『石の繭 殺人分析班』は、麻見和史先生原作の大人気刑事小説「警視庁殺人分析班」を原作としたクライムサスペンス。
木村文乃さん主演で2部作でシリーズ化されているドラマです。
2019年10月から『悪の波動 殺人分析班スピンオフ』、そして11月にはシーズン3となる『蝶の力学 殺人分析班』が放送されます!
そこで今回の記事では、スピンオフ放送の前に『殺人分析班シリーズ』のシーズン1となる『石の繭』をネタバレありまくりでレビューしていきたいと思います!
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目次
『石の繭 殺人分析班』ってどんなドラマ?
猟奇殺人事件の犯人と女性刑事の息詰まる攻防戦。
張り巡らされた伏線、ちりばめられたミステリー、最後の最後まで仕掛けに満ちたノンストップ・クライムサスペンス。
作家・麻見和史の人気警察小説シリーズ「警視庁殺人分析班」。
リアリティあふれるストーリーに、サスペンス性とアクションを織り込み、警察小説の新機軸を打ち立てたシリーズだ。その第1作を初めて映像化する。
二転三転する展開、張り巡らされた伏線、ちりばめられたミステリー、そして、事件の驚愕の真相と犯人の真の目的がやがて明かされていくさまなど、原作の世界観を忠実に再現。片時も目の離せない、ノンストップ・クライムサスペンスドラマが誕生した。
主演は木村文乃。映画『イニシエーション・ラブ』に出演したほか、今年の4月クールで連続ドラマ初主演を果たすなど、今、注目度抜群の木村が、正義感が強い努力家である反面、経験が少なく危なっかしい面がある警視庁捜査一課の刑事を演じる。
監督は刑事ドラマの演出も数多く手掛けてきた内片輝。
脚本は『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が執筆する。
出典:『石の繭 殺人分析班』公式ページ
『石の繭 殺人分析班』あらすじ
刑事だった父の後を継ぎ、警視庁捜査一課十一係の刑事となった如月塔子(木村文乃)。
ある日、廃ビルの地下室で、床にセメントで塗り込まれた死体が発見された。
犯人は一体何故こんな殺し方をしたのか?
捜査会議が始まり、その最中に“トレミー”と名乗る犯人から捜査本部に電話が入り、塔子が交渉相手となる。
殺人に関するヒントを提示しながら警察を愚弄・挑発するトレミー。
やがてトレミーから第二の犯行予告の電話が入る。
そして予告通り第二の犠牲者が出た。
被害者はまたもセメントで塗り固められていた。
犯人の動機は?なぜセメントにこだわるのか?
被害者に共通するものは?
やがて捜査を進めるうち、犯人の本当の狙いが浮かび上がってくる…。
出典:『石の繭 殺人分析班』公式ページ
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【ネタバレ】『石の繭 殺人分析班』感想レビュー
ドラマ『石の繭 殺人分析班』の見どころ
木村文乃さん演じる如月塔子は、警視庁捜査一課の新米刑事。
なぜこんな若い女性が警察の花形である警視庁捜査一課に抜擢されたかと言うと、『女性捜査員特別養成プログラム』というプロジェクトのため。
塔子の亡くなった父が警視庁捜査一課の刑事だった、という理由から多少のひいき目があったようで、それを良く思わない刑事もいるようで。
しかし、捜査一課の十一係のメンバーは、塔子のことを厳しくも温かく迎えてくれています。
塔子が刑事として成長する姿や、十一係のメンバーと深まる絆も見どころです!
そして、『殺人分析班』シリーズ第1作目となる『石の繭』では“トレミー”と名乗る連続殺人犯と、塔子たち捜査一課十一係のメンバーとの闘いが描かれています。
2019年10月放送のスピンオフドラマの主人公は、『殺人分析班』シリーズの大人気キャラである孤独な殺人犯トレミーのお話だそうで。
それを踏まえて、もう一度『石の繭』を観てみようと思ったわけです。
という訳で、今回は次作の主人公でもある連続殺人犯“トレミー”にスポットライトを当ててレビューしていきたいと思います!
ドラマWらしい残酷描写も多々あり、ショッキングな映像も含まれる本作。
私は大好物ですが、苦手な方はご注意下さい!
