『浦安鉄筋家族』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!見事すぎる伏線回収の数々に拍手!

『浦安鉄筋家族』第12話(最終回)

出典:『浦安鉄筋家族』公式ページ

みんなが唸った最終回!

怒涛の伏線回収でおもしろさMAXのラスト、12発目のタイトルは「続・大沢木家トラベリン」。

5ヶ月前にうっかりタイムスリップしちゃった大鉄は、無事に帰ってこられるのか!?

そして…ついに、謎すぎる乗客(滝藤賢一)の正体が明らかに!

いろんな意味で見ごたえ抜群、フィナーレは感動必至です!

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『浦安鉄筋家族』前回第11話のあらすじと振り返り

「たまにはどこか連れってって!」

順子(水野美紀)は、超絶だらしない大鉄(佐藤二朗)にそう声をかけます。

全く期待していなかったのですが…ある日、大鉄が“アメリカのサンタモニカ”の布広告を身にまとって帰えってきたからさあ大変!

それを見た順子はすぐに子供たちに「どうやらお父さんは、私たちを手加減なしの家族旅行に誘う気だ!」と報告します。

しかし、大鉄が連れて行ってくれたのは“千葉のサンタモニカ”こと新浦安でしたw

期待を裏切られた家族の大バッシングを受け、拗ねてしまった大鉄は1人で帰宅。

その帰路で警察との壮絶なカーチェイスの末…車ごと5ヶ月前にタイムスリップしてしまうのでした。

突然タイムスリッパ―となってしまった大鉄、どうなっちゃうの!?

【ネタバレ】『浦安鉄筋家族』第12話(最終回)あらすじ・感想


アメリカの西海岸に大鉄のカミカゼタクシーが出没!?

「お父さん帰ってこない…」

夕日に照らされた茶の間で、父の帰りを待つ家族。

楽しみにしていた夢のサンタモニカ旅行は泡と消え、みんな落胆の色を隠せません。

「外国人にサインもらってくるって友達と約束したのに…」と小鉄(斉藤汰鷹)。

ご近所にさんざん自慢して出発しただけに、暫くは家から出づらい日々が続きそうです。

時間を持て余した小鉄がテレビの電源を入れると、映し出されたのはニュース番組でした。

<米西海岸になぜ!?日本のタクシーが出現…SNSで話題の“カミカゼタクシー”>

キャッチーなテロップが目に飛び込んできます。

よく見ると、信じられないことに大鉄(佐藤二朗)がサンタモニカでタクシー営業しているではありませんか!

「神出鬼没に現れては怪しい英語で乗客を乗せ、信じられないスピードで目的地へ到着…西海岸の話題をさらっています。」とアナウンサーのレポートが聞こえてきます。

「さっきまで一緒にいたのに…なんで!?」

呆気にとられ、順子たちは目を真ん丸にしてテレビ画面を見つめます。

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信じられないスピードで目的地に到着するため、大鉄のタクシーは“カミカゼタクシー”と呼ばれているらしい。浦安から約9,000㎞離れたサンタモニカになぜ…?

<時を戻そう!>という亡き祖母(木野花)の声がして、5ヶ月前に話が戻ります。

大鉄がタイムスリップしてから1週間経った頃。

謎の乗客(滝藤賢一)が道端で大きく手をあげて大鉄のタクシーを止めます。

彼は大量のゴミが散乱した後部座席を見て、乗ることを断念。

去りゆくタクシーを見送りながら、その客は何やらメモをとります。

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ずっと謎のままだったこの乗客…最終回でついに正体が明かされます。

タイムトラベラー生活は苦行…未来の大鉄(佐藤二朗)奮闘する!

「タイムトラベラー生活がこれほどキツイとは…」

家族に会えず、ひたすら同じことをただこなすだけ。

大鉄は、この生活に1週間でうんざりしていました。

気晴らしに行きつけのファミレスにいってみるも、喫煙仲間たちに「服くせーぞ…中年男が1人でほうれんそうのソテー食ってんの見てらんない」と指摘されます(第2話)。

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2発目のときの“あの大鉄は、未来の大鉄”だったのか!」と解りやすい演出!

