第10話は「四月一日さん家と切れ味の悪い包丁」というタイトル。
亡き父が大切に愛用していた切れ味の悪くなってしまった包丁…どうにかしようと立ち上がった三樹が研ぐことに没入し、“鬼の研ぎ師”と化します。
ヤバいモードに入ったら集中力がエグい末っ子が、包丁研ぎを極めすぎて辿り着いた先とは?なかなか深めのお話です。
目次
『四月一日さん家と』前回第9話のあらすじと振り返り
三樹は二葉から「“お笑い”に本腰入れる気は?」と問われ、「お笑い業界の敷居が低くなったけど、ひと握りの才能が必要だから無理!」と三樹。
熱弁するほどお笑い好きな妹に「好きなこと、仕事にできたら最高だよ」と二葉が声をかけます。
直後、生子による“漫才配信計画”に巻き込まれた三樹は、一緒に“オモシロガールズ”を結成!
生子が考えたどこか聞き覚えのあるリズムネタをやらされます。
それはやりたいものとは対極にある芸風…しかし、反響は上々で三樹は絶望します。
納得がいかないまま、翌日も生子が書いたネタをイク&ミツというコンビ名に変えて配信。
「なぜなのだろう」を軽快に繰り返す…完全に聞いたことのあるそれを一花は大絶賛します。
不満気に「“いかに人と被らずにオリジナルの手法を編み出すかの闘い”がお笑いだ!」と苦言を呈した三樹。
それに対し、生子からは「楽しいからもっとやりたいじゃダメ?」と投げかけられ、一花からも「好きなら気にしない…好きなことを仕事にできたら最高だよ!」と二葉と同じことを言われます。
“好きなら楽しまなきゃ!”と心を新たにした三樹は、トリオ漫才配信のネタを書くことに!
その配信は<コアなネット民達の間で、いい意味でも、悪い意味でも伝説的>に語り継がれる三樹のデビューネタとなったのでしたw
【ネタバレ】『四月一日さん家と』第10話あらすじ・感想
亡き父が愛用していた包丁が切れない…三樹が解決しようと研いでみる!
「あれ…おかしい。包丁が切れない!」
キッチンで料理する一花が苦戦する声で異変に気づいた三樹が「包丁研いでる?」と聞くと、一花がこの包丁への思いを語ります。
この包丁は亡き父が愛用していたものだから「私が研ぎ直すことで“お父さんの痕跡”を消しちゃうのが寂しい」と。
そして最後は「…実はめんどくさいだけ」と笑います。
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突然、生子が「ドラマで男の子が風邪を引いた彼女のために慣れない手料理すると100%指を切りますよね?」と包丁で連想して思い浮かんだ“ドラマあるある”を披露してクスクス笑いだします。
「私も“ドラマあるある”言いたい!」と言う一花に、すかさず三樹が「“あるある言いたい”ってRGじゃないんだから!」とツッコみます。
しばらくして、三樹が父の使っていた黒い大きな砥石を発見!
<このときはまだ…これが三樹の人生を揺るがす大事件のはじまりだとは、誰も気づいてはいないのでした>
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「そういえば、こうやってお父さんよく研いでた。シュッシュッ…って規則正しい音が聞こえてきてた。」
砥石を見ながら、一花は感慨深げ。
生子が「なんかカッコイイ!」と褒めると、嬉しそうにします。
準備が整い、さっそく三樹が包丁を研ぎはじめます。
「そうそう、こんな感じ!シュッゴゴ、シュッゴゴ…ってあれ?なんか違う。」
父の奏でた音とは違う違和感を一花が訴えだすと、生子も「無駄な動き多い」と指摘。
三樹は表情こそ職人風にキメていますが上手くいかないようで…あらゆる角度から試し研ぎし、挙げ句「むずっ…」と首を傾げます。
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失敗を大爆笑された三樹がキレた…驚愕の“包丁研ぎ極める”宣言!
「さっきより切れない…ボロボロ!」
包丁に両手で力を込めても切れないレベル…三樹に研がれた包丁は刃こぼれしまくり。
「さすが、笑いのセンス高すぎ!」
生子と一花が包丁の無惨な状態を笑います。
「狙ってない!笑ってるけど、それお父さんが使ってた包丁なんだから笑い事じゃない…」
研いだ本人が一番ショックを受け、ボロボロにした張本人の訴えむなしく「金物屋さんに行けば大丈夫、今は笑わせて…」とツボにハマった2人は笑い続けます。
「マジでウザい!」と憤る三樹のお腹が豪快に鳴ってしまいます。
「笑いなよ!包丁ボロボロにして料理作れなくした本人のお腹が真っ先に鳴った…」
逆ギレする三樹に「それはずるい~」と一花たちはより一層お腹を抱えます。
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「こんなに笑ったの久しぶり…ピザ奢る!」と一花。
出前を頼もうとテンション高めの一花たちでしたが、微動だにしない三樹の異変に気づき必死にフォローします。
「可愛くて弄っちゃってごめん…そんなに傷ついてると思わなかった。」
謝罪にも無言を貫いた三樹はキッチンへ。
おもむろに包丁を持つと刃を一花たちに向けてきます。
「落ち着いて!バカな真似はやめて!」
切っ先を向けたまま、三樹は「包丁研ぎ…極めてやる!」と宣言。
三樹はお腹を鳴らしながら、包丁と砥石を持って2階の部屋に行ってしまいました。
引きこもったっきり、呼びかけに応答のない三樹を心配して一花と生子が耳を澄ますと…シュッサリサリと一生懸命研いでいる音が聞こえます。
「さっきよりいい音がする!後でピザ持って行こう!」
2人は見守ることにします。
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<三樹が包丁を研ぐ音は、夜が更けると共に徐々に洗練されていったが…その音は朝まで止むことはありませんでした>
眠そうな一花の声が聞こえます。
姉たちが語る、小学生の三樹が行った次元が違う恐怖エピソードとは?
