居候の生子が拾ったイヤホンの落とし物から始まって…終わる。
最終話のタイトルは「四月一日さん家と落とし物」。
とびきり楽しくて切ない、“出会いと別れ、人と人との不思議な縁”を描いた秀逸なストーリー展開に唸ります!
「見れてよかった…」
しみじみとこんな思いに浸らせてくれる、心に沁みるラストは必見です!
目次
『四月一日さん家と』前回第11話のあらすじと振り返り
10年前、小学生の三樹に告ってきたクラスメイトの長谷川くん。
初めて告られ戸惑った甘酸っぱい思い出!
強烈な印象だけを残して彼は転校…三樹は彼から“借りパクしたままの消しゴム”をまだ持っています。
その消しゴムを今度の同窓会で返そうとリビングの棚に準備しています。
最近、四月一日家に1羽のカラスが遊びに来るようになりました。
庭にちょこんと降り立ってはひたすら“穴掘り”をするカラス。
すっかり懐いた彼に話しかけ、みんな愛着を持ち始めます。
特に気に入られてる三樹は、そのカラスが気になって仕方ない様子!
四月一日家のカラスの話を聞いた山村しのぶから「カラスは“死神の象徴”…見ると心がざわついて何か連れてきている気がする」と怖いことを言われ、一花は嫌な予感がします。
数日後、予感は現実のものに…!
「長谷川くんは1年前に亡くなった」
友から知らされた訃報に大ショックの三樹…。
すると、突如庭で見ていたカラスがリビングに乱入して大暴れ!
しかも、生子が咄嗟に投げた長谷川くんの消しゴムを持ってどこかへ行ってしまいます。
カラスが代わりに置いて行ったのは“ドミノ”。
驚くことに長谷川くんから三樹が“借りパク”されていたのもドミノ…。
偶然の一致に思わずおかしくなってみんな大笑い。
実は…カラス(もしや長谷川くん?)が掘った穴文字で、庭に彼からの“別れの挨拶”が書かれていることに三樹たちはまだ気づいていないのでした。
【ネタバレ】『四月一日さん家と』第12話(最終回)あらすじ・感想
イヤホンの落とし物から繋がって発覚、一花がマッチングアプリ登録!?
四月一日家に「独身に戻ります!」と宣言する二葉の声が響きます。
すかさず三樹が「6日ぶり18回目…たぶん、実際はもっと多い」と指摘。
そう言われた二葉が慌てて「そんなに多くない!」と異を唱えます。
そこへ学校から帰宅した生子が合流。
二葉は生子にも“離婚宣言”をしようとしますが…さわり部分を言っただけで、生子は食い気味に「6日ぶり18回目!」と被せます。
生子にまで数えられていたことに二葉は大ショック!
三樹は「うちら、結束固いから!」と得意気です。
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二葉の隣に座った生子が、さっき拾ったブルートゥースイヤホン(片耳)をポケットから取り出します。
「これ、使えます?」
「片方だけじゃ…結構いいものだし、無くした人がきっと凹んでるから交番届けたら?」と三樹がアドバイス。
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とりあえず一花の携帯とペアリングして試してみることに。
ちょうどそのタイミングで一花の携帯に「あなたのプロフィールがいいねされました」とマッチングアプリの通知が届きます。
それを見てサッと携帯を隠す様にした一花。
過去にアプリを使用したことがある二葉がすぐ気づきます。
二葉に言わせると「マッチングアプリ登録は今どき普通!」。
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マッチングアプリと知った三樹は目を丸くしながら「いち姉やってんの?」と問いかけ、一花は焦りながら「友達にすすめられて登録しただけ!」と必死に言い訳をします。
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マッチングアプリで知り合えるのは男子だけじゃない…一花が出会ったのは?
一花が登録なんて意外…でも、よく考えてみれば三樹の大学でもマッチングアプリを使っている子は大多数。
最初は驚いていた三樹もすぐに理解を示します。
「みんなそんな感じ?」
1人だけ置いてけぼり状態の生子。
さぞかし困惑しているかと思いきや「超見たい!」と新しい世界に食いついてきます。
さっそく、どんな男性が“いいね”してきたかをみんなで確認。
いいねをくれたyuya(28)のプロフィール写真はかなりイケメンで、自然に歓声があがります。
しかし、アプリ上級者の二葉が写真掲載がこの1枚のみという点に目をつけ、「この1枚、奇跡の1枚である可能性が高い!」と鋭い分析!
