個性豊か過ぎるキャラクターたちが毎話息つく間もないストーリー展開を繰り広げている新時代の探偵ドラマ『ネメシス』。
さて、第4話の舞台は女子高!
不可解な教師の自殺を発端にアンナが高校に潜入ということで、広瀬すず演じるアンナの制服姿が見どころです。
そして、容疑者は全校生徒と全職員!
どうやら制限時間内に解決しないといけないタイムリミットサスペンスとなっているようです。
そこに新たな助っ人役として、映画『MOTHER マザー』で日本アカデミー賞新人俳優賞などを獲得した奥平大兼も登場します。
それではさっそく『ネメシス』の第4話「AIという名のもとに」をネタバレありでレビューします。
目次
ドラマ『ネメシス』前回第3話のあらすじと振り返り
横浜にある雑居ビルの2階に事務所を構える探偵社「ネメシス」。
なんだか依頼も落ち着いている日、白々しい仮病を使って早退した風真尚希(櫻井翔)。
怪しんだ栗田一秋(江口洋介)と美神アンナ(広瀬すず)が尾行すると、現れたのは上原黄以子(大島優子)でした。
風真は昔の縁で八景島シーパラダイス社長の太宰幸一郎(浅野和之)から、世間を騒がせている連続爆弾魔に脅迫されているという依頼を個人的に受けたため、黄以子と一緒に現場へと向かったのですが、結局栗田とアンナも合流してネメシス総出で事件の解決に挑みます。
途中、危険な目にあわせるわけにはいかないと1人帰されてしまったアンナは、理系天才大学生の四葉朋美(橋本環奈)と出会い、天才同士の強力タッグで連続爆弾魔ことボマーの居場所や爆弾が仕掛けてある場所などを導いていきました。
1話、2話は風真とアンナがバディとして活躍していましたが、3話は風真と黄以子、アンナと朋美、栗田とタカ&ユージという新鮮な組み合わせでのストーリー展開でした。
事件解決後、アンナとすっかり仲良くなった朋美が栗田に「ネメシス」に込められた意味を問いましたが、栗田は誤魔化しました。
ギリシャ神話に登場する憤りと復讐の女神ネメシスの名を掲げた探偵社、その由来も気になる中で第4話の始まりです!
【ネタバレ】ドラマ『ネメシス』第4話あらすじ・感想
美術教師の不可解な自殺
シーパラ事件以降すっかり仲良くなった美神アンナ(広瀬すず)と四葉朋美(橋本環奈)。
朋美はネメシスによく遊びに来るようになっていました。
そんなある日、エリート女子高に常駐するスクールカウンセラーの雪村陽子(村川絵梨)が依頼にやってきます。
美術教師の黒田秀臣(水間ロン)が昼休みに窓から校庭に転落。
学校側は自殺で片づけようとしているけれど、雪村は他殺を疑い、犯人を突き止めて欲しいと“名探偵”風真尚希(櫻井翔)に頼み込みます。
例のごとく、一度は依頼を断ろうとする栗田一秋(江口洋介)でしたが、私立デカルト女学院という学校名を聞くと途端に快諾しました。
そして、アンナをインドからの転入生として潜入させて中から捜査を、風真は神奈川県警捜査一課のタカ(勝地涼)とユージ(中村蒼)とともに外から捜査を開始します。
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名門校として名に傷が付くのを恐れた学校側から提示された捜査期限は16時まで。現時点であと6時間です。
アンナはさっそくクラスメイトに探りを入れます。
すると、黒田先生は生徒の夏本レナ(河合優実)と恋のイザコザがあったという噂を聞きました。
生徒たちが学校内に入ってきた風真たちに「外部の殿方!」と色めきだって騒いでいるのを、アンナのクラスの担任・平天彦(柳俊太郎)と教頭・南禅寺光江(MEGUMI)が制止します。
そして、捜査として入ってきた風真たちに対しても、校長不在で責任がのしかかる教頭は「黒田さんは自殺として処理すると伺っている」の一点張りで捜査にも協力しません。
今のところ警察サイドが手にしている詳細は、昨日の昼12時半に黒田先生が美術室から転落し、花壇の工事が中断されていたものの校庭に積んであったブロックに頭を打って死亡したということ。
どうして美術室と断定できるのかというと、3階から真上の階にある美術室から転落する黒田を見たという証言があるというのと、美術室の上にある図書室常駐の司書からは目撃情報を得られなかったということから。
それと黒田の携帯は水没して中身が見られないことと、事件当時校内に部外者はいなかったこと。
しかし、校内にいた全員を容疑者とすると教員等もあわせて全部で152人…1人1人事情聴取をしていたのでは、到底タイムリミットの16時には間に合いません。
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ツンデレAI開発者、登場!
