『シロクロ』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!ミスパンダと飼育員の別れ、その後の直輝の行動とは?

『シロクロ』第10話あらすじ・ネタバレ感想!ミスパンダと飼育員の別れ、その後の直樹の行動とは?

出典:『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』公式ページ

復讐を果たしたはずの直輝(横浜流星)ですが、その顔はこの世の終わりのような表情を浮かべています。

何故なら、佐島家は崩壊し、直輝に刺されたリコ(清野菜名)は、傷が治っても1ヶ月間目を覚まさないでいるからです。

責任を感じた直輝は、全てを終わりにすると言って屋上に上がります。

しかしその時『パンダちゃんねる』の配信の通知が届きます。

ミスパンダは、気に入らないやつをボコボコにすると言って世間を巻き込み大騒動を起こします。

そしてミスパンダは直輝と会い、最後の別れを告げます。

その後直輝のとった行動とは…?

最凶(最強)バディがおりなすアクションミステリーがここに完結です。

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『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』前回第9話のあらすじと振り返り

佐島(佐藤二朗)の告白により、哲也(田中圭)の無実が明らかになりましたが、直輝(横浜流星)は自殺を図った佐島がまだ何か隠していることを見抜いていました。

一方レン(清野菜名)はコアラ男に連れ去られてしまいます。

直輝はコアラ男から連絡を受け、1時間以内にレンの監禁場所に来いと脅されます。

コアラ男に翻弄される直輝。

彼が最後に行きついた先で、コアラ男は正体を現し、8年前の事件は、なんと全てあずさ(白石聖)と兄の一郎(きずき)の仕業だったことが判明します。

佐島は親として兄妹をかばっていたのでした。

真実を知った直輝は、遂に正気を失い、あずさを刺してしまいます。

しかし本当に刺したのは、あずさをかばったリコの体でした。

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【ネタバレ】『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』第10話(最終回)あらすじ・感想

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直輝(横浜流星)の後悔

リコ(清野菜名)を刺してしまった直輝(横浜流星)は、毎日リコの病室に通っていました。

リコは、傷は治ったものの、1ヶ月も目を覚まさないのです。

直輝は毎日レンを利用したことを謝り、ミスパンダにこれまでのお礼を言い、リコにあの時一緒にいたいと言ったのは嘘じゃないと伝えていました。

ある日、直輝は囲碁カフェを訪れます。

「レンさんのことで謝りたくて」

しかしマスター(升毅)は、絶対に許さないと直輝に掴みかかります。

「お前さえ現れなければ…」

直輝はただただ謝るしかありませんでした。

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確かに、マスターの言う通りかもしれません。直輝さえレンに近づかなければ、こんなに死人が出ることも、レンが巻き込まれることもなかったのです。しかしその一方で、レンが明るくなり、リコが目覚めることもなかったのです。

一緒に罪を償おう

あずさ(白石聖)は、なんでもやってくれる兄が自分のために死んでしまったので、代わりに父になんとかしてもらおうと、父の病室を訪ねます。

「お父さん、私の前から直輝を消して!」

佐島(佐藤二朗)はあずさの頬を打ってから強く抱きしめ、一緒に罪を償おうと言います。

そんなことできないと身をよじるあずさですが、佐島は

「大丈夫。お父さんがついてる。もう二度とお前から目を離したりしないから」

と、さらに強く抱きしめます。

その後、直輝が佐島を訪ねてきました。

佐島は自分がこれから一生晴れることのない後悔と共に生きていくつもりだと伝えます。

「お前はどうだ?」

直輝は、自分自身に決着をつけようと思っていると答えます。

「失礼します。Mr.ノーコンプライアンス」

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あずさの服装は、コアラ男が死んだ日と同じ服装です。ということは、彼女はその日のうちに父に直輝を消せと頼みに行ったことになります。完全に気がおかしくなってしまったあずさが、最後まであずさでいてくれたことに少し嬉しくなってしまいました。

俺は間違ってたのかな

「復讐を終えた気分はどうだ?」

直輝の顔を見た神代(要潤)には、とても復讐を遂げた達成感にあふれている顔とは思えませんでした。

「佐島家にとってお前は疫病神だったのかもな、いや、死神か」

直輝はリコに向かってつぶやきます。

「俺は間違ってたのかな」

今まで直輝は復讐のために生きてきました。

しかし、その復讐を遂げた途端、皆が不幸になってしまったのです。

父親の言うとおり、復讐なんてしても誰も喜ばず、直輝は、自分を責めています。

「もう、終わりにするよ」

そう言ってビルの屋上に立ち、いざ飛び降りようとした瞬間、直輝のスマホに『パンダちゃんねる』の配信の通知が届きます。

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直輝はメンタリストであり、精神科医の卵でありながら、非常に脆い性格の持ち主だということがわかりました。精神科医は自分を治すことができないといいますが、直輝もまったくその典型をとったということでしょう。君が死んでどうする!

