アニメ『約束のネバーランド』ノーマンは出荷後も生きているのか?エマたちとの再会は?原作からネタバレ込みで解説!

『約束のネバーランド』ノーマンは出荷後も生きているのか?エマたちとの再会は?原作からネタバレ込みで解説!

出典:『約束のネバーランド』公式ページ

漫画、アニメ共に大人気の『約束のネバーランド』は、孤児院で暮らす子どもたちの物語。

しかしその幸せな孤児院は、実は鬼の農園であり、子どもたちは食用児だったのです。

自分たちが“鬼”のエサであることを知った最年長の子ども、エマ、ノーマン、レイは、脱獄することを決めます。

しかし脱獄作戦が完遂する直前、ノーマンは“出荷”されてしまうことに…。

出荷とは、鬼にエサとして捧げられることを意味します。

ただ、出荷されるはずのノーマンは、別の部屋に案内されました。

そこでノーマンが見たものとは…!?

ノーマンは本当に死んでしまったのか?生きているとすれば、今何をしているのか?エマたちと再会することはできるのか?

そんなノーマンに関する疑問を原作の展開も踏まえて、徹底的にネタバレしていきたいと思います!

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【ネタバレ】『約束のネバーランド』ノーマンの出荷後を解説

ノーマンとはどんな人物?

ノーマンは、エマとレイと同じ11歳。

農園で毎日行われる学力テストでは、決まって満点でした。

体力や身体能力は低いですが、知力は誰よりも秀でています。

残されたエマやレイたちが脱獄できたのも、ノーマンの知恵と戦略あってこそ。

“きょうだい”の一人であるナットは、ノーマンのことをこう賞賛しています。

「中でも断トツの頭脳を持つ天才ノーマン」

ノーマンはいつでも冷静で落ち着きを払っていますが、情に厚い部分も。

穏やかで優しい性格で、年下の子たちからも慕われています。

また、意外にも自信家で、やろうと決めたことは必ず全うする、強い信念を持っています。

そして自分のことよりも他人を優先するところがあります。それは良くも、悪くも。

エマやレイ、大切な友達のためなら、自分の命を懸けられます。

meriko

ノーマンは本当に心優しく愛情深いんです。そしてエマのことが大好きなんですよ!

▼『約束のネバーランド 第1期』のあらすじ・ネタバレ記事はこちら▼

出荷されたノーマンが見たものとは?

ノーマンは、脱獄前に出荷が決まりハウスを出ます。

ママに本部へと連れていかれたノーマンは、自分がこれから鬼のエサになるのだと覚悟していました。

しかし案内された部屋の中で、ノーマンは予想外の“何か”を見ました。

驚いた表情で「え」とだけ声を発しています。

ノーマンが何を見たのかは、ここでは明かされていません。

その真実がわかるのは、原作9巻第75話。

ノーマンが出荷されたのが4巻第29話なので、実に46話後にようやくノーマンがどうなったのかを知ることができます。

あの時ノーマンが見たものは、ピーター・ラートリーという人間でした。

ラートリーは、「君に私の研究を手伝ってほしいんだ」と言います。

このラートリーという人物は、人間でありながら鬼に食用児を提供している、農園のトップです。

ノーマンは、“特別な子”なのです。

『約束のネバーランド』ノーマン

出典:IMDB

それ故、農園での研究のためにノーマンは生かされることになったのです。

別の施設に移されたノーマンは、監視されながら毎日テストを受けていました。

meriko

週刊少年ジャンプで毎週『約束のネバーランド』を読んでいましたが、ノーマンがどうなったのがずっとずっと気になってました。『約ネバ』はハラハラ感やドキドキ感を残すのが上手い!

ミネルヴァの正体は…ノーマンだった?