「どの程度、過去と関わっていい…パラドックスが怖い。」

どこも行き場がなく、まるで逃亡者のような日々。

苦しい中でも、身を潜めながら過去の自分を観察し続けた大鉄は1つ確信を持ちます。

それは、“過去の自分は、自分が送ってきたのとまったく同じ生活を辿っている”ということ!

だとすると、過去の大鉄はのんべんだらりと夏まで過ごしてタイムスリップするはず…。

「半年経てば、過去の俺はいなくなる!そうすれば、家に戻れる!」

一筋の希望を見出せましたが「半年は長え…」と悶絶します。

肩を落としながら公園に来た大鉄は、柳梅(藤田朋子)にベビーファイトを吹っかけられる順子(水野美紀)と裕太(キノスケ)の姿を見かけます。

「裕太が熱を出した日、母ちゃんはこんなことに巻き込まれてたのか…我慢できねー介入!」

見かねた大鉄は、トランクにあった覆面とガウンを取り出して変装!

男勝りな女(唐橋充)とバトル中の順子の代わりに、裕太を抱きかかえて病院へ行こうと走り出します。

「父ちゃんだぞ。今すぐ病院連れてってやる!」

未来の大鉄の思いは順子に伝わるはずもなく、“覆面の人さらい”としてバックドロップをお見舞いされてしまいます。

「くそ…力になれなくてすまん!裕太の温もり、久しぶりだったぜ。」

小声で呟きながら、覆面を被った大鉄はその場を退散します。

桜(岸井ゆきの)&花丸木(染谷将太)のデート現場に覆面大鉄(佐藤二朗)が遭遇!?

亡き祖母の声で<さらにそれから1週間後>とナレーションが入ると、3発目の世界へ。

この日、公園でデート中の桜(岸井ゆきの)&花丸木(染谷将太)を目撃した大鉄。

「そうか!今日は花丸木が家に来る日。あの日は、桜の純情もわかってやれずにひでぇことしちまった。家はキレイだろうか…桜に恥はかかせられねー、ここは俺が先回りだ!」

再び覆面&ガウンに身を包んだ大鉄。

大沢木家に入って桜の手助けをしようとしますが、持ち前のガサツさが仇となり、家を片付けるどころか逆に汚してしまいます。

「桜…すまん!」

大鉄は家を散らかしたまま飛び出します。

すると、家に向かって歩いている桜カップルと遭遇!

一瞬動揺した大鉄でしたが「ハハ…もう突入!」と正面突破します。

この怪しい覆面レスラーとの遭遇を「近くで興行でもあんのかな」と受け入れた2人にはバレずに済みました。

「こんな不甲斐ない父親を許してくれ…」

桜の背中に詫びる大鉄なのでした。

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3発目の謎シーンが一挙に解決!

一旦、茶の間でニュースを見る順子たちのシーン(現在)に戻ります。

「今もカリフォルニアをひた走るこのタクシー…一部では違法性も指摘されながらも、SNSでは話題沸騰中です」とアナウンサー。

「浦安から西海岸…さっきまで一緒にいてケンカしてたのになんで!?」と桜。

情報を消化しきれない家族の脳内はパニック!

あまりのことに大鉄双子説や三つ子説、クローン説など突飛すぎる説が次々と唱えられます。

すると、晴郎(本多力)が「ひょっとすると父上は“時空のひずみ”に巻き込まれたのかもしれない」と言いはじめます。

かつて、大沢木家では10円玉や酒瓶が裏返ったという不思議現象が(7発目)!

ずっとそれが気になっていた晴郎は「浦安では局所的に時空のひずみが発生してる」と説を唱えます。

「父上が時空のひずみに巻き込まれたとしたら?高次元空間を通ればある時は裏返り、あるときは空間を超え…さらには時間を遡ることすら起こり得る!」

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ようやく大鉄タイムスリップ説に気づきはじめた家族、この後どうなる!?

謎シーンが一挙にスッキリ解決!大鉄(佐藤二朗)のタイムスリップに家族も気づく!?

