『やめるときも、すこやかなるときも』第7話あらすじ・ネタバレ感想!覚悟を決めた桜子が松江へ…そして残酷な結末。

『やめるときも、すこやかなるときも』第7話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『やめるときも、すこやかなるときも』公式ページ

壱晴(藤ヶ谷太輔)から一緒に松江に行こうと誘われた桜子ですが、真織(中井友望)のことを思い出している壱晴の顔を見るのが嫌で断ってしまった桜子(奈緒)。

しかし今、壱晴のそばにいられるのは自分しかいないと気がつき、松江に行くことを決意します。

2人で真織の思い出と向き合い、壱晴は初めて墓参りをすることができました。

これでやっと2人で前を向けると思った桜子ですが、壱晴から出た言葉は意外なものでした。

今回は、切ないラストが待っています。

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『やめるときも、すこやかなるときも』前回第6話のあらすじと振り返り

壱晴(藤ヶ谷太輔)から真織(中井友望)の話を聞いた桜子(奈緒)は、真織が自分の同じ境遇だったこともあり、どうしても比べてしまい、自分の中のどす黒い感情に自己嫌悪に陥る毎日。

壱晴は前向きになったつもりで哲先生にデザインを見せると、「何も変わっていない」と言われてしまい、焦るあまり思うように仕事が進みません。

そんな中、桜子は彩芽(金澤美穂)の助言で自分のことしか考えていなかったと気がつき壱晴に会いに行きますが、壱晴は寝言で真織を呼んでしまい、2人の気持ちはすれ違ってしまいます。

【ネタバレ】『やめるときも、すこやかなるときも』第7話あらすじ・感想


松江に行こう

桜子(奈緒)が、壱晴(藤ヶ谷太輔)に寄り添おうと決めた夜、桜子は壱晴が寝言で真織(中井友望)の名前を呼んでいるのを聞いてしまい、とっさに家を飛び出しました。

壱晴は追いかけてきてこう言います。

「一緒に松江に行かないか?」

今まで行けなかった松江に桜子と行って、真織の墓参りをすれば、今度こそ前を向ける気がすると言うのです。

しかし桜子は、壱晴が真織のことを思い出しているところなど見たくないと、壱晴の誘いを断ります。

「行きたいなら一人で行って」

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唐突に何を言い出すのかと壱晴に突っ込まざるを得ません。もちろん壱晴が前を向きたいという気持ちはわかりますが、この状況で誘っても断られるに決まっています。桜子だってそんなに図太い女ではありません。

一緒にいると虚しい

「須藤さんが何考えてるか全然わからない」と飲んだくれる桜子。

「桜子がもう会ってくれないかもしれない」と飲んだくれる壱晴。

彩芽(金澤美穂)も、優太(五関晃一)もそれぞれ同じことを言います。

とにかく、話は2人が寝てからだと。

しかし、桜子は今の状態で処女を失うのは何か違うと思っています。

「でも、好きなんでしょ?」

「好きすぎて、一緒にいると虚しい…」

桜子は見る目もはばからず号泣してしまいます。

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そういえば2人は一夜を共にしていても、桜子はまだ処女のままなのでした。壱晴が大事にしていることの証明にもなりますが、いい大人なので彩芽と優太のアドバイスはごもっともと言えます。

私にしかできない

1日ぶりに桜子が家に帰ると、母(手塚理美)の顔にあざができていました。

桜子が帰らなかったことで腹いせに殴られたようです。

「お母さんはこの人と一緒にいるのは無理だと思ったことはないの?」

桜子は母に素朴な疑問をぶつけます。

「何度もあるわよ」

父は仕事が生き甲斐で、先代から受け継いだ会社を守ろうと必死で働いていました。

しかしある日、突然会社をなくしてしまい、思い描いていた未来を一瞬で無くしてしまったのです。

それは、自分や桜子が想像しているよりもずっと辛いことだと母は言います。

「じゃあ自分の幸せは?」

桜子が聞くと、母はあんなに弱い父を一人にできないと言います。

「それに、お父さんのそばにいられるのはお母さんにしかできないことだから」

桜子はその母の言葉で一晩考え、壱晴と松江に行くことを決意しました。

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桜子の母の言葉は愛情とも取れますが、DVカップルの典型的な精神構造とも言えます。そうやって思わなければ生きていけないというのもあるかもしれません。しかし、桜子はこの母の言葉で壱晴に寄り添う決意をしたのです。