アンナは雪村に話を聞きに行ったあと、迷子になったフリをしてレナのいる美術室に向かいます。
コミュニケーションが苦手ということと、噂のこともあってクラスに馴染めず孤立しているレナは、学校にいないタイプのアンナに心を開き始めます。
その頃、風真は塾講師をしていた頃に教え子だったAI開発者の姫川烝位(奥平大兼)を学校に呼び出していました。
17歳の姫川は頭脳明晰なプログラマーで、制限時間内では不可能と思えた容疑者全員のアリバイと証言を生徒や教職員のスマホを使って収集し、その真偽をAIがリアルタイムで解析することに成功します。
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生徒や教員の証言により、黒田先生のスマホが犯人によって盗まれていた事が決定的となります。
それと事件時刻に平と教頭が4階にいたということが本人と生徒の証言から一致したことなど、事件のあった12時半にアリバイも目撃証言もなかった人物が絞られていきます。
まずは美術室から離れて1階のカウンセリングルームに1人でいたと言っているスクールカウンセラーの雪村陽子。
次に3年生の西野歩美(吉田美月喜)と南今日子(三上紗弥)。
2人はお互い一緒にダンスの練習をしていたと言いますが、用務員の井山清十郎が3階の吹き抜けで「黒田先生の話で揉めていた」のを見ていたと証言したことで食い違いが生じています。
そして、4階の自習室に1人でいたと証言した夏本レナ。
アリバイがない上に多数の生徒たちがレナはいつも1人で美術室にいたということや、黒田先生との噂を持ち出して「怪しい」と言っていることも上乗せされて怪しまれてしまいます。
アンナは薫(富田望生)に何かを「お願い」したあと、レナの所に行きました。
談笑スペースで他の生徒が仲間から誕生日を祝われているのを見て、アンナは「実は今日が誕生日なの」と言いました。
その後、場所を変えて美術室で話す2人。
レナは孤立していた自分を励ましてくれた黒田先生のことが好きでしたが、雪村先生と同じくらい好きだったと打ち明けました。
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風真は用務員の所へ行き、歩美と今日子を見掛けた時のことを聞きました。
勤続40年で見間違いなんてするはずがないと言う用務員は、2人が「黒田なんて死んじゃえば良い」と言うのを聞いていました。
一方で、タカとユージが歩美と今日子の所に向かうと、2人は「私たちが黒田先生を殺しました」と言い出しました。
しかし、姫川によると2人には犯行は不可能、なのに歩美と今日子の証言も用務員の証言も嘘ではないという矛盾が発生します。
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タカとユージがもう一度証言を取りに行こうとしたところに教頭が入ってきて、「学校の尊厳を守るために話していなかったことがある」と言いました。
それは雪村先生と黒田先生が付き合っていた、ということ。
雪村先生がそのことを風真たちにさえ言わなかったのは、教師同士の交際も禁じられているため生徒たちにバレてしまったら学校にいられなくなるからという理由でした。
タカとユージは、黒田先生がレナと浮気したことに腹を立てた雪村先生が殺したのではと疑いをかけますが、どうやらそれは違うようで…。
アンナの「着替える」という言葉をきっかけに、栗田がアンナの着替えを持って学校へとやってきました。
そして、制服から普段着に着替えたアンナは“入ります”!
続けて、全員を3階に集合させるように言いました。
真相解明の時間です
風真(を通じて真相を話すアンナ)は、「まず黒田先生は自殺ではなく、この中にいる犯人に殺害されました」と断言します。
まず重要な事実として、黒田先生と雪村先生はひそかに交際していました。
自分たちが殺したと自白した歩美と今日子には犯行は不可能という点について、2人も、2人を見掛けたという用務員も証言に嘘はありませんでした。
しかし、用務員が見ていた11時半という時間は、文字盤に数字が書いていない時計が鏡に映ったものでした。
つまり実際の時間は13時半。
嘘をつくつもりはなく、“見た時間が本当の時間ではなかった”ために2人のアリバイは成立します。
歩美と今日子は用務員の見間違いを利用して、お互いに想い合っている自分たちを認めてくれた雪村先生をかばうために嘘の自白をしたのでした。
黒田なんて死んじゃえば良いと言ったのは、黒田先生が「僕か陽子が学校をやめるしかない」と言っているのを目撃してしまい、黒田先生さえいなければ雪村先生はずっと学校にいられると思ってつい言ってしまった言葉でした。
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そうなるとアリバイがないのは雪村先生とレナの2人に絞られます。
雪村先生は事件当時、本当は美術室にいたことがわかっています。
レナは4階の自習室にいたと証言していました。
なぜ同じ4階にいたであろう2人がお互いに嘘をついたのでしょうか。
謎が投げかけられた時、レナは雪村先生をかばうために「噂は本当で、黒田先生を殺したのは自分です」と言いました。
しかし、アンナはレナの交際相手が平先生であることを見抜いていました。
レナが本当にいたのは自習室ではなく資料室。
雪村先生がカウンセリングルームにいたと嘘をついていたのは、レナをかばうためでした。
全員にアリバイがある状態になってしまったところで、姫川が証言の不一致を発見します。
平先生と一緒に資料室にいたと証言していた教頭の発言が食い違うことになってしまうのです。
平先生とレナの交際に気付いていた教頭は、自分自身のアリバイ作りのために「平先生のアリバイ作りに協力する」と話を持ちかけたためにこんな矛盾が生じたのです。
つまり、犯人は南禅寺教頭。
黒田先生は“転落死”だったのか?
