借金はないといっていたテルヲ(トータス松本)でしたが、実は500円の借金が。
自分の望む未来を語るも、父に否定された千代(杉咲花)はついに親子の縁を切ります。
財布の中にある小銭も投げ捨てた千代は、夢を打ち砕かれたことで女優という仕事も辞めようと…。
全てを諦めた千代は、小暮(若葉竜也)の言葉と一平(成田凌)の言葉に悩みます。
果たして、ふたりの男の言葉とは…。
目次
『おちょやん』前回第8週38話のあらすじと振り返り
カフェー・キネマでビールの売り上げ勝負が始まると、テルヲ(トータス松本)は千代(杉咲花)を全力応援。
小暮(若葉竜也)を始め、撮影所の人たちがやってくると店は大賑わい。
そこで小暮は渾身の一作を所長(六角精児)に提出してきたと言うが、あっさりと没にされてしまい、彼の心は折れてしまいます。
そして、千代も弥生(木月あかり)がクビになったことを聞いて所長に文句を言いに行くが、身の程知らずだと言われ、現実に目を背けることになるのです。
千代が撮影所に行っている間に、テルヲは千代の着物を質屋に持っていき、借金取りにお金を返すため、娘の通帳に手を出そうとしたところで急いで戻って来た千代に見つかり…。
【ネタバレ】『おちょやん』第8週39話あらすじ・感想
お金で繋がれた縁。父の言葉に失望した千代(杉咲花)は…
父・テルヲ(トータス松本)が自分の通帳と印鑑を持って出て行こうとしているところを見つけた千代(杉咲花)は、借金はないと言っただろうと問い詰めます。
岡安を始め、道頓堀のみんなのおかげで借金の返済が済んだものの、またも博打で借金を作り、500円もの負債で抱えていたテルヲ。
そのお金は、ヨシヲが戻って来た時に住むための資金。
そして、テルヲに2人でガッツリ説教をし、3人で暮らすための資金だと言ったのですが…「ヨシヲはもう帰ってこない!」と言い切られてしまいます。
「千代がこれだけ有名になっても会いに来ないということは、戻る気はないか野垂れ死にしたかのどちらか。そんな奴のためにお金を貯めておく必要はない」と言い出すのです。
千代とテルヲ、ふたりを繋いでいるのは「血」ではなく「お金」だと分かった千代は急に笑い出します。
通帳は持って行けと言い、財布を開いて小銭をばらまくと、二度と自分の前に現れるなと親子の縁を切るのでした。
KAMUI
「芝居はもうええ」撮影所に出向くことを辞めた千代(杉咲花)に小暮(若葉竜也)がポロポーズ
父との縁を切った翌日。
千代は撮影所に行くことをせず、カフェー・キネマを掃除していました。
撮影所に行かなくていいのか?と女給たちが聞くも「芝居はもうええかなぁ」と言い出す千代。
有名な女優になってヨシヲを見つけたいと思ったが、それが叶わないと分かった千代には芝居をする意味がなくなってしまったのです。
そんな千代を訪ねカフェー・キネマにやって来た小暮は、自分も心が折れたと告白。
東京の実家に帰る旨を伝えると「一緒に来てほしい」と言い出します。
これは小暮から千代へのプロポーズ。
千代は驚き、しばらく考えることに。
KAMUI
勝手なことを言う一平(成田凌)に激怒。「あんたにうちの何がわかんねん!」に対する彼の答えは
退職届を出そうと撮影所に足を運んだ千代。
小暮は一足先に届けを出し、千代は家族と仲良くやってくれるだろうと話します。
落ち着いたらテルヲも呼び、ヨシヲも呼び、みんなで仲良く暮らそうと言うのですが、千代は歯切れの悪い返ししかしません。
あいさつ回りに出る小暮と別れると、次は一平が千代の前に。
ふらっと現れた一平に八つ当たりのように突っかかる千代。
お前なんて自分の父親と同じだなと言うと、「お前まだあの親父に縛られたのか。情けないなぁ」と言われます。
すると、千代はため込んでいた想いを爆発させます。
「どんな想いでここで頑張って来たのか、父にどんなことを言われたのか、あんたにわかるか。あんたにうちの何がわかんねん!」と言い切るも、一平は「知らん」と返します。
「わかるはずがない。人の苦しみがそう簡単にわかるか。千代の苦しみは千代にしかわからない。絶対にわからない。だから俺は芝居をする。芝居をしていたらそういうもんがちょっとわかる。わかってもらえる…」
一平の言葉を聞いた千代は、道頓堀での芝居、山村千鳥一座での舞台のこと、そして『太陽の女カルメン』でのことなどを思い出します。
そんな千代の目には涙が…。
一平はそんな千代の姿をただ黙って見守るのでした。
KAMUI
『おちょやん』第8週39話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
千代ちゃん、今夜のお月さん、とってもきれいやね…#杉咲花 #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/78y6tB9bDA
— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) January 28, 2021
結局あの父は、子供よりお金だったと思うと非常に悲しいですね。
そんな中でのプロポーズ。
小暮は優しいしイケメンだし、この人と結婚すれば幸せかもしれない。
けれど、千代が求める「幸せ」って本当にそこにあるのかは別なのでは?という感じですよね。
一平の言う通り、人の痛みを他の誰かが知ることはできません。まるっきりわかるなんてできない。
どんなに伝えても無理なこと。だから芝居をするという道を彼は選んでいるのです。
あんなに芝居嫌いだったのに…。
一平にもここに至るまで苦しい思いがあったのだろうなと想像できます。
第8週も次で最後。千代がどんな決断をするのか、しかと見届けようと思います。
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