農園の子どもたちを導く、ウィリアム・ミネルヴァは『約束のネバーランド』の中でも重要な人物です。

ハウスの中には、ミネルヴァの本がいくつか置かれています。

それは農園の外から贈られてきたもの。

その本の蔵書票には、ふくろうのマークの周りに円が描かれていました。

『約束のネバーランド』

出典:IMDB

その円は、よく見るとモールス信号になっていて、「RUN(逃げろ)」「DOUBT(疑え)」「DANGER(危険)」「TRUTH(真実)」「HARVEST(収穫)」「MONSTER(怪物)」「FARM(農園)」といったメッセージが隠されています。

ノーマンたちは、ミネルヴァは農園の外の人間で、自分たちを助けようとしていると仮説を立てました。

『約束のネバーランド』

出典:IMDB

エマたちは脱獄したあと、森をさまよった末にシェルターを見つけます。

それはミネルヴァの用意した、孤児用のシェルターでした。

ミネルヴァは「検討を祈る」という内容の録音も残しており、味方だということがはっきりします。

しかしミネルヴァの通信があったのは15年前。

それからの間、ミネルヴァに動きはありません。

エマたちが、人間の世界へ渡るため動き出そうとしたその時、シェルターへ電話がかかってきました。

電話の主は「カナラズムカエニイク」と残しました。

録音ではなく、受話器の向こうに生きた人間がかけてきたもの。

その後、もう一度連絡がありました。

録音でしたが、「私の名前はウィリアム・ミネルヴァ」と名乗り、「ネバーランドを終わらせる」と断言しました。

これまでのミネルヴァの録音は、食用児に選択を選ばせるような言い方でした。

『約束のネバーランド』

出典:IMDB

それが今回は、感じが違っています。

そのことにエマは違和感を抱き、別人かもしれないと疑い始めていました。

13巻第113話では、たくさんの食用児に「ミネルヴァ」と讃えられる人物の姿があります。

meriko

顔は隠されていますが、髪色や髪型はノーマンによく似ています。

エマとノーマンは再会できる?

ノーマンが生きているということは、読者は知ることができましたが、エマやレイたちはそのことを知りません。

では、エマはこのままノーマンに会えずに死んだと思い続けるのでしょうか?

『約束のネバーランド』エマ

出典:IMDB

エマたちがシェルターを出てミネルヴァの示した場所に向かっている最中、ジンとハヤトに出会います。

二人は、自分たちのボスはウィリアム・ミネルヴァだと言い、その命令でエマたちを迎えに来たのでした。

ミネルヴァのいるアジトへ案内されると、ミネルヴァが解放した農園の食用児が笑顔で暮らしています。

そしてついに、エマはミネルヴァと対面します。

そこには、死んだと思っていたノーマンの姿がありました。

エマとノーマンは抱きしめ合い、会えたことを喜びます。

ノーマンは、ミネルヴァの名を借り、食用児を導いていたのです。

meriko

再会するまで、長かったです!本当に良かった!感動の再会シーンは大号泣しました。

ノーマンの目的とは?

エマと別れ、別の施設で鬼に飼われていたノーマンは、どんな経緯で今に至るのでしょうか。

まず、ノーマンがいたのは、「Λ(ラムダ)7214」という、食用児の実験場でした。

ノーマンはそこで共犯者を見つけ、本当のミネルヴァの支援者の手を借りてラムダを壊して脱獄したのです。

ノーマンは、鬼とは何なのかを突き止めていました。

鬼は、食べたものの遺伝子を取り込み、その形質を受け継ぐ生物なのです。

つまり、鬼は人間を食べることで知能や言語を手に入れ、人間を食べ続けなければその性質を保っていられません。

鬼の食料の源である農園を潰せば、鬼を滅ぼすことができます。

そうしてノーマンは、全食用児が笑って暮らせる方法を導き出したのです。

「鬼は滅ぼす 絶滅させる 大人になれない世界(ネバーランド)はもう終わり 鬼世界に全食用児の楽園を築こう」

meriko

ノーマンは、エマならこう望むだろうと考えて、この答えを出したのです。

ノーマンとエマが対立?