パンダちゃんねる

ミスパンダは、パンダちゃんねるの中で、グレーな事件はなくならないのでこれからは好き勝手にやらせてもらうと言い出します。

そして、神代を人質にとり、ガセネタを流した罰としてボコボコにしてしまいます。

最後にミスパンダは、さまざまな動物マスクをつけた仲間を引き連れて、気に入らないやつらをぼこぼこにすると宣言しました。

配信を見たパンダファンたちは、ミスパンダを一目見ようと、国の要人の自宅やかつてパンダが現れたことのある場所に大勢詰めかけ、世間は大騒ぎになりました。

しかし、待てど暮らせどパンダが誰かをボコボコにしたという情報はありません。

直輝は、慌ててリコの病室へ駆けつけますがリコのベッドはもぬけの殻でした。

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もちろん、これはパンダの詭弁でしょう。直輝が死なないように、彼に自分を探させるように仕向けたのだと思います。神代は協力者なのでしょうか?

最後の一局

その頃、ミスパンダは囲碁カフェを訪れていました。

「シロクロつけに来たよ」

「リコ」

ミスパンダに向かってリコの名を呼んだ佳恵(椿鬼奴)は驚きますが、顔を良く見ればリコだとすぐにわかりました。

リコとマスターは久しぶりに碁を打ちます。

「リコ、すまなかった」

マスターは、門田先生(山崎樹範)がずっとリコをレンにしていたことを知っていたのに、黙っていたことを謝ります。

しかしリコはそんなことは気にしていませんでした。

何故なら、レンになることはリコの望みでもあったからです。

勝負はマスターの勝ちで終わりました。

やらなければいけないことがあると言って店を出ようとしたリコに、マスターは

「また打とう」

と言います。

リコはただありがとう、じゃあねと言って店を出て行きました。

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リコは実の母、そして育ての両親にそれぞれお別れを言ってシロクロをつけに行ったのです。マスターにまた打とうと言われたリコの顔はとても切なく、涙を誘うシーンでした。恐らくマスター達も、もうリコには会えないことがわかっていたようでした。

2人でシロクロつけよう

直輝は、ベッドのサイドボードにメモが置かれているのを見つけます。

そこには

「2人だけでシロクロつけよう」

とリコからのメッセージが書かれていました。

囲碁カフェから出たミスパンダは、神代と落ち合います。

パンダちゃんねるは、神代の協力で作製されたものでした。

「こんなはずじゃなかったんだよ」

リコが刺されて入院してから1ヶ月、ミスパンダは一度も姿を現しませんでした。

そのため、神代は直輝が毎日通っている入院中のリコこそミスパンダではないかと、直輝が帰った隙を狙って病室に入ったのです。

その時、既にリコは目を覚ましていました。

神代の顔を見るなり、リコは自分のことを世間にバラす代わりに直輝を見張っていてほしいと頼みます。

「飼育員を死なすわけにはいかないから」

直輝たちと関わるようになってから、自分のやってきたことが正しいことなのかわからなくなっていた神代はリコに協力することにしました。

そして、世の中にはグレーなままがいいこともあると、パンダの正体を明かそうともしませんでした。

moyoko

非常に腹黒い性格をしていた神代ですが、ここに来て良い人になってしまいましたね。それも、愛されキャラのリコの成せる業かもしれません。

みんなのヒーローミスパンダ(清野菜名)

