『ブラック校則』第5話あらすじ・ネタバレ感想!ラップブラザーズがパワハラ工場長へ反旗を翻す

ドラマ『ブラック校則』第5話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『ブラック校則』公式ページ

「働いたらちゃんと金もらわないとな!」

マオ(モトーラ世理奈)の友達である解体工場の労働者たち。

彼らは工場長のパワハラに耐えながらラップで遊んでいました。

しかし、外国人だからと下に見られて低賃金で働かされていることに納得がいかず、ついにストライキを起こすことに。

第5話はドラマ『ブラック校則』の裏テーマである「ラップ」がふんだんに出てきます。

井上さん(光石研)率いるブラザーたちと吃音症のラップの天才・東(達磨)によるラップバトルは必見です!

『ブラック校則』第5話あらすじ


希央(モトーラ世理奈)だけでなく、創楽(佐藤勝利)と中弥(髙橋海人)も立ち寄るようになったスクラップ工場。

その工場で働く井上(光石研)、グレイソン(ビーティー)、コフィ(マーク ドンコー)、ジル(三浦ロディ)は工場長(タイソン大屋)からひどいパワハラを受けていた。

待遇を改善するべく、井上を筆頭にストライキを計画。

創楽、中弥、希央も参戦!ラップを得意とする彼らの闘いとは!?
出典:Hulu

【ネタバレ】『ブラック校則』第5話の感想

工場の労働者たち

ソラ(佐藤勝利)とちゅうや(髙橋海人)が待つ海に雨が降ってきました。

2人は雨宿りをしています。

「そういえば、ラップやってないの?」

「あれは素人が手を出すもんじゃないよ」

ソラはちゅうやに言われて無理矢理ラップをさせられますが、全くうまくできません。

次に、ちゅうやがラップをやってみます。

すると、完全に仕上がっていました。どうやら陰で練習しているようです。

「しかも、あの人たちのラップに感化されてるじゃん」

ある日、マオ(モトーラ世理奈)が帰宅すると、屈強な外国人の男が家の窓を覗いています。

「何?のぞき?」

外国人は慌てて弁明します。

「ちがうんだよ!私の故郷の匂いがしたんだよ!」

匂いの正体はマオのママ(坂井真紀)が作ったトマトのパスタでした。

彼の故郷ガーナではトマトを使った料理が多いのだそうです。

外国人好きのママはその彼=コフィ(マーク・ドンコー)をもてなします。

ママは、日本人とはけた違いのポテンシャルを持ったコフィの筋肉に釘付けです。

その後、井上さん(光石研)、グレイソン(ビーティ―)、ジル(ロディ)たち3人の仲間がコフィを迎えに来て、そこから宴会が始まります。

彼らはラップを作って楽しんでいました。

それがきっかけでマオは工場に通うようになりました。

マオにとって工場は楽な場所なのです。

吃音の東(達磨)

