『死役所』第9話あらすじ・ネタバレ感想!シ村が探し求めていた加護の会の信者が現る

ドラマ『死役所』第9話あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『死役所』公式ページ

シ村(松岡昌宏)はずっと探していた『加護の会』の信者と出会うことができました。

シ村は、イシ間さん(でんでん)の成仏の手続きを進める前に、信者の男(柄本時生)から加護の会について、そして自分の妻・幸子(安達祐実)について話を聞き出そうとします。

淡々と自分の人生を振り返る男を前に、妻の居所を確かめるべく焦りを見せるシ村。

信者の男の話から『加護の会』についての全容が少しずつ明らかになり、シ村と幸子の出会いについても描かれる第9話です。

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『死役所』前回第8話のあらすじと振り返り

他殺課のイシ間さん(でんでん)は、49日以内に成仏するという辞令を受けて誰にも言わずに困惑しているところへ、絵本を抱えた女の子(佐々木みゆ)が他殺課にやってきました。

女の子は、母親にネグレクトで死亡させられてしまった気の毒な子でしたが、母親のことが大好きで、持っている絵本は母親に買ってもらった宝物だと言います。

子供が好きで心優しいイシ間さんは、女の子の健気さに感動し、一緒に成仏して欲しいと女の子に頼むと女の子は快諾してくれました。

職員であるイシ間さんが成仏すると知って、シ村(松岡昌宏)や他の職員は少なからず驚きます。

イシ間さんはシ村に手続きを頼み、承諾ますが、その時シ村は不思議なポーズを取った人物を発見します。

その人物は、『加護の会』の信者でした。

冤罪のシ村がシ役所に留まっててでも探し求めていた人物がついに現れたのです。

【ネタバレ】『死役所』第9話あらすじ・感想


志村(松岡昌宏)と幸子(安達祐実)

1960年。市役所の職員だった志村(松岡昌宏)は、足を怪我した女性を家まで送りました。

その家には、女性の孫姪てっそんで、後に志村の妻になる幸子(安達祐実)が暮らしていました。

彼女は売れない画家でした。

夕飯に誘われた志村は幸子にこう言われます。

「あなた、横顔が綺麗ね。モデルになってくれない?」

そのとき志村は、なぜか二つ返事で承諾しました。

その後、志村は幸子の絵のモデルをしながら交友を深めていきます。

そして幸子の唯一の家族である大叔母が亡くなった時、幸子はこう言いました。

「志村くん、良かったら私と家族にならない?」

志村は、二つ返事で答えました。

「はい。幸子さん、僕と結婚してください」

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イシ間さんも戦後に生きた人でしたが、シ村も生きていた頃の年代が1960年代と思ったより古い時代だったのに驚きました。

作品ではスマホが登場するなど現代の設定なので、シ村は60年近くシ役所にいたことになります。

加護の会の信者

成仏の辞令を受けたイシ間さん(でんでん)は、シ村が手続きをすることになりました。

しかし、シ村は両手の人差し指と親指を輪にしてつなげているポーズを取った男(柄本時生)を発見し、声をかけます。

「お客様、加護の会に入信されていましたか?」

「はい!もしかしてあなたも!?」

「いいえ。ただ少々お聞きしたいことがありまして」

信者の男は嬉しそうに加護の会のことならなんでも答えると言いました。

寺井修斗(柄本時生)は祖母の付き添いで加護の会の代表である蓮田栄山(吹越満)の講演会に参加しました。

すると蓮田は突然、修斗に向かって「弱さを持ったあなたが大好きです。私はあなたを愛しています」と言いました。

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ついにシ村が探し求めていた加護の会の信者が現れました。シ村は聞きたい話を聞くことができるのでしょうか?

それにしても、突然「あなたを愛しています」なんて言われても気味が悪いだけですが、宗教に勧誘する人は鼻が利くのでしょう。

みんな家族

蓮田は講演会で「弱いことは悪ではなく、弱さも劣等感も全てありのままのあなたを受け入れて愛したい」と熱弁をふるいます。

大学4年生で就職も決まらず、出来の良い弟に先を越されて劣等感でいっぱいだった修斗はその言葉に感銘を受け、後日蓮田を訪ねて加護の会の本山に行きます。

蓮田は講演会で留守でしたが、そこにいた人たちはみんな修斗を優しく迎え入れてくれました。

講演会で司会をしていた女性によれば、ここでみんな自給自足の集団生活をしていると言います。

「加護の会自体がひとつの家族なんですよ」

特にやりたい仕事もないので、自給自足で食べていった方が良いと考えた修斗は、それ以来加護の会に出入りするようになりました。

弟はネットで怪しい噂が流れているから気をつけろと言いますが、自分のことを受け入れてくれた加護の会は修斗にとっては居心地の良い場所でした。

「俺はそれでいい。それが一番の幸せだって家族が教えてくれたんです」

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弟と自分を比べられ、劣等感を抱いていた修斗はみるみるうちに加護の会にハマっていきました。