直輝が飼育員部屋に行くと、ミスパンダが待ち受けていました。

ミスパンダは復讐が終わったのなら、これからは自分一人でミスパンダを続けると宣言します。

「私をレンには渡さない」

そう言ってパンダは直輝に殴りかかり、直輝はしばらく応戦しますが、パンダのことを抱きしめます。

「下手な芝居はやめろ!」

パンダの芝居は、直輝には通じませんでした。

パンダは観念して実は早くから目を覚ましていたものの、目を覚ますのが怖くて寝たフリをしていたと告白します。

「私のせいでみんなが苦しむから」

しかし同じ理由で直輝が死のうとしたので、リコはパンダちゃんねるを配信したのです。

「ミスパンダはもう飼育員だけのヒーローじゃない。みんなのヒーローなんだよ」

そのことを伝えたかったパンダは、レンに戻ると言います。

「本当にそれでいいのか?」

「私の夢はもう叶ったから」

moyoko

こういう時でも気の合う2人。直輝はかつてレンに「俺と君は一緒だよ」と言いましたが、本当に2人は繋がっていたのでしょう。リコのことが一番好きな直輝は、そんな気の合うリコを消したくはないのです。

最後のお別れ

ミスパンダになる前、リコは母・麻衣子(山口紗也加)の面会に行きました。

リコは、産んでもらって良かったと、母に感謝を述べます。

すると、麻衣子はこれまでにリコにしてきたひどい仕打ちについて謝り

「リコ、生まれてきてくれてありがとう。私の娘でいてくれてありがとう」

と手を差し伸べました。

リコは、最後にクリア板越しに母と目と手を合わせることができたのでした。

たった一つの夢が叶ったリコにはなんの後悔もありません。

その代わり、自分の代わりに死んでしまったレンには幸せになってほしいのです。

「飼育員さん、私をオリから出してくれてありがとう。おかげで全部シロクロついたから、私はオリの中に戻りたい」

ミスパンダは直輝にそう訴えます。

直輝はそっと両手でミスパンダの頬を包みます。

「さよならミスパンダ。君に会えて良かった」

「さよなら飼育員さん」

直輝はミスパンダにキスをして、抱きしめ、頭をなでました。

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好きな人の幸せは自分の幸せ。と言いますが、きっと直輝は夢を叶えたリコの今の一番の願いを叶えるべく、催眠をかけたのだと思います。ひいては、それはレンのため、ミスパンダのためでもあるのです。

幸せになってね

レンが目を覚ますと、暗い部屋の中にいました。

ベッドを下りると、目の前にはリコがいます。

「ずっと会いたかったよ」

「私も会いたかったよ。でも、今日はお別れを言いに来たの」

やっと会えたのに嫌だというレンに、リコはいなくなってもずっとそばにいると約束します。

「私の願いはレンがこれからの人生幸せになること。絶対幸せになってね」

次にレンが目を覚ました時、時計はバイトに行く時間になっていました。

慌てて家を飛び出したレンは、店の近くで直輝とすれ違っても、直輝に気がつきませんでした。

レンが出勤する前、直輝はマスター夫妻に、ミスパンダの記憶と自分の記憶を消したと説明しました。

リコがレンの幸せを祈っていたと伝えると、佳恵はレンの幸せは直輝と両想いになることだと言いますが、直輝は頭を下げます。

「すみません。僕にはレンを幸せにすることができません」

その後直輝は、飼育員部屋で鏡に向かってレン、リコ、ミスパンダにお礼を言い、鏡に向かってシロップを回しかけます。

すると、直輝の記憶の中の3人は、黒く塗り潰されて行くのでした。

しばらく経ち、囲碁棋士として活躍中のレンはとあるカフェに入り、パンケーキを頼みます。

隣の隣の席には、同じくパンケーキを注文した直輝がいました。

シロップを回しかけた2人は、お互いを見つめあうのでした。

『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』第10話(最終回)まとめ

これ、もしかして、Hulu特別版に続く感じ!?と思ったら、案の定本編が終わってすぐに特別版が配信されました。

そこでミスパンダと直輝が別れてから5年後の世界が描かれ、今度こそドラマが完結するようです。

直輝がレンを幸せにできないといったのは、責任を感じてなのか、リコが好きだからなのか、その両方なのか、それは分かりません。

でも、直輝が関わらない方がいいというのはわかります。

リコとレンが幸せになったのは良かったのですが、直輝が幸せになれていないし、何しろ佐島親子の行く末が気になります。

特別版ではそのあたりがきちんと描かれていることを望みます!

とはいえ、日曜の夜に可愛い人たちを愛でながらサクサク観るにはうってつけの面白いドラマでした。

3ヶ月間、お疲れさまでした!

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