東京都千代田区御茶ノ水にて、楽器の修理に来た井之頭五郎(松重豊)さん。
いつものように店を探しますが、例のごとく思うように店が見つかりません。
仕方なく神保町まで足を延ばしてカレーを食べに行こうと歩いていると、南インド料理の『三燈舎 SANTOSHAM』に辿り着きました。
南インドのケララ地方の料理だということですが全く見当もつきません。しかし、カレーはカレーです。
五郎さんが注文した『南インドの定食とガーリックチーズドーサ』のお味はいかに?
あぁ、今日も腹が減った!
目次
『孤独のグルメ』前回第8話のあらすじと振り返り
鳥取県鳥取市に出張に来た五郎さん(松重豊)は夜に参加したパーティーで、下戸であるにも関わらず無理やりお酒を吞む羽目になります。
おかげで次の日寝過ごしてしまいスケジュール調整を余儀なくされましたが、なんとかアポの日取りを変えることができました。
そして何も食べていないことに気がつき、やっとのことで見つけた鉄板焼きのお店『まつや』。
そこで絶品のホルモンそばと『オーカク』に出会います。『オーカク』とは、牛の横隔膜、ハラミのことです。
ホルモンそばは鳥取のソウルフード。味噌だれ味でご飯とよく合う一品で、五郎さんの箸は止まりません。
追加でサイコロステーキも注文し、大満足で鳥取を後にしたのでした。
果たして、今回は満足できる食事ができるでしょうか?
→ドラマ『孤独のグルメ』Season8第8話あらすじ・ネタバレ感想!鳥取のローカル飯が炸裂!
【ネタバレ】『孤独のグルメ』Season8第9話あらすじと感想
東京都千代田区御茶ノ水
井之頭五郎さん(松重豊)は、お茶の水の楽器店を訪れます。
オークションで買ったアンティークのバイオリンを修理してインテリアにするためですが、そこで会った楽器マニアの店主のテンションにドン引きする五郎さん。
そんな時、はたと気がつくのです。
「そういえば、腹が減っている…」
五郎さんは1人恍惚とした表情をする店主に楽器を任せて店を探すことにします。
「この辺に店あったっけ?」
周辺は坂が多く、それだけで余計にお腹が減ってきてしまいます。
しばらく歩くと定食屋を発見しますが、あいにくそこは準備中でした。
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五郎さん、いつものようにブラックスポットに入り込んでしまったようですね。
南インドの定食と軽食
仕方がないので、神保町まで足を延ばしてカレーを食べることにしました。
そうは言っても神保町までは少し距離があります。
そんなことを考えていると、目の前にインド料理店の看板が飛び込んできました。
看板には『南インドの定食と軽食』と書いてあります。
インドなのだから、きっとカレーもあるはずです。
南インドのケララ地方の料理とのことですが「ケララだろうがヘララだろうが、最初に出会ったカレーを食う!」
五郎さんは強い気持ちで店内に入ると、すぐにスパイスの香りが鼻をくすぐります。
メニューはおおまかに『ドーサ』と『ミールス』に分かれています。
ドーサは米と豆のクレープのことで、ミールスが定食のことです。
周りを見ると、海老カレーのバナナの葉包みというのが一番人気のメニューのようです。
カレーだけでも色んな種類があり、中には『チキンシチュー』というシチューのようなカレーもあるようです。
moyoko
キッチンではシェフがチャーハンのようなものを炒めている姿がありましたが、とても美味しそうでした。南インド風チャーハン、気になります!
