『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!人は何のために働くのか?

ドラマ『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『わたし、定時で帰ります。』公式ページ

「人は誰のために、何のために働くのか?」

星印案件の納期が迫る中、婚約者の巧(中丸雄一)との関係の変化や、種田さん(向井理)の無茶な働きぶりを見て、結衣(吉高由里子)はまるで禅問答のような問いと向き合うことになります。

果たして、結衣は答えを導き出すことはできるのか?

あなたは何のために働いていますか?

『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)あらすじ

巧(中丸雄一)に「結衣ちゃんとは結婚できない…」と告げられ、途方に暮れる結衣(吉高由里子)。

そんな中、外注先が倒産し制作4部のメンバーは窮地に陥る。

ドラマ『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)あらすじ①

さらに「星印工場」から呼び出された晃太郎(向井理)は契約を進める条件として、福永(ユースケ・サンタマリア)を案件から外すことを要求される。

その事を聞いた結衣は、ついに福永と対決するが…果たして結衣はチームを守ることができるのか?

ドラマ『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)あらすじ②

定時の女が最後に選ぶ、新時代の働き方とはーー。

そして巧との関係、晃太郎との恋の行方は?
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【ネタバレ】『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)の感想

結衣ちゃん(吉高由里子)とは結婚できない

星印工場の無茶ぶり案件のため、ついに残業をすることになった結衣(吉高由里子)。

そのせいで巧(中丸雄一)とのすれ違い生活が続いており。

「結衣ちゃんとは結婚できない」

と言われてしまいました。

なんと、会社の先輩と浮気をしてしまったというのです。

巧は、しばらく距離を置きたいと家を出て行ってしまいました。

6日間、巧と話をしようとしても、まともに連絡が取れない状態が続いていました。

しかし、泣いても笑っても納期は迫ってきます。

そんな中、福永部長(ユースケ・サンタマリア)が指定した外注先が倒産してしまうというトラブルが発生。

制作4部は混乱を極めていました。

そこに、熊本に行っていた賤ケ岳先輩(内田有紀)が戻ってきました。天の助けです。

結衣は、先輩の顔を見るなり涙目になってしまいます。

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婚約解消

結衣は先輩と三谷さん(シシドカフカ)に、巧とのことを話します。

涙ながらに「このまま別れたくない」と言う結衣に、2人はちゃんと話し合った方が良いとアドバイスします。

今を逃すと、もう納期まで時間がないからです。

結衣はなんとか巧をつかまえて、ようやく顔を見て話をすることができました。

今の仕事が終わったら、元の生活に戻すからやり直せないかと言う結衣に、巧は自分がそうしたくて仕事人間の種田さん(向井理)とは逆の生活をして結衣を待っていたけど、そう思おうと思っていただけなのかもしれないと自分の気持ちを明かします。

