『女ともだち』第6話あらすじ・ネタバレ感想!王子様に見つけてほしくて15年…40代シンデレラの悲哀

『女ともだち』第6話

出典:『女ともだち』公式ページ

「仕事と私…どっちが大切?」

こんな質問をしちゃった経験ありませんか?

15年前、この禁断の2択を迫った末に失った恋…まだその恋を心にそっと抱きながら生きるキャリアウーマンが第6話の主人公!

忘れかけていた黒歴史が、時を経て彼女の心を無慈悲にエグってきます。

恋を諦めた女性独身主義者の悲哀が詰まった回、胸が切なく疼きます。

『女ともだち』前回第5話のあらすじと振り返り

突然、1週間連絡なしに外泊したミツル(竹財輝之助)。

平然と帰宅して「上海出張だった」と言い、ちさと(磯山さやか)にお土産のスカーフを巻いて機嫌を取ってきます。

浮気を疑うちさとでしたが、彼の甘い言動にほだされいつも通りうやむやに…。

しかも、彼は浮気相手のチャコ(片山萌美)のことを「可愛くていい子だ」と、妻であるちさとの前で何のためらいもなく褒めてきます。

この悔しい出来事を、ちさとはアミーゴスで女ともだちに愚痴って号泣。

そんなボロボロ状態のちさとの元へ、夫の浮気相手チャコが現れます。

「上海土産のスカーフ、ババくさいから突き返した!」

チャコは、ちさとが身に着けているのを横目にわざと聞こえるように言います。

ミツルが帰国してすぐ会ったのはチャコ…そして、彼女の要らないモノをあてがわれた屈辱にちさとは壁に隠れて泣きます。

その夜、離婚を決意して帰宅したちさと。

言い争う両親を見た息子のチー助が階段から落下する事件が起こってしまいます。

落ち着いて対処するミツルの頼もしさに助けられたちさとは、改めて彼の存在の大きさを感じてしまったのでした。

【ネタバレ】『女ともだち』第6話あらすじ・感想


必殺仕事人・裕美子(渡辺真起子)の経験からくる体感の話

昨晩、浮気相手を遠慮もなく褒めながらも「離婚はしない」と言う自分勝手な夫・ミツル(竹財輝之助)に何も言えなかったちさと(磯山さやか)。

俯きながら職場のアミーゴスの前まで来て立ち止まると、無理に笑顔を作って元気よく扉を開けます。

不倫相手の子を妊娠中のセツ(原沙知絵)もまた、「産む産まないは君が決めることだ」と無責任発言をする保(袴田吉彦)とのこれからを考えて浮かない表情。

セツも、アミーゴスに入る瞬間に気持ちを切り替えて笑顔で入店します。

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悩める女ともだちの拠り所アミーゴス。今日は店長不在の店で女子会がはじまりました。

セツを見て「不倫中」と呟く佐野裕美子(渡辺真起子)、今度はちさとを見て「不倫され中」と呆れた声を出します。

「バカだわねー!私たち、もう不惑よ。」

“不惑”というワードに拒否反応を示すセツ。

少し年上の裕美子は「不倫なんて20代のすること」とセツに注意喚起します。

ちさとが裕美子の顔を覗き込んで「されるのは?」と問うと、「されるのは男の人がバカだから仕方ない…男はいつまでたっても精神年齢が成人式を迎えない!」とバッサリ。

この発言には杉浦亮(須賀健太)も黙っていられず「それはちょっと暴言」と笑いながら苦言を呈します。

「失礼…個体差はあるだろうけど、私の経験からくる体感の話!」

謝りつつも説は曲げない裕美子は、体力もあって恋愛にも仕事にも活動的な40代男性たちが羨ましいと嘆きます。

「すぐ疲れるから男ほどいろいろ手が出せない!」と裕美子がニヤリ。

「裕美子さんすごいはっきりしてる。迷いがない!」と笑うセツ。

「私たちの時代は“恋愛に没頭すること=キャリアの終わり”を意味した。だからこそ、私はこの歳まで仕事に一生懸命に生きてる女が好き。セツも不倫にかまけてないで、仕事人の道極めよう!」