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第1話ネタバレ
新橋にてモルタルで固められた死体が発見されます。
死因は、モルタルで気道を塞がれた窒息死。モルタルは肺にまで達していたそう…。怖っ。
現場には、死体の他に『大ポンペイ展』のチケットが置かれていました。
『大ポンペイ展』のパンフレットには発見された遺体に酷似した写真が…!
ポンペイは火山の噴火で滅んだイタリアの都市。
逃げ遅れた人々が火山灰に埋もれ、その空洞に石膏を流して作られたものだということで、猟奇殺人犯トレミーがこの『石の繭』からインスピレーションを得たことは間違いないようです。
トレミーについて今のところ分かっていることは、
- 20代~40台の身長約180cmくらいの細身男性であること
- 白いワゴン車に乗っている
- 頭脳明晰で自信家
塔子の何が気に入ったのか、塔子宛てに電話をかけ、殺した男性の惨たらしい写真を置いて行ったトレミー。
走って追いかけた塔子はトレミーを発見しますが、車で逃げられます。
塔子が「トレミー!」と叫ぶと振り返る余裕があるあたり、トレミーのネジ吹っ飛んでる感をプンプン醸し出していますね~!
そして、塔子の先輩刑事である鷹野を演じる青木崇高さんも良いです。ぶっきらぼうな優しさが素敵です。
まぁ、塔子は捜査一課に抜擢された初めての捜査がこの難事件だということで、いっぱいいっぱいでそれどころじゃないみたいですが…。
私が塔子なら鷹野先輩に絶対恋しちゃうよ!
塔子を煙たく思う捜査一課に入れない刑事も多々いるようですが、捜査一課十一係の面々は、塔子の推理や発見にもちゃんと耳を傾けてくれていて、一流はやっぱりどこまでも一流なんだな~、と。
死刑制度について語っていたトレミー。
被害者は死ぬべき人間だった。死刑制度は合法的な殺人だ。
「人を殺せば死んでも当然?」
こんなトレミーの問いかけにうまく答えられない塔子なのでした。
被害者がトレミーにとってどんな最低人間だったのか、興味深いところであります。
そして塔子の推理、
- 死体の胸の部分のモルタルが剥がされていたのは、トレミーが何か大切な物を落としてしまい固まってしまったため、その部分だけ剥がした。
トレミーは爆笑して名推理といって褒めていましたが、真相はどうなんでしょう?
ラストでは猿轡をされて捕えられた第二の被害者が、ハンマーでボコボコにされているシーンが。
殴られるまでの呻き声と、殴られた後の呻き声がとてもリアル。
“あなた方はまだ本当の悲劇を知らないー”
こう言って電話を切ったトレミー。第二の殺人を示唆しているのでしょうか?
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第2話ネタバレ
被害者の身元は、伊沢義邦42歳と判明。
家族の証言で、若い頃はお酒に酔っぱらっては人に絡むこともあったが、病気になり今はお酒を飲むのもやめていたそうです。
トレミーが置いていった写真に書かれた数字【17】の意味は“17年前”だということが判明しました。
42歳だった伊沢が25歳の頃なので、“若い頃お酒を飲んで人に絡んでいた”時代の可能性もありますよね。
それにしても、トレミーは毎日捜査会議の時に電話をかけてきているんですが、たまたまでしょうか?
それとも捜査会議の時間を分かって電話しているんでしょうかね?
そして伊沢の経営する店で、女性の骨盤の写真が見つかります。
さらに第二の被害者が発見されます。これがまたまた残酷過ぎましたね~。
第1話でハンマーで殴られていた第二の被害者ですが、脚をコテンパンにやられていたようで、膝から下はほぼミンチ…。
胴体だけをモルタルで固められ、顔はネズミにかじられウジが湧いていて…お、おぞましい。
そしてなんと、発見された時には生きていました。
ここまでくると、どんな悪いことしたんだろう…この人。と思ってしまいます。
ちょっとやそっとの恨みくらいではここまではやられませんよね~。
被害者の阿部は病院で亡くなってしまいます。
余談ですが、その後鷹野に「飲み物買ってこい」と言われて塔子が買ってきたのが“トマトジュース”。
塔子さん、センス!と思わずツッこんでしまいました。
鷹野は普通に飲んでいたけど、あの現場見た後トマトジュース飲める?
私だったらトマトジュース、一生飲まないよ!