さて、南禅寺教頭が犯人であるという確信に至った“違和感”と結びついていく謎について。
- 教頭は教師たちのことを「先生」付けて呼ぶのに、黒田先生に対してだけは「黒田さん」と呼んでいたことから想いを寄せていたのではないかと考えられます
- 黒田先生が犯人に盗まれ、水没して中身が見られなくなっていた携帯には“絶対に見られてはいけない情報”が入っていた…それは雪村先生との関係を知った教頭が脅迫した音声を黒田先生が録音していたもの。
脅して自分のものにしようと考えていた黒田先生から逆に脅される立場になって、想いも実らなかったことによる犯行でした。
殺害のトリックについて鍵となったのは、美術室からなくなっていたデッサンモチーフのブロックです。
それが工事中だった花壇にあるのと同じブロックであることから、黒田先生は教頭に呼ばれて美術室の下にある花壇へと向かい、教頭が窓の真下に置いておいた携帯を拾おうとした時にベランダからブロックを落とした→それを見た生徒たちは「先生が落ちてきた」と勘違いした、というのが真相です。
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黒田先生の件が解決したころ、栗田は学校内の資料室で20年前の事件に関する資料を手に取りますが、見ようとしていたページが何者かに先回りされて破られているのを見つけます。
アンナはレナのいる美術室へ行き、騙していたことを謝りました。
転入生ということは嘘だったけど、誕生日ということは本当だったと伝えると、レナは描いていたアンナの似顔絵を見せてくれました。
そして、真っ暗なネメシスにアンナが帰ると、クラッカーの音とともに明かりがついて風真と朋美が現れ、栗田が捜査そっちのけで作っていたケーキを出して誕生日をサプライズでお祝いしました。
父親と同じようにして祝ってもらったことで感傷的になるアンナを、栗田も風真も朋美も励ましました。
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ドラマ『ネメシス』第4話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
今夜10:30放送の
『#ネメシス』第4話では
アンナが制服姿で高校に潜入捜査🕵️❤️こんな子がクラスにいたら
学校毎日楽しいだろうな🥺✨そして、
今夜事件解決のキーワードはAI💻✨20年前の事件も進展しますよ☝️
アンナの過去も明らかに…😳🎂
放送まであと5時間半🤗#ネメシス #広瀬すず #櫻井翔 pic.twitter.com/0MIXdnkgxt— 『ネメシス』【公式】第5話5月9日よる10:30 (@nemesis_ntv_) May 2, 2021
今回のサブタイトル「AIという名のもとに」は、栗田を演じている江口洋介が1992年に出演していたドラマ『愛という名のもとに』からなんだろうなぁという小粋なネタをまずひとつ。
1話の黄以子、2話の星くん、3話の朋美ときて、4話は姫川がチームネメシスに加わりましたね!
それにしても3話のシーパラで発覚したイルカ調教師をしていたという過去、4話では塾講師をしていたという過去を持つ風真は、他にどんなことを経験してきたんだろうか…というのも気になる点だったりします。
そんな今回、初登場となる姫川烝位。
なんかよくドラマとか映画とかアニメでもそうだけどプログラマー的なハッカー的な、そういうキャラのテンプレ然とした印象です。
一昔前だと首にヘッドフォンつけてたんだろうなぁみたいな。…伝わって欲しい。
個人的に思うのが、『ネメシス』ってちょっと二次元っぽいというかキャラの個性がガッチガチに凝っているっていうのもそうだし、ストーリーも起承転結がはっきりしているから普段ドラマを見ない層にも刺さっている気がします。
さて、次回第5話の舞台は山奥。
天狗の祟りとされる不可解な死、家族全員が容疑者…という不穏な予告の最後で「さらば…風間尚希」とか言ってたんですけど!?
主人公退場?いやいやいや…え…嘘でしょ…?
ちょっと私、この一週間は気が気じゃないです。死なないで風真。
いよいよ“縦軸の謎”として進んできた20年前の事件について黒幕が動き出した『ネメシス』を見逃した方は、放送直後から未公開映像を追加した“Hulu特別版”が配信されているので、是非見てみて下さい。
→ドラマ『ネメシス』見逃し動画フル無料視聴!1話から最終回まで見れる配信サービスをご紹介
▼次回第5話も続けて読む▼