裕美子に誘われても、セツは「まだ振り切れないな…」と迷いをみせます。

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“他者に影響されないように生きること”が信条と言う裕美子。そんな彼女にも恋愛黒歴史が存在するようで…

若気の至り…大胆だった裕美子の黒歴史恋愛とは

「恋愛に夢中だった時期ありましたよね?今も彼からの電話待ってるんじゃ?」とちさとが裕美子に話題を振ると「まさか!あれは黒歴史」と否定。

若い頃の彼女は、男の人に「私と仕事、どっちが大切なの?」と聞く女だったらしい。

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裕美子の意外な過去発覚にみんな興味深々!

「そんな人、実在するんですね。都市伝説かと思ってた…」と亮が茶化します。

黒歴史恋愛の結末が気になったセツ。

亮をその場から追い出し、女ともだちだけの空間で聞きだします。

「最悪の結末よ…彼は“仕事”って答えた。だから彼の気を引きたくて引っ越し先をわざと教えずに引っ越した。携帯電話番号もメールアドレスも全部変えて…それで、彼が私を捜し出してくれるのを待ったの。」

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“好きだったらどんな手を使ってでも私を捜し出してくれるはず!”と思ったそう。

頭にハテナマークの出ているセツに、「“シンデレラ”よ!片方の靴を頼りに国中お姫様を捜すの!」とちさとが解説。

「苦労して私のこと捜し出して、迎えに来てほしかった…私の大切さに気がついてほしかったの」と昔を思い出しながら裕美子が語ります。

「それで王子様は見つけてくれたんですか?」

離れた所で聞いていた亮から質問された裕美子は何も言わず渋い顔。

察したセツが「待ち人来たらず…か」と呟くと、すかさずちさとが「まだ諦めてないですよね?相手も裕美子さんを簡単に諦められないはず!」と現在進行形であることを確認します。

「15年も前よ…今でも捜してたらアホでしょ!」と笑い飛ばす裕美子。

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ちさとがまだ終わっていないことを念押しするのには訳が。

シンデレラ恋愛はまだ現在進行中!?明かされるロマンチックな続き

噂の王子からの電話と思わせるような凄いタイミングで、裕美子の携帯に着信が!

“白桜出版文芸編集部”と表示された画面を見た裕美子は「仕事の呼び出しだ!」と言いながら店の外に出ていきます。

「さすがに15年は捜さないか…」

少し残念そうに言うセツ。

「だけど、裕美子さん凄いの…その元恋人の松岡さんが文芸の編集者だったから、自分も転職して文芸の編集者になったの!」

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裕美子が不在の中。ちさとがその後の続き、裏話を語ります。

作家の先生が、あとがきに<編集の○○さん、ありがとうございました>と謝辞を述べる文面に、いつか自分の名前が書かれたら…元恋人の松岡がそれを読んで自分を見つけてくれるんじゃないかと考えた上での転職だったと。

裕美子は、再会した時に渡せるように自分が編集した“初恋”という本をバッグにいつも忍ばせています。

「ね、ロマンチックじゃない?」と目を輝かせるちさと。

亮は「自分から捜した方が楽!」と一刀両断。

対して、セツは「シンデレラ願望か…わかるわ!」と世界観にどっぷり浸ります。

裕美子のいない席が開いたまま会話が続き、結婚して10年のちさとにセツが感じたことを尋ねます。

「恋愛感情って15年も続くのかな。5年後、ミツルさんのこと好きだと思う?」

ちさとは照れながら「そんなの知らない…」と答えます。

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たぶん、ちさとは5年後も好きだろうな。セツが感じた“愛に有効期限は存在するのか?”はかなり難題…裕美子がぶち当たってしまいます。

不倫多発の原理解明!巷で不倫が多いのは“貞淑な妻”のせい?

