永禄3年(1560年)。
ついに駿河の今川が尾張に迫ると、元康(風間俊介)に織田の砦を落とさせ、着々と信長(染谷将太)のいる清須城へ進軍しようとします。
今川義元(片岡愛之助)を裏切るよう言われる元康ですが、ここにきてやはり踏みとどまってしまうのです。
結果変わらず圧倒的劣勢の織田軍ですが、あることに気づいた信長は不敵な笑みを…。
そして、帰蝶(川口春奈)が心配する中、出陣をしてしまいます。
入れ違いでやって来た光秀(長谷川博己)は、信長が善照寺砦へ行ったと聞くと、そのあとを追いかけます。
日本史・戦国時代の中でも有名な「桶狭間の戦い」がここに再現!
目次
『麒麟がくる』前回第20話のあらすじと振り返り
今川義元(片岡愛之助)がついに織田信長(染谷将太)を討つため戦を仕掛けようという時、光秀(長谷川博己)は食料が尽き始めたことで、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に遣える道を考えます。
しかし、他国が戦を始めようというこの大変な時に蹴鞠をする義景を見て、この男には使えたくないと思うのでした。織田信長が劣勢の戦に立ち向かわなくてはいけない時、自分は何をしているのだろうと思う光秀。
ですが、今川軍の先陣が後の徳川家康である松平元康(風間俊介)だと知ると、帰蝶(川口春奈)に手紙を出し、元康を引き入れる策を伝えます。
やれることはすべてやろうと考えた帰蝶は、熱田にいる元康の母・於大の方(松本若菜)の元へ信長と参上。
そして、元康がこちらに寝返った際は三河を侵略しないと約束を交わすと、於大の方は元康に文を書きます。
菊丸(岡村隆史)を介して手紙が届けられると、元康は涙を流し、一大決心をするのでした。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第21話あらすじ・感想
今川を切り捨てよと言われるも、やはり難しいと考える元康(風間俊介)
母・於大の方(松本若菜)の言葉に心を動かされる元康(風間俊介)。
文を届けた春治(岡村隆史)からも「今川にいる限り松平に未来はない。織田に付けば存命できるから、今川を切り捨てろ」と言われます。
しかし、家臣たちのことを思えば、やはり難しいと思う元康は「終生の裏切り者と呼ばれるのは嫌だ」と言い、寝返ることを拒否するのでした。
KAMUI
松平が動かないことで、織田方では説得が功を奏していないと予測。
それでも水野は元康の説得をする気だと、信長(染谷将太)に報告が入るのでした。
劣勢の信長(染谷将太)は「敦盛」を歌い、父の言葉を思い出し、勝機を見つける
元康が尾張にある丸根砦と鷲津砦を陽も明けぬうちから襲撃して攻め落としたことで、織田方はさらなる窮地に追い込まれます。
信長は「籠城する」と宣言するが、その目は諦めたものではありません。
何気なく「敦盛」を歌い始める信長。
その時、亡き父・信秀(高橋克典)が言った「今川は用心深い」という言葉を思い出し、こんな考えを巡らせました。
今川本軍は20,000の兵を連れている。鷲津砦に2,000、丸根砦に2,000、そして駿府を取られないよう6,000残していると考えれば、今川本軍に人を残していないのでは?と…。
すでに大群ではないことに気づいた信長。
そして、道三(本木雅弘)が生きていたなら、「今川を討つなら駿府から出て来た今しかない」と言うだろうと話します。
KAMUI
それでも、負けたらどうすると帰蝶(川口春奈)に言われますが、「人はいずれ死ぬ」と返す信長。
そして、息子・奇妙丸のことを明かした信長は、帰蝶をなだめながらも自分が死んだら尾張とこの子を頼むと言い、出陣するのでした。
KAMUI
信長が出陣し、間もなくして光秀が清須城に到着。
帰蝶に「来るのが遅い」と怒られる光秀は、善照寺に向かった信長を追いかけるのでした。
KAMUI
動かぬ元康(風間俊介)。そして雨!桶狭間の戦い、決着!
元康たちの活躍により、2つの砦が陥落したのですが、今川軍の兵からは「すぐに鳴海城へ行け」と言われます。
兵たちはすでに疲れているから休ませろと元康は言いますが、これをダメだと言われ、松平軍では今川への不信感が高まっていきます。
また、兵たちが禁止されていた乱捕りを始めたことで、兵たちはすぐに動くことができず。結果、今川はさらに兵を動かします。
これで桶狭間に残っている今川軍は5,000!
勝機を見出した信長は出陣を決めます。
そして、このタイミングで雨。
信長は「雨か。雨か!」と言って笑みを浮かべるのでした。
桶狭間の兵が減ったことで、元康たちは桶狭間に行けと言われますが、元康はこれも拒否。
「本日はここを一歩も動きませぬ」と言い切ります。
そして、断固として今川に背き始めた元康の中には、幼い頃に信長に話した「今川は敵。いずれ討つべきと思っております」という言葉を思い出すのでした。
KAMUI
昼食中であった今川に対し、雨に乗じて桶狭間の崖の上から奇襲をかけた織田軍。
毛利新介(今井翼)が今川の輿を見つけると一気に奇襲。
本陣まで攻め込み、大立ち回りを見せ、最期は毛利が今川を槍で一突きし、討ち取ったのでした。
KAMUI
光秀(長谷川博己)は「次は何をなされます」と信長(染谷将太?)に問う
桶狭間から戻る信長。
その道中に光秀と遭遇すると、馬から降りて水を所望。
すると信長は光秀に対し「勝ったぞ」と言います。
「お見事でございました」
「褒めてくれるか」
「誰もが褒めるでしょう」
「昔、父上を裏切った男の首を献上して怒られた。余計なことをするなと叱りつけられた。わしは何をしても褒められない。子供のころから、誰もわしを褒めない。母上も兄弟も。」
「帰蝶様はお褒めになりましょう」
「帰蝶は何をしても褒める。いつも褒める。あれは、母親じゃ。また会おう」
KAMUI
「今川を倒し、次は何をなされます?」
「美濃の国を取る。美濃を取って、帰蝶を喜ばせる」
「そのあとは?」
「そのあと…。」
信長は答えず、ニヤリと笑って去っていくのでした。
KAMUI
『麒麟がくる』第21話まとめ
第21回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・桶狭間の戦い
・今川義元は、なぜ「輿(こし)」に乗っていたのか?
・信長がうたった「敦盛」#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第21回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/yyhg6Usp1i
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) June 7, 2020
戦国史の中でも有名な戦の一つ、桶狭間の戦いがこれで終了。
いいだけ駆け回りましたが、光秀様は今回も戦に間に合いませんでしたね。
しかし、これで信長は目の上のたんこぶだった相手を討ち取り、時代を大きく動かしそうです。
元康も16年ぶりに母の元へと帰り、駿府から出るなって言われていた東庵(堺正章)たちも京へ帰ることに…。
ここからまた新しい流れが起きそうで非常に楽しみです。
また、今回気になったのは元康を説得しているのが「水野」ということ。水野とは、水野信元のこと。
そこに遣える忍に「高木清秀」って人がいるんですが、もしかして菊丸の正体は…。
というのも、この高木清秀の嫡男の名前が「光秀」。
偶然か、それとも何かあるのか、今後も気になるところです。
▼次回第22話も続けて読む▼