足利義輝(向井理)の話を聞いてからというもの、光秀(長谷川博己)は浮かない顔をし続けます。
悩みを打ち明けられる者の存在が必要だと考えた光安(西村まさ彦)は、従兄弟の佐馬助(間宮祥太郎)に会いに行って、一緒に妻木へ鷹狩に行くよう言うのでした。
はぐれてしまった光秀は煕子(木村文乃)と出会うと、彼女にプロポーズの言葉を告げました。
明智家がお祝いムードになっている中、織田家では信秀(高橋克典)から家督に関することを告げられ信長(染谷将太)は激怒。
夫の悲しむ姿をみた帰蝶(川口春奈)は動き出します。
さらに、土岐頼芸(尾美としのり)が大事に育てていた鷹狩りの鷹を道三(本木雅弘)へ送ると…。
時代の流れが、また一つ動き出す大事な回でございます。
目次
『麒麟がくる』前回第11話のあらすじと振り返り
織田と今川の間で人質交換がなされると、今川はこれを好機と察して尾張へ攻め込み、どんどん領土を広げていきます。
織田は同盟を結んでいる斎藤家に援軍を要請しますが、誰も道三(本木雅弘)に力を貸そうとはせず、援軍を出すことを拒否。
これを光秀(長谷川博己)に伝令させると、信長(染谷将太)と帰蝶(川口春奈)から、将軍・足利義輝(向井理)に仲裁に入ってもらうように動いてくれと言われ、光秀は文を書いてもらうために土岐頼芸(尾美としのり)の元へ。
道三のためにどうして動かなくてはいけない、金を出さないという頼芸に何とか助力してもらうことに成功した光秀は、その足で都落ちしてしまった義輝の元へと向かいます。
三好軍の猛攻により都を追い出され、近江で息をひそめる義輝は、麒麟がくる世の中を作れない自分が不甲斐ないと弱音をこぼすと、それが光秀の心にも深く突き刺さるのでした。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第12話あらすじ・感想
「この十兵衛の嫁になりませぬか?」
麒麟が遠いという義輝(向井理)の言葉が頭から離れない光秀(長谷川博己)は、家に帰ってくるなり永遠と薪を割り続けます。
物思いにふけるも、誰にもその胸中を語らない光秀。
すると光安(西村まさ彦)は、ちょうどよくやって来た光秀の従兄弟で光安の嫡男・左馬助(間宮祥太郎)を呼びつけ、妻木まで一緒に鷹狩に行くようにと言うのでした。
KAMUI
鷹狩に一緒に出たはずなのに、いつの間にかはぐれてしまった光秀。
行く当てもないので煕子の所へと行き、野に出て晴れている空をぼーっと見ていたことを告げます。
すると煕子は「静かな音がします」と返し、さらに光秀に対し「風は冷たくありませんでしたか?」と聞くと、囲炉裏で温めた石を渡すのでした。
館へと行かずに帰ると言うと、煕子は光秀をお見送り。
別れ際に光秀は幼い頃の約束の話をし、煕子に言いました。
「この十兵衛の嫁になりませぬか?」
KAMUI
父の決定に納得できない信長(染谷将太)。そして帰蝶(川口春奈)が動き出す。
今川との和議が成立し、危機を脱した織田家でしたが、信秀(高橋克典)の体調がいよいよ危ぶまれるようになりました。
すると信秀は、信長(染谷将太)と弟の信勝(木村了)を呼び、信長には那古野城を与え、信勝には今いる末盛城を任せると言いつけました。
今川と闘う大事な城を、家督を継ぐ信長ではなく弟の信勝に与え、佐久間盛重(室山和廣)や柴田勝家(安藤政信)など、有能な家臣も弟に与えるという決断に、信長は納得がいかずに声を荒げますが、納得できないなら出ていけと言われてしまいます。
拗ねた顔で帰蝶(川口春奈)の元へと戻って来た信長は、すべては母・土田御前(檀れい)の策略で、父は母の言いなりで自分には何も与えてくれないと嘆くのでした。
信長の話を聞いたうえで納得できない帰蝶は、1人信秀のもとへと足を運びます。
そして、病に苦しみ横たわる信秀に対し、帰蝶は胸の内を聞かせてほしいと頼むのでした。
KAMUI