流れで考えると、トレミーは昭島母子誘拐事件の息子の方、写真の骨盤は母親の方と考えるのが自然かな、という感じですね。
そして、その17年前の誘拐事件で犯人に刺されたのは如月功、塔子の父だったんですね~。
17年前の父親が担当した未解決事件に関わることになるなんて、まるで塔子が形見として身に着けている父の時計がカルマを呼び寄せたようですね。
ラストでは手錠で繋がれた腕が映し出されていました。次の被害者なのでしょうか…。
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第3話ネタバレ
今回の連続殺人事件の犯人、通称“トレミー”。
塔子たち捜査一課十一係は、このトレミーを17年前の昭島母子誘拐事件の被害者であり、生存者の八木沼雅人だと仮定して捜査をすることに。
塔子は昭島母子誘拐事件の事件ファイルを閲覧し、雅人の悲惨な運命に心を痛めます。
塔子の父があの時犯人と格闘していなければ、雅人の母はあんな無残に殺されることは無かったかもしれない…と亡き父のしたことを心苦しく思ってしまう塔子。
雅人は発見された時、寝袋のようなものに包まれ足を骨折し、発見されるまで動けませんでした。寝袋にはネズミが…。
これは、第二の被害者である阿部が放置されていた状況と酷似していますね!
そして第一の被害者である伊沢は顔面をボコボコにされていました。
これは、この第3話で明かされる雅人の母・和佳子が撲殺されたことに例えられているのでしょうね。
そして伊沢、阿部ともう一人、犯人グループは3人だそうで。
これはトレミーの叔母の家で発見されたトレミーが幼い頃に書き留めたノートに書かれていました。
第三の被害者が近いうちに出る、と宣言するトレミー。
第2話で手錠で拘束されている人物だったとしたら、もうトレミーの手の中ということ。
そして雅人の父・孝明が11年前に投身自殺していたことが判明しますが、現場に行った塔子と鷹野は、孝明が自殺ではなく他殺だったと確信します。
孝明が生前に遺した録音テープは、解析の結果、途中で録音が消去されていたことも分かりました。
「俺もそのうち、和佳子みたいに…」
殺される。と言いたかったのでしょうか?だとしたら何で?
孝明が命の危険を感じる理由が分かりませんね。
孝明を殺した人物は?第三の被害者??
トレミーは被害者を自分の家族の殺され方をモチーフにして殺しているので、第三の殺人は孝明の殺され方?転落死?なのでしょうか?
そしてトレミーについて、もうひとつ分かったこと。
- トレミーは嘘はつかない(つけない?)
これまでの塔子との電話でのやり取りでも、嘘は絶対言っていないんですよね。
確信に迫ることは黙ったり「ノーコメント」で通していました。
トレミーは秩序型の殺人犯で、“嘘をつかない”というルールを課している可能性が高い、ということ。
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第4話ネタバレ
孝明が転落したマンションの屋上で現場検証をした塔子と高野。
捜査会議で孝明の死が自殺ではない可能性を発表します。
トレミーはなかなか記者会見を開かない警察にシビレを切らし、新聞社に電話をかけます。
翌日の記者会見の内容は、「伊沢と阿部が過去の事件に関わっていた可能性」とだけ言及し、詳細は語られず。
この記者会見中にかかってきたトレミーの怒りの電話で、塔子とトレミーはあるゲームをすることになってしまいます。
それは、今日の12時までに第三の被害者を見つけ出すこと。
トレミーからのヒント“八王子”と“トレミー”という名前から塔子たち十一係を筆頭にして大捜査が行われます。
採石場跡にたどり着き、そこでモルタルで固められた人型を発見。
これは和佳子の遺体が埋められていた場所…。
こんな所に埋められた和佳子、そして母親の遺体を発見したトレミーこと雅人の無念は図り知れませんよね。
しかし、今回の復讐の対象は3人目の誘拐犯ではなく、“無能な警察”…!
そういえば、トレミーは電話で何度も何度も「無能な警察」と言っていましたよね~!
トレミーは父の遺品である手帳で、警察(塔子の父・功)の失態を知ったのでしょうね。
となると、最初に塔子を電話の相手に指名した時には、「男の声はむさくるしいから女性がいいな」とか言ってましたけど、そうじゃなかったんじゃないかな?
