『捨ててよ、安達さん。』第8話あらすじ・ネタバレ感想!大好きだった元カレに釣り合うために買った物とは?

『捨ててよ、安達さん。』第8話

出典:『捨ててよ、安達さん。』公式ページ

今回は捨ててよプレゼンコーナー史上もっとも卑屈なキャラクターが安達さん(安達祐実)の夢に登場します。

それは、かつて安達さんが交際していた男性と釣り合うようにと無理をして買った値段もヒールも高めの靴(早織)でした。

彼女は、10数年間箱の中にいて日の目を見なかったことで暗い性格になってしまったと言います。

自分の顔など見たくないのだろうと言う靴ですが、安達さんは「そんなことない」と慰めつつ過去の大恋愛のことを思い返します。

元カレとの思い出が詰まった靴に対し、安達さんが下した決断とは…?

『捨ててよ、安達さん。』前回第7話のあらすじと振り返り

マネージャーの勧めもあり、安達さん(安達祐実)は自宅の本棚から本を捨てることに。

予想通り、夢の中にプレゼンをしに来たのは、安達さんの大好きな小説の単行本(松本まりか)と文庫本(徳永えり)の2人でした。

この家に2冊はいらないからどちらか捨てて欲しいという2人に対し、どちらも選べない安達さんは困ってしまいます。

しかし、このプレゼンには予想外の展開が待っていました。

なんと、単行本と文庫本がああでもないこうでもないと話しているうちに、電子書籍版が現れたのです。

単行本と文庫本はその無邪気な姿に敗北宣言をするのでした。

翌日、久しぶりに文庫本を現場に持ち出した安達さんは、後輩の梶原(梶原ひかり)と文庫本の交換をしました。

【ネタバレ】『捨ててよ、安達さん。』第8話あらすじ・感想


入りきらない靴箱

安達さん(安達祐実)が帰宅すると、子供たちの道具で玄関が散らかっていました。

安達さんは仕方なく片付けますが、子供の長靴が靴箱に入りきらず、そのまま出しておくことにしました。

安達さんが片づけている間、玄関に座り込んだ西村マネージャー(西村晋也)の様子がおかしいことに気がつきますが、本人は「大丈夫だ」と言うばかり。

結局、マネージャーは事情を話すことなく帰っていきました。

安達さんは寝る前に子供の連絡帳に目を通し、洗濯物を取り込んで畳んでいるうちに睡魔に襲われ、洗濯物をしまわないうちにそのまま眠ってしまいました。

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いつもは割と元気で忖度なしの言葉を吐いている西村マネージャーですが、今回は見るからに元気がありません。何があったのでしょうか?

生まれる前からりんご好き

安達さんは、少女(川上凛子)とナポリタンを食べながら、今宵も少女の正体について詮索を続けます。

そのうちお腹がいっぱいになってしまった安達さんはナポリタンを残します。

少女はもっと食べろと言いますが、少食で身体も小さい安達さんはこれぐらいでちょうど良いのだと言って断ります。

「こっちは必死で栄養運んでたのにさ」

少女はむくれますが、安達さんにりんごを剝かせます。

「私が剥くの?まぁいいけど」

「生まれる前からりんご好きでしたもんね~」

そんな話をしていると、玄関からノックをする音が聞こえます。

moyoko

以前、少女は安達さん年齢を聞かれた時、安達さんと同じ年だと言いました。そして、必死で栄養を運んでいたということと、生まれる前の話をしているということは…まさか、謎の少女はへその緒…?

思い出の靴

しかし、しばらく経ってもプレゼンターが部屋の中に入ってくる気配がありません。

安達さんと少女が様子を見に行くと、真っ暗な玄関で黒い服を着た細身の女性(早織)がうつむいて座っていました。

「突然お邪魔してすみません…」

女性は、自分のことを覚えているか自信がないと前置きした上で名乗ろうとしますが、なかなか言い出すことができません。

自己紹介が長いので、噛みそうなのが心配なのです。

彼女は、思い切って元カレと付き合った時に無理して買った価格もヒールも高めの靴です!と自己紹介をしました。

「今さら現れてすみません…」

正直自分の顔など見たくないだろうと靴は言いますが、安達さんは「そんなことない」と首を振ります。

moyoko

西村マネージャーと同じく、玄関に座り込んでうつむく靴。今までのプレゼンターも割と明るいキャラクターが多かったので、いわゆる『陰キャ』は珍しいタイプです。

捨ててよ、安達さん。

その彼と付き合っていたのは、10数年前かそれ以上経っていました。

「私なんかがこんなこと申し上げるのは気が引けるんですけど…私のこと捨ててくださいませんか」

自分は無駄に場所を取るだけで何の役にも立っていないし、今さら売っても大した額にはならならずむしろ管理コストばかりかけていると、靴はどこまでも卑屈に懇願します。

かつては彼女は明るい性格だったそうですが、ずっと箱の中にいたせいで暗い性格になってしまったのだそうです。

「私のこと思い出すの嫌ですよね?」

安達さんはこの靴を自分で買ったのだと言います。

彼はいい人だったし、悪い思い出もありません。

「最後までいい人だったし、素敵な人だった」

でも、安達さんは浮かない表情を浮かべています。

moyoko

10数年かそれ以上前に安達さんが付き合っていた無理して高い靴を買いそうなお相手。どうしても『あの人』のことがよぎってしまいますが、このお話はあくまでもフィクションです。とはいえ、やはりよぎってしまいます。