呼び出されて会社に戻った裕美子。

連絡は同僚の島森(山本浩司)からでした。

一息つくため、裕美子が持ってきたエッグタルトを2人で食べます。

「彼女、自分の名前でブランドやってんのよ。クリエイターはいいわ…やっぱり女が1人で生きてくには手に職が必要だって再確認した。」

靴デザイナーのセツに会って感じたことを話すと、島森は「男だってそうだよ」と真面目に聞いてくれます。

「才能のありなしは、男女平等」と裕美子が言うと、深く頷いた島森は「男だから役職につける時代じゃない。仕事ができる人が上に行くそういう世界…俺なんか佐野さんには叶わない」と熱く語ります。

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彼の肩についたゴミを取る裕美子。いい雰囲気の中、島森が意外なひと言を!

「佐野さん、いい匂い…女性で仕事できる人って身だしなみもキレイにするから凄い!」と尊敬の眼差しを向ける島森。

「基本女は舐められて育つから、隙を見せまいと必死なのよ。」

そして、2人は“貞淑な妻はまだ存在するか?”という話に。

裕美子が絶滅してはいないと断言すると、島森は「貞淑な妻のおかげで男は仕事に没頭でき、企業は栄える…資本主義の原理だ」と話を繋げます。

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ここから裕美子が語る、不倫が多くなっちゃう日本の負の法則に唸ります。

「…そして、のびのびと仕事する男は他の女の目には魅力的に映り、不倫が始まる。夫に構ってもらえなくなった妻もまた不倫に走る。世の中不倫だらけなはずだわ…」

ため息まじりに裕美子が語ると、笑いながら島森が「それ面白い!小説でも書けば?」と勧めてきます。

島森は“妻帯者と付き合ってそうなイメージ”を裕美子に持っていると吐露。

裕美子は「私は独身主義者。これは女ともだちの話」と否定します。

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この後、裕美子にバッドニュースが舞い込みます!

シンデレラの悲劇!王子様はもう他の誰かのものになっていた…

最近の出版業界は独身ばかりでおめでたい話は皆無。

「俺は結婚して奥さん欲しい。家政夫になって、仕事できる女の人に“貞淑な夫”として仕えたい!」

島森の意外な結婚観に驚きます。

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もしかして、脈あり!?まるで“裕美子に仕えたい”と言っているように聞こえます。

最近聞いたおめでたい話を突然思い出した島森。

「確か、真島新社の誰かが結婚した…“月刊ロードバイク”副編集長の松岡だ!」

それまで笑っていた裕美子の表情が一変、真顔で「それって…松岡たかし?」と聞き返します。

「そう!松岡だけは一生独り者だと思ったのに!」と島森。

裕美子は「へー」と声を出すのが精いっぱい。

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文芸編集者の松岡を追いかけて転職したのに“ロードバイク”?しかも、結婚しちゃってた!

<松岡が結婚…私のこと捜しもしないで、文芸捨ててロードバイク雑誌なんか!>と心が乱れまくり…予期せぬ大きな衝撃に、裕美子の口から「私、仕事辞めようっかな…」と漏れ出ます。

「佐野さん、仕事に執着してる感じ全くないね。結婚したいって思ったことは?」と聞かれ、「ない…昔はあったけど」と放心状態で辛うじて答えます。

お茶を1口飲んで落ち着きを少し取り戻した裕美子は「私もそろそろ恋人募集しよっかな…」と島森に聞こえるくらいの小さい声で呟いてみます。

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ここから裕美子の“恋愛取り調べ妄想”開始!

