井之頭五郎さん(松重豊)は鳥取県鳥取市に降り立ちます。
寝坊してその日の予定がなくなった五郎さんは鳥取メシを探すことにしますが、例のごとくなかなか店を見つけられず、散々探した結果出会ったのが鳥取のローカルメシ『オーカク』と『ホルモンそば』。
画面から匂いが感じ取れそうな原作でも人気の回です。
あぁ、今日も腹が減った!
目次
『孤独のグルメ』Season8第8話あらすじ
井之頭五郎(松重豊)は仕事で鳥取へ。
砂丘を訪れ、小腹がすいた五郎は吉川賢一(遠山俊也)に勧められた、市役所名物「スラーメン」を食べることに。
うどんの出汁に中華麺が入った、初めての「スラーメン」を楽しむ五郎。
その後、輸入雑貨商が集うパーティーに出席したが、振舞われたワインを断れずに口にした結果、翌日寝坊してしまい、予定を変更し昼食を食べてから帰ることに!
しかし、店はことごとく準備中。
10分以上歩き回りようやく現れたのは、お母さん(渡辺えり)と娘(伊藤修子)息子の家族が営む、情緒漂う鉄板焼き屋【まつやホルモン】だった。
出典:『孤独のグルメ』公式ページ
【ネタバレ】『孤独のグルメ』Season8第8話の感想
鳥取砂丘
井之頭五郎さん(松重豊)は、出張で鳥取県鳥取市にやってきました。
夜に出席するパーティーの前に、鳥取砂丘を案内してもらいます。
意外と小さいと聞いていましたが、五郎さんは想像以上の広さにビックリ!
海抜90mある『馬の背』に上り、目の前に広がる日本海を眺めます。
海を眺めていたら急に小腹が減ってきました。
パーティーの前で何か軽くお腹に入れておきたいと思った五郎さんは、紹介してもらった市役所の『スラーメン』を食べることに。
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食べてみると、ラーメンともうどんとも言えるような気がしますが、やはりコショウがラーメンに寄せています。
さらに天かすの油が五郎さんを煙に巻きます。
「地味だけど、コレ好きだ」
食べ終わってみると、これはラーメンだと実感。
五郎さんの脳は最後まで楽しく騙されたようです。
五郎さん(松重豊)の凡ミス
夜、輸入雑貨のコンベンションパーティーが開かれました。
そこで五郎さんはワインを強引に勧められます。
「下戸なので」と断りましたが、
「これ、僕が作ったワインなんです」
そう言われて断りづらくなった五郎さんは、えい!と思い切って1杯だけワインを飲みました。
その後、ヘロヘロでホテルへ帰ることに。
その夜、五郎さんは不思議な夢を見ました。
少年の頃に父に連れられて行った鳥取砂丘。
少年・五郎はこんなに風が強いのに、砂が無くならないのが不思議です。
父は、この風と打ち寄せる波が砂丘を作っているのだと教えてくれました。
「耳を澄ますと色んな音が聞こえてくるよ」
少年が耳を澄ますと、聞こえてきたのは電話のコール音でした。
慌てて電話に出ると、チェックアウトの時間だと言われます。
「やっちまった!」
本当は、朝イチで東京に戻らないといけなかったのですが寝過ごしてしまいました。
「昨日のワインのせいだ…」
五郎さんは急いでチェックアウトをして、約束を明日に伸ばしてもらったところで気がつきます。
「あ~!腹が減った…」
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早く何か入れないと、電池が切れてしまいます。
五郎さんは、繁華街に向かって歩き出しました。
しかし、お店はことごとく準備中。ラーメン屋まで閉まっています。
「鳥取人は一体どこで昼飯を食ってるんだ」
次に見つけた店に飛び込むぞ!と決めた五郎さんですが、その後10分歩いても店は一軒も見つかりません。
繁華街にいたはずなのに、10分歩いただけでもう山が見えてきています。
なんだか情けなくて無性に腹が立ってきました。
すると、少し先に食べ物屋の看板があるのが目に入りました。
五郎さんは、何の店でもいいからとにかく営業していてくれと願いながらその店に向かいます。
オーカクとホルモンそば
『まつや』の看板には肉、ホルモン、飯という文字が躍っています。
しかも、なんと営業中でした。思わずガッツポーズの五郎さん。
「砂丘にオアシス発見!」
五郎さんは、鉄板が目の前にある『砂かぶり席』に陣取ります。