再び過去…4発目の春巻先生失踪事件が起きた日へ。

未来の大鉄は、必死に春巻を探す小鉄たちに出くわします。

「あのいがぐり頭触りてー!あわよくば小鉄と触れ合いたい!」

愛息を触りたい衝動に駆られた大鉄。

覆面を装着すると、未来人としてのアドバンテージを使って“春巻の居場所”を教えてあげようと歩み寄ります。

覆面男の「おいで」のジェスチャーに誘われて近づいてきた小鉄…無言でガバッと抱きしめ、いがぐり頭の感触を堪能します。

不審者認定された覆面男の大鉄は、鈴木フグオ(小山春朋)のヒップアタックを食らい、あえなく退散…とうとう、小鉄に春巻の居場所を告げることはできませんでした。

「この期に及んで俺は…家族に何もしてやれねえ!」と悔しさが募ります。

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家族に何もしてあげられない悔しさが、どんどん大鉄の中に蓄積されていきます。

「そういえば、お父さんが2人いた変な日あったわよね!?」

再び現在…晴郎の説を聞いた順子はずっと感じていた違和感を語りはじめます(6発目)。

「ほら、あのマズい中華屋でお父さんがフードファイトしたあの日!」

「あった…お父さんがトイレ行ったとき、お父さんが入口から入って来た!」

一気に合点のいったみんな、大鉄のタイムスリップ説が濃厚となります。

ちょうどその頃…過去に戻った大鉄も、ちょうど“家族全員が中華屋に集まる日”を迎えていました。

「家が留守…チャージチャンスだ!」

大鉄は変装せず、家に堂々と入ります。

深呼吸して匂いチャージ、食卓に座って寛ぎチャージ…ガサガサの座布団を枕にごろ寝チャージ、そのまま寝タバコチャージ&寝テレビチャージをしてからの寝屁チャージ(笑)

こころゆくまで幸せをチャージします。

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当たり前だった日常のありがたさを感じる大鉄。その姿にキュンとしました。

タイムトラベルした大鉄(佐藤二朗)が、己の使命に気づく!

「あと4ヶ月すれば、この甘美な生活が取り戻せる!」

ふと、ごろ寝堪能中の脳裏に「グデーっとしてるのもいいけど、たまには家族サービスでどこかに連れってって」と言った順子の顔が浮かんできます。

「俺が知らねーとこで家族が頑張ってたのに…俺はちっとも変わってない!それでいい訳がねえ!」

立ち上がった大鉄が見たのは、中華屋から上がるエマジェンシースモーク!

急いで怪しい店主(松尾諭)が営む“青山餃子房”へ駆けつけます。

トイレに行った過去の大鉄が離席中に、入口から堂々と駆けつけてそのまま爆食!

トイレから出てくる気配を感じると「俺を信じて待ってろ!必ず、旅行連れてってやる!」と家族に捨て台詞を残して去ります。

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なるほど…あの言葉を発した大鉄の心情が理解できました。

未来人・大鉄が言ったこの言葉を、小鉄はしっかり覚えていました。

「未来の父ちゃんが『必ず旅行連れてく』って…父ちゃん、考えてくれてた。」

順子はそれを聞いて微笑みます。

中華屋を後にした大鉄は使命感に燃えていました。

「このタイムトラベルは俺の使命に気づくための試練だったんだ!」

そこからの大鉄は、人が変わったように仕事をこなします。

「もうじき家に帰る!そのときは、家族をサンタモニカに連れて行く!」

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乗客のスペシャルゲストも豪華!ジャッキーちゃん(ジャッキーチェンのそっくりさん)を乗せると「グットドライビング!」と称賛を受け…中川翔子を乗せたときは「接客爽やか!バッカルコーン!」と褒められます。

現在を生きる晴郎はタイムスリップ生活を孤独に送る父を慮ります。

「父上は過去で暮らし続けた…僕らの生活の裏側で、もう1人の父上として。この大沢木家に戻るのを夢見ながら。」

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晴郎の言葉に続き、すべての謎シーン登場が回想として流れます。すべてがキレイに繋がる瞬間が気持ちいい!

大鉄(佐藤二朗)はなぜサンタモニカへ?謎の乗客(滝藤賢一)の正体判明!

「でも繋がらない…今、なんでお父さん1人でサンタモニカに?」

「そうなんでござる…なにゆえ、父上が単独旅行を?」

「隕石でも降ってきたんじゃ?おじいちゃんが言ってた天変地異よ…お父さんが家族旅行決意するなんて、それぐらいありえないことだもの!」と順子。

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さすが勘が鋭い順子!そこに至る顛末には、謎の乗客(滝藤賢一)が深く関わっているのです…

「久しぶり」とタクシーに乗り込んできたのは謎の乗客(滝藤賢一)。

「できるだけ人気が無い、船橋の埠頭まで」と行き先を指定してきます。

埠頭で降りると「あんたのことずっと調べていたんだ。大沢木大鉄…あんた、タイムトラベラーだな?」と宇宙銃を突き付けてきます。

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謎の乗客は、はるか遠い未来からやって来た時空局捜査官だったのです!