裕美子のことを好きな島森が今夜決めたいと思っている設定。

彼の本音を吐露させる取り調べ妄想の中で、本音をぶつけます。

「今日は1人で眠りたくない。誰でもいい気分なの…」

裕美子は女王様口調で島森にホテルに誘う様、けしかけます。

「私とホテル行きたい?じゃあ、上手に私を誘いなさい!」

15年ぶりのトキメキ…恋愛始動なるか?

妄想から覚めると、島森の行動にドキドキ。

当の島森は知る由もなく、仕事を終えると裕美子を残してあっさり帰宅しようとします。

終電を逃すまいと足早に駅に向かう島森に必死でついて行く裕美子。

彼に「喉乾かない?」と声をかけると、「さっきお茶飲んだ」と素っ気ない対応をされます。

「もうちょっと優しくしてよ!」と駄々をこねると、島森は不審がって「どうしたの?俺、先行くね…」と小走りで行ってしまいました。

「…フラれたか。」

歩道橋にポツンと残された裕美子が切ない表情を浮かべていると、携帯が震えだします。

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このとき、裕美子に電話をかけてきたのは亮!

待ち合わせをした亮と裕美子。

亮は“初恋”(裕美子が常時持ち歩いている本)を読みたいから貸してほしいと電話してきたのでした。

「その本さ、私が最初に作った本なの」

嬉しそうな顔で裕美子が話します。

あとがきを開いた亮が、<時に叱咤激励しながら、一緒に本を作ってくれた編集の佐野裕美子さんに感謝を>と謝辞を読み上げます。

「でも、見つけてもらえなかった。ガラスの靴を落としたんだけど王子様に迎えに来てくれなかった…」と裕美子。

「シンデレラはもっと打算的。王子様にガラスの靴を落とすところを目撃させた…裕美子さんの王子様は、あなたが手がかりを残したことも気づいてないかもしれません。」

この亮の言葉を受けて、裕美子は「じゃあ仕方ない!まだ好きだったんだけどな…仕事頑張ろう!」と空を仰ぎ見ながら少し笑います。

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この後、ちょっとロマンチックなことが起こります!

裕美子を癒したコンクリート星空と、セツが描いた新しいペアの靴!

東京の空は星が見えないと嘆く裕美子に「たまには、下向いてみたら?」と亮。

すると、車のライトに照らされたコンクリートがキラキラ…

「星空みたいじゃん…綺麗」

下を向いてようやく泣けた裕美子に、「ガラスみたいなのが混ざってるんでしょうね」と亮。

そして、裕美子は「もういらない…本あげる」と亮に15年が詰まった本を譲ったのでした。

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コンクリートの星空には参りました。亮って凄い、本当に何者か気になります!

裕美子が15年の恋に終止符を打ったその頃。

ミツルの帰ってこない家で、ちさとがまだ顔に大きなガーゼを貼ったままのチー助(鳥越壮真)の布団をそっとかけて心配そうに頭を撫でています。

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第5話のチー助転落事故があり、ミツルと離れることを思い留まったかに見えるちさと。彼女には、大きな騒動が待ち構えています。

朝になり太陽が昇ると、セツが夏用のサンダルのデザインを描きはじめます。

ふと手を止めて考え出すセツが、何か閃いて新しい紙に微笑みながら何か書きはじめます。

お腹を愛おしそうに撫でながら、セツが完成したデザインを満足気に見ています。

そこには大人用のスニーカーと子供用のスニーカー、可愛いペアの靴が描かれていました。

『女ともだち』第6話まとめ

母性の目覚めを感じさせるセツの行動にキュンとしました。

「たまには下も見てみたら?」

年上の女性にこんなこと言える亮が凄すぎる!

ミステリアスな彼の魅力にどんどん惹かれていきます。

正体が明らかになるのが楽しみですよね。

第7話は「私はどんな方法を使っても勝ちたいの!」と勝気な浮気相手チャコ(片山萌美)の正体が明らかに!

女たちに次々とピンチが起こりまくる波乱の予感!

▼次回第7話も続けて読む▼