楽しみにしていた『殺人分析班』シリーズが3年ぶりに帰って来た~!
2015年の『石の繭』、2016年の『水晶の鼓動』に次ぐ3作目となる『蝶の力学』は、麻見和史氏の原作小説では第7作目にあたります。
“シリーズ史上最も難解な猟奇殺人事件”に、おなじみの塔子たち捜査一課十一係が挑む!ということで、前作よりもさらに成長を遂げた塔子の活躍が楽しみですね!
それでは、『蝶の力学 殺人分析班』第1話をネタバレありでレビューしていきたいと思います!
目次
『蝶の力学 殺人分析班』主要キャスト紹介
木村文乃 / 役:如月 塔子
- 捜査一課十一係の刑事でこの物語の主人公。
- 数年前、「女性捜査員養成プログラム」の第一期生として捜査一課入りすることになったが、現在は捜査一課のエースと言われるほどに成長。
- 尊敬する先輩でもある相棒の鷹野とコンビ解消目前で、少々ナイーブになっている。
青木崇高 / 役:鷹野 秀昭
- 捜査一課十一係の警部補で塔子の相棒。
- あと数日で公安に異動が決まっている。
- 無口だが、時に厳しく、時にぶっきらぼうな優しさで塔子の成長を見守ってきた。
- 法医学者の町子とは以前から知り合いだったようだが…。
- 好物はトマトジュース。
北見敏之 / 役:徳重 英次
- 捜査一課十一係のベテラン刑事で愛称は“徳さん”。
- 温和な性格で趣味は城跡めぐり。(捜査一課に配属されてから一回も行けていない)
小柳友 / 役:尾留川 圭介
- 捜査一課十一係の刑事で愛称は“尾留(びる)”。
- 先輩刑事たちから可愛がられる十一係の弟的存在。
- パソコンが得意。
藤本隆宏 / 役:石倉 毅
- 捜査一課十一係の熱血漢刑事。
- 正義感が強く仲間想いで、間違っていると思うことは上司に盾突いてでも意見する。
菊地凛子 / 役:相羽 町子
- 『蝶の力学』からの新キャスト。法医学者で司法解剖を担当する。
- 鷹野とは以前から知り合いだったようだが…?
- 今作のメンター的存在らしい。
その他のキャストには『石の繭』から続投で、の早瀬係長(渡辺いっけい)や手代木管理官(勝村政信)なども登場!
塔子の父・如月功(仲村トオル)も過去シーンで登場しますよ~!
『蝶の力学 殺人分析班』第1話あらすじ
警視庁捜査一課十一係の刑事・如月塔子(木村文乃)が最も信頼する相棒・鷹野秀昭(青木崇高)の公安部への異動が数日後に迫っていた。
そんな中、資産家の自宅で猟奇殺人事件が発生。遺体の首は切り裂かれ、“青い花”が活けられていた。
資産家の妻・真弓(加藤侑紀)の行方は分からず、“クラスター16”と名乗る犯人から新聞社宛てに、真弓の居場所を示唆するメールが届く。
そのメールを手掛かりに捜査を続ける塔子たちだが…。
【ネタバレ】『蝶の力学 殺人分析班』第1話の感想
猟奇殺人事件発生!青い花と赤い家
開始早々「ちょい待ち!」と言いたくなるような、私にとっては大事件が勃発…!
なんと、鷹野主任(青木崇高)が公安に異動…!?あと3日で塔子(木村文乃)とのコンビは解消~!?
嘘でしょ!?
さらになんか怪しい雰囲気の女性とランチしてる~!?
全然理由も教えてくれないまま、事件が発生し塔子と鷹野は現場へ急行します。
店に入ってすぐに塔子に気付いていたという鷹野。クールな対応は変わらずですね~。
そして、現場に到着すると早瀬係長(渡辺いっけい)の「覚悟しろ」。ここまでは『殺人分析班』お決まりの王道パターンですよね~。
自宅の玄関に遺棄された被害者は、天野秀雄。
喉元が大きく切り開かれ、青い花(ブルーデイジー)が生けるように刺さっています。
ブルーデイジーは天野邸のテラスに植えてあり、花を首に生けたことが咄嗟だったのか、計画的犯行だったのかはまだ分かりません。
テラスには蝶がヒラヒラと飛んでいました。
そして、被害者の妻・真弓とは現在連絡が取れていない状況。
後の調べて、被害者の秀雄の血痕とは別に、血液型がO型の血痕があり、真弓もO型であると判明します。
資産家だった天野の自宅は、調度品や車などのあらゆるものが赤で統一されています。
ちなみに、事件当日の深夜、被害者の自宅付近では蛇行運転をする黒のワンボックスカーが目撃されていました。
塔子(木村文乃)の筋読み
捜査本部が設置され、第一回目の捜査会議が開かれます。
塔子はもはや、捜査一課のエースという存在になっています!カッコイイ!
そして、この会議で堂々たる筋読みを皆に聞かせます。
その筋読みとは、
- 天野邸の家中に赤い調度品が置かれ、衣服やブランド品なども赤で統一されていたが、妻の真弓の部屋だけは質素で、普段着には赤い色をしたものが一切なかった。
- お金は夫の秀雄が管理し、真弓への締め付けが相当キツかったことから想像するに、憎しみや怨恨から真弓が秀雄を殺害したのでは?
