クセ強なキャラクターたちが毎話息つく間もないストーリー展開を繰り広げている新時代の探偵モノ『ネメシス』。
全10話ということで今回が折り返し地点となります。
さて、第5話の舞台は“天狗伝説”が残る山奥!
初回からネメシスにカラフル過ぎる料理を届けているDrハオツーの料理人として加藤諒が参戦するということで、今回も特濃のクセが約束されし回になりそうです。
何より予告で言われていた「さらば…風間尚希」についてが気になるところです!
そして、今回の小説版担当・トリック監修は「女王はかえらない」の降田天です。
それではさっそく『ネメシス』の第5話「父の願いに花束を」をネタバレありでレビューします。
目次
ドラマ『ネメシス』前回第4話のあらすじと振り返り
横浜にある雑居ビルの2階に事務所を構える探偵社「ネメシス」。
探偵助手の美神アンナ(広瀬すず)とボマー事件で知り合った四葉朋美(橋本環奈)が仲良く過ごしていたある日、エリート女子高・私立デカルト女学院のスクールカウンセラー・雪村陽子(村川絵梨)が依頼にやってきます。
美術教師の黒田秀臣(水間ロン)が昼休みに窓から落ちて死んでしまったことを学校側は事故で処理をしようとしているけれど、雪村は他殺を疑い犯人を突き止めて欲しいと“名探偵”風真尚希(櫻井翔)に頼み込みました。
制限時間は6時間、容疑者は生徒と教職員あわせて152名という厳しい状況に、風真は塾講師をしていた頃に教え子だったAI開発者の姫川烝位(奥平大兼)を学校に呼び出し、不可能と思えた全員分のアリバイを聴取。
そして、神奈川県警のタカ(勝地涼)とユージ(中村蒼)や、アンナとの連携で見事事件を解決しました。
私立デカルト女学院に“20年前の事件”に関わる人の情報があると読んで依頼を引き受ける事にした栗田一秋(江口洋介)は、風真やアンナたちが美術教師の事件に奔走する裏で資料室へ行きますが、手にした資料には何者かが先回りした痕跡がありました。
ちぎられたページには何が書かれていたのか、動き出した黒幕は一体誰でどういう思惑があるのか気になる中で第5話の始まりです!
【ネタバレ】ドラマ『ネメシス』第5話あらすじ・感想
ブランド養殖魚“天狗サーモン”
エリート女子高の教師転落死の真相を解明して、また名を上げた探偵事務所ネメシス。
今回の依頼者は美神アンナ(広瀬すず)が大のお気に入りの料理店・Drハオツーの料理人で店長のリュウ楊一(加藤諒)です。
いつもネメシスに料理を届けるDrハオツーの看板娘・リンリン(三島あよな)とともに浮かない顔をしてやってきたリュウは、取り引きしていたブランド養殖魚“天狗サーモン”の養殖業を営む天久潮(渡辺哲)が不審な転落死を遂げたことについて話し出しました。
メディアでは自殺だ何だと報じられているけれど、亡くなる前日に天久と会っていたリュウは「会社は火の車だ」と言いながらも息子たちが帰ってきたのを嬉しそうに話していたため、絶対に自殺をするような人ではないと断言します。
事件について書かれている週刊誌を読んでいた栗田一秋(江口洋介)は、20年前の事件に関わる菅容子(今村美乃)に繋がるかもしれない人物を見つけ、依頼を引き受けます。
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さっそく真相を探るべく、ネメシスの3人とリュウは天狗伝説で有名な山奥にある養殖場に向かいます。
神奈川県警のタカ(勝地涼)とユージ(中村蒼)と薫(富田望生)に電話で探りを入れたところ、事故死で捜査は終わっているとのことでした。
現場にそれらしい証拠がなく、天久が亡くなったのは前妻の命日と同じ日だったため、遺体から大量のアルコールが検出されたことと片方の靴紐が解けていたことから泥酔して足を絡め取られて転落した事故死だった、というのが警察の見立てです。
ひとまず天久の家族に話を聞いてみることにした3人は、まず天久の前妻の弟・洋(渋川清彦)に声をかけます。
そこに後妻の郁子(ともさかりえ)が現れ、栗田は心を惹かれます。
次に長男の一魚(野間口徹)と二男の二魚(大鶴佐助)に声をかけたところで、三男の三魚(堀家一希)とその彼女・阪愛留も現れました。
