映画『アラジン』あらすじ・ネタバレ感想!ディズニー屈指の人気作を実写化!ウィル・スミスのジーニーは必見

出典:disney.co.jp

ディズニーの中でも屈指の人気作品『アラジン』が27年の時を経て実写版でよみがえりました。

新しい時代のヒロインとしてブラッシュアップされたジャスミンと、ウィル・スミスのジーニーは必見です!

ポイント
  • 物語はほぼアニメそのままですが、現代に寄せたアレンジも。お子様も安心して楽しめる、最高のエンターテイメント作品。
  • 名曲の数々はもちろんのこと、実写のオリジナルソングも秀逸。アラン・メンケンの耳に馴染んだメロディに、テンションが上がります。
  • ガイ・リッチー色は控え目、それでも監督「らしい」アクションシーンは健在。ジーニーの魔法シーンは実写ならではの楽しさがあります。

それではさっそくレビューしたいと思います。

映画『アラジン』作品情報

アラジン

出典:映画.com

作品名 アラジン
公開日 2019年6月7日
上映時間 128分
監督 ガイ・リッチー
脚本 ジョン・オーガスト
出演者 ウィル・スミス
メナ・マスード
ナオミ・スコット
マーワン・ケンザリ
ナヴィド・ネガーバン
ナシム・ペドラド
ビリー・マグヌッセン
音楽

映画『アラジン』あらすじ


貧しいながらもダイヤモンドの心を持ち、本当の自分にふさわしい居場所を模索する青年のアラジン(メナ・マスード)は、自由になりたいと願う王女のジャスミン(ナオミ・スコット)と、三つの願いをかなえてくれるランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)に出会う。

アラジンとジャスミンは、身分の差がありながらも少しずつ惹かれ合う。

二人を見守るジーニーは、ランプから解放されたいと思っていた。
出典:シネマトゥデイ

映画『アラジン』みどころ

映画『アラジン』みどころ

アニメ『アラジン』を実写化したファンタジー。

青年アラジンと王女ジャスミンの身分違いの恋と、魔法のランプに関わる冒険が描かれる。

監督は『シャーロック・ホームズ』シリーズなどのガイ・リッチー。

メナ・マスードがアラジン、『パワーレンジャー』などのナオミ・スコットがジャスミン、『メン・イン・ブラック』シリーズや『幸せのちから』などのウィル・スミスがランプの魔人を演じる。
出典:シネマトゥデイ

映画『アラジン』を視聴できる動画配信サービス

『アラジン』は、下記のアイコンが有効になっているビデオ・オン・デマンドにて動画視聴することができます。

なお、各ビデオ・オン・デマンドには無料期間があります。

u-next
注意点
  • 動画の配信情報は2019年6月12日時点のモノです。
  • 動画配信ラインナップは変更される可能性もありますので、登録前に各サービスの公式ページにて必ずご確認ください。

ご覧のとおり、2019年6月12日現在はどこのビデオ・オン・デマンドでも配信開始となっておりません。

動画配信が開始になり次第、追って情報を掲載させていただきます。

【ネタバレあり】映画『アラジン』感想レビュー

ディズニー屈指の人気作『アラジン』のアニメ版とミュージカル版を振り返る

映画『アラジン』は、1992年公開のディズニーアニメーション映画の、実写リメイク作品。

アニメーション作品が大好きで、昔から何十回と見ている私は、期待半分不安半分で、実写化決定の記事が出たときから注目していました。

大好きなキャラクターであるジーニーが、実写化でどうなるのか。正直そこが一番の不安だったのです。

アニメ版のジーニーは、今は亡きロビン・ウィリアムズが演じていました。

俳優としては幅広い役を演じ分けた、リアルに高いIQの持ち主。

即興、ものまね、声まねなどで知られ、スタンダップ・コメディの舞台が原点ともいえるコメディアン。

そんな天才のロビンらしく、ジーニーはほとんどアドリブで演じていたそうです。

ロビンのジーニーは、早口でしゃべりまくり、言うこともやることもユーモア満載、そのうえ何ともキュートで、しかしナイーブな一面もあり、大人も子供も大好きになってしまうようなキャラクターでした。

完璧なジーニーだったと、今も思います。

もっとも、ブロードウェイのミュージカル作品を映像で見てもいたので、実写映画化は当然できるだろうし、そのうちするだろうとは思っていました。

ディズニーはもう何年も前から、人気作品の実写化を進めていましたし。

しかし、2017年に世界中で大ヒットした『美女と野獣』も、初めて実写化すると聞いた時は、野獣をどうするのかがとにかく気になったものでした。

結局アニメ版『美女と野獣』と、ガストン演じたルーク・エヴァンズが大好きなので、初日に映画館にも行きましたし、Blu-rayも買っていますが、野獣の造形には未だ納得できぬまま、です(苦笑)