翌朝、キッチンに立つ一花の所へやって来た三樹が「使ってつかあさい!」とタオルに包まれた包丁を差し出してきます。
リンゴを切って、三樹の研いだ凄い切れ味の包丁に感動する一花。
でも、研ぎ過ぎた包丁の刃部分は一晩で極小サイズに(笑)
ある意味、極めたその作品は“美しい波紋”までできています。
起きてきた生子も「これはもう…笑わせにかかってますよね?コントの小道具じゃないですかw「ちっさ!」ってみんな爆笑しますよ!」と朝から大笑い。
「そこ、狙ってない!」と大マジメに研いだ三樹は怒りに震えます。
「三樹ちゃん、笑いのセンスも包丁も“研ぎ過ぎ”w」
生子の悪気のないこの一言が、三樹のヤル気スイッチを押してしまったのです。
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カラオケバーまさこへ、大小ざっと15本の包丁を持ち込んだ一花。
二葉が「こんなに包丁貰っても困るな…」とカウンターにずらっと並んだのを見て困惑します。
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「三樹がネットで錆びてボロボロの包丁を仕入れてきて。全部、新品同様に研いでる…」
事の次第を聞いた二葉と大森かなこはびっくり。
「そのモードに入ったときの三樹は恐ろしい…」
二葉は想像して引きまくり。
一花が「迂闊だった」と後悔します。
「三樹が小学生の頃、編み物ができないのをからかったらブチ切れ…500メートルのマフラー編んだ女だからね!」
信じがたい恐怖エピソードを二葉が語ると、かなこも「あったねー!」と思い出します。
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「大人になって、今は家中が鉄臭くなるまで包丁研いでる…我が妹ながら恐ろしい」
一花が感情を込めて言います。
四月一日家を卒業した二葉は「一緒に住んでなくてよかったわ」としみじみ。
解決策が見当たらない一花は困り果てます。
包丁研ぎの鬼と化した三樹が新たなモードに突入!
その頃、四月一日家では精力的に“錆び包丁探し”に奔走する三樹の姿が!
「錆びてれば錆びてるほどいい…最悪錆びてなくても!なまくら包丁あれば送って!」
小学校の卒業アルバムまで引っぱり出し、片っ端から連絡…付き合いの薄い同級生にまで包囲網を広げまくっていました。
「ダメ…それ、やっちゃダメなやつ!一線超えちゃってる!変な噂たつよ?」
一花が真っ当な助言をすると、三樹が鬼気迫る感じで訴えてきます。
「包丁研ぐとね、自分の心にまとわりついたしがらみや嫌なものが一緒に落ちていって“本当の自分”になれるの!」
目を見開いて息継ぎ無しで語ってくる様がちょっとヤバめ…一花は本当に心配になります。
「今…身も心も新品の包丁のように輝いている!私はただ、みんなに“包丁研ぎ”の素晴らしさを伝えたい…3ヶ月後には“包丁研ぎ女子”、めちゃくちゃ流行ってるはず!」
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「流行らない」と断言する一花に、三樹は「その発言、全然研げてない…サビサビー!」とディスります。
そこへ、「知り合いの知り合いの廃墟マニアが新潟の一軒家ですごい錆びた包丁見たって言ってる!」と生子が耳寄りな情報を持ってきます。
即答で「行ってみる!」と前のめりな三樹。
生子が何年も前の目撃情報だと伝えると「じゃあ、今もっと錆びてるかも!」と三樹は大興奮!