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養殖場の土地の権利書と、保険金
郁子の作った天狗サーモンの親子丼を食べながら話をしていると、兄弟たちが口論になり、そこへやってきた洋によって郁子が天久に保険金をかけていたことが発覚します。
郁子が兄弟たちに保険金のことを言わなかったのは、天久から口止めされていたからでした。
保険に入った直後に天久に癌が見つかり、次々と兄弟が戻ってきたけれど会社の内情を知ると家族のケンカが絶えなくなって、天久の酒の量が増えたとも話す郁子が保険金の受取人です。
一魚は保険金に興味がない素振りで、天狗サーモンが売れればそれで良いといった様子。
実家に戻る前は大手の水産会社で養殖の研究をしていました。
二魚は会社の金の管理を主にしていて、養殖場の土地を元に資産を運用しようとしていましたが、そのことで天久と口論が絶えませんでした。
三魚は借金を抱えて天久に泣きついたのですが、大学院まで面倒を見てもらった一魚と二魚とは違い自分だけが天久から金の面で助けてもらえませんでした。
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兄弟それぞれに話を聞くために敷地内を歩き回っている時、アンナはコンクリートの古い建物が気になっていました。
建物に比べて新しい鍵がついていることに違和感を抱いていたのです。
そのことを洋に聞くと、「ゲノム…だとか怒鳴っているのを聞いたことがある」と言います。
風真は顔色を変えて詳しく聞こうとしましたが、「聞きたいなら金をよこせ」と一蹴されてしまいました。
ネメシスの3人とリュウはコンクリートの建物まで行きますが、中に入れそうな所はありません。
高い所にある窓から携帯を差し込んで写真を撮ってみますが、真っ暗で写真の明度を限界まで上げてもよくわかりません。
風真は自分の予想が当たっているか確認するために、アンナの父・始(仲村トオル)の同僚・大和猛流(石黒賢)に電話をかけて聞いてみます。
大和は「インジェクター付きの顕微鏡ではないか?」と言いました。
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近くに温泉があるから夕食の前にどうですか?という郁子の誘いを受けて、風真が1人で考え事をしながら山道を歩いていると、足元にしいたけが転がってきました。
不思議に思って拾おうとしたところで太い木が何本も転がり落ちてきます。
風真が落ちてきた方向を見上げると、そこには天狗のような人影がありました。
その後、二魚の作ったサーモンのクリームシチューに舌鼓を打ち、風真とアンナとリュウは天久の使っていたキャンピングカーに泊めてもらいます。
しかし、飲み過ぎたという風真とリュウは2つしかないベッドにそれぞれ横になると、異常な速さで眠りについてしまい、アンナはネメシスの車で寝ることにします。
ほどなくしてキャンピングカーは何者かに動かされ、風真とリュウは目を覚ましますが、窓は木材が張り付けてあって開かず、ドアも開かない上に真っ直ぐ進んだら崖という絶体絶命の状況。
そこでリュウが天井の窓に気づきます。
窓を蹴り開けてキャンピングカーを運んでいる軽トラックの荷台部分に飛び移った時、何か起こると予想していたアンナが網をタイヤに掛けてスピードを弱め、そのタイミングでリュウが運転席に入り込んでブレーキをかけました。
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ようやく止まった軽トラックの運転席には誰もおらず、ガソリンタンクを固定してクラッチを止めていたようでした。
キャンピングカーのドアを固めたらしい接着剤も見つけたところで、物音と共に天狗の姿が見えました。
慌てて天狗を追っていくと、行きついた部屋で洋が首を吊っていました。
そして、そこには「俺が兄貴を殺したすまない」と書かれた紙と、天狗のお面が落ちていました。
天狗のお面、家族のケンカが絶えなかったこと、保険金…すべての違和感が繋がったらしいアンナが“入ります”!
