これまでに数多くの名作を世に送り出してきたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。
その魅力を語る上で欠かせないのが、素晴らしい劇中曲です。
ねお
目次
ディズニー音楽の年代別名曲ランキング:創生期(1937年〜1949年)
史上初のカラー長編アニメーション映画『白雪姫』、世界で初めてステレオ音響で製作された映画『ファンタジア』など、先進的な技術と高い芸術性を追求していた創生期のディズニーは、楽曲も優れたものばかりです。
第3位「Os Quindins de Yayá」『三人の騎士』より
ウォルト・ディズニー氏が、ラテンアメリカを旅した経験をもとに製作した実写+アニメーションのオムニバス映画『三人の騎士』の劇中曲です。
アリ・バホーゾというブラジルの音楽家が1941年に作りました。
ねお
第2位「I’m Wishing/One Song」(邦題:私の願い/ワン・ソング)『白雪姫』より
全世界に衝撃を与えた『白雪姫』はアニメ史に残る象徴的なシーンがいくつもありますが、その中でも、白雪姫が「願いの井戸」に向けて歌うこのシーンは特にお気に入りです。
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第1位「When You Wish Upon a Star」(邦題:星に願いを)『ピノキオ』より
『白雪姫』でも劇中曲の作曲を手がけたリー・ハーラインが『ピノキオ』の主題歌として書き下ろした曲です。
とても有名な曲ですが、歴史に残る美しさを持つこの曲こそ創生期の1位にふさわしいと思い選曲しました。
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ディズニー音楽の年代別名曲ランキング:第1次黄金期(1950年〜1967年)
1950年『シンデレラ』の大ヒットから始まり、ウォルト・ディズニー氏が携わった最期の作品である1967年『ジャングル・ブック』まで、ディズニーブランドを確立した第1次黄金期の名作は劇中曲も名曲揃いです。
第3位「Overture(101 Dalmations)」『101匹ワンちゃん』より
『101匹わんちゃん』のオープニング曲、軽快なジャズナンバーです。
緩急の激しい曲展開が、これから始まる物語へのワクワク感を高めてくれました。
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第2位「You Can Fly!You Can Fly!You Can Fly!」(邦題:きみもとべるよ!)『ピーター・パン』より
『ピーター・パン』のもっとも有名なシーンではないでしょうか。
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第1位「Once Upon a Dream」(邦題:いつか夢で)『眠れる森の美女』より
「ディズニーの代表作」として、真っ先に『眠れる森の美女』が挙がることは少ないかもしれません。
ねお
チャイコフスキーのバレエ組曲「眠れる森の美女」の中から、「Garland Waltz」に歌詞をつけ見事にアレンジしました。
ディズニー音楽の年代別名曲ランキング:暗黒期(1968年〜1988年)
ウォルト・ディズニー氏の死後、ディズニー社は製作体制が安定せず興行成績も振るわない暗黒期に突入してしまいます。
しかし、そんな時代にも「隠れた名曲」と言うべき楽曲がいくつか誕生しました。
第3位「Not In Nottingham」『ロビン・フッド』より
『ロビン・フッド』の挿入歌。
ロジャー・ミラーというシンガーソングライターが作詞作曲し歌唱しました。
ねお
第2位「Why Should I Worry?」『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』より
『オリバー ニューヨーク子猫ものがたり』からビリー・ジョエルによる軽快なポップソングをご紹介。
興行成績はそれほど悪くなかったのですが、日本での知名度はかなり低い気がします。
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第1位「Everybody Wants To Be A Cat」(邦題:みんな猫になりたいのさ)『おしゃれキャット』より
『101匹わんちゃん』が「犬映画」なら、今度は「猫映画」からジャズの名曲です。
仔猫のマリーはよく知られているキャラクターですが、映画『おしゃれキャット』をちゃんと見たことがある人は少ないのではないでしょうか?
