『スカーレット』第14週(第84話)あらすじ・ネタバレ感想!八郎「喜美子の隣りがつらい」と本音を吐露…

朝ドラ『スカーレット』第14週(第84話)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『スカーレット』公式Twitter

「僕と喜美子(戸田恵梨香)は別の人間や」と言って、妻である喜美子を遠ざける八郎(松下洸平)。

そんな八郎のためにもと思い、喜美子はついに次世代展に出すためのお皿を完成。

さらには、作品作りで手が回らない八郎の代わりに、弟子である三津(黒島結菜)に陶芸の基礎を教え込む喜美子。

何度も何度もやり直しさせられる不器用な三津を見た八郎は、ついに本音を吐露したのです。

いや、このドラマの主人公は誰よ?と言いたくなるような展開。

そして百合子(福田麻由子)と信作(林遣都)の関係もついに…幸せと不幸せが同時に訪れる15分間となりました。

『スカーレット』前回第14週83話のあらすじと振り返り

夫婦ノートを取り返してくれた三津(黒島結菜)に感謝が尽きない喜美子(戸田恵梨香)は、八郎(松下洸平)にお願いをし、三津を弟子にしてもらうことに成功します。

すると三津は、掃除をしながら物の位置を把握し、八郎の仕事ぶりも見続けるのですが、彼が作りたいものは信楽の土ではできないと見抜くのでした。

それでも八郎はポリシーを曲げられず、喜美子の言葉も三津の言葉も聞きません。

新しいものを作るためには壊さないといけないと喜美子が言えば、自分たちは別の人間だと言って、喜美子を遠ざけるのでした。

陶芸家として日に日に距離が離れていく喜美子と八郎。

そんな二人に訪れる未来とは…。

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【ネタバレ】『スカーレット』第14週(第84話)あらすじと感想

川原喜美子(戸田恵梨香)作「春のお皿」

八郎(松下洸平)に突き放されながらも、必死に作品を作る喜美子(戸田恵梨香)。

八郎と喧嘩をしたことで、出来上がる器は怒っているようだと笑います。

そんなふうにケラケラしていると、八郎から真面目にやれと言われ、喜美子は集中状態に。

そしてついに、次世代展に出すお皿を完成させたのです。

タイトルは「春のお皿」。

白いお皿の上に、小さい桜の花びらの模様が掘られ、ほんのりピンク色。

女性らしい静かな作品を完成させました。

しかし、喜美子の気持ちはつつましいものではなく「金賞狙ってます」と断言。

柴田(中村育二)は笑いながら持っていきました。

KAMUI

女性らしくとても可愛らしい!ちょっと欲しくなりましたよ。絵付け火鉢の時もそうでしたが、喜美子のセンスは女性的ゆえに、男性には思いつかない柔らかさや温かさ、そして古いものにとらわれない斬新さがあるように思えるのです。

そうして自分が頑張ることで、八郎にももっと頑張ってもらいたいとおもう喜美子ですが、八郎の思いは真逆のモノに…。もしかしたらこの夫婦は共に歩んでいく関係よりも、ライバルという考えになっているのかもしれません。

しかし、作品を作っている時に笑うなと言ったところには驚きました。深野(イッセー尾形)だって笑いながら絵を描いていましたよ。…ということは、今の八郎に足りないものとは「楽しさ」なのでは?なんて思えてきました。

信作(林遣都)はが百合子(福田麻由子)の心をついに掴む 

百合子(福田麻由子)が赤松で飲んでいると、隣りでは信作(林遣都)が上司から怒られているではありませんか。

信楽の人口が減っている今、若者が頑張らないでどうすると言われてしまったのです。

信作としてはイライラする説教。それを百合子は優しく見守ります。

そして突然百合子は、どうして自分が赤松によく足を運ぶのかわかるかと信作に聞くと、彼はすぐにその答えを返したのです。

百合子が赤松に通う理由は、常治(北村一輝)の面影を探すため。

父が生前、赤松でどんなふうに過ごしていたのかを肌で感じるためだと、信作は言い当てたのです。

これが大きな決め手となったのでしょう。

百合子は信作に、信楽の人口増加の手伝いをするのに、夫婦になっても良いよと言ってくれました。

つまりは、結婚しよ。…まさかの百合子からのプロポーズでした。

KAMUI

信作おめでとうー!卑屈な信作だけれど、百合子にかけた優しさの大きさはすごいものでした!そんな信作と百合子ならお似合いと言っても良いでしょう。

まだ結婚の約束をしたまでですが、このままこのカップルは幸せを築いて行ってほしいと切に願います!

三津(黒島結菜)の言葉を実感する八郎(松下洸平)。「一緒にいてツライ」とついに吐露

弟子になったものの、八郎が忙しすぎてなかなか陶芸について教えてはくれません。

なので、喜美子が変わりに基礎を教えることになりました。

絵付け師の時から続けている準備体操から始め、三津が器を作れば喜美子はそれを握りつぶしてもう一回。

基礎をしっかりと身につけさせようとします。

夜も深くなってくると、喜美子は三津と八郎、そして自分の分のおにぎりを作りに家へと戻るのですが、その時八郎はじっと土と向き合う三津を見ていました。

「不器用やなぁ」の言葉をきっかけに、八郎は喜美子に抱いていた想いを語り始めるのです。

最初は自分が基礎をしっかり教えていたのに、ある時自分が教えていない方法で器を作った。

そうして色々なアイディアをひらめかせ、今では川原家の食卓の食器は、喜美子と八郎が作ったものになっていますが、それでも八郎はすでに喜美子の方が上だと思っているのです。

三津は前に言った「天才は時に人を傷つける」という言葉をいたく理解する八郎。

そして八郎の口から、喜美子の隣りにいるのが苦しいと、本音を漏らすのでした。

KAMUI

陶芸家としてのプライドがあるがゆえに、喜美子に負けたと思うのが悔しいのでしょうね。喜美子は共に歩んでいきたいと思って土と向き合いますが、八郎としてはもう喜美子をライバル視、それどころか敗北感でちょっと腐っているところもあるなぁと思えました。

これが八郎の心のスキマみたいなものなんでしょうね。三津の八郎を見る目が変わったような気がします。

『スカーレット』第14週(第84話)まとめ

喜美子は確かに天才かもしれません。

しかし、第14週のスカーレットを見ていて決定的な違いがあったようにも感じます。

八郎が金賞を受賞したのはジョージ富士川(西川貴教)から芸術の可能性を見せられたから。

そして喜美子もやり方にとらわれず、陶芸のやり方からも自由に、思うままにやりました。

つまり、柔軟の幅が違い過ぎるのです。

さらに思ったのは、陶芸と向き合う時の姿勢です。八郎は笑わなくなったなぁと思います。

一方、喜美子は集中をする時は真剣に土と向き合いますが、その前は笑顔です。

作品はその人の想いが乗るもの。

しかし、今の八郎は自分と喜美子を比べて自分が劣っていると悲観的になるばかりで笑えていないなぁと思います。

すると、三津の方が自分とよく似ているから、一緒にいて安心できるわけです。

再三言っていますが、喜美子は何も悪くないって。

そして、このふたりがギスギスするからこそ、百合子と信作の恋の成就は喜ばしいです。

第15週ではまた色々なトラブルが起きそうですが…ちょっと見るのが不安なところも。まぁ、見ますけどね!

※『スカーレット』次回第85話も続けて読みたい方はこちら

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