塔子以外捜査一課には女性が今のところ一人も登場していないことから仮定して、捜査一課には塔子しか女性捜査員はいない。
「女性がいい」と言えば、塔子が出るしかないことをトレミーは知っていた?
トレミーは塔子の意外と身近にいる人物かもしれませんよね。誰!?
今のところ、トレミーの学生時代の髪型“リアル鬼太郎”みたいな人は登場してないけど…。髪切ったのかしら?
そして、塔子と関わった理由は、17年前の誘拐事件の時に犯人ともみ合い負傷した塔子の父・功への恨みからでしょうね。
功はすでに他界していますから、娘の塔子に接近した。
トレミーの今回の復讐相手は塔子、そして“無能な警察”。
それに気づいた塔子は捜査員全員を採石場跡から脱出させますが、塔子と鷹野がまだ工場内にいる時に、工場は大爆発してしまいます…!塔子…生きてるの~!?
そういえば、十一係のメンバーは塔子のことを「お嬢ちゃん」と呼んでいましたが、第4話で「如月」と名前で呼ぶようになりました!
塔子のことを刑事として本当に認めてくれたってことかな。
嬉しそうに笑う塔子が可愛かったです。
木村文乃さん…完璧な左右対称の顔。本当に綺麗。羨ましいです。
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第5話(最終回)ネタバレ
採石場の爆発で負傷した塔子。
だけど、塔子の咄嗟のひらめきで爆発の直前にはほとんどの警官が工場の外に非難していました。
そのお陰で、奇跡的に死者は出ませんでした。
すぐに退院できた塔子は自宅へ帰ることを許されます。
なぜ嘘をつかないトレミーが嘘をついたのか?と塔子は思い悩みますが、トレミーは嘘をついていなかった…!
自宅に帰ると、トレミーが塔子の母を拘束して占拠していました。塔子も捕まります。
なんと、トレミーは捜査本部が立ち上がり、塔子が自宅を出たその日からここにいた、と言います。
これまで母とのメールでのやりとりは全てトレミーが返信していた…!
そして第三の被害者は…すでに殺されていた!という衝撃事実!
伊沢と阿部。この事件でトレミーにより殺害された17年前の事件の犯人は2名。
この誘拐事件後、もう一人死んでいる事件関係者がいましたね…。
死んだ時は事件性を疑われず、自殺として片づけられた事件。トレミーの父・八木沼孝明ですね。
11年前、トレミーは父である孝明から復讐を始めていたんです。
孝明は借金苦から息子である雅人(トレミー)の誘拐を思いつきます。
妻・和佳子の父が資産家であることは当然知った上での犯行ですね。
しかし、雅人誘拐の時に偶然にも雅人を迎えに来ていた和佳子までを誘拐せざるを得ない状況になってしまいます。
鷹野が孝明の手帳を、“父親から息子への復讐の指示書”と言っていましたが、そうではなく“誘拐の犯行計画”が書かれた手帳だったんですね~!
モルタル漬けにされた母の遺骨を見つけたトレミーは、残りの復讐を完結させようと塔子に辿り着きます。
そして、第1話で塔子が第一の被害者・伊沢の胸のモルタルだけ剥がされていた件。
その時の塔子の推理は、
- 死体の胸の部分のモルタルが剥がされていたのは、トレミーが何か大切な物を落としてしまい固まってしまったため、その部分だけ剥がした。
でしたが、これは残念ながらハズレ。真相はこうでした。
もともと心臓が悪かった伊沢は、誘拐された時にそのショックで心臓発作を起こしてしまった。
まだ次の復讐相手の阿部の居場所も聞けておらず、そもそも母と同じように苦しませて殺したい伊沢をこのまま死なせてなるものか。
焦ったトレミーは、咄嗟に近所のスーパーに設置されていたAEDを盗みます。
このAEDでなんとか伊沢を蘇生させることに成功しましたが、伊沢の胸にはAEDの使用した火傷の痕が残ってしまいました。
だからモルタルを剥がし、火傷の場所に傷をつけて隠したのです。
AEDを使用した痕跡を死体から発見されたら、近所のスーパーでAEDの盗難事件があったことと関連付けられる可能性があり、スーパーの監視カメラにはバッチリAEDを盗むトレミーが映っていたからです。
この真相に辿り着いた鷹野は、スーパーの監視カメラでトレミーを発見します!
そしてトレミーの正体に気づき、走り出します!
