愛とはなんぞや?
本当の愛を見つけるヒントをくれるアニメ『イエスタデイをうたって』第12話のタイトルは「遠回り」。
劇的な結末に歓喜!
まさか、こんなラストを迎えるとは…本当に“愛”って最後までわからない!
「これだから恋愛って楽しい!」と思える、胸キュン連鎖が起こりまくるエンディングは必見です!
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目次
『イエスタデイをうたって』前回第11話のあらすじと振り返り
やっと想いが通じ合えたリクオと榀子。
片思いの辛さを誰よりもよく知っている2人は、想いを寄せてくれているハルと浪のことを考えるとなんだか“後ろめたい”。
その気持ちを引きずったまま、リクオたちは“秘密のお付き合い”を続けます。
複雑な想いを抱えながら過ごしていたある夜、ハルの家で空き巣未遂事件が勃発!
ハルは駆けつけてくれたリクオの優しさに少し期待しちゃいます。
後日、リクオにお礼を持ってアパートに行ったハルは、リクオと榀子のお家デート現場に遭遇!
全てを察したハルはショックを受けて、必死に涙と感情をこらえながらその場を後に。
そして、ハルはそっと街から姿を消します…。
一方、芸大に合格して受験を終えた浪は抑えていた“榀子への恋心”を全開放!
進学を機に1人暮らしする彼はこれまで通り“榀子飯”を食べられると喜んでいましたが、彼女が難色を示して距離を置いてきます。
それを感じた浪は「義務感だったんだ?」と榀子へイタいセリフを放ちます。
そして、運命のイタズラなのか…リクオと榀子の密会現場に浪が遭遇してしまったのでした!
【ネタバレ】『イエスタデイをうたって』第12話(最終回)あらすじ・感想
三つどもえの修羅場勃発!浪が憤る…焦る榀子と呆然とするリクオ
「あんたらどういうこと?何か言ってよ!」
リクオと榀子のただならぬ雰囲気を見て憤った浪が声を荒げます。
浪の追及をさえぎるようにリクオが口を出そうとしますが、浪がそれを制止。
「あんたに聞いてない!榀子に聞いてるんだ!」
浪にまっすぐな視線を向けられた榀子はただただうつむきます。
煮え切らない榀子に浪は「わかった…もういい!」と走り去ってしまいました。
「ごめんね!」と言い残し、リクオを置き去りにして榀子は浪を追いかけていきます。
置いてけぼりにされたリクオは、呆然とその場に立ち尽くします。
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「待って!…黙っててごめん。」
息を切らしながら榀子が謝ると、背を向けたままの浪が問いかけます。
「俺が怒るとめんどくさいから?だから、コソコソしてればごまかせると思った?」
「違うの!言えなかったのは浪くんとの関係を大事にしたかったから…言ってしまったら壊れそうで怖かった。」
振り向いた浪は、辛い心の内を榀子に告げます。
「思い通りにならないことぐらいわかってる!相手が誰だろうが…榀子が幸せならそれでよかった…時間はかかるだろうが納得したさ。気づかなかった俺がまぬけだった。」
榀子は浪の胸に秘めた想いを聞き、ハッとします。
浪は「あいつを好きだったなんて…」と嘆きながら榀子のもとを去っていったのでした。
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後悔…ほんの少しの誤解がすれ違いを生み、それぞれの想いが錯綜する
小さくなっていく浪の背中を見つめながら、榀子は“浪とのこれまで”を思い返していました。
セーラー服を着た榀子に、賞を貰った“兄・湧の似顔絵”を誇らしげに見せてきた幼い浪…。
その後、湧が亡くなった時、棺に入れようとしていたその似顔絵を榀子は「これもらっていい?」と浪から譲り受けます。
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「俺はもう“小さな浪くん”じゃない…差は縮まらない」と落ち込む浪に、榀子が「浪くんのこれからをちゃんと見てる」と返して交わしたあの約束。
浪と一緒に過ごしてきた日々と重ねてきた時間を「私が壊した…」と榀子は悲しみます。
目に涙が溜まり、その場で顔を覆って泣き崩れます。
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家に帰ったリクオは力なく畳に転がると目を閉じてため息。
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さっき「あんたには聞いていない、榀子に聞いてる!」と浪に一喝されたリクオ。
リクオと榀子を見てショックを受けたハルを、泣きながら1人で帰らせてしまった時を後悔します。
自分の言葉でちゃんとハルに伝えなかったことを後悔するリクオ。
その頃、浪はやりきれない思いを抱え、親友・滝下の家へ。
「泊めてくれ…」
珍しい浪の行動に、滝下が驚きます。
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ハル、榀子、リクオ…薄雲の青空を見て何を想う?