試行錯誤の上に成り立った“作られたイケメン写真である”と疑いをかけます。
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可愛い熊の加工写真を載せているヒロキ(37)は「アプリ加工は狙い過ぎ!」と低評価。
しかも、ヒロキが載せたもう1枚は真面目メガネスーツ写真で…ギャップが激しすぎて不評でした。
他にも、どれが本人なのかわからない友達との写真ばかりな海人(35)や、顔無しの首から下のビフォーアフター写真を載せている光輝(29)など、個性強めの登録者が続きます。
なぜか光輝は、“ぽっちゃり写真”と“鍛え上げた6パックの今の写真”の2枚掲載。
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最後に見たのは女性の写真!
このマッチングアプリ、女性同士が知り合うことも可でした。
どうやら友達にしてもらったという一花の初期設定が“女子とも出会いたい”モードになっているみたいで。
この機能を使って「友達増やしたいって子と仲良くなった!」らしいです。
彼女とはまだリアルに会ったことはなく、今度一緒に映画を観に行く約束をしていると嬉しそうに語ります。
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アプリで出会った子と一花の共通点がエグすぎる…降って湧いてきた疑惑!!
「なんか私とすごい共通点があってー」
一花は、アプリで仲良くなった子について話しはじめます。
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- 昔、門前仲町に住んでいた(現在は神奈川県の葉山在住)
- その子も3人姉妹である
- 父が亡くなり、今は姉妹だけで暮らしている
始めは偶然の一致に驚いていた生子たちでしたが、話を聞いていくうち聞いたことがある内容すぎて何か引っかかります。
一花以外みんながうっすら「もしかして、生子がずっと探している三姉妹なのでは?」と感じ始めます。
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生子が「その人の写真あります?」と聞くと、一花が「ある!この子、可愛くない?」と携帯画面を見せます。
写真を真剣な表情で見ていた生子が、あることに気づきます!
「…そのイヤリング!」
なんと、生子が身に着けているネックレスとその女性が着けているイヤリングの“星型細工のストーン”が同じ石!
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「それって…もしかして生子ちゃんの家族って可能性があるってこと!?」
一花は「今度こそ本物かも」と大興奮。
「確かめてみたい!」という生子の思いを汲んで、直接その子へ“両親の名前”を聞いて確認を取ってみることにします。
「やほほー!ほんとラウール尊いと思う今日このごろ。お父さんとお母さんの名前教えて!」
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生子の“本当の姉”が見つかった!?一気に押し寄せた喜びと寂しさ
「…本当のお姉ちゃん」
突然降って湧いたような出来事に戸惑う生子が、何とも言えない顔をします。
察した三樹が「そうだといいね」と優しく話しかけます。
頭をフル回転してカロリー消費したせいか…生子のお腹が「ぐぅ!」と鳴ります。
「昨日のカレー食べる?」
生子のために一花が温めてくれます。
キッチンに立って“特製ナマコカレー”を準備しながら、一花にふとある想いが浮かんできます。
「もし、あの子が本当のお姉ちゃんだったら、生子ちゃんと一緒に住むかも。そしたら、うちのカレー食べることって…」
一瞬、4人を急激に寂しい気持ちが襲ってきます。
でも、「まだわかんないじゃん!」という二葉の言葉でみんな気を取り直します。
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「ナマコカレー…最高。」
最後になるかもしれない2日目のナマコカレーを生子が噛み締めます。
見ていた三樹のお腹が鳴り、みんな笑って場が和みます。
このタイミングで一花の携帯にメッセージ…その子の両親の名前も“タケシと梅子”!
「会おう、一緒に!会って確かめよう!」
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2人が映画に向かった夜の四月一日家。
帰りを待つ二葉と三樹は気になりすぎてそわそわ、落ち着きません。
ほどなく、玄関の開く音がして2人が帰ってきます。
「姉で…間違いなかった」と報告する生子。
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「おめでとう!」と喜ぶ三樹、心配していた二葉もホッとします。
その時の状況を一花が「全員生子ちゃんに似てた!」と興奮気味に伝えます。
3姉妹は「生子が構わないならすぐにでも一緒に住もう!」と言ってくれました。
それを聞いた三樹は寂しそうにします。
二葉が今の気持ちを聞くと、生子は「一緒に住もうと思う」と答えます。
「じゃあ、今夜はお祝い!」
寂しい思いを抱えながらも、4人でお祝いをすることになりました。
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楽しかった3ヶ月を振り返ってこみ上げる想い…お祝い会で生子号泣!