同じ頃、トレミーに拘束されている塔子も真相に近づきます。
塔子が、「あなたの声を知ってる」と言った時は、も~!ゾックゾクしました!
そして、肝心のトレミーの正体、それは…十一係の行きつけのカフェの店員、横井!
…横井、と言われても全然ピンと来ませんよね。
ですが!第1話で塔子たちがカフェにいるときから、実は普通に出ていた横井くん。塔子とも会話しています。
知ってから見返すと、帽子がトレミー感そこそこ出ていました(笑)
勘のイイ人とかは、もしかしたら気づいてたりするんでしょうか?
ここで塔子たちが事件について話し合っているのを聞いて、警察の動きを探っていたんですね~!
塔子と母はモルタル漬けにされそうになりますが、鷹野たちも塔子の自宅へ駆け付け、間一髪で回避!事件は解決しました。
塔子は奪われていた形見の時計を返してもらいます。
「どこも壊れてない、頑丈なやつだ」
トレミーに捕らえられ、命さえも脅かされた塔子ですが、そんな目に遭っても以前の塔子と何も変わらない。
それどころか、今回の件でむしろ前より一層強くなり、刑事として成長してみせましたね。
「刑事の覚悟、あります」
そう言って、捜査一課の刑事として続けることを決意した塔子なのでした!
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トレミーによる塔子への復讐について
しかし、物語のラストで疑問点がひとつ。
第1話にて、トレミーと塔子の電話で「あなたは良い家庭で育ったんでしょうね」という会話がありました。
これは、塔子に対する嫌味がたっぷり込められていた言葉だったと思います。
同じ年頃のふたり。
誘拐事件で母が殺され、父にも裏切られていたことを知り、たった一人で孤独に生きてきたトレミー。
そして、誘拐事件を担当した刑事、如月功の娘である塔子。
誘拐事件の身代金受け渡しに失敗した原因を作ってしまった如月功。
身代金の受け渡しさえ上手くいっていれば、和佳子は殺されずに済み、トレミーと無事解放される計画だったかもしれません。少なくともトレミーはそう考えていた。
そんな自分の人生をぶち壊した如月功の娘は、自分とは全く対照的に、明るい家庭で幸せに育っている。許せない。
自分と同じ目に遭わせて、自分の絶望を、孤独を味わわせたい。
トレミーが塔子の母を監禁した目的は、もちろん功のツケを払わせることなんだと思いますが、もうひとつ、塔子に死にゆく母を見せて苦しめたかったのではないでしょうか。自分がそうだったように。
そして、最終的にはふたり共モルタル漬けにしてしまおうと考えていた。
トレミーにとって最大の仇、とも言える塔子と母で全ての復讐は完結するはずです。
塔子が爆発の事故で自宅に帰ることになったのはたまたまで、トレミーはそのことを塔子から母に送ったメールで知ります。
そして塔子が帰ってくるのを、塔子の自宅で待ち構えていたトレミーですが、
“もし、塔子が採石場の爆発で死んじゃってたらどうしてたんだい?”
ここが私には激しく疑問なんです。
塔子が採石場の爆発で死んでいたならそれはそれで、トレミーの復讐は完遂?
そんなエンドでも良かったってことなんでしょうか?
採石場へは警察を集める目的とは別に、塔子にここは和佳子の遺体が遺棄された現場であると認識させる目的もあったはずで、塔子が採石場へ現れるのはトレミーの誘導だったと言っていい。
それではトレミーは、採石場の爆発前に自分の罠に塔子が気づくことを予測していた?
でもあれだけ「無能な警察」と連呼していましたから、自分の仕掛けた罠に気づくことは考えていなかったんじゃないかな?
あの爆発は、本当に塔子を含む警察を狙った復讐だった、と考えるのが自然です。
その他の犯行はどれも綿密に練られた計画だったのに、塔子と母に対する復讐は「場面で」なんて、なんかトレミーらしくないなぁ…なんて。
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『石の繭 殺人分析班』まとめ
少し疑問を感じる点もありましたが、全体を通してめちゃめちゃハマって一気に観てしまいました。
中だるみ一切なしで解決までノンストップのドキドキハラハラが最高!
塔子、鷹野主任(♡)そしてトレミーなどのキャラクターもお気に入りになりました~!
次作の『水晶の鼓動 殺人分析班』にも期待が高まります!
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