『猫のニャッホ』第23話は、ニャッホが「画家としての自分」と向き合う回です！
日本大かぶれ中のニャッホでしたが、意気揚々と紹介した作品を見た白猫少女のピュアな感想に未だかつてないショックを受けます。
失意のニャッホに画家猫たちが投げかけた言葉が半端ない！
きっとお互いの苦悩を理解できるからこその励まし方や関わり方、画家猫たちの絆にグッときました。
ラストに登場する、ニャッホ渾身のステキな名画は必見です！
目次
『猫のニャッホ』第23話の登場キャラクター・声優紹介
ニャッホ（声優:杉田智和）
- 愛するご主人さまを亡くし、借金を抱えたびんぼうな画家猫。
- 荒れ果てた屋敷を取り戻すために相棒テオと奮闘する！
- 茶色の毛色でたれ耳、見た目はとーっても可愛いけれど、麦わら帽子も服もボロでお髭もクセがついてびよ～んw超絶のんびり屋にゃんこ。
杉田智和さんは、アニメ界の傑作『銀魂』の坂田銀時役と『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョン役、いづれも主役を務めた有名声優さんです。
「独特の渋い重厚感ある低音ボイス」はニャッホにぴったり！
アドリブのうまさに定評があり、ハードゲイマーだという杉田さんのニャッホ、楽しみですね！
ホームズ役の中村悠一さんとは大の仲良しだそう。
きっと仲の良さがこのアニメにも影響するはずです。好きな色は黒と銀色。
テオ（声優:嘉陽光）
- ニャッホの同居人。
- トレードマークの赤い大きなリボンがキュート！
- 雑用を任されたり、絵を描くことをサボるニャッホを叱咤激励する。
- チーズが大好物！チュチュっと何でも器用にこなすテオはいつも一生懸命な頑張り屋さん。
愛称ひかるんの嘉陽光さんは、『あっくんとカノジョ』の入江小凪役で有名な声優さんです。
「人を笑顔にできる声優さんになります」というモットーをもつ彼女、ニャッホのアシスタント役のテオはハマり役ですよね。
実際のひかるんも明るく愛らしいルックスと声の持ち主！
テオの癒しのボイスで、朝から癒されましょう！
ピカソ（声優:板垣優稀）
- 売れっ子の天才猫画家。
- ニャッホとは正反対の性格で、ニャッホの絵もほとんどほめない。女の子大好き！
- とってもお洒落で清潔な容姿の白猫画家。
- 赤いハンチングに、赤いバンダナスカーフ、白と青のボーダーのトップス…見るからにモテにゃん・爽やかキャット。
ナレーションや吹き替えで活躍している板垣優稀さん。
代表作は『あっくんとカノジョ』荘圭太役や『だから僕は、Hができない。』のメルロー幹部役などです！
音楽を聴いたり、NBAの試合を観るのが好きという板垣さんが演じるのは天才画家ピカソ！
すこし太めの声が素敵な板垣さんのピカソは、モテモテのはず！
ゴーギャン（声優:橘諒）
- ニャッホと結成したビンボー画家サークルの一員。
- 自己中心的で、ニャッホともかなりぶつかるが、共に切磋琢磨しあう存在。
代表作は『レゴ ニンジャゴー～スピン術バトルの使い手～』のゼン役、『レゴ ネックスナイツ』のアクセル役！
『猫のニャッホ』では、ゴーギャン役とダリ役の2役演じていますよ。どちらも個性的なキャラクターです！
どんな風に演じ分けるのか、期待値が高まりますよね！
モネ（声優:前川綾香）
- ニャッホと結成したビンボー画家サークルの一員。
- ニャッホを勇気づけ、癒してくれる存在。食いしん坊。
前川綾香さんは数多くの大手コマーシャルのナレーションを担当しています。
あっと気づく人も多いはず！前川さんが演じるモネの優しい声に元気もらえるはずですよ。
ダリ（声優:橘諒）
- ニャッホと結成したビンボー画家サークルの一員。
- 天才と豪語し、ピカソも恐れる画家。ほとんど言っていることがわからず会話にならない。
『猫のニャッホ』を視聴できる動画配信サービス
『猫のニャッホ』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。
なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。
- 動画の配信情報は2019年9月4日時点のモノです。
- 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。
ご覧のとおり、2019年9月4日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。
