『死役所』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!シ村の冤罪の真相が明かされる!

ドラマ『死役所』第10話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『死役所』公式ページ

志村(松岡昌宏)と妻の幸子(安達祐実)は、一人娘・美幸(松本笑花)を授かりますが、美幸は食事をせずに絵の具しか食べず、2人は頭を悩ませていました。

特に幸子は自分を責め、だんだん追い詰められていきます。

そこへカルト集団『加護の会』と出会い、救いを求めて入信したまま幸子は姿を消してしまいました。

そして、志村が妻を取り戻そうと出かけている間に、娘は何者かに殺されてしまったのです。

帰ってこない妻・幸子をシ役所で待ち続けるシ村。

成仏の辞令を受けたイシ間さん(でんでん)と語るうちに見つけ出した答えとは?

シ村が自分の過去と向き合う『死役所』最終回です。

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『死役所』前回第9話のあらすじと振り返り

シ村(松岡昌宏)は待ちに待った『加護の会』の信者と出会うことができ、妻の幸子の所在を聞き出そうとしましたが、彼は「特別な加護を持った人物が志村幸子という名前だった気がする」という情報しか持っていませんでした。

シ村は現世では市役所の職員をしており、業務の中で妻・幸子(安達祐実)と出会いました。

彼女は売れない絵描きだったので、志村が幸子のモデルをしているうちに互いに惹かれあい、2人は結婚します。

そして、一人娘の美幸(松本笑花)を授かりますが、幸子は子育てに悩み始めるのでした。

その悩みの中で、幸子は『加護の会』と出会ってしまいます。

シ村はなぜ冤罪を受け入れてまで、シ役所にいるのでしょうか?

【ネタバレ】『死役所』第10話(最終回)あらすじ・感想


娘・美幸(松本笑花)

志村(松岡昌宏)と幸子(安達祐実)は娘・美幸(松本笑花)を授かり幸せな結婚生活を送っていましたが、美幸が5歳頃のこと、幸子の作る料理を全く食べようとせず、絵の具ばかり口にするようになってしまいました。

医者に見せたところ、母親である幸子が美味しいご飯を作ってあげないから絵の具しか食べない。このままでは死ぬかもしれないと言われてしまいます。

自分のせいで美幸が死ぬと言われた幸子は、どんどん追い詰められていきます。

そんな時、幸子は『加護の会』の存在を知り、人の心を解放してくれるなら美幸も治るかもしれないと3人で会を尋ねることにしました。

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美幸に何か事情があり、志村と幸子が悩むことになるのはわかっていましたが、思った以上にヘビーな事情でした。

それにしても母親のせいだなんて医者の言葉がひどすぎます。60年代という時代ゆえでしょうか。これはカルトに走ってしまうのも分かる気がします。

受け入れること

蓮田栄山(吹越満)は、幸子を見るなり「娘さんのことで悩んでらっしゃるんですか」と言います。

そして、娘のあるがままを受け入れ、娘自身を見てあげてほしいと語りました。

「そこから愛が始まります。たくさん抱きしめてあげてください」

その後も幸子は美幸に食事をさせようと努力をしますが、美幸は食べようとしません。

「受け入れるって何?死んでしまうかもしれないのに、どう受け入れればいいのよ!」

志村は美幸はまだ元気だと励ましますが、幸子は自分のせいでそのうち美幸が死んでしまうとパニックになっています。

そんな時も、美幸は絵の具を舐め続けています。

「私のせいで病気になったの。私が美幸を殺すようなものなの!」

moyoko

絵の具ばかり食べていて、栄養も摂れていない中でこのままでは死んでしまうと言われてしまっては不安になるに決まっています。

そして娘を連れて加護の会に来れば、自分のことではなく娘のことについて悩んでいるのは誰が見てもわかります。蓮田は当たり前のことしか言っていないのに当事者はそれに気がつかないものです。

最後の記憶

イシ間さん(でんでん)は死刑課で成仏申請書の記入を始めました。

「不思議なもんだな。あんたがここに来たときは俺が受付したのに」

「ついこの間のことのようです」

ハヤシ(清原翔)は、母親に虐待されて死んだ女の子・凛(佐々木みゆ)と一緒に、イシ間さんの手続きが終わるのを待っていました。

ハヤシが凛の手をつなごうとした時、彼女はハヤシの手を振り払ったので、ハヤシは赤子殺しの手をつなぎたくないのだろうと内心落ち込んでいました。

そのせいで凛の頭を撫でてあげることができないでいます。

それでもハヤシは凛が成仏するギリギリまで遊んであげたいと思っています。

「最後の記憶が母親の虐待なんて悲しいじゃないですか」

moyoko

ハヤシはもともと優しい男ですが、凛の存在によってより優しさが前面に出るようになりました。しかし、彼は自分の子供と妻を殺しているのです。人間、どんなことが起きるのかわからないものです。

