『イエスタデイをうたって』第2話あらすじ・ネタバレ感想!恋の宣戦布告ラッシュ!三角関係から四角関係へ…

『イエスタデイをうたって』第2話

出典:『イエスタデイをうたって』公式ページ

見る者を切なく悶える世界へと容赦なく引きずり込むアニメ『イエスタデイをうたって』。

叶わぬ恋の切なさを描く第2話のタイトルは「袋小路」。

終わってしまった恋…想い人の心に見つけたわずかな隙間をそっと刺激するリクオ。

その胸をキュンとさせる言葉に悶絶。ガッチリ心を掴まれちゃいます!

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『イエスタデイをうたって』前回第1話のあらすじと振り返り

新宿にほど近い私鉄沿線の小さな街で交錯しまくる男女の物語。

大学を卒業するが就職はせず、コンビニでアルバイトをしながら生き方を模索中のリクオ。

自分に自信が持てず、自らを“社会のはみ出し者”と言ってはばからない彼に、突然のモテ期が!

カラスのカンスケを肩に乗せて歩く不思議女子・ハルは、ひょんなきっかけでリクオに懐いて告白してきます。

しかし、リクオの心の中には忘れられない人・森ノ目榀子がいます。

大学の同級生の彼女とは“友達以上恋人未満”止まり…告白できないまま、彼女は遠方へ就職しそれっきり。

なんとそんな彼女が再びリクオの前に現れ、長年の想いが再燃!

意を決して告ったリクオは「友達のままじゃだめかな?」とフラれてしまうのでした。

実は、5年前に一度出会っていたリクオとハル。

そして実は、榀子はハルが中退した高校のクラス担任。

恋の三角関係と、登場人物達の“意外な繋がり”に驚かされた第1話

第2話では、もう1人の大事な登場人物、榀子の幼馴染・早川浪が登場します。

浪の出現で三角関係がより複雑に…静かだけどとても熱い恋模様が再び荒れだします。

【ネタバレ】『イエスタデイをうたって』第2話あらすじ・感想

桜の花びら舞う季節、心情が垣間見えるそれぞれの過ごし方。

窓から満開の桜が見える川沿いの美容室で、榀子が長かった髪をばっさりカットしています。

「ショートヘアも似合うわ!」

美容師の言葉に榀子が力なく笑います。

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榀子の目線は鏡に映る自分よりも桜。桜があまり好きじゃないと言う彼女がそれでも桜を見てしまうのには切なすぎる訳が…

バイト先に押しかけたハルが、リクオの手をグイグイ引いて甘えます。

「どーせコイツ、まだ失恋の痛手から立ち直ってない!」

バイトの先輩・木ノ下に言われ、リクオは狼狽えます。

やりとりを見ていたハルは「まだ落ち込んでんのかよ。」とへそを曲げて店を出て行きます。

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いじけるハル、可愛い!

「なんで邪険に?男らしく玉砕したんなら、いい加減脳みそ切り替えろ!あの美人さんとはあれっきりなんだろう?」

木ノ下に痛いとこ突かれたリクオはぐうの音も出ず、斜め下を向いて押し黙ってしまいます。

リクオにとって、すぐに切り替えできないくらい長年こじらせた片想いでした。

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何かを絶ち切るように髪を短くした榀子、好きをリクオに真っ直ぐ発信するハル。そして、まだまだ未練タラタラのリクオ…3人の想いが伝わる切ない描写に見入りました。

リクオにライバル出現!榀子の高校へ年下のちょっと生意気な幼馴染・早川浪が転校してきた!

都立十泉高校の卒業式。

セレモニースーツ姿の森ノ目榀子が物憂げな表情で出席簿の野中晴(ハル)の名前を見つめています。

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中退して卒業を迎えられなかったハルの名前には赤線が引っ張ってあります。

先輩の杜田先生が何かあるのを察し「慰労会で語ろう!」と声をかけ、榀子は愛想笑いをします。

全ての行事を終えた榀子は、美術室で幼馴染・早川浪を見つけます。

明日から転校してくるはずの浪が、勝手に机を積み上げてデッサンしていました。

榀子から撤去を言い渡された浪は渋々片付けはじめます。

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怒られても嬉しそうな浪。どうやら榀子には逆らえないっぽい。

「今日うち来いよ。親父も会いたがってた。久々、榀子の手料理食いたいし!」

慰労会を理由に誘いを断られ、浪がつまんなそうにします。

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浪の言動の端々から“榀子への好意を感じる生意気口調”がイイ!これから浪が起こす行動によって、思わぬところに波紋が生まれていきます。

「もしや、金沢にいい人残してきた?」

慰労会での杜田先生が言った何気ない問いかけに、榀子の瞳が激しく揺れます。

帰路についた榀子は、途中寄り道して公園のブランコに座って夜桜を見上げます。

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今にも泣き出しそうな顔で榀子が思い出していたのは、桜並木を歩く制服男子の背中…彼女の想い人の記憶です。

