『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョン役、いづれも主役を務めた有名声優さんです。
「独特の渋い重厚感ある低音ボイス」はニャッホにぴったり!
アドリブのうまさに定評があり、ハードゲイマーだという杉田さんのニャッホ、楽しみですね!
ホームズ役の中村悠一さんとは大の仲良しだそう。
きっと仲の良さがこのアニメにも影響するはずです。好きな色は黒と銀色。
テオ(声優:嘉陽光)
- ニャッホの同居人。
- トレードマークの赤い大きなリボンがキュート!
- 雑用を任されたり、絵を描くことをサボるニャッホを叱咤激励する。
- チーズが大好物!チュチュっと何でも器用にこなすテオはいつも一生懸命な頑張り屋さん。
愛称ひかるんの嘉陽光さんは、『あっくんとカノジョ』の入江小凪役で有名な声優さんです。
「人を笑顔にできる声優さんになります」というモットーをもつ彼女、ニャッホのアシスタント役のテオはハマり役ですよね。
実際のひかるんも明るく愛らしいルックスと声の持ち主!
テオの癒しのボイスで、朝から癒されましょう!
『猫のニャッホ』を視聴できる動画配信サービス
『猫のニャッホ』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。
なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。
- 動画の配信情報は2019年9月18日時点のモノです。
- 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。
ご覧のとおり、2019年9月18日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。
動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。
アプリ内では見逃し配信が行われております。ご興味のある方は、ぜひアプリからどうぞ!
【ネタバレ】『猫のニャッホ』第25話(最終回)「ひまわり」感想レビュー
ニャッホが一人旅で出会ったのは?
青空の下、どこまでも続くひまわり畑…大輪の花が風にそよいで揺れて、ひまわりが一斉に楽しそうにウェーブしているみたいです。
美しい絶景を望むベンチに麦わら帽子を被ったニャンコが座っています。
「自分だけの芸術を探しに一人旅ねぇ。」
座っている年老いたニャンコが話しはじめます。あれ?いつのまにかニャッホが隣に。おじいさんとお話しているみたいですよ。
「こんな場所があったなんて、世界はまだまだ広いニャ。」
ニャッホは目の前に広がる黄色の海、息を飲む光景に感動しています。
「で、見つかったのかね?」
「まだニャ。」
ニャッホは首を横に振りながらおじいさんニャンコに答えました。
<旅に出ます。探さないでほしいにゃ。ニャッホ>
こんな置手紙を残して旅に出たニャッホは、一人旅をしてここまでたどり着いたのですね。
それにしても、おじいさんニャンコの麦わら帽子もニャッホの麦わら帽子も同じようにボロボロです。
近くにある“本当に大切なもの”に、あの頃は気づかなかった…おじいさんニャンコの深い言葉
「私の親友がひまわりが好きでね。よく一緒に来ていたんじゃよ、ここに。」
「来ていた?」
ニャッホは、おじいさんニャンコの言葉尻が気になります。
「近くにある“本当に大切なもの”に、あの頃は気づかなかったんじゃな。」
「本当に大切ニャもの…。」
ニャッホは思い出します。
テオが突然“ばたんチュー”してとっても驚いて焦ったこと、「星月夜」の絵がなかなか売れずに疲れ果てて公園のベンチでテオと2人で茫然としたこと…いつも傍らには小さな頑張り屋さんの相棒がいてくれました。
「そうじゃ…ワシに絵を1枚、描いてくれニャいか?」
おじいさんはニャッホにそうお願いしてきます。
「もちろんニャ。」
快くOKしたニャッホでしたが、いざ描こうとしたら肝心の“あれ”がないことに気がつきます。
ニャニャ!?あれがないニャ…ニャッホが困っていると遠くから懸命に何度も呼ぶあの声が聞こえてきます。
「ニャッホさ~ん!」
この声は…ニャッホを呼ぶ声、テオが泣きながら一生懸命こっちに走ってくるのが見えました!
2匹は感動の再会…するはずでした(笑)
置いていくなっチューの!相棒テオがニャッホに伝えたかったこと!