それにベルのドレスも、もう少しボリューミーにして欲しかったんです。

そのせいなのか『アラジン』には余計に期待して、同時に不安も覚えてしまった次第です。

歌、衣装、現代の世相を反映するキャラのアレンジ、などなど。

アニメ版の良さがなくなってしまっていたら、どうしようと。

トニー賞のミュージカル助演男優賞をジーニー役で受賞したジェームズ・モンロー・アイグルハートは、ちょっとふくよかな、まるでゴムマリのような印象で、当たり前ですが歌は上手いし踊れるし、そのうえ面白いしと、素敵なミュージカル俳優さんです。

映画もジェームズさんじゃ駄目なの、と一瞬思ったほど。まあ無理なのはわかっていますけどね。

そんな中キャスティングされたのが、まさかのウィル・スミスでした。

断言します。本作はウィル・スミスの代表作になる

申し訳ないですが、初めて特報映像で動くジーニーを見た瞬間、これただのウィル・スミスやん、と笑ってしまいました。

しかし、インパクトは特大級でした。ジーニーとしてではなく、あくまでウィル・スミスの。

もともと日本では人気の高いウィル・スミス。

どう見てもただのウィル・スミス、とSNSでも話題になったほど。

これは期待すべきか、それとも憂えるべきか。

無駄に悩んで鑑賞してきましたが、結果は嬉しい誤算というか。

つまり、ウィル・スミスのジーニー最高じゃないの!ということです。

ディズニー実写版『アラジン』は、ウィル・スミスの代表作になるであろうと太鼓判を押しちゃいます。

ロビン・ウィリアムズ演じるアニメ版のジーニーをただ真似るわけではなく、ウィル・スミスとしてのジーニーというアプローチが大成功したのだと思います。

人間の姿になっている時は、ちょっとかっこよすぎるくらいですけどね。

ジャスミン役のナオミ・スコットが文句なしに最高の配役

そしてそして。

ジャスミン役のナオミ・スコット。彼女がもう、最高でした。

可愛いのはよーくわかっていましたが、歌がびっくりするほどお上手!

彼女が歌手としてシングルも発表しているのは、『アラジン』のジャスミン役が決まってから知りました。

ジャスミンの衣装もよく似合っていて、美人だし可愛いし歌も上手いし、もう本当に言うことなし!のジャスミン。

彼女にとっても『アラジン』は代表作になるでしょうね。

パワーレンジャー』のピンク・レンジャーも好きでしたけど、ジャスミンの方が当たり役かなと。

2019年公開予定の『チャーリーズ・エンジェル』のリブート版にもキャスティングされているので、ナオミのこれからがますます楽しみです。

強いて弱点を挙げるなら…

ジーニーとジャスミンは文句なく誉めていますが、あえて挙げる弱点は、まさかの主役アラジンとジャファー。

アラジン役のメナ・マスード

顔は格好良いし、演技だってもちろん上手い。雰囲気もいい、笑顔も可愛い。

アラジンにピッタリ。というか、他にはいなかっただろうと思うくらいの当たり役。

でもナオミと「ホール・ニュー・ワールド」を歌うと、歌唱力がどうしても…となってしまうんです。ナオミが上手すぎるんですよ。

「ホール・ニュー・ワールド」は、ピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルのアニメ版主題歌が最高に好きでして、さすがにピーボ・ブライソンと比べるようなことはしませんが、メナくんもう少しだけ声に伸びが…と思ってしまい。そこだけが残念。

他の歌は良かったですよ。だから余計に、かもですね。

そして、ジャファー役のマーワン・ケンザリ

とにかくビジュアルがですね、アニメ版のいやらしさがなくなり、ただのイケメンになっていたのはなぜなのか。

無駄に顔が良くて、あの「いやらしくて何か気持ち悪い」ジャファーより、当たり前ですがマイルドになってしまっていたわけで。

ジャファーは、見るからに怪しそうな顔で良かったのに。

それでもジャファーに、少しばかりのバックボーンを持たせたところは好きですし、ジャファー役のマーワン・ケンザリはすごくかっこいいと思います。

これはまあ、世相が反映したんでしょう。

少女にキモオヤジが結婚を迫る、という図を今の時代に実写でやったら、明らかに抗議がきそうですから。

あとは最近インド映画をボリウッドの豪華絢爛なダンスを何度も観てしまっていたからか、ダンスと衣装に関しては天下のディズニーさん、もっともっとお金かけていいのよ、と思いましたね。