メニューは空きっ腹にどんと来いの肉揃い。
一番上には『オーカク』と書いてあります。
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『ホルモンそば』という6文字は見ただけでよだれが出てきます。
店の中は鉄板焼きの煙で充満しています。
「この匂いだけでご飯がイケるよ」
五郎さんは、おかみさん(渡辺えり)にオーカクとは何かを尋ねると、上ハラミのことだと教えてくれました。
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オーカクはメニューの一番上にあるのでイチ押しメニューだとは思いますが、失敗をしたくない五郎さんは慎重にメニューを吟味します。
「胃袋よ、焦るな。脳みそよ、騒ぐな」
『卵焼きに豚キムチ』という斬新なラインに気を取られつつ、五郎さんが選んだのは、
- オーカク(塩)
- ホルモンそば
- ライス中
おかみさんは、手際よくオーカクを鉄板で炒め始めました。
コテと鉄板の奏でる音楽がたまりません。
五郎さんは立ち上がって踊りたい気分です。
「これはたまらん。鉄板にダイブしそうだ!」
ネギと一緒に炒めたオーカクはそれはそれは美味しそうです。
一切れ食べてみると、足を踏み鳴らしたい美味さ。ネギもいい味を出しています。
「さすがイチ押しオーカク。絶品!」
常連さんは卵焼きを注文しました。
店主(本人)はコテで上手に卵焼きを巻いていきます。
常連さんが感心していると、店主は卵焼きのフライパンの方が難しいと言います。
次におかみさんは、五郎さんのホルモンそばに取りかかります。
「ホルモンそばは鳥取名物なんですか?」
ホルモンそばは、おかみさんが小さい頃からそこら辺にあったと言います。
当時は店ごとに女たちが切り盛りしていました。
今は、そういう店はだいぶ少なくなったということです。
ホルモンそばは、味噌ダレで味をつけています。
お好みでつけて食べてみてと、別にタレがついてきました。
「うん。タレ味むちゃくちゃイケる!」
ホルモンをタレにつけて食べると、甘辛ニンニク味がホルモンと溶け合って最高の味わいです。
「美味しい。美味しいよ鳥取くん!」
次に、つけ麺のようにそばにタレをつけ、ご飯にワンバウンドさせてからいただきます。
「はいはい。素晴らしいおかずそばだ。白飯に大変ようござんす」
サイコロステーキ
五郎さんは、この店は深追いせねばなるまいと、サイコロステーキを追加しました。
「鉄板焼き屋ってついつい頼みたくなってしまうんだよなぁ」
五郎さんの前の鉄板には、ズラッと3品が並びます。
「俺の肉たちで鉄板が渋滞してきたぞ!」
サイコロステーキは分厚いニンニクチップがたっぷり乗った、まさに死角なしの美味しさです。
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オーカクも最後まで美味しく食べられました。
五郎さんは最終手段としてタレをご飯にかけます。
「うまい!こういう行儀悪メシ大好き。ガキのグルメ卒業せず」
味噌ダレにご飯なんて、まずいわけがありません。
その後は、ホルモンそばとご飯で突き進む五郎さん。
ホルモン、野菜、そば、飯そこにタレ。食べるほどに力がみなぎってきます。
B級とかA級とかそんな話はつけいる隙がありません。
「まさに我が道を行くローカルメシだ!」
五郎さんは砂丘の国の見方が変わるほど大満足で食事を終えることができました。
「ごちそうさまでした!」
常連さんはオーカク、カルビ、上ミノのミックスそばというのを頼んでいます。
そういう頼み方もあるのかと思いながら店を後にした五郎さん。
看板の『まつや』という文字を見て、美味しさがそのまま現れていると思います。
「さて、帰るか」
そういえば、今朝不思議な夢を見たなと、夢のことを思い出しながら五郎さんは帰路につくのでした。
『孤独のグルメ』Season8第8話まとめ
ホルモンそばなんて、まずかろうはずがないメニューを夜中に見せられて、大変辛かった今回。
ホルモンそばは岡山県や兵庫県も有名ですが、その文化は鳥取まで伸びているのですね。
『ふらっとQusumi』では、ホルモンを単品で注文してあえてソース焼きそばを注文していましたが、ソース焼きそばも美味しそうでした!