「何言ってるの!?ゴミだよそれ…土に還らせてあげて!」
一花が懸命にストップをかけるもお構いなし。
邪念を振り払うように再びキッチンに立ち、シュリン…とエゲつないほどの快音を立てながら三樹が包丁を研ぎます。
「生子ちゃん…三樹、新たなモードに突入しちゃってるよね?」
「はい。おかしい…」
カウンターキッチン越しに華麗に研ぎ舞う三樹の姿に怯える一花&生子。
研ぎ終えると「ちょっと包丁と会話してきた」と独特な表現し出す三樹。
「私から見たら今のいち姉は…“真っ赤に錆びた包丁”だよ!1日1本、包丁研いでごらん?1ヶ月で彼氏できるから!」
「手が鉄臭くなって終わり!」と反論する一花。
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とうとう刀鍛冶へ弟子入り志願!三樹が家出ていったってよ…
「自分を信じて…あなたは“錆びた包丁”なんかじゃない!一緒に包丁研ごう!」
一花の二の腕に手を置いてきた三樹が「シュッ、シュッ…」と言いながら優しく撫でてきます。
「やめて!洗脳しないで!」
三樹と一花の間に入った生子が「もう…“包丁研ぎ”極めたと思う。包丁は研ぎ過ぎると削られて小さくなって、最後には無くなるんだよ?自分を研ぎ過ぎてる…すり減ってく三樹ちゃんのこと、心配で見ていられない!」と包丁研ぎから足を洗うよう説得します。
「生子ちゃんにそこまで言わせて、反省です。私…目が覚めた!今日をもって、包丁研ぎから卒業します!」
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「四月一日三樹は、これから“包丁をイチから作ること”に情熱を注ぎたいと思います!」
三樹のぶっ飛んだ刀鍛冶宣言に一花&生子はその場で棒立ちになります。
すぐに京都の刀鍛冶の所へ修業に向かった三樹のことを二葉に伝えに来た一花。
目まぐるしく変化する四月一日家の破天荒な日常にかなこは目を丸くします。
「でも、包丁職人になるのが“三樹の人生”なのかな?」
この疑問に一花は「一時的なもの」と答えると、二葉は「今のままの熱量で突きつめていったら“立派な包丁職人”になれる」と三樹の明るい将来を勝手に思い描きます。
「女の刀鍛冶、カッコイイね!」とかなこも絶賛!
「そっか!辞めさせることばかり考えてたけど…三樹が10年後に包丁職人になってる未来があるなら、それはそれで素敵なことだよね?」
二葉&かなこの言葉に気づかされた一花は、大人びた発言をするようになった二葉の成長をじんわりと感じます。
一花唖然…三樹の言動に感動と呆れがドッと一気に押し寄せる!
ほどなく修業中の三樹から一花に電報のようなメッセージが届きます。
<究極の包丁完成、深夜バスで帰る、早朝到着予定>
これを読んだ生子が「単身赴任中のおじさんみたい」と例えます。
「私決めた…どんな三樹が帰ってこようとも、それを受け入れる!それが、私が姉としてできること!」と声高々に一花は宣言。
心の中でも<どんなことがあっても三樹の人生を応援する!>という揺るぎない一花の決意が流れます。
思い詰め過ぎた一花は、その夜最悪なことをイメージトレーニングします。
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「いち姉、大丈夫?」
久しぶりに会った三樹は“いつもの三樹”でした。
「これ、すっごくよく切れる!」
一足先に三樹が作った包丁の切れ味を体験した生子が嬉しそうに報告してきます。
よく見ると、その包丁は父の包丁によく似ていました。
「お父さんの包丁使って料理してくれてたのに、私が台無しにして罪悪感あったんだ…今回弟子入りした師匠ってお父さんの使ってた包丁作った人だから、完璧でしょう?」
一花は頷き感極まって目を潤ませながら、三樹に「包丁職人になるなら大学辞めてなりなさい…3年は帰って来ちゃダメ!それ位の覚悟で頑張りなさい」と告げます。
「は?何言ってんの…もう一生分の情熱捧げたし包丁はこりごり!また普通の女子大生に戻るよ。」
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<姉の心…妹知らずというか。まるで鉄のように熱しやすく冷めやすい三樹なのでした>
呆気にとられた一花の切ない心の内が聞こえてきました。
『四月一日さん家と』第10話まとめ
今日の #四月一日さん家と は
第10話「切れ味の悪い包丁」です(≖ᴗ≖ )✨お父さんの包丁を研ぐのに失敗した三樹を、一花&生子が笑ってしまい…逆に三樹の闘志が燃え上がっちゃって…!?
刀鍛冶JD爆誕‼️カラオケバーには #天神子兎音 さんが登場します(`-ω-´)✧
お楽しみにー!! pic.twitter.com/IBLMVhtS03— おかめ🐢💦ドラマ2期四月一日さん家と毎週日曜深夜放送中!📺✨ (@watanukisanchi) June 7, 2020
姉たちに優しく見守られている末っ子・三樹にほのぼのとしました。
しかし、三樹の没入モードはヤバかったw
あれだけ目の前のことに全身全霊で情熱を注ぐことのできる三樹が羨ましい!
次回は死神の象徴・カラスが四月一日家に乱入して大騒ぎ!
不吉な予感しかない…もしかして、みんなを連れて行く為にやってきた!?
第11話は四月一日さん家らしいドタバタな感じが楽しめそうです!
▼次回第11話も続けて読む▼