貴族階級と庶民の対比が「クラシック音楽」と「ジャズ」の対比で表現されました。
ねお
ディズニー音楽の年代別名曲ランキング:第2次黄金期(1989年〜1999年)
1989年『リトル・マーメイド』から始まる第2次黄金期。
通称「ディズニー・ルネサンス」には、多くの傑作ミュージカル映画が公開されました。
ねお
第3位「Out There」(邦題:僕の願い)『ノートルダムの鐘』より
稀代の作曲家、アラン・メンケンによる傑作ミュージカルの1つ『ノートルダムの鐘』を代表する曲です。
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第2位「You’ll Be in My Heart」『ターザン』より
アカデミー歌曲賞を受賞した『ターザン』の主題歌です。
イギリスの伝説的なミュージシャン、フィル・コリンズの才能と素晴らしい歌声が遺憾なく発揮された名曲。
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第1位「A Whole New World」『アラジン』より
数多くの傑作ミュージカルを手がけたアラン・メンケンは、まさに「ディズニー・ルネサンス」の立役者であり、この年代だけでも名曲が多すぎて「絶対的な代表曲」は決められないと思います。
ねお
シンプルかつロマンチックなメロディで、壮大なスケールを感じさせる音の広がりなど非の打ちどころがありません。
ディズニー音楽の年代別名曲ランキング:低迷期(2000年〜2009年)
2002年『リロ・アンド・スティッチ』以外のほとんどの作品が、興行的には失敗となる低迷期に再び突入。
しかし、この時代にはあまり知られていない面白い作品や、心に残る名曲が埋もれています。
第3位「Hawaiian Roller Coaster Ride」『リロ・アンド・スティッチ』より
ハワイ+SFという世界観が新鮮で楽しい秀作です。
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第2位「I thought I lost you」『ボルト』より
マイリー・サイラスとジョン・トラボルタが歌う『ボルト』の主題歌です。
お2人とも声優として、本編にも出演しておりなかなか豪華な作品ですが、結果的には知名度の低い作品となってしまいました。
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第1位「12 Years Later」『トレジャー・プラネット』より
児童文学「宝島」の舞台を海から宇宙に置き換えたアドベンチャー映画『トレジャー・プラネット』のメインテーマ曲。
ディズニー流のスチームパンクな世界観が最高です。
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ディズニー音楽の年代別名曲ランキング:第3次黄金期〜(2010年〜)
日本でも社会現象になるほどの大ヒットを記録した2013年『アナと雪の女王』を筆頭に、安定してヒット作を連発している2010年代以降のディズニー。
名作の中から特に好きな曲をピックアップしました。
第3位「Try Everything」『ズートピア』より
緻密に練られた舞台設定、人種差別など時事的な社会問題を取り入れつつコンパクトにまとめられたストーリー。
まさしく「完璧」な映画『ズートピア』の主題歌です。
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第2位『Into the Unknown』『アナと雪の女王2』より
『アナと雪の女王』といえば「Let It Go」ですが、個人的には『アナと雪の女王2』の音楽が好きなのでこちらを選曲しました。
サビの高音がとてもエモーショナルです。
ねお
第1位「I See the Light」(邦題:輝く未来)『塔の上のラプンツェル』より
最後はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ第50作という記念的作品『塔の上のラプンツェル』からこの名曲を紹介して、締め括りたいと思います。
「ディズニー・ルネサンス」以来、久々のアラン・メンケンによるミュージカル作品。
アラン・メンケンが紡ぐロマンチックなメロディとディズニープリンセスの相性の良さには絶対的なものがあることを実感させられました。
ねお
ディズニー音楽の年代別名曲ランキングまとめ
第1次黄金期(1950年〜1967年)
暗黒期(1968年〜1988年)
第2次黄金期(1989年〜1999年)
低迷期(2000年〜2009年)
第3次黄金期(2010年〜)
今回は全部で18曲をご紹介しました。
しかし、ディズニーの長い歴史の中には本当に多くの素晴らしい音楽があり、紹介したい曲はまだまだたくさんあります。
この記事を通じて改めてディズニー音楽の魅力を、再発見していただけたら嬉しいです!