動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。
アプリ内では見逃し配信が行われております。ご興味のある方は、ぜひアプリからどうぞ！
【ネタバレ】『猫のニャッホ』第23話「誰が為の芸術家」感想レビュー
歌舞伎コス姿のニャッホが紹介した、展覧会出展のメイン作品とは？
おや？ここは展覧会前日に行われたニャッホ画伯の会見会場。
ジャポニーズ歌舞伎ヒーローコスプレをしたニャッホが、舞台に上がり何か話はじめましたよ。
「いよいよ明日、拙者と家来たちの展覧会が開かれるでござる！」
ニャッホがそう喋り出すと、一斉にフラッシュの嵐が降り注ぎます。
後ろで会見の様子を見ている画家仲間たち。
ゴーギャンはニャッホ発言に「家来だとぉ～（怒）！」と怒りに震えています。
ピカソはやれやれという感じで、相棒テオは困惑顔でマユゲが「ハ」の字になっちゃってますｗ
「メインの作品がこれでござる。」
ニャッホは、壇上に掲げられた赤い布をバサッと勢いよく取りさって1枚の絵を披露します。
そこに掲げてあったのは『ジャポニャズリー：雨の大橋』です。
雨に降られたニャンコたちが雨傘や被り笠を目深に被り、急いで橋を渡っていく様子が描かれています。
手前に見える1匹のニャンコは、風にあおられたのか被っていた笠を飛ばされてしまったようで、高々と後方へ飛んで行った笠を振り返って視線で追っています。
雨が絶えず降り注いでいる様が見事に直線で表現され、雨の情景をドラマチックに描いた躍動感溢れる素敵な作品です。
ニャッホが「メイン作品」と言ったこの絵は、浮世絵師である歌川広重随一の錦絵「江戸の名所 大はしあたけの夕立」を模写したものです。
この作品がメインという発表を受けた記者たちの反応に、「ん？」ゴーギャンやピカソは何か異変に気がついたようですよ。
あれれ？ニャッホ、記者たちの異変に気づく！
メイン作品が披露され、絶好のシャッターチャンス到来だというのに、記者たちはむしろ撮影するのをやめてしまいました…一体どうしてでしょう？
気づいていないニャッホは、絵の説明を続けます。
「大胆な筆づかいで描かれた…。」
ニャッホが説明しているのを遮って、1匹の猫記者が声をかけてきます。
「ニャッホさん。例のポーズ、お願いしま～す。」
話を唐突に遮られたことに、ニャニャ？と驚いて思わず“おっとっと”と前のめりになってしまったニャッホでしたが、快く記者の要望に応えます。
「いよ～っ！」っと、お囃子付きで歌舞伎の“見得を切る”ポージングを披露します。
すると、眠っていたかのように静かだった記者たちが、再び「歌舞伎ポーズニャッホ」を激写。一斉にシャッターを押しフラッシュをたきます。
話の腰を折られてしまったニャッホ、気を取り直そうと絵の話しを続けます。
「えへん！この絵画のポイントは…。」
「ニャッホさん。“スモウヒーローのポーズ”お願いします。」
まったく悪びれた様子もなく、他の猫記者が今度はポージング指定で声をかけてきます。
さすがのニャッホもこれには焦った様でアタフタします。
しかし、求められたものに応じない訳にはいかないと思ったのか、「どすこ～い。」と言いながら“四股を踏む”ポーズをキメます。
ポージングした時だけ何度も鳴り響くシャッター音とフラッシュの光…おかしいぞと感じ始めたニャッホの顔が映し出されます。
この様子を見ていたピカソが、ひと言「誰も絵の話、聞いてないじゃないか。」と指摘します。
悲しいことに誰もニャッホの絵の話には興味を持ってくれていないようでした。
白猫少女の発言に射抜かれ、ニャッホが再起不能！？
「ねぇ、お母さん。あの絵を見て。」
白毛に水色のワンピ、グリーンの帽子がキュートな女の子が絵に興味を持ってくれたようです！
「お嬢ちゃん、どうだい？」
歌舞伎ポーズをしながら嬉しそうにニャッホが問いかけます。
「これって、博覧会で見た浮世絵のまねっこでしょ。」
ニャ！見得を切ったままのニャッホは少女ニャンコの純粋で鋭い指摘に、一瞬で固まってしまいます。
畳みかけるように「まねっこ～。」と追加の一撃を受けます。
ドッと笑い声が起きる会場内、もはや自身が歌舞伎ポーズをしているままだということも頭から吹っ飛んでしまったであろうニャッホが、人々の失笑の渦中にありました。
「ニャニャ、ニャーッ！」
声にもならないような叫びを上げ、大ショックなニャッホの心がガラスのように砕け散りました。
「結局みんな、我が輩の格好がもの珍しかっただけニャ。展覧会、我が輩は辞退するニャ。」
イベントが終わり閑散とした会場で、画家猫仲間たちに囲まれながら、少し前まで意気揚々としていたニャッホが嘘のように落ち込んでいます。