「別に何も変わらない…友達以上だった人が友達未満になっただけ。」
実家に逃げたハルは、青くて薄い雲がかかる空を見上げながら深いため息。
「今度リクオに会ったら、2人を祝福しよう!また、会えるのかな…私、一体何なの。リクオに会いたくないから、この街にきたのに…今の方が寂しい。」
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ハルも見ていた同じ空を、高校の屋上から浮かない顔で見ているのは榀子。
彼女も、この綿あめみたいにぼんやりと浮かぶ雲を眺めます。
写真スタジオで勤務中のリクオもまた、作業を止めてどこまでも青くて層雲がゆっくりと動く空を見上げます。
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リクオが榀子を誘って、公園デートへ。
新緑の中を歩く2人、彼女から近況を問われたリクオは答えます。
「俺はぼちぼち…あいつはどう?」
聞かれた榀子は、驚いて一瞬目を見開くとリクオに視線を向けます。
リクオは「浪、大丈夫?」と言い直します。
榀子は「…わからない」と答え、リクオも「そっか」と軽く返します。
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リクオと榀子は、ベンチに座って缶コーヒーを飲みながら大学時代の思い出を懐かしみます。
「あの頃は時間がありすぎた…何かにつけて遊んで、みんなで雑魚寝して。」
「みんな元気だったよね。今じゃ絶対無理。」
そのまま大学時代の楽しさを引きずって就職しなかったリクオは「福田がいなかったら今もコンビニでバイトしてる自信ある」と言って笑います。
「人生なんてわからないもんだよな…。榀子と恋人になれたってのが、一番信じられない。俺たち何なんだろうって、あの日から考えてた…」
彼の唐突な言葉、目が合ったリクオの顔を見て榀子は動揺します。
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唐突な別れ…リクオ、予想だにしない“まさか”の決断!
「榀子と付き合い始めて、浮かれて、嬉しくて。どうしようもないなって自分でも思ってたんだけど。心のどっかで違和感があった。」
自分の胸にそっと触れながらリクオが話します。
この“違和感”を、リクオは当初「突然降って湧いた幸せにビビって卑屈になり、自分が信じられなくなったのか?」と感じたと。
これを聞いた榀子は「自分が不安にさせているからだ」と謝ります。
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「違う!気づいたんだ…俺は胸を張って「榀子を好きだ」って言えないことに…それが違和感の正体。」
リクオの正直な思いをいきなり聞かされた榀子は何も言えなくなります。
「榀子はどうなんだ?…俺と浪、本当はどっちが大事なんだ?」
穏やかにリクオが榀子に問いかけます。
「浪くんとは家族みたいなもので…私は…私が壊しちゃった…私がちゃんと浪くんのこと見ようとしなかったから…」
言葉を紡ぐたびに榀子の目から大粒の涙がボロボロとこぼれ落ちます。
「俺もハルを傷つけた」と自らの後悔を打ち明けるリクオ。
榀子が浪への後悔を口にすると、リクオは「あいつはマジで榀子に惚れてるから大丈夫!きっと“俺なんかに譲れない!”ってなると思うぜ…保証はできないけど(笑)」とおどけながら励まします。
ちゃかされた榀子も笑い出し…「やっとしっくりきた!」とリクオがホッとした声を発します。
「遠回りしちゃったね」と榀子。
「俺たち“似たもの同士”、顔色を窺わないで済むこれ位の距離感がちょうどいい!」
友達としての握手を交わした2人。
榀子から「野中さんとはどうするの?」と聞かれたリクオは「そうだな…」とハルを想いながら空を見上げます。
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心を新たにした榀子は、浪に夕飯を届けに彼の新居へ。
すると、部屋から出てきたのは女子!
引っ越しパーティー中なのを知らなかった榀子は“浪に彼女ができた”と勘違いして絶句します。
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男気をみせた浪に触発されたリクオ、ハルに会いに行く
「気遣いいらないわ…。ここもあなたの家!気が済むまで悩みなさい。」
実家に転がり込んだことを娘が気兼ねしていると察した母・陽子が声をかけます。
母に励まされ、思いっきり悩むことにしたハルは「恋愛って…人を好きになるって何だろう?」と必死に考え続けます。
「私の幸せって?私の居場所って?」
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翌日、MILK HALLの狭山杏子の所へやって来たリクオ。
ハルの居所を教えてもらい、深々と杏子に一礼して店を出ます。
帰るリクオとすれ違ったのは居沢。
事情があって実家に転居した彼が、高校から大好きな杏子に会いに来た訳は…プロポーズ!
