『やめるときも、すこやかなるときも』第6話あらすじ・ネタバレ感想!元カノ真織の影がチラついて2人の仲に亀裂が入る

『やめるときも、すこやかなるときも』第6話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『やめるときも、すこやかなるときも』公式ページ

壱晴(藤ヶ谷太輔)から真織(中井友望)の話を聞いた桜子(奈緒)は、真織が自分の同じ境遇だったこともありどうしても比べてしまい、自分の中のどす黒い感情に自己嫌悪に陥る毎日。

壱晴は前向きになったつもりで哲先生(火野正平)にデザインを見せると「何も変わっていない」と言われてしまい、焦るあまり思うように仕事が進みません。

そんな中、桜子は彩芽(金澤美穂)の助言で自分のことしか考えていなかったと気がつき壱晴に会いに行きますが、壱晴の一言で2人の気持ちはすれ違ってしまいます。

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『やめるときも、すこやかなるときも』前回第5話あらすじと振り返り

哲先生(火野正平)が倒れたことで、自分の過去と向き合うことにした壱晴(藤ヶ谷太輔)は、桜子(奈緒)にかつての恋人・真織(中井友望)の話をし始めます。

しかし、聞き始めてからしばらくして、桜子はこんな話聞かなければ良かったと後悔することになります。

なぜなら、桜子の家庭環境や付き合うきっかけになった壱晴の言葉など、ほとんど真織の時と同じだったからです。

今まで誰にも話せなかったことを打ち明けることができた壱晴は安堵した表情を浮かべますが、反対に桜子の表情は浮かない顔。

その桜子の胸の内とは?

【ネタバレ】『やめるときも、すこやかなるときも』第6話あらすじ・感想


悪い夢

真織(中井友望)の話を聞いた桜子(奈緒)は、しばし動けなくなってしまいます。

心配そうに見つめる壱晴(藤ヶ谷太輔)に、桜子はなんとか「話してくれてありがとう」と笑顔を作りますが、その笑顔はぎこちないものでした。

その日から桜子の頭の中は真織のことでいっぱいになってしまいます。

桜子が壱晴の工房を訪れると、壱晴は桜子の椅子の試作品を作っていました。

桜子が座ってみると、なんだか違和感があります。

壱晴は身体に合わせて作ったと言いますが…。

「真織が数学の勉強をするのを想像しながら作ったんだ」

「違う!」

そう言って桜子は飛び起きました。夢を見ていたのです。

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桜子が変な夢を見るのは無理もありません。壱晴に恋人が死んだ過去があるだけでなく、その恋人が自分と同じ境遇だったことを知ってしまっては落ち着いてなどいられません。壱晴がそこに気がついていない様子なのも気にかかります。

仕事は正直

壱晴が優太(五関晃一)と共に検査入院をしてる哲先生(火野正平)のお見舞いに行くと、哲先生はデザインを見せろと言います。

「真面目に付き合い始めた人がいるんです。その人に全部話しました。声のことも」

壱晴はそう言って自信満々にデザインを見せると、哲先生は一目見てこう言います。

「仕事は正直だな。お前は何も変わっちゃいないよ」

壱晴はどうすれば哲先生に認められる一人前の職人になれるのか悩んでしまいます。

優太は師匠が倒れたというのに、自分のことばかりの壱晴に呆れています。

「でもいいんだよ。腕のいい職人はどこか冷たいところがあるからな」

優太らしくない言葉に壱晴は驚きますが、それは哲先生の言葉でした。

優太は、自分の言葉で壱晴を励ますことはできないと言います。

「戦ってないヤツは戦ってるヤツに何も言えないんだよ」

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哲先生には何もかもお見通しです。確かに桜子と出会ったことで女遊びをやめ、過去のことも話ができて道は開けたかもしれませんが、まだ前には進んでいません。それと戦ってないヤツに何も言えないという優太の言葉は切ないですね。

桜子(奈緒)の嫉妬

桜子がパンフレットの打ち合わせをしに壱晴の工房に行くと、壱晴はスランプに陥って焦っているようでした。

「椅子に座って何がしたいか考えてくれた?」

壱晴はどんなことでもいいと言いますが、桜子には何も思い浮かびません。

壱晴は、哲先生が倒れてしまったので、少し焦っていると話します。

「まだまだ教えてもらいたいことがたくさんあるんだ」

壱晴は哲先生の作品に震えた時、魂が震えたことを覚えています。

「自分でも驚いた。真織が死んでから、何かに感動することなんてなかったから」

『真織』という名前が出てきたことで、桜子は心が乱されてしまいます。

「考えたけど何も浮かばなかった」

昔から夢もなく、今の仕事も就活で唯一引っかかったからやっているだけです。

「もし、真織さんなら数学の勉強がしたいって言うだろうね」

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壱晴はなんともデリカシーに欠けるところがありますね。過去を話して欲しいと言ったとしても、そんなに頻繁に名前を出されると良い気持ちはしません。それが壱晴自身だと言われればその通りかもしれませんが、そこまで心広くなれないものです。