真織(中井友望)との思い出

松江に着いた桜子と壱晴は、真織との思い出の場所を次々とめぐっていきます。

一緒に勉強した図書館やカフェ、一緒に歩いた川沿いの道、東京に行こうと話したベンチ…そんな真織との思い出に思いを巡らす壱晴の顔を桜子はじっと見つめていました。

そして、最後に着いたのは真織と壱晴が写真を撮った夕暮れに染まる宍道湖です。

2人は黙って夕陽を眺めます。

夜は、真織がバイトしていたホテルに泊まることに。

今や同級生の堀内が社長を努めています。

2人は別々の部屋で眠れない夜を過ごします。

壱晴は、真織が事故に遭う夢を見て飛び起きます。

同じく眠れずにロビーで過ごしていた桜子は、堀内に須藤のことをお願いしますと頭を下げられます。

「墓参りなんて嫌かもしれないけど、須藤を救って欲しいんです!」

桜子は笑顔で返します。

「任せてください。私、そのために来たんで」

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泊まっているホテルは、真織がアルバイトしていたホテルです。ということは事故現場の近くでもあるのです。壱晴の心がざわめいてしまうのは仕方がないことです。桜子は完全に覚悟を決めたようです。

壱晴(藤ヶ谷太輔)の気持ち

翌朝、壱晴は桜子と共に墓参りを済ませ、行ったことのなかった真織の家に向かいました。

真織が壱晴に見せなかった家は、古いプレハブでした。

壱晴と桜子は再び宍道湖に行きます。

「これでやっと前に進めるね、私たち」

壱晴はしばらく黙った後、桜子の方を向きこう言います。

「ごめん!」

松江で真織の死と向き合えば気持ちに整理がつけられると思った壱晴。

しかし、壱晴が気がついたのは自分の中で真織が生きているということでした。

「一日だって忘れたことはなかった。桜子といる間もずっと。」

初めて桜子の家に行った時、壱晴には真織と桜子が重なって見えました。

それゆえに、桜子を幸せにできれば後悔が消せると思ったのです。

「恋じゃなかった」

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恋じゃなかったとは、なんと非情な言葉でしょうか。松江まで来ているのに!しかし、桜子は覚悟を決めていたのです。傷は浅い方がいいとは言いますが、恐らく桜子の傷は浅くはないでしょう。

桜子(奈緒)の気持ち

桜子は、懸命に笑顔を作ります。

「声が出るようになるといいね」

桜子は、壱晴の声が出るようになればそれでいいと思って松江まで来ていました。

真織の死と向き合えた壱晴なら、きっと乗り越えられると信じています。

「須藤さん、今まで本当にありがとう。この2ヶ月すごく幸せだったし、苦しかった」

桜子は壱晴にと出会って本気で人を好きになるということは、とても楽しくて辛いものだということを知りました。

「私、須藤さんに出会えて良かった。作ってね。まだこの世にない須藤さんにしか作れない新しい椅子」

桜子は、最後まで笑顔で壱晴に伝えることができました。

『やめるときも、すこやかなるときも』第7話まとめ

今回は「頑張った桜子!」と思わず抱きしめたくなる終わり方でした。

こうなるであろうことは予想していましたが、やはり別れてしまいましたね。

仕方ないとはいえ、辛いことです。

それにしても2人が出会ってからまだ2ヶ月しか経っていないというのも驚きです。あまりも濃い2ヶ月でした。

次回は桜子を失った壱晴がどんどんスランプに陥っていき、15番目の椅子はなかなか完成しません。

その時、桜子が取る行動は?

次回も2人を温かく見守っていきたいと思います!

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