久志(山崎育三郎)のことが頭から離れない裕一(窪田正孝)は、二郎(北村有起哉)との打ち合わせに集中できないまま臨んでました。
久志といえば、戦時歌謡で一躍時の人となった男。
「露営の歌か!」と二郎が声を上げると、裕一は彼に久志を説得してほしいと言い出します。
久志の住処へとやって来た二郎。
説得してほしいと言われて来たはずなのに、博打でカモりに来たと久志に告げます!
二郎のおかげで再びマイクの前に立つことを決めた久志。
果たして彼はプリンスに戻れるのでしょうか!?
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目次
『エール』前回第20週98話のあらすじと振り返り
酒と博打に興じる日々を過ごす久志(山崎育三郎)にとりあえず働けと言っても聞く耳を持ちません。
それどころか、戦争中は戦時歌謡を作り、終われば平和歌謡を作っている裕一は(窪田正孝)は時代の波に乗るのが上手いねと吐き捨てる久志。
それを聞いた鉄男(中村蒼)は久志の胸倉を掴んで怒鳴りました。
自分ばかり不幸だと思うなと言いますが、そんな言葉も久志には響きません。
酒の飲みすぎで体を痛め始めた久志。
藤丸(井上希美)が様子を見ていましたが、少し目を離した隙に姿を消したため彼女は大慌て。
裕一と鉄男は闇市を探し回りますが姿が見つかりません。
ふと、その日が久志の父の1周忌だと思い出した裕一は福島に帰り、引っ越した久志の家へ。
戸に鍵はかかっておらず、開けると久志が仏壇の前に座っていました。
音楽をしたいと言ったら応援をしてくれた父。
しかし、その父を苦しめたのは自分だった。息子が「露営の歌」なんて歌ったからGHQに土地も奪われ、父が死んだと彼は語ります。
戦犯は佐藤家の息子だと近所から言われた久志は、どうやって生きていけばいいかわからなくなったと裕一に本音をこぼすのでした。
【ネタバレ】『エール』第20週99話あらすじ・感想
藤丸(井上希美)の涙
久志(山崎育三郎)を連れて東京に戻って来た裕一(窪田正孝)。
心配していた藤丸(井上希美)は「心配したんだから」と怒りますが、久志は別に心配してくれなくてもいいという雰囲気です。
すると藤丸はすすり泣き。
それを見た久志の顔には、少し申し訳ないという思いが出ていました。
KAMUI
親友と呼べる存在がいない二郎(北村有起哉)が久志(山崎育三郎)をカモる?
どうにかして久志に立ち直ってほしいと思う裕一。
おかげで仕事の打ち合わせにも身が入りません。
そんなの本人の問題だと二郎(北村有起哉)に言われますが、裕一は自分にも原因があるんだと語ります。
もう1度歌ってほしいんだと言うと、「ちょっと待てそいつ歌手か?」と二郎の声色が変わりました。
幼馴染で歌手…それが「露営の歌」を歌った佐藤久志のことだとわかるまで、そう時間はかかりませんでした。
二郎が彼は確かに良い歌手だと褒めると、なんと裕一は「池田さんが説得してください」と言い出すのです。
裕一は久志の家に二郎を連れていきます。
説得をしてくれるのかと思いきや「博打をやるっていうからカモりにきた」と言い出す二郎。
丁が出たら有り金全部やる、半が出たら奢れといい、サイコロを転がすのでした。
出たサイコロは「3」と「4」。
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智彦(奥野瑛太)の屋台でラーメンをすする2人。
二郎は全部栄養なんだからスープも飲めと、久志に言います。
KAMUI
「あんたホント何しに来たんですか」
「強いて言えば、暇つぶしの覗き見ってとこかな」
裕一が友人を助けたいと熱心だから来たんだと二郎は言います。
今まで友人と呼べる存在に出会ったことがない二郎。
しかし、裕一は久志を生涯の友人だと言い切ったのです。
二郎は「裕一はなんとしても助けたいと言ってるぞ」と笑うのでした。
「夜更けの街」で久志(山崎育三郎)は再びマイクの前に立つ
翌日、裕一が二郎にどうだったかを聞きに行くと「10倍にして返せ」という言葉と共に、詩を渡されます。
「夜更けの街」と書かれたその詩は今の久志にピッタリなもの。
裕一は久志にこの歌でレコードを出さないかと提案します。