「タイムトラベラーは看過できない。パラドックスでも引き起こされちゃあ…事なんでね。あんたには消えてもらう。」

捜査官が銃の引き金を引こうとしたそのとき、突如空から宇宙船が降ってきます。

その衝撃波で、捜査官と大鉄の乗ったタクシーはそれぞれ別々の方向へ!

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なんと、その宇宙船に乗っていたのは春巻龍(大東駿介)。星くん(永野宗典)から手に負えないと判断された春巻は、1人地球に返されたのですw

春巻の乗った宇宙船のせいでタクシーが吹き飛ばされたのは“サンタモニカ”!

「家族のみんな!なんかこんなことになっちまったけどよ…もうじき帰る。オメエたち、ぜってー旅行連れてってやるからな。待ってろ!」

飛ばされたサンタモニカでリポーターのインタビューに答えた大鉄は、画面越しにそう熱く語ります。

その放送を目を潤ませながら家族が見守ります。

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日本政府は、この件に関してややこしそうなのでノーコメントらしいw

大沢木家の大騒ぎな家族旅行…行き先はもちろんあの街!

「タイムトラベルの後、トラベルまでしちゃったんだ。誰よりもこの家が好きなのはお父さん…帰ってきたら『おかえり』って言う。」

そう言って桜が順子の方を見ると、順子は出かける身支度をして「大鉄を追いかけてサンタモニカに行く!」と言いはじめます。

晴郎が発明品のドアを開ければどこにでも行ける“どこだってドア”を出すも不発w

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ここで幽霊の祖母が登場して「座布団の中のへそくりを旅行費に!」と教えてくれます。ガサガサ座布団の謎が解けた!

現実的な方法でサンタモニカに辿り着いた順子たちは、久しぶりに大鉄との再会を果たします。

「テレビ見てたのか…どこまで?」

「かっこよかった!サンタモニカ経由で浦安までお願いします。」

大鉄が「あいよ!」照れながら答えます。

弾丸で浦安に帰ってきた大沢木一家。

家族全員で橋の上から帰還の喜びに浸ります。

「外国人にサインもらえたし、サンタモニカ最高!」と喜びを言葉にする小鉄の頭を順子が優しくなでます。

「半年間長かった…いろいろあったけど、またテキトーによろしくな!」と大鉄。

桜はそんな父の目を見て「お父さん…おかえり」と告げます。

それに続いて、晴郎も小鉄も…最後は順子が「おかえりなさい」と笑顔で。

大鉄の唇は震え、顔を真っ赤にしてこみ上げる感情を抑えます。

鼻をすすり涙を必死に堪えながら「くだらねえ…」とめいっぱい強がります。

馴染みの道をタイムスリップの土産話で盛り上がりながら、大沢木家が笑顔で歩いてきます。

「ただいまー!」

いきなりタバコの3本吸いをしながら我が家に入る大鉄。

小鉄に「エンドレスで腰を押して」と頼むと、小鉄が大鉄の肩に顎を乗せて甘えます。

大鉄は満足気に「やっぱ家はサンクチュアリでパラダイスだね」と浸ります。

穏やかだったのも束の間、大鉄と晴郎にいざこざが勃発!取っ組み合いになり、家族みんなで“ひとかたまり”になって絡み合います。

「続く!(大鉄)」

「かも!?(全員)」

最後、5人の笑顔が画面いっぱいに溢れていました!

『浦安鉄筋家族』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想まとめ

奇しくも、最終回までストーリーと同じく6ヶ月強の月日を費やしました。

長い期間ストーリーに触れ合ったせいか、もはや他人とは思えませんw

もちろんフィクションなのですが…切に実在して欲しいと願う家族です!

続編あったらいいな…終わった直後でも、また大沢木家に会いたくて堪りません。

この殺伐とした世の中、心の中にポッと温かな火を灯してくれる素敵なドラマでした。

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