失意の中、隈取りメイクを落として、目から涙を流しながら、頭には悲しげにチョンマゲにしていた絵筆が垂れ下がっています。
「ニャッホさん。」
テオは心配そうにニャッホの名前を呼びます。
かける言葉が見つからず呼びかけることしかできない…そんな感じです。
ヘコむニャッホに、画家猫仲間がかけた言葉に胸キュン！
「ったく、こんなことで諦めてるから君はモテないんだよ。」
ピカソがふがいないニャッホを鼓舞するように声をかけます。
「俺の引き立て役にお前は必要だ。」とゴーギャンも続きます。
「まだ間に合うニャフ。」と強くガッツポーズをするモネ、「時間の概念を超越するのだ！」とダリなりのエールが送られますｗ
ニャ…と声を漏らしながら、1人ずつ画家仲間の激励を聞いていたニャッホは「みんニャあ…。」と言葉を噛みしめます。
「今日は徹夜ですね。一緒に頑張りますよ。」
テオも明るくニャッホを応援します。
湧きだした活力にフルフルと震えだしたニャッホは「ニャンかきた、ニャンかきたーー！」と言いながら、頭上の絵筆を握りしめ力強く天を仰ぎました！
展覧会当日、1枚の絵の前にあの女の子の姿がありました。
「お母さん。私、この絵大好き！」
少女ニャンコが指さした先にあったのは、ニャッホ作の「いたずら子猫」という作品でした。
興味深さ半端ない、ゴッホ作「草原の草とバラの静物」
ニャッホ作の「いたずら子猫」はステキでした～！
白い子猫がまねっこと指摘した女の子に似ていたような気がします。
多種の花が活けられた花瓶に収まりきらずに、バラが手前に描かれています。
こちらに目線を向けながら、1輪の赤い花をパクっとくわえた白猫がいます。
イタズラしている感覚はないようで「なあに？」といった感じの表情が可愛く、大事にされているであろう感じが大きく結ばれた黄色のリボンから伝わってきます。
ニャッホがあの女の子に「ありがとニャ…。」というメッセージを込めたようにも感じちゃいます。
テオやみんなで徹夜したりしたのかな…と想像すると、より温かくて微笑んでしまう作品です。
「いたずら子猫」のようなゴッホの作品に「草原の草とバラの静物」という絵があります。
1986～1987年にアントウェルベンで製作されたものだそうです。
絵の上の隅の方に「Vincent」というゴッホの署名があり、新しく発見された作品と言われています。
ゴッホの作品として違和感を感じ、議論の余地を残す部分もあるミステリアスな絵だと評する意見もあるそうです。
そう言われるとますます興味が湧き、ジーッと見つめてしまいます。
渦巻きや糸杉など、ゴッホを象徴するようなモチーフは描かれていませんが、黄色の使い方や花びらの描き方が筆遣いに勢いがあってゴッホっぽい気もします。
1枚の絵から「ゴッホ」を探す視点で鑑賞したのは初めてで楽しい経験でした。
絵画素人ですら楽しいのですから、きっと専門家の人たちはもっと楽しいはず。
作者との壮大な謎解きゲームのような絵の世界、本当に奥深く興味深いです。
『猫のニャッホ』第23話まとめ
「 #猫のニャッホ アニメ」 明日は第23話の放送にゃ！
明日から始まる吾輩たちの展覧会の記者会見をするにゃ！
ニャンだか有名人になったみたいで緊張するにゃ〜！
みんなは予習として先週の第22話を見直して欲しいにゃ！アプリから見逃し配信を再生するにゃ！→ https://t.co/TyUExCb4Gl pic.twitter.com/U7wDsHa4sy
— 【公式】猫のニャッホ ～ニャ・ミゼラブル～ (@NiaghoCat) September 3, 2019
子供に、よく「本当に何をしたいのか言ってごらん？」なんて偉そうに問うてしまうことがあります。
自分が何をしたいのかを本当に理解することがまず容易ではないことを知っているはずなのに、大人って酷ですよね。
白猫ちゃんの言葉がストレートにグサッときたニャッホを見て、ハッとして胸が詰まりました。
- ジャポニーズ歌舞伎ヒーロー姿のニャッホ、展覧会のメイン作品を意気揚々と紹介する！
- 記者たちが求めていたのはまねっこの絵じゃなくて、“珍しいコスプレ姿”だけだった…
- 意気消沈のニャッホに画家猫たちに励まし、鼓舞され、必要とされて…ニャッホに活力がみなぎる！
- 展覧会当日、ニャッホの絵を「まねっこ」と言った少女が大絶賛し「大好き！」と言った絵は、ニャッホ作「いたずら子猫」だった！
ニャッホ一緒に頑張ろうね～と、共に模索する同士のような気持ちにさせる回でした！