ブランクがあるためそっとしておいてほしいと藤丸は言いますが、久志は「いいよ、歌うよ」と返します。
早いところ曲をつけてくれと言われたので、裕一はすぐさま作曲しました。
レコーディング当日には遅れて登場するも、久志はマイクの前に立ちます。
久志は最初こそ歌えませんでしたが、藤丸に背中を押され、見事に歌い上げるのでした。
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立ち直ったかと思いきや、思い出される「戦犯」の声に久志(山崎育三郎)は…
久志は復活しました。
これでまた福島三羽烏のレコードが聞けるのかなと、保(野間口徹)や恵(仲里依紗)は期待を寄せるのでした。
しかし、事態はそう思う通りには行きません。
久志が夜に1人で闇市をうろついていると、浮浪の男たちが暖をとるためチラシをちぎっては火にくべているのを見ます。
そのチラシには「暁に祈る」の文字が載ってました。
これを目にした久志は、実家で言われた言葉がフラッシュバックしてしまうのです。
「戦犯、戦犯、戦犯、戦犯、戦犯、戦犯…」
翌日、裕一や鉄男、藤丸が久志の元へと行くと、またお酒を飲んでぐでんぐでんになっていました。
飲み過ぎたらまた歌えなくなるぞと言いますが、「歌ったのはお金を手に入れるため。おかげでしばらく遊んで暮らせるよ」と久志は笑い、鉄男と藤丸は怒って帰ってしまいました。
「君も帰ったら?」
久志は裕一に言いますが、裕一は彼に「1つだけ言いたいことがある」と告げます。
久志はやっぱり歌うべきだと語り始める裕一。
続けて「夜更けの街を聞いて心を揺さぶられた。魂がこもっていた。また来る。何度でも来るから」と告げるのでした。
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戦時歌謡を作った過去があっても裕一(窪田正孝)は引き下がらない
全国高校野球選手権大会の曲のことで、大倉(片桐仁)が裕一の家を訪問。
「栄光は君に輝く」を久志に歌わせたいと裕一は言うのですが、大倉は頭を縦に振ってはくれません。
実は裕一を抜擢する時も、戦時歌謡の印象が強い作曲家を起用することに反対されていたのです。
それでも大倉が裕一を擁立し、今に至ります。
久志もやはり戦時歌謡の人。
上司も良い顔をしません。
KAMUI
久志の起用は難しいと言われても、裕一は推薦したいと粘ります。
戦時歌謡の人間と思われているならなおのこと。
彼はいろんな引き出しを持っているからどうかお願いしますと、裕一は頭を下げるのでした。
『エール』第20週99話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
自暴自棄になった久志を見つめていたのは、第13週のおでん屋のシーンにも登場した柴犬のナナちゃんです🐕
カットがかかる直前まで、しっかりお芝居に集中していました👏#朝ドラエール#山崎育三郎#ナナちゃん pic.twitter.com/rj5KvGXuIj
— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) October 28, 2020
貼られたレッテルを剥がすのってとっても大変なこと。
でもチャンスくらい与えてくれたっていいじゃないか!なんて気持ちになってしまう今日この頃です。
久志の歌は明らかに素晴らしかったはず…。
あの「戦犯」のフラッシュバックがなければ元に戻れたかもしれません。
でも、そのまま放って置いていい傷でもないのは確かですよね。
裕一は二郎から「鐘の鳴る丘」の話を持ちかけられて1歩前に進み「長崎の鐘」で自分のやるべきことを見つけて今に至ります。
久志の場合の次の1歩は、「栄光は君に輝く」なのかもしれませんね。
さてどうなるのか?
個人的には御手洗清太郎(古川雄大)からなんか言われてほしいんですが…ここまでくると難しいのかな?なんて気もします。
どちらにせよ、佐藤久志復活までの道のりを見守りたいと思います!
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