「この先2人で一緒にいない方がいいと思ったんだ」

結局、巧は種田さんの影から逃れることはできなかったということでしょう。切ないですね。

仲良しカップルだっただけに、残念です。

結衣は、しばらく実家に戻ることにしました。

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福永部長(ユースケ・サンタマリア)の存在

星印との打ち合わせの後、福永部長だけが新しい広報課長に呼び止められました。

課長は以前別の会社にいて、福永さんがやっていた会社に無茶な仕事を受けさせられていた人でした。

後日、種田さんだけが星印に呼び出され、福永さんを外さなければ運用はベーシックオンに任せると言われてしまいました。

運用が取れなければ、ネットヒーローズは赤字になってしまいます。

「外すしかないですね」

結衣は当然のこととしてそう言いますが、種田さんはまだ迷っているようです。

「まだ福永さんをかばうんですか!?」

「あの人はあの人なりに社員を守ろうとしてた」

少なくとも、種田さんが入社したころは、無理な仕事を取るようなことはしていなかったと言います。

社員を守るために多少無理な仕事も取って来て、それでも業績は上がらず、家も売り、家族も離れ、とうとう社員も離れて会社は無くなりました。

しかし、運用が取れないかもしれないのは、福永さんが招いたことです。

「こうなった今でも福永さんを守りたい?」

「…外れてもらうしかないだろうな」

福永部長には、種田さんの代わりに結衣が話をすることにしました。

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福永部長(ユースケ・サンタマリア)、キレる

福永部長はなんとなく予感していたようですが、

「やっぱり僕か。って、納得できるか!」

とキレ出しました。

「僕は僕一人のことだけで精いっぱい。社長も部長も向いてない」

「それでもやるしかないじゃない。嫌でも仕事しなきゃ食っていけないんだからさ!」

部長は一通りわめいた後、こうつぶやきます。

「何がダメだったんだろうね?仕事があれば、僕もみんなも幸せになれると思ってたのになぁ」

「もう頑張るのやめちゃったらどうですか?」

結衣は、疲れたら必ず一息入れろ、心身ともに健康じゃないと幸せを感じることはできないという社長の言葉を引き合いに出します。

ワーカホリックのみなさんに聞かせてあげたい言葉ですね。

しかし、なかなか降りる決断ができない福永部長。

そこで種田さんが現れて、

「降りてください。チームのためです。お願いします」

と頭を下げます。

おそらく、種田さんが初めて福永さんに逆らった瞬間です。

そのことで福永部長は、星印案件から外れる決心をしました。

去り際に部長は結衣に問います。

「種田くんは仕事が好きなんだ。自分から仕事を取ったら何も残らないと思ってるんだ。それって、そんなに悪いことなのかな?」

人は仕事をしなければいけないとは思いますが、それがアイデンティティーになってしまうのは、なんだか悲しい気持ちになります。

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兄を助けて下さい!

納期がどんどん迫る中、結衣は種田さんの弟・愁くん(桜田通)から電話を受けます。

来栖くん(泉澤祐希)から、ロクに食事もとらず、家に帰っている様子もないと兄の様子を聞かされて心配をしているのです。

「晃兄のこと助けて下さい。このままじゃ身体も心も壊れちゃいます」

「わかった、やってみる」

ひとまず結衣は、管理部のグロさん(木下隆行)に人員を貸してくれと頼みますが、種田くんがいるから大丈夫だろと断られてしまいます。

しかし、その種田さんが壊れないために人員が必要なのです。

仕事というのは、命を賭けてまでやるものなのでしょうか?

「人間は多かれ少なかれ仕事に命賭けてんだ。死ぬまでの時間のほとんどを労働にかけてるの」

だからといって、種田さんが壊れるのを見るわけにはいきません。

結衣は実家の父に仕事人間を家に帰すにはどうしたらいいのか聞いてみます。

お父さんは、もちろん同じ状況なら帰らなかったと答えます。

以前なら全く理解できなかった結衣ですが、今なら人には会社の事情などで帰りたくても帰れない事情があるということがわかります。

「でも、同僚が無理してる姿を見ていられない」

「だったら、直訴してみたらどうだ?一番偉い人に」

結衣は父のアドバイスを聞いて、朝のランニング中の社長をつかまえて直訴することにしました。

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会社のために自分があるんじゃない

納期直前の休日出勤の日。

種田さんはもう5日も家に帰っていない様子です。

その種田さんに結衣は帰って休んでくれと言いました。

人員を補充できたからです。

以前は制作部にいた超仕事ができるグロさんが助っ人として来てくれたのです。

グロさんは、ネットヒーローズで過労で倒れて入院した最初で最後の人でした。

彼の存在があったからこそ、社長はホワイトな方針に舵を切ったのです。

「会社のために自分があるんじゃない。自分のために会社がある」

「間違っても自分を犠牲にはするな」

これが、ネットヒーローズの理念です。素晴らしい会社ですね!