が、ただ1つだけわからないことがありました。
その謎については風真が理解しているようで、解決編へと続きます。
真相解明の時間です
風真(を通じて真相を話すアンナ)は、昨晩クラッチの上にガソリンタンクを固定して動き出した軽トラックのことから話していきます。
犯人は天久のコレクションの1つである天狗の面を被り、茂みの中から様子を伺っていました。
そして、その面は遺書と共に置いてありました。
この情報からだと洋が犯人であるとしか思えませんが、それは完全なるミスリード。
なぜならば、
- 発見された洋の手は墨で黒く汚れていたのに遺書の紙には汚れがなかったこと。
- 遺書が慌てて書いたものではなく用意してあったものだと仮定した場合、「探偵にいてもらって真相を突き止めてもらった方が良い」と風真たちを引き留めたのは洋なので、風真たちを殺す動機がないこと。
そこでなぜ風真たちの命が狙われたのか?ということになりますが、それは天久の真相と天狗サーモンの秘密に近づいたからです。
昨晩の出来事から、犯人は風真たちを崖から落とすために深く眠らせようと、夕食の時にシチューが入った器にだけ睡眠薬を入れたことが推理されます。
シチューを作ったのは一魚でした。
そして、ガソリンタンクを固定していた紐、洋が首を吊っていた紐はどちらも一魚がトラックに荷物を結んでいた“もやい結び”と同じだったことが決定打となります。
しかし、それでも風真たちを殺す理由も洋を殺す動機もないと言い張る一魚でしたが、風真はアンナが「1つだけわからない」と言っていた写真を見せました。
養殖場の裏にある古いコンクリートの建物で撮った写真には、天久の死と関連する“見られてはいけない秘密”がありました。
風真たちが写真を撮っているのを見ていた一魚は、遺伝子研究用の顕微鏡があることがバレてしまったと思ったのでしょう。
それを恐れるのは遺伝子工学の博士号を持つ一魚しかいないのです。
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ゲノム編集による魚の品種改良の研究をしていた一魚は、それを知り激怒した天久から養殖場を継がせないと言われました。
追いかけて行ってまた激しい口論となった時、座っていた天久が立ち上がった拍子に靴紐を踏んでバランスを崩して崖から落ちてしまった…というのが真相でした。
洋を殺した動機は、仕事で父親に恩返しをしたかっただけなのに取り返しのつかないことをしてしまった上に、金を脅し取ってくる洋が父親に研究のことをバラしたと知ってのことでした。
郁子は、天久がちゃんと一魚のことを認めていたと言って土地の権利書と手紙を見せました。
土地は魚を大事にしてくれる一魚に、保険金は兄弟たちがお互いを思いやれたなら三等分して渡して欲しいと郁子に託していたのです。
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繋がっていく“20年前の事件”への手掛かり
無事に解決して一件落着な事務所に、Drハオツーの料理をたくさん持ってリンリンとリュウがやってきます。
大喜びのアンナに「すぐに行く」と言って栗田と風真は2人きりで話をします。
風真は一魚の部屋で撮った遺伝子研究に使う機材の写真を栗田に見せて、一魚が菅容子から研究室に来ないかと誘われたと言っていたことを話しました。
菅研という遺伝子研究所への誘いだったけれど、宿舎も外出も制限されることから一魚は断ったのですが、最近同じような話を聞きに来た女性がいたとも言っていました。
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ドラマ『ネメシス』第5話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
今夜 #ネメシス 第5話🖐
本日から登場の #加藤諒 くん👨🍳
料理人であり、元中国雑技団5軍
という、特濃キャラ🤸♂️見た目によらず(?)素早い動きと
アクションにご注目☝️アンナとヨガをしてわちゃわちゃ
しているシーンが密かにあるので
そこも探してみてください🧐今夜10:30放送です🧘♀️#広瀬すず pic.twitter.com/2Rxsk4UKHV
— 『ネメシス』【公式】第6話は5月16日放送 (@nemesis_ntv_) May 9, 2021
予告の「さらば…風真尚希」で主人公退場を不安視した私を良い意味で裏切ってくれた回でした。本当に良かった…。
退場したらしたで、死んだということにして縦軸の謎である“20年前の事件”について裏で動き続けるパターンかなとも考えたんですけど、さすがに深読みし過ぎでした。
ちなみに1話~7話で散りばめられた伏線を8話で回収、そこから9話10話と続く構成になっているようなので伏線回は残り2話になりますね。
個人的に引っ掛かっているのは、3話のボマーINシーパラ回で20年前の事件についてコレといった情報がなかったこと。
栗田がネメシスの由来を誤魔化したことが該当するのかなとも思いつつ、それだと少し弱い気がするんですよねぇ…。
そうなってくると、突如として現れていきなりアンナとめちゃくちゃ仲良くなっている四葉朋美が何かしらの関わりを持っているのかな?と思ってしまうのは、またしても深読みのし過ぎでしょうか。
アンナの父・始(仲村トオル)の同僚・神田水帆とジャーナリストの神田凪沙を演じているのがどちらも真木よう子というのも気になります。
名字が同じなので双子だったりするのかなぁ。
水帆は髪がくるくるしていて、凪沙はストレートで、アンナと朋美みたいだなぁとも思うけど多分それはマジで考えすぎなんだろうなと思っています。
さて、第6話は女優監禁殺害事件。
人気動画配信職人と共に事件の謎に挑むようです。
ディープフェイク、虚偽報道、何が真実か見抜く力を試されるような話になりそうですね。
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