「東もそうなんだろうな」

ある日ちゅうやが下校していると、同じクラスの東詩音(達磨)が、他の同級生たちに彼が抱えている吃音についてからかわれていました。

ちゅうやは見かねて得意のお調子者キャラで彼らの間に入り、いじめっ子たちを追い払いました。

ちゅうやはいつもイヤホンをしている東に何を聴いているのか尋ねると、彼が聴いていたのは自身が作ったトラックでした。

「これ東が作ったの!?エグいな!」

そこでちゅうやは、東を工場に連れて行きました。

「こいつすごいんだよ。自分で音楽作ってて」

工場のラップブラザーズたちは東に興味を持って話しかけますが、東はうつむいています。

話したいことを話そうとすると、言葉が出てこないのだといいます。

外国人たちは、自分のつたない日本語を笑われたりすることがあるので気持ちがわかると、東のことを笑ったりはしませんでした。

ちゅうやは、東が作ったトラックをスマホで流し始めます。

ラップブラザーズたちはおのおの言葉を紡いでいきます。

しかし、東はなかなか入ってきません。

そこで彼らは東をディスり始めました。

するとそれを聞いて我慢ならなくなった東は、とうとう自身の言葉をラップに乗せ始めました。

こうして東も自分を救ってくれる本当の友達と出会うことができたのです。

「だから助けたかったんだ」

ソラは、初めて人が人を殴ったところを見たあの日を思い返していました。

パワハラ工場長

ある日、マオが工場でペインティングしているのをソラとラップブラザーズたちも手伝っていました。

するとそこへ工場長がやってきました。

「いつまで遊んでんだお前ら」

工場長は彼らに給料泥棒だと言いました。

「お前らがウロウロするだけで地域の人が怖がってんだよ。しょうがねぇよな、ガイジンだもんな」

そんな心ない言葉に、コフィはたまらず悪いことはしていないのにおかしいと言い返してしまいます。

「存在が害悪だって言ってんだよ!」

コフィは、自分たちはもらっている給料は最低賃金を下回っているし、残業代ももらっていないと不平等を訴えます。

「そういうことは日本語を話せるようになってから言え」

工場長の暴言は止まりません。

あげくの果てにコフィを殴りつけました。

コフィは、殴り返すことはしませんでした。

もし彼が殴ったら確実に勝ってしまいます。

しかし、コフィにとってそれは自分の負けを意味します。

その後、工場長は彼らに無理な仕事を押し付けて去っていきました。

「なんであの人たちがあんな目に遭わないといけないんだろう」

「貧乏な国のやつ、金稼ぎに来ている外国人なんてこんなもんっていう意識な」

ちゅうやは、ウチの学校も同じだと言います。

「生徒なんてそんなもんだって」

工場長が去った後、コフィは仕事に戻ろうとしますが他の3人は納得がいきません。

そこで井上さんが声をあげます。

「よし、ストを決行しよう!」

しかし、コフィは工場長はシャクに障るけど、業者に迷惑はかけられないと言います。

コフィは真面目な男です。

「僕がやりましょうか?」

生まれて初めて人が殴られているところを見て、縮こまっていたソラが彼らの分の仕事を代わると名乗りを上げました。

そして、バイトが休みだったちゅうやを呼び出し、手伝ってもらうことにしました。

「これ、給料もらえんの?」

ソラは、仕事が終わるまで時間がかかるから、いくらもらえるかクイズを出すと言って(x‐a)から始まる数式をちゅうやに見せます。

x=最低賃金の900円です。

これを全部かけていったら、とんでもない金額になります。

ちゅうやは俄然張り切って作業を始めました。

ストライキ決行

ラップブラザーズたちはマオの家で作戦会議を開きます。

外国人たちは、日本人である井上さんは関係ないからやめた方がいいのではという意見も出ました。

しかし、井上さんは自分には彼らの現状を見て見ぬふりしてきた責任があるとして、デモに参加すると言います。

労働者たちはマオが描いたプレートや旗を持って再び工場に戻り、デモを始めました。

「暴力反対!」

「俺たち人間!」

「待遇改善!」

労働者たちは、工場長と対峙します。

「こいつらの待遇改善を要求します!」

「いちいち底辺に合わせてたら会社は回らないんだよ!」

当然、工場長は聞く耳を持ちません。

労働者たちは、得意のラップで主張を始めます。

その様子を、マオが気になって工場を訪れた三池ことね(堀田真由)が動画を撮影していました。

「戦い方が頭悪すぎでしょ!」

コーツ高校レジスタンス部では、その動画がSNSでバズったことが話題になります。

動画がバズったおかげで工場の本社の耳に入り、本社は工場長の処分を検討しているとのことです。

ただでさえ人材難なのに、労働者に辞められては困るからです。

「働いたらちゃんと金もらわないとな!」

ちゅうやは、工場で働いた分の金をもらえることを心待ちにしています。

ソラは一度、東にラップを教わったことがあると言います。

ソラは素人が手を出すものじゃないと考えていましたが、東は「ラップに玄人も素人もないよ。ビートに乗って言葉を乗せれば、誰でもラッパーなんだ」と名言を吐きます。

しかし、やっぱり自分に向いていないと思ったソラは、他の方法で行動することにしました。

鉢巻を巻いて旗を持ち、手代木(星田英利)の部屋の前で座り込んだのです。

「校則が変わるまで、俺は一歩も動きません!」

もちろん、ソラのストライキは大失敗に終わります。

「なぁ、そろそろ給料くれよ!1から10までかけたら360万だぜ!」

「まだ気づかないの?」

ソラは数式の中に(x−x)が入っているため、何をかけても0にしかならないとカラクリを説明します。

「だから給料はゼロ!」

数学の苦手なちゅうやは、ソラに完全に一本取られてしまったのでした。

『ブラック校則』第5話まとめ

今回は、登場が少なく寂しかったラップブラザーズがフィーチャーされた回で、ラップブラザーズファンとしては嬉しかったです。

毎度、光石研さんのラップ技術には感心してしまいます。

ラップといえば、東詩音役の達磨くん。

彼は実際に吃音症でありながら、自身でトラックを作りラップを操る天才ラッパーです。

彼の存在が『ブラック校則』をより一層見ごたえのあるものにしています。これからの活躍に期待です!

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