濃厚ラッシー
「実に悩ましい」
知らないものだらけで脳がマンダラ状態になってしまった五郎さん。
意を決してオーダーをします。
五郎さんが選んだのは、
- 三燈舎ミールス
- ガーリックチーズドーサ(ハーフ)
- 濃厚ラッシー
「さてさて、どんな洗礼を受けることになるか?」
周囲の美味しそうな声を聞きながらお腹を空かせて待っていると、ラッシーが運ばれてきました。表面が泡立っています。
飲んでみると酸味のせいかシュワっとしていて、とても美味しいラッシーです。
「こんなラッシー初めてだ!」
隣りのカップルがインドのカレーはサラサラしていているのに、日本のカレーはドロッとしている理由について話しています。
思わず耳を傾ける五郎さん。ヒントは海とのこと。
しかし、料理が運ばれてくるとその話はどこかへ行ってしまいました。
「気になるじゃないか!」
ガーリックチーズドーサ
次に運ばれてきたのはドーサです。
豆のスープ『サンバル』と、チリ、ミント、ココナツのチャツネが添えられています。
まずは何もつけずにちぎって一口。
「確かにガーリックチーズ。うまいうまい!」
五郎さんは、この店は期待を裏切らなそうだと確信します。
チャツネをつけて食べてみると、また味が変わって美味しくなりました。
チャツネが今だになんなのかわかっていない五郎さんですが、とにかく美味しいドーサです。
「ドーサって楽しい」
サンバルはインド風の味噌汁的なカレー味のスープで、具はしっかりとゴロゴロ入っています。
ドーサを楽しみながら、これはもしかしたら次のカレーを受け入れるための通るべき道だったのかもしれないと納得する五郎さんです。
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他の料理の想像はつきにくいですが、ガーリックチーズのクレープだけは想像がつくだけにハンパない飯テロ感です。
ミールス登場
定食の内容を店員が丁寧に説明をしてくれますが、結局なんだかわからなかった五郎さん。
しかし、とても良い匂いがします。
「カレーの香りには黄色い魔女が住んでいる」
カレーはチキンとサンマ。しかし、サンマはきちんと南インドのカレーになっています。
付け合わせは『トーレン』というキャベツとココナツの炒め物。
紅しょうがのような見た目に反して甘い味なのが面白い料理です。
主食は、ライスの他に『バトゥーラ』という揚げパンがついています。
「揚げナン!ナイス!」
バトゥーラは何にでも合うので、一家に一台欲しいと思う五郎さん。
しかし、ライスのことを忘れたわけではありません。
バトゥーラもライスの良さを再認識するための通るべき道だったのです。
moyoko
ナンを揚げてマズいわけがないのですが、もっと広まって欲しいです。
南インド定食の最終形
スープはドーサにもついていたサンバルとトマトのスープがついています。
それぞれ違う味わいですが、どちらも美味しくいただきます。
豆のコロッケ『マサラワダ』は、カレーをつけて食べてみます。
隣りのカップルはおかわりをもらっています。
銀色のバケツに入れられたカレーをよそう姿は、まるで量り売りのようです。
いよいよ五郎さんは全てのカレーをご飯に混ぜ始めました。
「混ぜすぎたっていいじゃないか、人間だもの」
南インド定食の最終形は、インド象もビックリの美味しさ。
混ぜて混ぜて混沌としていくお皿の上に、蓮の花が咲いていきます。
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美味しいものと美味しいものが合わさってさらに美味しくなるというのはとても素晴らしいことです。混ぜすぎたご飯がバナナの葉によく映えます。
おかわり!
定食を完食した五郎さんは、ご飯とラッシーをおかわりして追加で海老カレーのバナナの葉包みを注文します。
ご飯は、おひつごと出されてストップと言うシステムです。
カレーは先ほどのとは打って変わって濃厚タイプ。
「今俺は、カレーと一対一の勝負を楽しんでいる」
バナナの葉に包まれた世界はこんなにも平和なのかと感動しているうちに、あっという間に完食してしまいました。
「あ~大満足。ごちそうさまでした!」
出口には、スパイスのフェンネルとザラメが置いてあります。
フェンネルには消化促進の効果があるとのことで一緒に食べてお口直しをするようですが、ザラメを多くしないとなかなかの苦味がするみたいです。
『孤独のグルメ』Season8第9話まとめ
インド料理といっても、ケララ地方という聞きなれない地域の料理でしたが、どれもこれも美味しそうでした。
ちなみに、日本のカレーがドロッとしているのはインドから英国経由で伝来しているため、小麦粉でとろみを出す料理として伝わっているからだそうです。
『ふらっとQusumi』では、『インディアン チョップドサラダ』『マトンカレーチェティナードマサラ』『バスマティライス』が注文されました。
どれも聞きなれない名前ですが、原作者の久住先生はどのメニューも美味しい美味しいと言って食べていました。
特にサラダは、次に来たときはまた絶対に頼むと言っていました。
まだ2019年6月にオープンしたばかりの『三燈舎 SANTOSHAM』は要チェックです!