背伸びしたあの頃

「付き合ってた頃は私もまだ若かったからさ。頑張っちゃったんだよね」

彼と恋をし始めたら、背が低いことや子供っぽい見た目が嫌になってきて、背伸びをして高い靴を買った安達さん。

「彼は全然求めてなかったのにね」

しかもサイズも合っておらず、良い靴なのに中敷きを入れ、かかとには靴ずれ防止のパッドを入れ、足には絆創膏をたくさん貼ってまで履いていました。

それでも安達さんはこの靴を履いている時は彼と釣り合っている気がするので、どうしても履いていたかったのです。

「彼のことが好きすぎて、どんだけ背伸びをしても不安で」

でもある時、彼と並んでいる姿がショーウィンドウかどこかに映ったのを見て安達さんは驚きます。

自分の姿があまりにも『私、頑張ってます!』感がすごくて、安達さんは笑えてきてしまいました。

その後、安達さんは自分の無力さに打ちのめされてしまったのです。

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もし自分と釣り合わないと思ってしまう相手と付き合えたら、背伸びをしてしまうのは当然のことです。でも、ずっと背伸びをしていると疲れてきてしまいますよね。安達さんもきっと疲れてしまったのでしょう。

相思相愛

「足よりもっと胸が苦しくて悲しかった」

自分のことがみすぼらしくて痛くて悲しくて…安達さんは靴を脱ぎ裸足になりました。

「私、安達さんを幸せにしたかったのに、ごめんなさい」

幸せにするどころか、傷つけてしまったと謝る靴。

安達さんはその日たくさん泣きました。

そして、そのまま彼とはお別れしてしまったのです。

「それ以来履いてない」

少女はなぜ捨てなかったのかと尋ねます。

「気に入ってたから」

こんなに良い靴を自分で選んで履いたのはこの時が初めてだったので、手放したくなかったのだと安達さんは言います。

「全然似合ってなかったけどね」

「そんなことない。とっても似合ってた!」

靴は安達さんに寄り添います。

moyoko

最後はとても切ない終わり方でしたが、彼との思い出は決して悪いものではありません。その上高くて綺麗なお気に入りの靴なのですから、なかなか捨てられない気持ちはわかります。

お別れの時

彼と交際していた時、デートは夜ばかりだったので一度お日様の元で歩きたかったと靴は言います。

安達さんは彼とのデートはとても楽しかったと振り返ります。

「彼のこと大大大好きで、幸せだ~!って叫びたかった」

靴も、安達さんと色んなところに行けて楽しかったと言います。

「私も。ありがとう」

2人は抱き合いお別れをしました。

翌朝、安達さんは靴箱から思い出の靴を取り出し、長靴を入れました。

そして、お日様の下、その靴を履いて庭を歩き回ります。

「いいねぇ」

後日、海辺の現場の帰り、安達さんはスマホを見てほくそ笑みます。

オークションに出した思い出の靴の値段が思いのほか上がっていたのです。

moyoko

靴は黒くて細くてとても綺麗で、とんでもなくヒールの高いものでした。きちんと見えたわけではないですが、裏側は赤かったと思います。裏側が赤ければ、新品でなくてもそこそこ値が上がっても不思議ではありません。

西村マネージャーの憂鬱

安達さんとは反対に西村マネージャーは今日も浮かない顔をしています。

聞けば、彼は自分とはキャラが違う女性と付き合っていて、とても良い子で彼に何かを求めているわけでもないのに、どこか頑張って空回りしてしまい、うまく行かなくなってしまったと言うのです。

ある日、西村マネージャーは彼女にプレゼントをしようとアクセサリーを買いますが、帰り道にむなしくなってしまい、結局渡せないまま別れてしまったのだそう。

彼が話し終わった後、渡せなかったアクセサリーを海に投げようとするのを、安達さんは慌てて止めます。

そして、その場でアクセサリーをオークションに出品しました。

価格は微々たるものですが、少しずつ上がっていきます。

「これからこれから!刻んでけ!」

西村マネージャーは少しだけ元気を取り戻しました。

『捨ててよ、安達さん。』第8話まとめ

今回は、アラフォー世代ならどうしてもよぎるあの人と安達さんの思い出では?と思わせるような内容でした。

安達さんは、彼のことが大大大好きで、デートをする度に幸せだ~!と叫びたかったのに、おそらく年上で大人だったであろう彼に追いつくために背伸びをしてしまい、結局別れることになってしまったと言います。

奇しくも、西村マネージャーも同じ様な境遇を経験していました。

好きすぎて別れてしまうというのはなんとも切ない話です。

安達さんは良い思い出になっていますが、西村さんも笑って話せる日が来ると良いですね。

さて、次回はモノではなく『みんなが持つ安達祐実のイメージ』を捨てようとするとのことです。

ゲストに北村匠海さんが北村匠海として夢の中に出演するようですが、一体どんな役どころなのでしょうか?

次回を楽しみにしていましょう!

▼次回第9話も続けて読む▼