美術に関しては、城下街はまだしも、洞窟の入口…あれはもう少し何とかならなかったのか。もっとこう、ねえ。

しかし、そんな些細な残念ポイントはあれども、総じて『アラジン』実写化は大成功。

ディズニー実写化私的ランキングで、一位だった『美女と野獣』を抜き、暫定一位に躍り出たのでした。

27年経っても色あせぬ名曲の数々。

ディズニー映画の良さのひとつは、間違いなく音楽にあります。

『アラジン』に始まり、『美女と野獣』や『リトル・マーメイド』『塔の上のラプンツェル』『ノートルダムの鐘』『ポカホンタンス』など、数々の名曲を世に送り出している天才音楽家、アラン・メンケン御大は、アカデミー賞やトニー賞の常連。

何年、何十年経っても心に残る素晴らしい曲の数々は、ディズニー映画を観ていない人でも、きっと耳にしたことがあるはずです。

今回の実写『アラジン』にも、アニメ版でお馴染みの曲が、もちろん使われています。

「ホール・ニュー・ワールド」や冒頭の「アラビアン・ナイト」などなど。

実写化にあたって、中には大胆なアレンジを加えた曲もありました。

ジーニーことウィル・スミスが歌う「フレンド・ライク・ミー」や「アリ王子のお通り」が、まさかのヒップホップ調になっていたのです。

さすがに最初は笑いそうになりましたが、ウィル・スミスのジーニーには、ピッタリな出来映えでした。

もともとグラミー賞を受賞しているウィル・スミスですから、上手いのは当たり前なんですけど。

どちらも思わず、映画館の中で拍手したくなったほど。

そして今回の映画で、アラン・メンケンが新たに作曲した「スピーチレス~心の声」

作詞は『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』で知られる、パセク&ポールこと、ベンジ・パセクとジャスティン・ポールの若い二人が手掛けています。

天才音楽家と若い天才デュオがタッグを組んで生まれた「スピーチレス~心の声」は、ナオミ・スコットが力強く歌い上げている、心に残る美しいメロディで最高の一曲です。

実写のジャスミンはアニメ版よりちゃんと「国」のことを考えていて、そのために勉強もしてきたアグラバーも国民も愛していて、誰よりも次のサルタンに相応しいと自負しているように見えました。

実際その能力も、今は若いとはいえ、このまま成長すれば将来はまったく問題なさそうな。

それでも「女性だから」王にはなれない、父親にも「次代の王」とは認められないことからの葛藤を抱えていて、その思いが込められた曲が、この「スピーチレス~心の声」なのです。

この歌に説得力を持たせるだけの歌唱力が、ナオミ・スコットには備わっていました。

凛とした美しさと、折れない強い心を持ったジャスミンに、ぴったりな曲です。

これはディズニーの代表曲のひとつになってもいいはず。それほど良かった!