「榀子…何かあった?」と声がして現実に引き戻されると、目の前にリクオ。

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リクオの家は近所で、ここは帰り道らしい。

「私、前に進んでるように見えても同じところいつまでもグルグルしてる。」

榀子の弱音を聞き流し、「送るよ。」とリクオが歩きだします。

リクオの背中を見た榀子は、想い人の背中の記憶と重なりハッとします。

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リクオはどこまでも優しい…甘えて寄りかかりそうになるのを榀子が踏みとどまった気がしました。奥底の感情を醸し出す演出が凄すぎ!

男女の友情はあり!?リクオ、またも榀子から“友達でいたい”と念押しされ撃沈。

「私のこと少しでも見どころのある奴だって思ってたら、私を“ただの友達”として見て。馬鹿な話で笑い合える、以前の関係でいたいの。」

リクオが力なく「努力する。」と答えます。

ふいにカンスケの鳴き声がして、振り返るとハルが立っていました。

「偶然会っただけ。誤解しないで!」

少し焦った感じで榀子が説明します。

ハルは「あなたには聞いていない」といった感じで榀子を一瞥。

視線で言わんとしたことを理解し、榀子が下を向きます。

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視線のやりとりだけで伝わる女同士の攻防…見ごたえあり!

ハルが帰ると、「彼女とは何もない」と必死に訴えるリクオに「でも、彼女の方は何かあるみたい」と返す榀子。

それを通りがかった浪が目撃…2人を見る顔が強張ります。

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それはまるでヤキモチを妬いた恋人をなだめるようなやりとりでした。

ハルは、翌日現れず。

木ノ下はハルを心配していますが、リクオの脳内は“昨夜の榀子による、ただの友達発言”のことでいっぱいです。

「男女の間で、友情ってのはあり得ます?」

リクオが木ノ下に問います。

「無いとは言わないけど…もし彼女に恋人ができて、それをお友達としてモヤモヤ抱えながら平然と“お友達”を続けられる自信があるならな!自信あっか?」

「でも、付き合えないからって友達辞めるって相手に失礼じゃ…自分の幼稚な感情のせいで関係をダメにしたくない。おかしいっすか?」

「いや。お前のその心構えこそ、俺には尊敬に値するぜ。」

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男女の友情成立するか問題…難題ですよね。

静かなる攻防…恋の勝負を挑みに宣戦布告しに来たハルvs榀子

突然、浪がお客さんとしてリクオたちの働くコンビニに現れます。

「単刀直入に聞く。お前、榀子の何?」

少し荒っぽい口調で浪がリクオに尋ねます。

なんと同じタイミングで、榀子の勤める高校前に「話したいことがある!」とハルが会いに行っていました。

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交互にリクオと浪の会話と榀子とハルの会話が進んでいきます。ここの時系列の描き方が秀逸!

ハルは榀子を誘って桜が見える公園のベンチに座り、「先生もどーぞ!」と買ってきた三色団子を渡します。

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リクオ、ハル、榀子の三角関係を連想させるよな“三色団子”。この後のハルの発言で3人の関係がまた1つステージを上げていきます。

「今さら言ってもしょうがないけど、私BARでバイトしてたけどお酒一滴も飲まなかった。」

ハルの言葉に榀子は「信用する」と返します。

「先生、私と勝負しない?」

まっすぐに榀子を見据えて、ハルが“勝負”を挑みます。

ハルが向けてきた顔つきで“リクオとの恋を懸けた勝負”なのだと察した榀子は「魚住くんとは友達以上に進展することはない」と改めてリクオとの関係を否定します。

「ずるい。もし、リクオを私の方に振り向かせても…きっとそれは妥協。勝負して負けるなら諦めもつくけど、そんなの絶対やだ…」

勝負する気のない榀子に「お友達もやめてって言ったら?」と踏み込むハル。

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どうしてもリクオと榀子の関係性が腑に落ちないハル。

「シリアスな状況になってもまだ友達関係続けるなんて…お互い根性いるはず。リクオがプーだから振ったの?」

「違う。じゃあ野中さんはどうして魚住くんを好き?」

「わかんないけど、気付いたら好き!恋なんて錯覚、一度そうなったら何らかの結果が見えるまで止まらないんだと思う。」

「野中さんらしい。私ね、本当は好きな人がいるの…でも、もう“いない”の。」

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意味深な榀子発言の訳は後半で明らかに!

