『なつぞら』第26週156話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!名作「火垂るの墓」にも触れ、未来へ向かう

ドラマ『なつぞら』最終週(第156話 最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:Real Sound

『なつぞら』終わっちゃいました。

しかし、そう悲しい終わり方ではありません。

誰もが誰かに「これからもよろしく」と言い、これからも共に生きていこうと言います。

泰樹(草刈正雄)のことがずっと心配だったなつ(広瀬すず)も、じいちゃんの言葉でホッとし、共に笑うことができました。

ここで終わりというか、なつたちの未来はまだまだこれからで、ただ映像化されないだけ、という感覚。

そして、志次第で誰もが開拓者になれる、そんな想いも抱きました。

心は「あっぱれ十勝晴れ」です。

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『なつぞら』第25週150話(最終回)あらすじ

嵐の翌日、復旧作業に追われていた。荒れ果てた天陽の畑では靖枝(大原櫻子)がジャガイモを掘り起こしており、なつ(広瀬すず)と泰樹(草刈正雄)も手伝う。

照男(清原翔)と砂良(北乃きい)も散らかった小屋で落胆していたが、再び一からやり直すことを決意。

一方、麻子(貫地谷しほり)から次回作について電話を受ける坂場(中川大志)。

再び、皆日常の中でせわしなく自分の道を切り拓いていくのだった。
出典:NHK

【ネタバレ】『なつぞら』第25週150話(最終回)の感想

泰樹(草刈正雄)の魂は、十勝の大地に根付いている

「なつ、わしが死んでも悲しむ必要はない」

「じいちゃん、何言ってんの」

十勝に帰ってきてからというもの、泰樹(草刈正雄)の様子が今までとは違い、いつ死んでもおかしくないという状態だったことで、なつ(広瀬すず)は不安続きでした。

しかし、停電や水害という危機的状況で開拓者魂が蘇った泰樹は、なつがよく知る泰樹に戻ったことで一安心。

そんな泰樹から言われた言葉がこれでした。

死ぬなんて縁起でもないことを言わないで、という気持ちでしょうが、泰樹の心はちょっと違いました。

天陽(吉沢亮)の魂が畑にあるように、泰樹の魂もこの十勝の大地にしみ込んでいる。

だから、寂しくなったり、泰樹に会いたいと思ったら、十勝に帰ってくればいいというのです。

「お前は大地を踏みしめて歩いて行けばそれでいい」

それに泰樹はもう、なつの中に生きています。それで十分なんでしょう。

じいちゃんが亡くなったとしても、なつの中にある泰樹との思い出や、彼から教わったことは消えないのでしょう。

だから、本当に死ぬことはないのです。

「しかし、よくやったな。なつ。」

「お前はよく、東京を耕した」

アニメーターになりたいというなつの想いを汲み取り、東京を耕して来いと言った記憶が蘇ると本当に涙が出てきます。

なつはしっかりと結果を出し、泰樹に認めてもらったのです。

これでもう、なつも立派な開拓者です。

「いつでも東京帰り。わしは、いつでもお前とおる」

なつにとって、これ以上に心強い言葉はないでしょう。

「じいちゃん、大好き」

もうきっと、視聴者の誰もが泰樹大好きですよ!少なくても私は大好きだ!

最後には二人で畑に転がって大笑い。

泰樹が亡くなるエンドじゃなくてよかったー!なつと泰樹の最後がこれで良かったです!

人はいつでも、どこでも開拓者になれる

十勝での生活を満喫するなつですが、一久(中川大志)はすでにアニメーションを作りたくてうずうずしています。

そんなとき、柴田家に麻子(貫地谷しほり)から電話です。

同じ曜日、同じ放送時間で新しい作品を描く話が決まり、早く帰ってきてほしいと言うのです。

一久にとっては願ったり叶ったり。

しかし、なつに休暇を与えるため、やっぱり少しはのんびりしていこうと思っているみたいです。

すでに気持ちは作品作りに向いている一久。

「そろそろ退屈で」

なんて言葉のチョイスをまた間違え、富士子(松嶋菜々子)に「ん?」と言われてしまいます。

本当に一久は危ない橋を渡りたがる!

前回のレシピ帳の件と言い、一久と富士子の関係は結構好きでした。

また、今回の台風と停電で牛舎の改築を考え直した照男(清原翔)は、壊した小屋を直しながら一からやり直すことを決意します。

妻の砂良(北乃きい)も、作ったものの全然宣伝をしてこなかったために商売にならなかったしばた牧場アイスを一からやり直しです。

牛と生きることにきちんと向き合うことを決めた照男と、きちんと宣伝からしないとと言う砂良。

目標を見つけたそれぞれは、お互いにこれからも一緒に頑張っていこうと励まし合います。

思い出されるのはやはりあのプロポーズ。牛飼いの嫁に来てくださいと言ったあの日です。

嫁入り道具に猟銃を持ってきた砂良ですが、どうやらそれは使わずに済みそうです。

大事なところだけを切り取って映しているから仕方がないのですが、第10週60話のプロポーズのシーン前の、天陽と菊介(音尾琢磨)の三文芝居がもう大好きです!