ノーマンの考えに、みんな大喜び。

しかしエマは、鬼を滅ぼすということに引っかかりを感じています。

エマは、鬼を殺したくないと考えるようになっていました。

これまで、町で普通に暮らす鬼たちを見てきました。

meriko

その鬼は、生きるために食べ物を食べているだけで、人間と同じなのです。

そしてここまで来る間に、エマたちは鬼の友達ができました。

ムジカとソンジュです。

ムジカたちは鬼でありながらも人間を食べない特別な鬼で、エマたちの逃亡を助けてくれた恩人でもあります。

エマは、その本心をノーマンに話しにいきます。

エマがムジカとソンジュのことを話すと、ノーマンはその二人を見つけ出して殺さないといけないと言い出したのです。

ムジカは“邪血の少女”と呼ばれ、人を食べなくてもその形質を保っていられる特異体質の鬼でした。

そしてムジカの血を他の鬼に与えることで、その鬼も人を食べなくても形質を保てるように体質が変化するのです。

それをノーマンは、危険要素だと判断します。

エマは鬼を滅ぼさない別の道を提案しますが、ノーマンは「鬼を絶滅させなければ家族で笑える未来はない」と断言します。

一歩も引かない二人は、それぞれのやり方を進めることになりました。

meriko

ノーマンの言うことが正しいのはわかっていても、エマはやっぱり鬼を殺したくないのです。優しくて甘いところがエマらしいです。

ノーマンの計画

ノーマンの作戦は、鬼同士で内乱を起こさせ、戦力を削った上で女王を討つというもの。

ノーマンはまず、元貴族のギーラン家の元へ。

目的は、同盟を結ぶことです。

支配階級の貴族鬼だったギーラン家は、かつて王家に裏切られ、追放されています。

その恨みを晴らして貴族としての地位を取り戻すために、共闘しようともの。

meriko

しかしその同盟は見せかけに過ぎません。ギーラン家はただの駒なのです。

それからノーマンはエマとレイのいない間に、ムジカとソンジュを殺すようにハヤトに命じていました。

鬼を根絶やしにするには必須条件なのです。

そしてノーマン本人は、王都へ向かいます。

鬼同士で戦わせ、城下に毒をまき、王・貴族、ギーラン家全てを殺しました。

meriko

ノーマンの作戦は完璧。家族の幸せな未来のためなら、何だってします。もう後には引き返せないのです…。

ノーマンの本心

エマは鬼の頂点と約束を結び直して帰ってきました。

だからみんなで人間の世界へ行くことができるのです。

しかしエマが王家の城へたどり着いたときにはもう、鬼は全て殺害されたあとでした。

エマは「今からでも絶滅なんてやめよう」とノーマンに言いますが、「邪魔をしないで」と突き放そうとします。

意見が対立した時、エマはノーマンにこんな質問をしていました。

「ノーマンはどうなの?辛くないの?」

それに対してノーマンは何も言い返しませんでした。

エマは、ノーマンが本当は絶滅させたくない、殺戮したいなんて思っていないと考えています。

エマには、今のノーマンが怖くて震えている小さな子供に見えると言います。

meriko

確かにノーマンはこれまでずっと一人で怖かったのです。

でも、いつかエマやレイに会うんだという希望を胸に、進んで来ることができました。

手段を選んではいられませんでした。

止まってなどいられませんでした。

怖いから、確実な道を選び、怖いから、全て一人で背負っているのです。

そんなノーマンに、エマとレイは手を差し伸べます。

「一緒に生きよう!ノーマン!」

ノーマンは二人の手を取り、抱き合います。

そして本心を吐露するのです。

「助けて…エマ…レイ…」

ノーマンは心の声に素直になり、本当に望む道を進みます。

meriko

エマとレイとノーマンの絆が尊すぎて…。18巻の表紙が最高です。

【ネタバレ】『約束のネバーランド』ノーマンの出荷後を解説:まとめ

ノーマンは生きて、ミネルヴァの名を借りて全食用児を救おうと動いていました。

そのためなら、神でも悪魔にでもなる覚悟を決めています。

脱獄のときもノーマンは一人で背負って、一人で行ってしまいました。

そのときはエマもレイも、ノーマンを止めることができませんでした。

『約束のネバーランド』

出典:IMDB

だからこそ、今度こそはその手を離したくないと強く心に決めていたのです。

その思いがノーマンにも届いて、再び3人、手を繋ぐことができました。

ノーマンは頭がいいから確実な道を選ぶことができる。

そしてそれ以上に優しいから、一人で背負おうとしてしまうのです。

ずっと辛い気持ちを抱え込んで生きてきたノーマンの心が救われて本当に良かったです。

ノーマン、エマ、レイの友情は何にも変えられません。

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