間違いなく、見どころというか、聞きどころのひとつです。

『アラジン』のサウンドトラックは、ずっと聞いていられるほどの完成度ですよ。

日本語吹替版も、山ちゃんこと山寺宏一・ジーニーは言うに及ばず、ジャスミン役の木下春香がいいですね。

澄んだ美しい歌声で、聞いていて心地いいです。

吹替版で観るのも、もちろんおすすめですね。

それでも山ちゃん以外のジーニーだったら、日本語吹替版は観ないでしょうね。

それくらい、他の人では考えられないキャスティングです。

アニメ版から変更がなくて一番良かった点かも。

ガイ・リッチー&ディズニー。まさかの相性の良さにびっくり。

監督がガイ・リッチーと聞いた時は、ウィル・スミスのジーニーと同じように驚いたんですが、いざ鑑賞してみるとガイ・リッチー節はかなり抑えられていたように感じました。

ちゃんと「ディズニー」でありながら、ここはガイ・リッチーらしいな、というシーンもあり、バランスがちょうどいいんです。

監督の最近の作品は『キング・アーサー』や『コードネームU.N.C.L.E.』。代表作は『スナッチ』。

私の監督の作品のイメージは、登場人物が多く、映像や音楽に特徴があり、何ともスタイリッシュ。

視点の切り替えも多く、アクションシーンのスローモーションはどこか独特、というもの。

そんなガイ・リッチー監督がディズニー、しかも『アラジン』。

最初は懐疑的にもなりましたが、よくよく考えれば音楽が肝な映画はミュージックビデオを制作していただけあって監督にとってはお手の物のはず。

『アラジン』は他のディズニー・プリンセス映画に比べて、スピード感が必要とされる場面が多い。

となれば「音楽」と「アクション」をスタイリッシュに表現できるガイ・リッチー監督は、まさに適任だったのでしょう。

実写『アラジン』は、とにかくアクションシーンがいいのです。さすがガイ・リッチーという作り。

映画序盤、アラジンが歌う「一足お先に」に合わせた逃走シーン。ここでがっちり心を掴まれてしまいました。

追手をかわして街中を逃げ回るシーンにはパラクールを用いていて、アニメ版よりスピード感は増し、まさにスタイリッシュな仕上がりに。

ジーニーの自己紹介ソングとも言える「フレンド・ライク・ミー」も、ジーニーの魔法が次々と飛び出し、目まぐるしいまでの映像に圧倒されます。

小さな魔法はいくつも見られますが、やはり「フレンド・ライク・ミー」のジーニーの魔法が一番楽しいですね。

ガイ・リッチーらしい視点の切り替えが、上手く応用されていたシーンではと思います。

もっとも「アリ王子のお通り」はもう少しド派手な絵が欲しかったところですが、「ホール・ニュー・ワールド」は前評判よりもずっと良く思えました。

これはナオミ・スコットの歌声効果もあるかも。

アニメと実写。大きな違いがあったのは、オリジナルキャラクターの存在。

アニメ版と実写版の違いで一番大きいところは、オリジナルキャラクターのダリアという存在です。

ジャスミンの侍女で、王女にも意見をはっきり言う存在のダリア。

ジャスミンとは友人でもあり、彼女の幸せを一番に考えているのが見てとれる、独特な雰囲気を持つ美人です。

そして人間の姿のジーニーと、恋に落ちるという役どころ。

ダリアのシーンは総じて面白く印象的。ジーニーとのやり取りも可愛く、お気に入りのキャラになりました。

それから、警備隊長だと思うんですが、ハキームというキャラクターがいて、彼が実はかなり重要な役になっています。

子供の頃から王に仕えてきたハキームならではの葛藤。

ジャスミンがクライマックスでハキームに訴えるシーンは、アニメのアラジンにはなかった緊張感と感動があります。

ラストはもちろん大団円。

しかしジーニーだけは、アニメ版とは違うラストを迎えます。

アニメのラストはもちろん大好きなんですが、実写のジーニーのラストもなかなかに良かったですよ。

ジャスミンとアラジンのキスシーンも、大変良かった。

特に物語のラスト近くのキスシーン。ジャスミンのかっこよさにしびれます(笑)

結婚式のダンスシーンも最高なので、最後まで幸せな気持ちで鑑賞できました。

既存キャラクターの中での一番大きな改変といえば、ジャスミンの父親、王様でしょう。

アニメ版では、サルタンだというのに、気の良さそうな騙されやすそうな、いかにもアニメのキャラクターという見た目と性格でした。

しかし実写では、サルタンとしての風格があり、現実にしっかり寄せてあるキャラクターに。

当然こちらの方が実写版には相応しく、物語にも厚みが出ました。

新しいヒロイン像について

さてここからは、新しいヒロイン像について、少しだけ。

ここ数年のディズニーは、とにかく強い女性を描いています。

王子様を待っているだけのプリンセスなんてダメ、と言わんばかり。

自分の力で運命は掴み取るのよ、男の手なんて必要ないわ、というような強いヒロイン。

シンデレラやオーロラも大好きでしたが、世間が自立した女性像を映画やドラマにも求めているのは確かですし、そんな時代でもありますから、この流れは当然と言えば当然のこと。

今回のジャスミンも、時代に即した改変がされていますが、「スピーチレス~心の声」の歌詞が少々主張すごいなと思うくらいで、おしつけがましさもなく。

正直『マレフィセント』で唖然とした私でも、ジャスミンはすとんと受け入れられる、時代に合ったヒロインだと感じました。

アラジンも空気扱いでなく、ちゃんとキャラ立ちしていたし。変に情けなくされてなくて本当に良かった。

マレフィセント』のフィリップ王子の扱いは、今思っても酷かった…。いない方がましなレベルだったし。

そのことを考えると、制作陣のさじ加減が今回は絶妙じゃないかと思うのです。

極端な意見を持つ人以外なら、受け入れやすいギリギリのライン。

実はこれ狙ったんじゃないかな、などと考えてしまいます。事実はわからないですけど。

ただ、アニメ版を心の底からとにかく愛している人は、ジーニーのラストやジャスミンの改変を受け入れられなかったりするかな、との心配もあったりします。

愛しているからこそ、このキャラは違うと思うのも、これはまたファンならではの気持ちなので当然ですからね。

映画『アラジン』まとめ


以上、ここまで実写版『アラジン』について紹介させていただきました。

要点まとめ
  • アラン・メンケン最高、新曲も最高!歌の終わりについ拍手したくなる気持ちを抑えるのが鑑賞中は辛いほど
  • まさに圧倒的な存在感のウィル・スミス。ここ数年で一番のウィル・スミスが観られて嬉しい!
  • ナオミ・スコットのジャスミン最高すぎ。将来、他の人での再実写化はできないでしょ?と無駄な心配をするレベル