- 喉元に刺したブルーデイジーの花。(青→赤への反発?)
- 血痕は秀雄殺害の時にケガを負い、そのため運転がふらついていた。
こんな感じ。
手代木管理官(勝村政信)の命令で、妻の真弓を重要参考人とし、その行方を最優先で追うことになります。
塔子の筋読みが一発で採用されたことから察するに、相当な経験を積んで一目置かれる存在になったようですね~。
会議終了後、手代木管理官から「鷹野がいなくなっても大丈夫か?」と声をかけられ、「まだいなくなっていないので、分かりません(キリッ)」と塔子は答えます。
早瀬は、「塔子が“鷹野化”してきた」と微笑ましくも頼もしく思っているようですね。
そして、塔子の筋読みに従って全捜査員が動くことになります。
これは!責任重大だぞ~!
クラスター16からの犯行声明!
秀雄の死亡解剖の結果を聞きに大学病院へ行くと、さっき鷹野主任とランチしていた女性が!
法医学者の相場町子(菊池凛子)という女性…。ふたりはどんな関係なんですかねぇ~。
そうこうしているうちに、新聞社に犯人だと名乗るクラスター16なる人物から犯行声明が届きます。
犯行声明には、重要参考人として探していた被害者の妻の真弓を誘拐したと書かれており、
“早く見つけないと死ぬ”
そんなメッセージと共に、弱った真弓の写真が…。
このことを警察に、そして国民に知らせろというクラスター16。
つまり、これが真実なら塔子の筋読みが間違っていた、ということになってしまいますね。
塔子と鷹野は、真弓の実家へ向かいます。
アパートを経営しながら、ここで暮らしている真弓の母と妹。
母は心臓が弱く、塔子が事件の話をしすぎてしまって動揺し、調子を悪くしてしまいます。
塔子が皆の前で筋読みを発表したり、少々前のめりになって捜査をしているのはきっと、鷹野主任に安心して異動して欲しいからですよね。
鷹野主任がいなくても大丈夫ってところが見せたいのかな。
そんな塔子の気持ちを分かっているのか分かっていないのか、塔子が失敗して落ち込む度に、いつものトーンだけど「あれでいい」と励まし続けてくれる鷹野。
塔子(木村文乃)宛ての小包が届く
その後、秀雄の行きつけのバー“TS1”に行き坂口という秀雄の飲み仲間からも話を聞きますが、事件の有力な手掛かりは見つけられませんでした。
バーの看板には血痕のような汚れが。「近所の悪ガキのいたずらだろう」というマスター・須藤。
捜査本部に帰り、十一係だけで捜査会議を開きます。
新聞社に送られてきた犯行声明の送り元のネットカフェの防犯カメラに映る怪しい男。
そして、秀雄の運転手でいつも秀雄と一緒にいたという村石照信が事件当日から出社せず行方をくらませていることが判明します。
逆にここまでで分かっていないことは、
- 犯人の動機。(なぜ天野夫妻を狙ったのか)
- なぜ遺体にブルーデイジーを生けたのか、そしてなぜ、花はブルーデイジーだったのか。
- 真弓を殺さず連れ去ったのは?
ブルーデイジーの花言葉は、
純粋・幸福・無邪気
そんな十一係の会議中、塔子宛てに届いた小包の中には、…斬られた指が!!
驚くのも束の間、科捜研からの新たな情報が入り、真弓が介護施設で監禁されている可能性が浮上。
現在使われていない介護施設を当たることに。
バタバタしてうっかりスルーしそうでしたが、なぜ指は塔子宛てに届いたんでしょう!?
再びクラスター16からメッセージが!!
先月閉鎖された介護施設へ向かい、ここが真弓が監禁され、指を切られた場所であると判明。
しかし、真弓も犯人も既に施設内にはいませんでした。
真弓が拉致されてからすでに30時間が経過した頃、新聞社にまたクラスター16からメッセージが!!
“天野真弓は住吉第一公園にいる。急げ”
公園に駆け付けた塔子は、この公園で天野邸のブルーデイジーの周りを飛んでいた蝶を見かけます。
目線の先の池には…大きな衣装ケースが浮かんでいました。
その中には、喉を斬られ花を生けられた真弓の姿が…!!
『蝶の力学 殺人分析班』第1話まとめ
衝撃展開で第1話が終了しました~!真弓は殺されてしまっていましたね…。
クラスター16の目的って何!?飛んでた蝶も意味深すぎる…。
まだまだ分からないことだらけですね~。
そんな中、『蝶の力学』の今後の見どころをまとめた予告動画が解禁されましたよ~!
※第1話のストーリーありきでの見どころなので、第1話を見てからの方が良いと思います。
私は、鷹野主任が本当に公安に移動になっちゃうのかどうかが、今のところ事件よりも気になってしまっています…。(笑)
『蝶の力学』では、そんな私の大好きな鷹野主任がフォーカスされるみたいなので、楽しみです~♡
『殺人分析班』シリーズの他作品ネタバレ一覧
【シリーズ1作目『石の繭』】
【シリーズ2作目『水晶の鼓動』】
【シリーズスピンオフ『悪の波動』】
【シリーズ3作目『蝶の力学』】