虐待の記憶を消してあげたい、頭を撫でることができないというのは、ハヤシが自分の罪を反省し始めている証とも言えます。

妻に会わせてください

ある日、志村が帰宅すると、幸子と美幸の姿がありませんでした。

机には一枚のメモが置いてあります。

「もう一度美幸と加護の会へ行ってきます」

結局、2人は夜になっても帰って来なかったので志村が加護の会へ迎えに行くと、幸子は修行中でどこにいるのかわからないので1週間後にまた来るようにと言われます。

志村は美幸を連れて一旦家に帰りました。

美幸はお腹が空いたと言って絵の具を食べています。

1週間後、志村は再び加護の会を訪れますが、幸子はもう家族になったので帰すことはできないと言われてしまいます。

「あなたも私たちの家族なんですよ」

「私の家族は幸子さんと美幸だけだ!」

結局、志村は幸子を取り戻すことができず失意の中で帰宅すると、庭で美幸が腹から血を流して倒れていたのです。

moyoko

娘を助けるために加護の会に行ったはずなのに、幸子は美幸を置いて加護の会に残ってしまいました。本末転倒です。これが洗脳の怖いところですね。

しかし、妻を取り返すためにまだ幼い娘を家に置いて行ってしまったのは志村の落ち度です。

私がやりました

志村は美幸殺害の容疑で逮捕され、美幸に絵具を食べさせて虐待していた父親として拷問にも似た取り調べを受けました。

いくら違うと言っても聞き入れてもらえず、連日「クズだ」「人間ではない」と暴力的な取り調べを受ける内に、とうとう志村は諦めて罪を認めてしまうのでした。

「私がやりました」

その時、志村は薄ら笑いを浮かべていました。

シ村のシ役所での薄ら笑いは、そこで張り付いたものでした。

志村は妻に再会することなく死刑になってしまったのです。

moyoko

医者の暴言といい、警察の酷い取り調べといい、現代では考えられないことばかり。やはりこれは60年代という時代ならではのことでしょうか。

それにしても、自白してしまったとはいえ、証拠も無く、しかも冤罪で死刑になるなんてあまりにもツイてなさすぎます。

ひたすら待つだけ

イシ間さんは申請書を記入するうち、自分の死について冷静に受け止められる気がしていました。

「申請書にはそういう役割もあるのかもしれませんね」

イシ間さんは生きていれば好きなことができるし、どこにでも行けるが、ここにいたら待つだけしかできないから自分は成仏する前に姪のミチに会うことができてラッキーだったと言います。

「覚悟しておけよ。あんただっていつ辞令が来るかわからねぇ」

しかしイシ間さんは、シ村は全てに納得して成仏できると思っています。

「何を根拠に?」

「根拠なんてねぇよ。俺がそう思うから言ってんだ」

シ村は薄ら笑いを浮かべます。

「成仏する時にはちゃんと笑えてるといいな」

moyoko

シ村は冤罪なので死刑になるいわれはなかったのです。本当はなんとしてでも生きて娘の無念を晴らした方が良かったのではないかと思います。

やはり外に出ることができず、いつ来るかどうかもわからない妻を待ち続けるのはリスクが高すぎると思います。

シ役所で働く理由

シ村、ハヤシはイシ間さんと凛を見送るべく成仏の扉の手前まできましたが、ニシ川(松本まりか)は「忙しいからいい」と現れませんでした。

イシ間さんは申請書を書く間、死刑囚はなぜここで働くのかと考えていました。

しかし、きちんと死と向き合う職員の姿を思い浮かべ、ここで働くのは一人じゃ向き合えないことに向き合うためなのかもしれないと結論を出しました。

「みんな良い成仏ができるといいな」

そこへニシ川がイシ間さんが世話をしていた花を持って現れます。

「イシ間さんがいなくなったら世話する人がいないから、邪魔です」

凛には折り紙の花のブローチを付けてあげました。

moyoko

ツンデレのニシ川の心優しい部分を垣間見るシーンでした。

ニシ川は唯一メインの職員の中で過去を振り返らなかった人物です。ミチル(黒島結菜)が以前、ニシ川の人生史を読んだ時に顔をしかめていましたが、どんなことが起きたのかとても気になります。

お疲れ様でした

2人は書類に最後のサインをします。

「受理させていただきます。お疲れ様でした」

凛はハヤシに駆け寄り、手を握ります。

「お兄ちゃん、また遊ぼうね」

ハヤシはそこでやっと凛の頭を撫でることができました。

2人の成仏後、ニシ川はシ村に問います。

「私たちが死者のためにできることってなんでしょうか」

「どうでしょうかね。ただ笑って見送ることでしょうか」

シ村はいつもの薄ら笑いで答えます。

「ふ~ん。シ村さんらしい、つまんない答えですね」

2人は業務に戻っていきました。

『死役所』第10話(最終回)まとめ

シ村は再び、淡々と業務をこなしながら妻を待ち続けることにしたようです。

原作が連載中につき、ドラマ番『死役所』ではシ村の抱える問題が解決しないまま最終回を迎えることになりました。

シ村が幸子と会うことができるのか、美幸を殺したのは誰なのかなど色々気になることがあり少し消化不良感もありますが、それぞれの死者の物語を振り返ってみると一つ一つが濃くて泣かされることも度々あり、とても面白い作品でした。

全10話のドラマですが、ミチル(黒島結菜)がシ役所を引っ掻き回していた頃が懐かしいくらいです。

今回松岡さんが普段のキャラクターとは正反対の新境地を開いた作品だったと思います。

当初はどうかな?と思っていましたが、意外にもしっくり来た役でした。

今後また違った役を見られるのを楽しみにしています!

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