喫茶・バンブーでコーヒーを楽しむ裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)。
そこで裕一は、どうして店の名前に「バンブー」と付けたのかと、店主の保(野間口徹)に聞きます。
するとそこから、10年前に起きた保と恵(仲里依紗)の大恋愛の物語がスタート。
しかも、恋のキューピッドは意外なあの子!
『エール』アナザーーストーリー第2弾「古本屋の恋」の開幕です。
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目次
『エール』前回第12週57話のあらすじと振り返り
あの世のジャンボ宝くじのようなものに当選した安隆(光石研)は、現世に1泊2日戻ってきました。
驚きながらも、それが間違いなく安隆だと分かると、光子(薬師丸ひろ子)は喜びます。
幼い時に、自分が文学を教えた友達が賞を受賞したことで、小説を書くことをやめてしまった梅(森七菜)の話を聞くと、それで見えてくるものもあると言う安隆。
そして娘の口から、光子が岩城(吉原光夫)と再婚をするかもしれないと言うと、自分は嬉しいと答えます。
結局、岩城は光子との再婚を考えておらず、安隆はこれで1泊2日の現世への帰郷を済ませ、あの世へと帰っていったのでした。
【ネタバレ】『エール』第12週58話あらすじ・感想
保(野間口徹)は本の虫だった
遡ること10年前。
神田にある古本屋の店主をしていた保(野間口徹)は本の虫となり、店から一歩も出ることはしませんでした。
そこにやってきたのは、喫茶店を経営している木下一(井上順)で、彼はもう少し外に出たらどうかと言います。
自分の店のコーヒーでも飲みにきたらいいと言いますが、すでに木下からコーヒーの美味しい淹れ方を教えてもらっている保は、わざわざ行く必要なんてないと話します。
さらには美味しいコーヒーの淹れ方を本で勉強していることも言うと、木下は唖然とします。
この時、古本屋に若い女性が来店。
本を倒してしまうと、保は「本が傷むので気を付けてください」と言って本を片付け始めます。
そして、女性は『吾輩は猫である』の本を手に取ると、これが初版本であることを言い当てます。
奥付を見ることもなくこれを初版本と言い当てたこと、自分が好きな『こころ』の本の見返し裏にラテン語が書かれていることを気づかされます。
さらに、ラテン語で書かれているのは「学は長く、人生は短い」ヒポクラテスの言葉でという言葉であることを教えられると、保はすっかりその女性に心を奪われたのでした。
この相手こそが、恵(仲里依紗)だったのです。
KAMUI
健気に彼女を思うが、動き出さない保(野間口徹)の恋のキューピッドは?
それからというもの、保は恵が来てくれるのを待ち、夜遅くまで古本屋を開店。
3ヶ月もの間、健気に彼女を待ち「ここにいると落ち着く」なんて言葉をもらってうっとり。
やって来た木下には「本の整理をしていただけだ」と言いますが、本好きの親戚の子供・佐藤久志(山口太幹)が登場。
今の状況は危険だと言うのです。
KAMUI
木下から保の状況を聞いた久志は、女性はいつまでたっても関係が進展しないと、恋愛対象から友達へと認識を変えてしまうと説明。
早く勝負をかけたほうが良いと思いますと言い出すものですから、保も焦り始めます。
ここで物語がいったん中断。
裕一(窪田正孝)は「その子、蝶ネクタイしていなかった!?」と聞くと、保はうなづきます。
「それ、佐藤久志だよ、音(二階堂ふみ)の先輩の。そこでお芝居してたじゃない、ヴィオレッター!って」
KAMUI
これに驚く保。
しかも、彼が恋のキューピッドだと話すと、再び回想スタート。
「なぜ行動に出ないのですか?彼女のこと、好きでしょ」
「はい。」
「あなたはずっと、自分をごまかして生きてきた。」
「ちょっと言い過ぎだぞ~」
「一人でいるのも好きだが、彼女といるのも好きだ。自分の中でどちらも欲しい」
「この子、何者?」
KAMUI
「これまでの関係が続くのも嫌。自分が傷つくのも嫌。」
「あぁ、この子と喋っていると自分がとても愚かな存在に思えてくる」
KAMUI
「ある人は言っていました。人は行動をすることで自分を変えられると。言い換えれば、人は行動をしなければ、自分を変えられないということです。すべては行動です。まずは食事に誘ってみましょう」
「うん」
KAMUI
そして保は、次に恵がやってくると、一定の距離を取って後ずさり。
おかしいなと思うと、コーヒーを淹れると言って奥へと逃げていきました。
そして、震える手でコーヒーを振る舞う保。
恵は美味しいと喜んでくれました。
本屋の裏でじっと見守る久志と木下。
ついに、保は「今度良かったら…碁でもやりませんか?」と声をかけてしまいました。
KAMUI
人は簡単に変われない。しかし保(野間口徹)は変わった
人は急に変われないと諦めながら、本で碁の勉強を始める保。
すると、久志はこのままではいけないと言い出すのです。
恵の左手の薬指には指輪。外国では結婚の約束をすると指につけると聞かされ、保はショックを受けます。
話の端々で外国人の存在を匂わされていたことに気づいた保。
婚約者がいるならと諦めようとしますが、久志は行動をするべきだと言うのです。
保が一歩外に出ることで人生は変わる。
人生の分かれ道というのは突然やってくる。
そこで行動をすることで人は変わると久志は念を押します。
「僕も色々ありました。僕は行動しました。あなたにも行動してほしい。」
この言葉を聞いた保は、「月からかぐや姫を奪ってきます」と言って恵の元へと走り、外国人男性と一緒にいる恵に対し、愛を叫ぶのでした。
「僕はあなたのことが全身全霊で好きです。僕は今まで過去に生きてきました。でも、あなたと出会って初めて未来を見ることができたのです。失礼ですが、彼よりも僕はあなたのことを幸せにできます。ぼ、ぼ、ぼ、僕と、結婚してくださーい!」
実は、恵はファッションで薬指につけていただけ。
これを聞いた彼は「これがブシドウか」と喜んだそうです。
ふわふわして生きて来た恵は、根がしっかりしている竹のように生きるため、喫茶・バンブーと名付けたのでした。
KAMUI
このタイミングで登場した佐藤久志(山崎育三郎)はいつにも増して輝き、音たちが目を覆うと、彼は「なに?なに?」と疑問を浮かべるのでした。
KAMUI
『エール』第12週58話まとめ
今日はバンブー夫婦のなれそめをお届け🎋✨
保が店主をしていた古本屋で出会った2人。
本の話で盛り上がり、恵はお店に通うようになっていました📕#朝ドラエール#仲里依紗#野間口徹#3月中旬に撮影 pic.twitter.com/iFGfintuBm— 連続テレビ小説「エール」 (@asadora_nhk) June 16, 2020
いつもの登場人物の新たな一面を見ることができるというのは非常に面白いですね。
最終的に久志にすべて持っていかれた感もありますが、保と恵の縁にも「竹取物語」が絡んでいるということはもう縁ですね!素晴らしい!
第12週の残り2日は、深浦環(柴咲コウ)の物語。
彼女がパリにいた時のお話の様子。とても楽しみです。
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