「テオ!」
嬉しくなったニャッホは、目を輝かせながらダッシュしてくるテオに向かって両手を広げ駆け出します。
テオとの再会ハグで感動のシーン…ではなく、テオはニャッホの眉間に渾身の“ドロップキック”をお見舞いしますw
ニャッホはひまわり畑まで飛んでいき、ふわっと花びらが舞います。
「画家のくせに、筆を忘れていくんじゃないっチューの!」
テオは目をつりあげて怒っています。
そうでした、いつだってテオはニャッホが画家であり続けるためにずっと支え続けてくれていましたよね。
「あと、私のことも置いていくなっチューの!」
大粒の涙をこぼし、手を必死に動かしながら全身を使ってテオが言います。
一番ニャッホに伝えたかったのはこの言葉だよね、テオ。思わずジーンとしちゃいました!
「テオ…すまないニャ。」
ひまわり畑の中から、ニャッホが申し訳なさそうに出てきました。
「実は、このおじいさんと…。」
ニャッホは、テオに一緒に話をしていたおじいさんを紹介しようとしますが…「え?誰もいませんよ?」テオがニャッホがいた丸太のベンチの方へ視線を向けて言います。
そこにはおじいさんニャンコの姿はなく、古びたボロボロの麦わら帽子がちょこんと1つ置いてありました。
「テオ。」ニャッホが呼ぶと、「はい。」と元気よくテオが返事をします。
「美味しいチーズを買って、家に帰るニャ。」
2匹はお家がある方へ、ひまわりに見送られながら仲良く一緒に歩き出すのでした。
鮮やかな黄色と15本のひまわりに込められたゴッホの想い
ラストカットはニャッホ作「ひまわり」の絵が、ひまわり畑を背にしたイーゼルに置かれ、絵に古びた麦わら帽子が掛けてありました。
ニャッホがおじいさんニャンコのためにお願いされた絵を描いたのかな…と思わせるような。
嬉しそうに麦わら帽子が風に揺れていました。
15本のひまわりが飾られている花瓶のそばで、ニャンコが3匹楽しそうに遊んでいます。
ひまわりと、舞う蝶々に右手をチョンと出してじゃれている子、きれいだニャとでも言っているように微笑んで眺めている子、気持ちよさそうに伸びをしている子。
ニャンコたちの可愛さと、鮮やかな黄色のパワーで見ているだけで心が和んで元気になる絵です。
1888年に描かれたフィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」。
ゴッホ自身も好んでいた「ひまわり(12本)」をもとに製作したとされ、ゴッホのひまわり作品の中で最高傑作と言われています。
この絵はロンドン・ナショナルギャラリーに所蔵されています。
花瓶に活けられた15本のひまわりは、1本1本すべてに個性と表情があり時を忘れさせます。
鮮やかな黄色は、顔料革新によって生み出された美しい黄色、クロム・イエローなどが使用されています。
背景も含めてのふんだんに使用された黄色は、ゴッホが画家たちと共同生活するためにアルルに借りた“黄色い家”を表しているそうです。
また、ひまわりの本数は、ゴッホがアルルの家に呼ぶ予定だった画家の人数とゴーギャン、弟のテオドルスを表しているとも言われています。
絵の中にゴッホの思い描いた夢がたくさん詰まっているような気がして切なく愛おしくなります。
生命力と希望に溢れる反面、ひまわりはどこか頑張るのに疲れ、辛そうで必死なようにも見えます。
想像を掻き立て、時を超えて、絵に込めたゴッホの想いを少しでも感じられたら…と、素晴らしい黄色の世界に魅了されました。
『猫のニャッホ』第25話(最終回)まとめ
「 #猫のニャッホ TVアニメ」 ついに最終話にゃ!半年間にわたって見てくれてありがとにゃ!!TVでは会えなくなるけど、アプリの中でいつでもみんなを待ってるにゃ!→ https://t.co/TyUExCb4Gl ついでにアプリ内の見逃し配信で先週の第24話も見て欲しいにゃ! pic.twitter.com/rf402C4cbA
— 【公式】猫のニャッホ ~ニャ・ミゼラブル~ (@NiaghoCat) September 17, 2019
ゴッホの生きた時を感じて、ニャッホの世界を楽しんで、たくさん笑いながら脳がめちゃくちゃ潤った気がします。
書いたら終わってしまう…そんな寂しさと葛藤しながら書きました。
- ニャッホ、ひとり旅の途中で麦わら帽子のおじいさんニャンコと出会う。
- おじいさんが「近くにいる“本当に大切なテオ”」のことを、ニャッホに気づかせてくれる。
- テオがニャッホを探して会いに来てくれた!2匹は一緒にお家に帰るために歩き出す。
大事なことはいつだってシンプルなんだよ、とニャッホとテオに教えてもらいました。
最高に笑えて、キュンとして、幸せな気持ちにさせてくれるアニメでした!