『歌舞伎町シャーロック』第17話あらすじ・ネタバレ感想!連続する凶悪犯罪者の自殺…

アニメ『歌舞伎町シャーロック』第17話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『歌舞伎町シャーロック』公式ページ

見る人をノスタルジックな世界に誘うアニメ『歌舞伎町シャーロック』第17話のタイトルは「振り返ればサウダーデ」。

“サウダーデ”とは、懐旧の情や未練…孤独などを表す多面的な言葉。

天下の大泥棒の異名を持つ男や刑期を終えて戻って来たモリアーティ、登場人物たちの何とも言えない“切ない心持ち”が描かれます。

そして、ラストは大きな事件の予感を匂わせる興味深き展開へ…。

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『歌舞伎町シャーロック』前回第16話のあらすじと振り返り

元刑事のギャンブル好き探偵ミッシェル・ベルモントは「もう二度と会わない」と誓った娘…鈴本エリカを繁華街で偶然見かけます。

ある日、エリカは同棲中の恋人・中条タカシ殺害で逮捕!

血相を変え、娘の冤罪を立証しようと奔走するミッシェル…彼の想いを知ったシャーロック・ホームズも加勢します。

タカシの遺体を調べ、この殺人事件が歌舞伎町イースト界隈で最近頻発している“小悪党連続殺害事件”と手口が類似していることに目をつけます。

犯人はウエストでいい人と評判で“あほぼん”と呼ばれている超有名な資産家ハリー・エバンズ。

ワザとスリや置き引き犯などの小悪党を“釣っては殺す”ことで、亡き祖母の教え“悪党は懲らしめるべし”を守っている気でいたのです。

あほぼん事件と同じ頃、モリアーティの収監されていた刑務所で多数の凶悪犯罪者が一斉脱獄するという大事件が…その中にはモリアーティを虐めていた囚人も!

第17話は、囚人脱獄事件から10ヶ月後…モリアーティが刑期を無事に終えて戻ってきたことからはじまります。

【ネタバレ】『歌舞伎町シャーロック』第17話あらすじと感想


脱獄犯たちの不可解な連続自殺…シャーロックが気になっている事例とは?

正当防衛が認められ、早々に出所したというモリアーティ…というのも、區長のセバスチャン・モラン(モリアーティの父親)が裏で色々と手を回してくれたのです。

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さすがはウエストの名家、コネクションが凄い…モランが息子の出所を急いだのは、區長選挙が近いせい!?

今日のBARパイプキャットは“臨時休業”。

みんなでモリアーティの出所祝い準備に勤しんでいる間、シャーロックはニュースを見ています。

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ニュースによると…アルバート・トレヴァは爆弾魔として有名な犯罪者だと判明!

アルバートの他、“天下の大泥棒”雲隠サイゾーやピート・スミス受刑者の写真がニュース映像に映し出され、未だに6名が逃亡中と説明されます。

<東京第七刑務所の集団脱獄事件から10ヶ月経過。凶悪犯が逃亡を続けている中…昨日、脱獄犯の1人がまたも遺体で発見されました。脱獄犯が事件を起こしては次々と自殺していく不可解な事例が続いており、当局は慎重に捜査を進めております。>

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脱獄した11名中5名が再犯後に自殺…偶然にしてはおかしい

シャーロックはニュースに耳を傾けながら、ノートに一色鉄男が残したあの数字の羅列を見てずっと考え込んでいます。

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第15話で自殺間際に一色が残したあの10ケタの数字です。

モリアーティの出所祝いの二次会で、からくり屋の落書き騒動が起こる。

準備に加わらないのを咎められ、居心地が悪くなったシャーロックが近所を歩いていると、遊撃隊が看板に落書きをしている所に遭遇して声をかけられます。

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今回は“落書き”が鍵!

「お勤めお疲れ!」

一斉にクラッカーを鳴らしてモリアーティをお祝い。

少し大人っぽくなったモリアーティは「けど、俺の罪は消えた訳じゃない…これからも償っていかないと…」と語ります。

「おかえり!」

ワトソンの目に涙が光ります。

「隊長!俺たちが歌舞伎町の平和を守っておきました!」

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歌舞伎町遊撃隊メンバー全員でモリアーティに向かって敬礼!