お姉ちゃんが羨ましかった

「なんであんなこと言っちゃったんだろう…」

自己嫌悪にさいなまれて足取り重く歩いていると、妹の桃子(浅見姫香)からカフェに誘われます。

カフェに着くと、桃子が「娘のかのんは両親が公園に連れて行っている」と言うので、「家では一言も口をきかない両親が!?」と桜子は驚きます。

桜子は、自分なんかよりずっと親孝行をしている桃子と比べて卑屈になり始めます。

「人と比べて卑屈になってるお姉ちゃん、マジでブスだから」

桜子は桃子には自分の気持ちなんてわからないと言いますが、桃子にも十分わかると言います。

桃子は桃子で、栃の木の勉強机を買ってもらい、父は姉ばかり可愛がっていたのでとても羨ましかったのです。

「人の面倒ばっか見てるようで、誰のことも見えてないんだよ、お姉ちゃんは」

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桜子も桃子に痛いところをつかれてしまいました。いくら家を出て気楽な妹とはいえ、桜子と同じ家で育っているわけですから色々と思うところがあるのは当然です。渦中にいて当事者である桜子には外を見る余裕がなかったのでしょう。それは、壱晴との間でも言えることです。

誰のために作ってる?

哲先生にも認めてもらえず、桜子ともギクシャクしてしまったことで落ち込む壱晴に、優太は「壱晴は前に進めていると思う」とフォローします。

桜子のことを壱晴が大事に思っているからこそ、話したのだろうと思うからです。

「知って欲しかったんだろ。自分の一番大事なところ」

しかし、壱晴が眉間にしわを寄せてスケッチをしている姿を見て、優太は哲先生の言っていた意味を理解します。

「お前、やっぱり痛々しいわ」

優太は、本当に桜子のことを考えているかを問います。

「誰のために作ってるんだよ、お前」

一方、桜子は彩芽(金澤美穂)に自分のどす黒い感情を打ち明けると、ざまぁみろと返されてしまいます。

でもそんな本音は桜子にしか言わないと言われたことで、桜子は本当に自分しか見ていなかったことに気がつき、会社を飛び出していきます。

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優太も彩芽もナイスアシストをしました。鈍感な壱晴にどこまで伝わっているかはわかりませんが、考えさせるきっかけは作れたと思います。桜子は自分の気持ちを伝えることができるでしょうか。

すれ違う2人

桜子がそのまま壱晴の部屋に入ると、壱晴はソファーで寝てしまっていました。

桜子は寝顔に向かって、壱晴の気持ちを見ようとしていなかったことを謝り、手を握ります。

「壱晴」

桜子が名前で呼んでみると、壱晴は笑顔になって手を握り返します。

「真織」

桜子はとっさに家を飛び出します。

目覚めた壱晴は後を追いかけ、桜子を引き止めます。

「私のどこが好き?真織さんと似てるところ?」

でも自分は真織とは正反対で空っぽで、その上もういない人に嫉妬で胸が焼かれそうになっているのです。

桜子はそんな自分が嫌でたまりません。

すると、壱晴は突然松江に行こうと言い出します。

そこで気持ちに区切りをつければ、今度こそ前に進める気がすると言うのですが、桜子は行かないと答えます。

「真織さんのことを思い出してる須藤さんなんて見たくない」

そう言って壱晴の元から去っていきました。

『やめるときも、すこやかなるときも』第6話まとめ

壱晴の鈍感さ、ここに極まれり。と言った様子で第6話は終了しました。

この状況で松江に行こうと言われて、「いいよ」と言う女はいません。

よくよく考えてみれば、壱晴は桜子にかなり甘えている=心を開いているということになりますが、それを受け止められるほどの度量は桜子にはありません。

なにしろ桜子にとって壱晴は初めてできたまともな彼氏なのです。

次回、それでも2人で松江に行くようですが、ここで一度別れるフラグが立った気がします。

2人の恋の行方は一体どうなるのでしょうか?

お互い想い合って2人が幸せになることを願ってやみません!

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