1945年8月15日、敗北という形で終戦したことがラジオで告げられると、多くの人が涙を流します。
父・福助(井上拓哉)は無駄死にしたのかと語る一福(歳内王太)に、千代(杉咲花)はそんなことはないと優しく語り掛けます。
そして千代は、1人家の前で、自身の芝居人生の原点であるあの舞台のセリフを大声で言い始めます。
すると、一平(成田凌)も一緒になってセリフを叫んでスッキリ。
千代たちの役者人生は、また動き出すようです。
目次
朝ドラ『おちょやん』前回第18週88話のあらすじと振り返り
夜な夜な1人どこかへ抜け出す千代(杉咲花)に気づいた一平(成田凌)は、そっと彼女の後をつけていくことに。
すると、千代が焼けた稽古場で猫相手に芝居をしているのを見つけます。
浮気をしていたわけではないと安心しますが、家に戻るとそこには福助(井上拓哉)が戦死したことを知らせる手紙が。
これを受け入れられないみつえ(東野絢香)は、寝込んでしまいます。
千代は心配するも、この辛さはわからないと突っぱねられ、シズ(篠原涼子)が喝を入れるも、みつえは聞く耳を持ちません。
間もなくして百久利(阪口涼太郎)の訃報が届くと、一平も荒んでしまいます。
その後、千代は農家に野菜をもらいに行った際に、芝居だけをしてきたお前はお気楽だと罵られます。
帰り道の竹林で、千代は口ずさんできたセリフが思い出せなくなってしまい、ついに膝をついて泣き出すのでした。
【ネタバレ】朝ドラ『おちょやん』第18週89話あらすじ・感想
福助(井上拓哉)は無駄死にだったのか?
千代(杉咲花)が涙を流したあくる日、日本が戦争に負けたことがラジオで報じられ、多くの人が涙を流しました。
戦争が終わったことで、シズ(篠原涼子)はこの日のためにと、取っておいたお茶を淹れてくれます。
千代はみつえ(東野絢香)に戦争が終わったことを告げますが、何も言葉は返ってきません。
そして、縁側で1人うな垂れる一福(歳内王太)にも、中に入ってお茶を飲もうと声をかけるのですが、彼は戦争に負けた今、父・福助(井上拓哉)は無駄死にしたのではないかと言います。
千代はこれを否定。
福助を小さい頃から知っているからよくわかると口火を切ると、彼が命を懸けて守ろうとしたのは国ではなく、みつえや一福だと言うのです。
戦争が終わって、みつえと一福が無事でいる、だから無駄死にじゃないんだと、千代は一福に言い聞かせるのでした。
KAMUI
千代(杉咲花)の義務とは
家の外に出てぼんやりとする千代。
そんな彼女の口から出てきたのは、自身が初めて見た高城百合子(井川遥)の舞台『人形の家』のセリフでした。
「私はただ、しようと思うことはぜひしなくちゃならないと思ってるばかりです」
「言語道断だ。そんなふうにしてお前は義務を捨てることができるのか」
「私には神聖な義務が他にあります」
「どんな義務だというのだ」
「私自身に対する義務ですよ」
台本をもらい、何度も何度も読み込み、高城百合子の前でも演じたこのセリフを、千代は大声で発します。
一平(成田凌)の耳にもこのセリフが聞こえてくると、彼も千代と一緒にセリフを叫ぶのでした。
大声を出したことにより、一平の表情は晴れやかなものになり、どこかへ行こうとします。
どこに行くのかと千代が聞くと、「祝電や」と一平は言います。
再集結した家庭劇は、全国行脚を決意する
数日後、千代が一平に連れられ稽古場へと行くと、そこには千之助(星田英利)や天晴(渋谷天笑)の姿がありました。
戦争が終わったら、必ず連絡すると言われていたのです。
千代は目を丸くするばかり。
ルリ子(明日海りお)は父の面倒を見るために田舎に帰っていましたが、また戻ってくると宣言していたそうです。
ルリ子さんも無事だそうです。よかった。
またカメラ目線で戻ってきてくださいね。待ってますよ…#明日海りお #朝ドラ #おちょやん pic.twitter.com/mS7y3o8M0s— 朝ドラ「おちょやん」放送中 (@asadora_bk_nhk) April 7, 2021
小山田(曾我廼家寛太郎)は役者を引退し、おいしい米を作ることに目覚めた彼は畑仕事で人を喜ばせようとしているとのこと。
今はまだいない人、いなくなった人たちのためにも芝居をしようと考える一平。
そこで道頓堀を離れ、全国で芝居をすると宣言します。
団員はこれを面白がり、千之助は万太郎(板尾創路)より先に日本中を笑かしてやると意気込みます。
旅立つ前の最後の舞台は、福富楽器店の前。
下見に来て、空襲ですっかり壊れてしまった楽器店を見て、本当にここでやるのかと天晴が言うと、「芝居はどこでやるかやない。誰がやるかや」と千之助が答えます。
KAMUI
するとそこには、瓦礫を退かして見つけたトランペットを吹こうとする一福の姿が!
しかし、音が出るのかと思いきや出ず!
千之助も思わず「吹かれへんのかいな!」とツッコみます。
その後、道頓堀を離れることをみつえに伝える千代。
もうみつえに構ってられないことを謝り、これから福富楽器店の前でする芝居を見てもらいたいと、千代は伝えます。
「うちにはそれしかできへん。見に来てな」
みつえは布団の中で、そっぽを向いたまま、千代の言葉を聞くのでした。
朝ドラ『おちょやん』第18週89話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
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芝居をして日本中を笑顔にするため、旅立つ決意を固めた家庭劇。
前回までは絶望の淵にいたのに、自分の力で立ち上がろうとする千代の姿勢は見習いたいもの!
京都にいた時は「コラ千代、あほんだら!」と、自分に喝を入れていたわけですが、今回もこれに近いように感じましたね。
そして、家庭劇の面々の笑顔を見たら、なんだかこっちもホッとした気分です。
さあ、全国行脚を決めた家庭劇の出発前の芝居。
果たして、みんなの笑いを取ることはできるのでしょうか。
そして、みつえの心を救うことができるのでしょうか!?
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