仕事を探すより、自給自足で暮らした方が良いなんていう軽い気持ちで加護の会に入ってしまった修斗ですが、実際もそういうものなのかもしれません。

加護の会での生活

加護の会では、信者になることを『盟約を結ぶ』と言い、盟約を結んだ後は修行として1週間狭い部屋にこもることになっていました。

3日間の断食の後は、なるべく寝ずに瞑想をするのです。

1週間の修行を終えた修斗は、蓮田に『おかえりなさい』と迎えられ晴れて信者となり、蓮田のことを『お父様』と呼ぶようになりました。

加護の会での暮らしは修斗にとっては快適そのもので、周りは優しいし、ネットもテレビもないので社会情勢に振り回されることもありませんでした。

「自由があって家族がいて幸せがある」

「でも、寺井さんには本当のご家族がいらっしゃいますよね?」

シ村がそう言うと、修斗は顔をしかめ「あんな奴らは家族ではない」と吐き捨てます。

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食事を与えず、眠らせず、情報から遮断するというのは、洗脳の常套手段です。これをやった時点で加護の会はカルト集団決定ですが、信者たちに良くしてもらっている修斗は疑いを持ちません。

今の時点では社会的に問題があるかどうかはわかりませんが、蓮田はどのような目的で人を集めているのでしょうか?

とっとと答えろ!

修斗が入信してしばらく経った頃、弟が修斗を無理やり家に連れて帰り、脱会するように説得しようとします。

母親は頭を抱えて黙り込み、祖母は自分が講演会に連れて行ったせいだと泣き出してしまいました。

修斗がいくら今が幸せだと言っても誰もわかってくれません。

弟は「お前は頭がおかしい」と修斗を責めます。

「俺の家族は加護の会だけだ!」

修斗はそう言って裸足で家の外に飛び出しました。

それを弟が自転車で追いかけてきたので、走って逃げながら思わず車道に飛び出したところでトラックに轢かれてしまったのでした。

しかし、修斗は『人は必ず死ぬ』という会の教えで、死を受け入れていたから死ぬのは怖くなかったと言います。

「加護の会で志村幸子という女性に会いませんでしたか?」

シ村が核心に迫った質問をすると、修斗は会にいたメンバーを一人ずつ名前を挙げていきます。

「とっとと答えろ!」

シ村は、思わずそう怒鳴ってしまいました。

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シ村が初めて声を荒げた瞬間です。60年近くも待っていたことなので仕方がありませんね。

幸子が娘の美幸を連れて加護の会に行き、その後娘が死んでシ村は死刑になるわけですが、その間シ村は幸子と会っていないということでしょうか。

特別の加護

突然詰め寄ってきたシ村に、修斗は顔をしかめます。

「なんですか?こっちは客ですよ」

「大変失礼しました。お客様は仏様です」

シ村が謝ると、気を取り直した修斗は自分がいたところにはその名前の人はいなかったが、別の家で特別の加護を受けている人がそんな名前だった気がすると話しました。

「今さら会ったところで何になるんですか?」

修斗とのやりとりの一部始終を聞いていたニシ川(松本まりか)がシ村にそう聞くと、シ村は「何の話でしょう?」とはぐらかしました。

子供が生まれてから幸せな生活を送っていた志村一家。

しかし、子育てに悩み始めた幸子は、志村と娘を連れて加護の会を訪ねることにしたのです。

そのことを思い返していたシ村の表情は、いつになくこわばっていました。

『死役所』第9話まとめ

ついにシ村の過去と『加護の会』について、具体的なエピソードが明かされました。

怪しい宗教団体の代表として吹越満さんが、志村の妖艶な妻として安達祐実さんが登場しました。

どちらもナイスキャスティングです。

運命的な出会いを果たした志村と幸子ですが、子育てに悩んだ幸子が加護の会に入信し、どうやら『特別な加護』というのを受けているようです。

特別な加護とはいったい何でしょうか?

シ村は幸子がシ役所に来るのをずっと待っているのでしょう。よほど強い気持ちがあると見えます。

次回はいよいよ最終回となります。

妻が加護の会に入信し、志村が冤罪を受け入れるまでの模様が描かれます。

志村が出した答えとは?絶対に見逃せません!

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