四月一日家で過ごした3ヶ月は「あっという間だった」と生子。
二葉の発案で“生子の思い出ベスト3”を発表してもらうことに。
「じゃあ、第1位は?」
みんなに注目された生子の目に瞬く間に涙が溜まっていきます。
「楽しいこといっぱいありすぎて決められない…たまたま勘違いで一緒に住まわせてもらっただけなのに全部受け入れてくれて。なんでそんな優しいのかなって…」
四月一日家に来るまでは、ずっと母と2人暮らしだった生子。
一気に3人の姉ができて、共に暮らしてきた3ヶ月は初めて経験することばかりでした。
「初めてなのにすっごく懐かしかった…“家族”ってこういうものなのかなって。」
生子は一花達との生活で“初めて家族というものを感じたこと”を涙をポロポロ流しながら懸命に伝えます。
「私、家族が2つできたと思ってる。すごくラッキーだと思ってます。いままでありがとうございました…」
生子は深々と頭を下げながら、みんなに感謝の気持ちを述べました。
「こちらこそ!」と涙ぐみながら明るく言う三樹。
「私も楽しかった!」とほほ笑む二葉。
一花は「なんで泣くのお…おめでとうだよ」ともらい泣き。
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そして翌週、生子は葉山のお姉さんたちの家に引っ越すことになりました。
別れの日、家の前まで出た一花と三樹と御亀が旅立つ生子を送り出します。
「お世話になりました!バイバイ、またね!」
角の所で何度も振り返っては手を振る生子…その姿が見えなくなります。
「…行っちゃったね」
切ない顔で三樹が呟きます。
生子がいなくなった四月一日家にまたお客さん…?感動の結末!
「また2人暮らしか…」
三樹の言葉に「嫌なの?」と拗ねる一花。
1人欠けてしまったリビングを見渡した三樹は「嫌じゃないけど、1人いなくなっただけで広く感じる」と話します。
三樹の携帯画面には4人で撮った写真。
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「また、晩御飯余っちゃうね」と三樹。
「3人がちょうどいいんだよね」と一花。
感傷に浸る2人を励ます様に、玄関のチャイムが鳴ります。
「二葉だ!ご飯食べに行こう!」
「やっと来た。大戸屋行こう!」
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「もう生子ちゃん行っちゃったよ…何でもう少しはやく来れなかったかな…」
一花が扉の向こうの二葉に文句をいいながら玄関を開けると…そこに立っていたのは生子!
「どうしたの!?」
「ブルートゥースのイヤホン、交番に届けるの忘れてた…」
一花が代わりに届けるから大丈夫と言っても、生子は首を横に振ります。
「…違うの!そうじゃなくて…やっぱりここに住んでもいいですか?私、ここにいたいです!」
思いがけない発言にびっくりする一花&三樹。
真っ先に一花は「お姉ちゃんたちはどうするの?」と葉山の姉たちのことを聞きます。
「葉山は会おうと思えば会いに行ける距離なんだから、どっちの家に住んでもいいよって。どっちも生子の家族だからって!」
その言葉を聞いて嬉しそうに一花が笑います。
「…それに、私いなくなったら2人共寂しいでしょう?」
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「だから、一緒にいさせてください。“思い出の第1位”が決まるまで…」
戻ってきた生子、嬉しくなった一花がお祝いの“ナマコカレーパーティー”することを決定!
遅れて来た二葉が合流すると、生子がまだいることに驚きます。
「細かいことはカレーを食べながらで!」と生子。
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『四月一日さん家と』第12話(最終回)まとめ
「変わってく未来も信じたくて」#四月一日さん家と pic.twitter.com/u47SXEL9oF
— おかめ🐢💦7/11オンライン町内会開催‼️ (@watanukisanchi) June 21, 2020
拾ったイヤホン(耳)からはじまり、イヤリング(耳)を発見して繋がり、最後は落とし物でハッピーエンド!
流れの気持ちよさが半端ない最終話でした。
「思い出の第1位が決まるまで…」共同生活の無期限延長には歓喜!
人との繋がりの温かさを感じ、こんな大変な世の中だからこそ…より深く沁みてくる内容でした。
いつも思う、ナマコカレー食べてみたい!
四月一日家とはまたいつか会えそうな気がしてなりません(期待)。