わざとらしすぎて、それでいて照男のために一肌脱いだ感がたまらなく、特別番組なんかでも端折られてしまうので非常に残念!

あそこはもう一回、いや、何度でも見たいです!

そして東京では、咲太郎(岡田将生)がまた大忙し。

大きな仕事が入ってくれば、所属している声優陣もやる気に満ちています。

新しい仕事が決まったことで飲みに行くか!と言うと、行くところはやっぱりおでんや風車!

このギリギリに亜矢美(山口智子)というホームが帰ってきてくれて良かったなぁと思います。

それは第1話のリメイクであり、『ホタルの墓』

いつか、なつたちの戦争を描いてみたいと言う一久。

戦争で両親と家を亡くして浮浪児となり、兄や妹と離れ離れになりながらも北海道でたくましく生きていく姿。

ドラマにしてもこれだけ良いものになったのですから、アニメーションにしたって良いです!

「それはテレビ漫画で?」となつが聞くと、「漫画映画かな?」と返します。

その夢は、12年後に叶えることができたなつと一久。

『なつぞら』第1週で映された、幼いなつ(粟原咲莉)が信哉(三谷麟太郎)に助けられるシーンがアニメーションで描かれたのです。

ドラマの中で考えればあのシーンですね!とわかるカット。

リアルに考えれば、これは完全に『火垂るの墓』です!

一久のモデルである高畑勲と、なつのモデルである奥山玲子が一緒に作った最後の作品。

これに触れずに終わってしまうのかと思っていましたが、やっぱり触れないわけはなかったんですね!

リアリティーに追求したこの映画は、なつが来るたび苦しくなったやつです。

それだけの想いが詰まったものだと、改めて思わされます。

リアルのように嘘を描き、有り得ないことのように見せて、本当を描く。

リアリティーのあるアニメーションを通じてリアルを伝える。

言葉にしようとすると訳が分からなくなりそうですが、しっかりと伝わるものがありました。

素敵な人生こそが奇跡。だが、それはしっかりと生きてきたからこそ!

千遥(清原果耶)と千夏は、なつたちより一足早く東京へ戻りました。

柴田家の人たちからは「来年もおいで」と言われ、笑顔で去っていくのです。

もうここは姉・なつの故郷であると同時に、千遥の故郷でもあります。

帰る場所ができたことで、千遥も料理人への道を頑張って突き進んでいくことができるでしょう。

しかも、父(内村光良)も自分を超える料理人になれるだろうと、天国で思っているみたいですし。

広い広い十勝の大地を眺め、なつと一久、そして優はこれからも共に頑張っていこうと誓い合います。

一久がなつと出会えていなければ、なつが一久と出会えていなければ、こんなに素敵な時間は過ごせませんでした。優ももちろん生まれていません。

「なつと家族になれてよかった」

「これからよ。これからも一コマ一コマ、アニメーションみたいに家族の夢を描いていきましょ」

きっと大変なことが待っているでしょうが、それでも始めましょう。

そんな語らいをするなつと一久の姿は、優にはソラとレイに見えたのでした。

『なつぞら』第25週150話(最終回)まとめ

困りました。…感想が、書いても書いても書ききれません。

人の人生は誰もがアニメーションやドラマになるほど面白いものだと思っているのですが、この半年間本当に楽しませてもらいました。

なつや千遥にとっての十勝、咲太郎にとっての風車のように、帰る場所があるからこそ、頑張れるんですよね。

人の命はいつか尽きてしまいますが、その人が生きていた時の記憶や功績は、関わった人たちの中からは消えません。

泰樹が亡くなったとしても天陽のように大地に残ると思うと、寂しくて辛いという気持ちはなくなりそうです。

最後になつの大好きな泰樹に戻ってよかったと、心の底から思いました。

人は誰でも開拓者になれる。そんなことも教えてもらえた気がします。

毎日15分ずつ放送されたなつの物語は本当に面白く、学べることもたくさんでした。本当にありがとうございました。

そして来週からは陶芸家の女の子の半生を追いかける『スカーレット』が始まるわけですが、こちらもしっかりと追いかけていきたいです。

朝ドラって、人の人生って、とてつもなく面白いです!

つまり、自分自身の人生も、楽しくすることができるんですよね?自信が持てました。

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