突然、袴のシャーロックが“傘回し”をはじめました。

「おめでとうございます!いつもより余計に回しております!」

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回していたのはお祝いプレゼント。モリアーティの好きなバンドBLIKINGのサイン入りCD!

「シャーロックはウエストに戻らないの?俺もムショで色々見てきて、新しい発見があった…今なら案外楽しめるかもよ。」

続けて「父との誤解は解けて今は何ともない…選挙活動も手伝わされて大変!」と現在の状況を話します。

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新しい発見…このワード気になります。

二次会は“バッティングセンターからくり屋”へ。

楽しんでいたのも束の間…ヨシオが、からくり屋店主の妻・チヨに手を掴まれています。

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よく見ると、太鼓のゲーム機に無数の落書き!

報酬S級特盛りの依頼人はモリアーティ。しかも、落書き事件に探偵として初参入!

止めに入ったワトソンと否定する遊撃隊に目もくれず…からくり屋経営者でチヨの夫であるサスケがその場へやって来て、必死の形相で落書きを消しはじめます。

「落書きのせいでずっとこの調子で…。」

サスケの心労を、チヨが心配しています。

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サスケの行動には深い理由が…

帰宅したモリアーティ。

ハウススチュワードのカーライルに「夕食くらいはお父様と一緒に…」と言われ、父の元へ話しに向かいます。

「父さん、明日の街頭演説で何か準備しておくことは…?」

「余計なことはするな!お前は俺の横に立っていればいい。」

「父さんには感謝してます…。」

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やはり、父とはまだ距離があることが分かるやりとり。冷めた会話…モリアーティをお飾りとしか考えていない感じです。

翌日、チヨがハドソン夫人に“遊撃隊の落書きクレーム”を言いに来ます。

今度は備品のボールやホームランの的にまで落書き被害が拡大…警察に言っても取り合ってくれないと嘆きます。

何か意味深なこの落書き事件にシャーロックは興味深々。

それに気づいたモリアーティは「S級特盛りで俺が依頼する!今回は俺も探偵やるから!」と自ら依頼し名乗り出ます。

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京極冬人&小林寅太郎はタッグを組み、遊撃隊を落書き犯として物陰から徹底マーク。しかし、彼らは犯人でなく空振り…遊撃隊に浣腸報復されますw

落書き事件解決!暗号に込められた意味とは?

からくり屋に向かったシャーロックとワトソン、そしてモリアーティ。

「落書きが描かれる様になってから、じじいの様子がおかしくなり、せっせと消す様に…つまり、この落書きはやつにとって何か“都合の悪い意味”を持っているはず。」と謎が解けたシャーロック。

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絵の種類は40余り。五十音に対応していると仮定し頻度分析。これを短時間で脳内で行ってしまうシャーロックの凄さ!

ワトソンが暗号の内容を問うと、「…脅迫だ!」シャーロックが固い表情で答えます。

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今日描かれたホームランの的には「今夜殺す」という暗号が!

そのとき、矢文が!そこには「0時、象で待つ」と。

3人が指定場所に向かったのを隠れて見ていた年配の男が見てニヤッと笑います。

1人残り、暗号を必死に消すサスケの背後から「なぜ消す?なぜ無視する?」と声がします。

そこにいたのは先ほどニヤッと笑っていた男・雲隠れサイゾーでした。

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この男、刑務所を脱獄した内の1人!天下の大泥棒と異名を持つ男なのです。

「なぁサスケ、またあの頃みたいに2人で一緒に…」

サイゾーは、盗みの相棒だったサスケを誘いに来たのでした。

相棒サスケとの思い出。振り返れば孤独だったサイゾ―の切なる願い。

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サスケ&サイゾ―が泥棒をしていた昔の回想が流れます。

「俺たちに盗めない物はない!」

若い2人は楽しそうに祝杯をあげ、拳を合わせます。

そのとき、警察が2人を捕まえに乗り込んできました。

「行け!サスケ!」

サイゾーはサスケを逃がし、自分だけ捕まったのでした。

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若き日のサイゾーの背中に男気が溢れていました。

「もう1度、お前さんとデカい仕事をやることだけ夢見て…わしゃ今日まで生きてきた。」

「現実を見ろ!ワシらは枯れたじじいなんじゃ。」

「もうあの頃のサスケじゃない。ならば死ね!!」

サイゾーによるサスケへの攻撃を、ワトソンが危機一髪で阻止して気絶させます。

「なぜ!?邪魔な探偵は騙せたはず…」

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シャーロックたちは矢文の果たし状に騙されたフリをして犯人をおびき出すため、一芝居打っていました!