「いまさらどんな顔して会いに?お前にその資格が?プライドはないのか?」
電車に乗りながら“肥大した自意識”と葛藤しまくるリクオ。
「言葉を尽くして“誠意”を伝えられるのか?自分がどんな人間か…わかってんだろ?」
重すぎる罪悪感と苦しい自問自答に、リクオは息苦しくなります。
「他人が好きなんじゃなくて“自分を構ってくれる人間が好き”なんだろ?」
もうすぐ、ハルの住む街。
リクオは脳内を占領する悪しき考えを「うるせー!俺は自分勝手…同じことを繰り返さないためにも自分の心に正直になる!」と一掃します。
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母に激励を受け、カンスケを入れたキャリーバックを抱えて実家を出たハル。
リクオがこの街にやってきたとは露知らず…家に戻るため、バス停でバスを待ちます。
バスを待ちながら“リクオに一目惚れした日”を振り返ります。
リクオが落とした受験票を拾ってあげただけ。
たったそれだけの出来事でも、ハルが彼を好きになるには十分でした。
道ですれ違う度にドキドキして…切なくなって。
リクオに恋焦がれた日々は、昨日のことのように鮮明です。
思い込みの恋で遠回りしたリクオが、ついにハルに告白!?胸キュンなラスト!
バスがやってきて立ち上がるハル。
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バスのステップに足をかけようとすると、大人しかったカンスケが急に鳴き出し、ハルはそのバスに乗れませんでした。
そんなハルの目前に現れたのはリクオ!信じられないハルはリクオの腹目がけグーパンチ!痛がってうずくまる彼を見て、ようやくリクオがリアルにここに存在していると気づいたハルは「何でここに来たの?」と聞きます。
「上手く説明できない。とりあえず、榀子にフラれた…。」
びっくりしたハルは詳しい説明を求めます。
「ちゃんと話した結果、お互いに“思い込み”だってわかって。そもそも俺は愛だの恋だの深く考える脳構造になってない…。でも、女から優しくされれば嬉しいもんで。その時間がずっと続けば最高だよなって…それが恋だってずっと思ってたんだ。」
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「それが…そこへ、何を考えているかわからない明らかに“めんどくさそうな奴”が現れて、不覚にもそいつのことが…そいつのことが可愛いと思っちまったって気づいたから…俺はここにいるんだと思う。つまり、これまでのことは俺の勘違い…今だって勘違いかも!?」
「それで何が言いたいの?」
頬がピンクになったハルが問います。
「…だから、俺はお前のことが好きだ!」
ちょっと茫然としてブルッと身震い、実感が湧いて目をキラッと輝かせ…最後は頬だけじゃなく顔や体全部を赤く染めたハルが照れまくって俯きます。
その様子をハニカミながら見守るリクオ。
次の瞬間、歓喜に満ちたハルがリクオに抱きついてキス!
「35点!今の告白やり直し!」
照れ隠しで、何度も嬉しそうにやり直しを要求するハルがいました。
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「私もいつかリクオにプロポーズさせます!」
バイト復帰したハルが、杏子の薬指に輝く婚約指輪を見ながら宣言!
リクオはそれを聞いていて「入りづれー!」と店の外で頭を抱えます。
「ごちゃごちゃ考えたり、昨日を振り返ったり…それでもくだらない俺たちの日常は続くのだ!」
リクオの優しい声が聞こえました。
『イエスタデイをうたって』第12話(最終回)まとめ
\#イエスタデイをうたって 第12話 放送終了/
配信限定episode#12はこちらhttps://t.co/OjQ2ggzLLI
《第12話ー遠回りー》
いかがだったでしょうか?49%うしろ向き、51%まえ向きに生きる
4人の日常が、今日もどこかで続いていることを願って。ご視聴、ありがとうございました…! pic.twitter.com/eC8iZB515K
— アニメ『イエスタデイをうたって』公式| 4月4日放送開始! (@anime_yesterday) June 20, 2020
「ほんの少しの誤解がすれ違いを生み、それぞれの想いが錯綜する」
恋愛の嫌になるような超絶難解な部分と、たまらなく愛おしい最強な部分がとても丁寧に描かれたストーリーでした。
思い込みと勘違い、恋とか愛ってたぶんそんなもの。
でも、その中から“本物”を見つけ出す楽しさがこれまた醍醐味ですよね。
この『イエスタデイをうたって』の中で存分に堪能できました。
特にラストの大どんでん返しがもう最高…健気で一途な片想いが実った瞬間の大興奮は忘れられません!
強めに記憶に残るアニメです!
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