男同士のマウント合戦勃発!宣戦布告しに来た浪vsリクオ

突然やって来て喧嘩腰の浪vsリクオの攻防は、NIKO MARTのレジ前で繰り広げられています。

名乗りもせず、唐突に「お前、榀子の何?」発言を浴びせてきた浪にリクオは唖然。

「正直に言え。森ノ目榀子とどういう関係?」

「話が見えねぇ…大体お前誰だ?」

「俺は早川浪!榀子の金沢での幼馴染だ。」

あまりの騒々しさに木ノ下からお店から追い出されます。

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2人はコンビニ裏へ。

「で、俺に何が言いたい青少年?」

余裕あり気にタバコを咥えながらリクオが問います。

「お前に榀子は似合わない!」と浪が断言。

上から目線の浪に少し苛立ったのか、リクオがタバコに火をつけます。

「金沢での榀子のこと、どれだけ知ってる?何も知らねーだろ?」

ライバルにもならないとでも言いたそうな目をした浪が立ち去ろうとします。

リクオはそんな浪を呼び止めてまで「金沢で何があった?どんな奴なんだ?」と聞かずにはいられませんでした。

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金沢で家が隣同士だった浪と榀子は子供の頃からお互いを知る仲。勝ち誇った顔で振り返った浪が榀子のことを語り出します。

恋愛諦め女子・榀子。彼女の心に深く刻まれた“忘れられない恋”が明かされる。

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ついに謎めいた榀子の好きな人の存在が明かされます!

榀子の好きな人は、榀子と同い年の浪の兄貴・湧でした。

その湧は生まれつき心臓が弱く、6年前に亡くなっています。

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榀子が“好きな人はもういない”と言った訳がやっとわかりました。

早川家は母親を早くに亡くしていたので、榀子がよくご飯を作りに行っては湧の世話を焼いていました。

そんな榀子を湧はうざったそうにし、浪はそんな2人を見るのが辛かったと話します。

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浪の“榀子の手料理食べたい!”発言の意味も理解。

湧が亡くなった夜、榀子は早川家の庭で満開に咲く桜を一晩中眺めていたそうです。

それから桜の季節になる度に、榀子は湧を思い出しているのです。

浪に全てを聞いたリクオは、悔しそうにタバコの吸い殻を指で折ります。

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“桜が嫌い”と言った榀子の胸に秘めていた切ない思いに気づかされます。

その頃、茜色に変わった空を見上げた榀子は「私はもう…人を好きになるのは面倒くさいな。だから私のことは気にしなくていいよ」とハルに告げます。

「先生はリクオをキープしてんのかって…けど、そんなんじゃなかった。一方的でもコソコソするの嫌だからやっぱり先生に宣戦布告する!宜しく!!」

言うだけ言ってスッキリしたハルは「私が学校辞めたの、先生のせいじゃないからねー!」と言い残して爽やかに帰っていきます。

こちらもある意味宣戦布告!?榀子へのリクオの“下心ありだから!発言”に悶絶。

ハルと別れて帰宅した榀子は、アパートの前で待つリクオに会います。

リクオはエプロン姿のまま会いに来たものの、うまく言葉が出ません。

浪に会ったと聞き、湧のことを知られてしまったと感じた榀子が切り出します。

「黙っててごめん。隠してた訳じゃないんだけど、なんとなく理由にしたくなかった。バカみたいだよね、いつまでも昔のこと。」

榀子はリクオに提案します。

「やっぱり友達やめよう!片方が努力しなきゃいけないなんてムリがあるよ。」

「俺もそう思ってた…お前とは友達になれない。」

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リクオの言葉に動じない榀子の手元が映し出されます。

「今まで通り友達みたくしてっけど…“下心あり”だから、そう思っててくれよ。嫌か?そういうの。」

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さっきまでは微動だにしなかった榀子の手がビクンと動きます。

「これは俺の自己満足!友達になるよう努力するよか、待ってた方が良いってこと。気にすんな!」

ちょっと照れながらリクオが去っていく背中が見えます。

その背中を目で追っていた榀子、リクオに聞こえない声で呟きます。

「はぁ…やだな。私、ホッとしてる。」

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すごく小さな声でぽつりと呟く榀子が印象的!

職務怠慢男のリクオがコンビニに戻ると、ハルが来ていました。

リクオを見るなり「ライバル出現って感じなんだってー?」とからかってきます。

「君には関係ないでしょ!」と少し冷たくあしらうリクオに、不服そうにするハルなのでした。

『イエスタデイをうたって』第2話まとめ

主人公たちの心の機微が繊細に描かれていて、彼ら彼女らの一挙手一頭足から目が離せません。

特に今回の第2話は、時系列がとても面白く演出されています。

三角関係から四角関係に…4人の恋路がゆっくりと複雑に絡みはじめてくる感じが堪らなく、虜にさせられちゃってます。

お互いの心の矢印がくっきりした第2話…次はどんな変化をみせるのか。

次回第3話「愛とはなんぞや」では、ハルがリクオを映画デートに誘うようです。待ち遠しい!

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