あの絵暗号は2人が泥棒時代に使っていた暗号でした。

「また一緒に盗みを働こう…拒むなら過去の悪事を全部バラす」

2人にしか解らない暗号を使い、しつこく誘っていたのです。

誰かに解読されてしまっては困る…過去が明るみに出るのを恐れたサスケは血眼になって消して回っていたのです。

「友情の終わりとかけまして、九回裏逆転の一打と解きます。」

「その心は?」

「どちらも“さよなら(サヨナラ)”です。」

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モリアーティ&シャーロックの掛け合い推理落語は見ごたえ抜群!

諦めきれない雲隠れサイゾ―が、コンビニ強盗を強行してしまう。

「盗人には戻れん。女房を捨てられん。」

「お前にもう用はない。ワシ1人でもやってやる!」

サイゾーは煙幕を焚くと姿を消します。

サイゾーを止めるため、シャーロックは走り出します。

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ほどなくして、歌舞伎町のコンビニ看板の上…風呂敷をかついだサイゾーが見えます。

「1人でもやってやったぜ!車持って来い!」

コンビニ強盗をしたサイゾーが、ライチを人質にしています。

「任せて。」

モリアーティが説得します。

「やめるんだ。こんなことしたって誰も幸せにならない!取り返しのつかないことになる前に…今ならまだ間に合う!その子を離すんだ!雲隠れサイゾー!」

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モリアーティが話しだすと、「お前…」とサイゾーが何かを言いかけます。

名前を呼ばれた途端に、サイゾーは目を大きく見開いて予想だにしない行動に出ます。

「8020463840!」と叫んだサイゾーはその場から駆け出します。

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一色鉄男が死ぬ間際に呟いたのとまったく同じ数字!

突き飛ばされたライチをモリアーティが受け止め助けます。

「ナイスキャッチだろ?」

騒ぎを見に集まっていた人々から歓声が巻き起こります。

モリアーティの雄姿が“歌舞伎町のヒーロー探偵、ヒーロー探偵現る!”と動画投稿されます。

「こりゃだいぶモランの追い風になりますねぇ…」とミッシェル。

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再生数が増えまくり。「モリリンかっこいー!」とモリアーティは若い女性に大人気!

一躍ヒーローと化したモリアーティと、連続する凶悪犯たちの自殺の謎。

モリアーティ人気には全く興味が無さそうなシャーロック…サイゾーの一件以来、さらに難しい表情をして考え事をしています。

シャーロックの見ている<連続殺人犯、獄中自殺…当日対面監視せず>と書かれた新聞の記事には、先日シャーロックが捕まえた“あほぼん”ことハリー・エバンズが突然獄中自殺をはかったというニュース!

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第16話に登場した中条タカシ殺害と小悪党連続殺害事件の犯人ハリー。そういえば一色鉄男も事件後すぐに自殺していました。

さらに今回の強盗犯・雲隠れサイゾーも例外ではなく…犯罪を犯した後、すぐに屋根から飛び降りて死亡しました。

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連続する凶悪犯たちの自殺…

<今回の事件を含め、脱獄犯による一連の事件にアルバート・トレヴァが関与していると見られ…警察は行方を追っています。>

アナウンサーの言葉を聞いたシャーロックは「第七刑務所…」と呟きます。

「なんか…つまんねぇ。」

誰もいない歌舞伎町を1人歩くモリアーティの呟く声も聞こえてきました。

『歌舞伎町シャーロック』第17話まとめ

モリアーティの最後のひと言が耳に残りました…。

懐かしさもあるけれど“時を経て明らかに変わってしまったものがある”と。

変化に対して順応していくのが人間、その悲哀を感じました。

「昔のままがよかった…変わらないでほしい…」

よくそう思ったりしますよね。

これからどんな広がりを見せるのか…秀逸なストーリー構成に毎話魅了され、夢中にさせられます。

次回は、動物がたくさん登場してきそうです!

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