しかし、種田さんは帰ろうとしません。

「なんでそんなに働くんですか?」

「わかんない」

確かに、わかっていたらそこまで働いていませんよね。

結衣はなぜそこまで働くのか、考えあぐねます。

そして、他のメンバーには休めと言いながら、自分は休憩中も頭痛薬を飲みながらパソコンを持ち出してこっそり仕事をしていました。

その結果、結衣がとうとう倒れてしまいました。

言わんこっちゃない!!

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結衣(吉高由里子)、倒れる

休憩時間が終わっても結衣が戻ってこないので、種田さんが探しに行くと、結衣が額から血を流して倒れているのを発見しました。

結衣が目を覚ますと、そこは病室で、種田さんがそばについていました。

ずっと付き添っていたようです。

「よく寝た~!」

なんと、結衣は1日半も寝ていたといいます。

気がつけば、最終チェックも納品も済んでいました。

休みながらやっても、間に合うものなのです。

しかも、社長が直接星印に出向いて、無茶ぶりをしてきたことを棚に上げ、運用の約束と経費の上乗せを取り付けてきたと言います。さすが社長!

結衣がなぜこんな無理をしたのかというと、いくら休めと言っても休まない種田さんの気持ちが知りたくなったからだということです。

「結局私にはわからなかったよ」

わかる必要もないと思います。

結衣は、自分の働き方を見つけているのですから。

「こんな無理はもう二度とするな」

種田さんは会社に戻らず、病室に付きっきりで結衣の心配をしていました。

このまま目を覚まさなかったらどうしよう、帰って来なかったらどうしようと考えていたと涙ながらに語ります。

種田さんが泣いている!!

「結衣の言っていたことが今になってわかった」

結衣が倒れたことで、種田さんは目を覚ましました。

倒れる前にわかって欲しかったところですが、でも分かってくれてよかったですね。

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人は何のために働くのか

無事納品して、結衣も退院し、上海食堂で打ち上げです。

結衣は、人は何のために働くのか改めて考えてみたと言います。

その答えとは……?

「わかんない!」

そう、結局わからないのです。

人にはそれぞれ事情があり、考え方だって違います。

それぞれの考え方の中、みんな今日も明日も働くのです。

「わかんないけど、よく飲んでよく食べてぐっすり寝て、みんなと働きたいのでよろしくお願いします!」

例えば一日の終わりに大好きなビールを飲むなど、一日の中でひとつでも幸せだと感じる瞬間があれば、大体のことはOKになるのかもしれません。

その後、結衣と巧は住んでいたマンションを解約しました。

巧は会社の先輩と付き合うこともなく、自分は1人が良いという結論に達したようです。

「今までありがとう。楽しかったし、幸せだった」

「こちらこそ、ありがとう」

2人は別々の道を歩き始めました。

半年後ーー。

福永部長は会社が新たに導入するリモートワークプロジェクトの責任者となって。張り切って仕事をしていました。

それぞれが自分なりのやり方で仕事をする中、種田さんはある考えに辿り着きます。

「決まった時間内に利益を出す方が、よっぽど難しくて挑みがいがある」

種田さんは、真の仕事人間になったようです。

でも、その考え方の方が健全だと思います!

種田さんはまだ実家にいるが、早く家を出たがっている結衣にこう言います。

「俺ん家くれば?」

「前向きに検討させていただきます!」

巧と結衣が別れてしまったことは残念ですが、種田さんと結衣に幸あれ。

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『わたし、定時で帰ります。』第10話(最終回)まとめ

働き方改革が進められているこの時代に、話題を呼んだこのドラマ。

結衣の言葉がグサグサと胸に突き刺さった人も多かったと思います。

みんなが不幸になることなく、好きに働ける社会になると良いですね。

でも、工夫をすれば不可能ではないのかもしれないと思わせてくれる作品でした。

私はこれから種田さんロスと戦いたいと思います。お疲れ様でした!

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