病で苦しみながらも帰蝶に本音を漏らす信秀。
その言葉を帰蝶は信長に伝えます。
「信長は若い頃の自分に瓜二つだ。まるで己をみているよう。良いところも、悪いところも、それゆえにかわいい。尾張を任せる、強くなれ」と。
そして帰蝶には、信長を頼むと…。
KAMUI
結婚が決まってめでたい日。ついに頼芸(尾美としのり)が道三(本木雅弘)が牙を剥いたか
明智家では、煕子が光秀の嫁になることが決まり、喜びでいっぱいでした。
しかしそんな時、稲葉山から狼煙が上がり、光秀と光安はすぐに城へと向かうのでした。
KAMUI
どうやら、道三(本木雅弘)の元に頼芸(尾美としのり)から、鷹狩りの鷹が贈られてきたのですが、なにやら違和感を覚えます。
鷹匠が道三に向けて鷹を飛ばすと、道三の前を押しのけ、家臣の1人が鷹の爪に捕まれます。
するとその家臣は、そのまま死んでしまったのです。
鷹の爪に毒が塗られていたことがわかると、家臣たちは鷹匠を捕縛。
守護代と思って敬ってきた頼芸にどうして殺されなくてはならないと激怒した道三は、ついに頼芸と戦をすることを決めるのでした。
KAMUI
土岐家に味方するものはこの場を去れというも、光秀や光安は動きません。
高政(伊藤英明)ら頼芸につく者たちもその場に居続けると、道三はこれ以降、鷺山の頼芸に近づくものは敵とみなすと宣言するのでした。
KAMUI
道三がその場を去ると、高政は光秀を呼び止めて言うのでした。
「共に父上を倒すのじゃ」と。
KAMUI
信秀(高橋克典)、逝く
京都では、三好軍が足利を攻めたことで民が巻き込まれ、駒(門脇麦)は町民の手当てに大忙し。
そんな中、伊呂波太夫(尾野真千子)は東庵(堺正章)を訪ねてやってくるのですが、薬代を稼ぐために九条の屋敷へ行ったと聞かされます。
町民から薬代を取れないからと稼ぎに行くと聞かされた駒。
しかし、東庵の「稼ぐ」が闘鶏だと太夫から聞かされ唖然。
しかもしょぼくれて戻って来た東庵にいくら借金をしたのかと聞けば…40貫!
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薬代を算出することができない状況に陥った東庵。
そんな彼の元に、帰蝶から手紙が送られてきました。
信秀が東庵と双六をやりたい、きてくれたら謝礼は望みのままと書かれていることに、東庵の心は動きます。
さらに、伊呂波太夫の頼みで、駿河の豪商の子供が病弱なので、診てくれれば100貫出すという話も聞き、東庵は美濃で自分を助けてくれた侍のことを調べたいという駒と共に京を離れることを決めるのでした。
KAMUI
東庵が尾張に来たと聞くなり、信秀は喜んで起き上がり、双六の盤の前に座って待ちました。
「双六の東庵、参上仕りました!」
信秀の返事はありません。
察した東庵は信秀の脈をはかり一言。
「一足先に、お上がりになったか」
天文21年3月のことでした。
KAMUI
『麒麟がくる』第12話まとめ
第12回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・麒麟MAP
・東庵が抱えていた借金はいくら?
・女性の立て膝は、当たり前?
・織田信秀や東庵が愛した「双六(すごろく)」#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第12回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/0NxfXHSzw2
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) April 5, 2020
織田、斎藤がそれぞれ大きく動き出したかのように感じる今回。
おかげで光秀様の結婚が霞んでしまったように感じるのは私だけでしょうか?
帰蝶の所にやって来た駒は、光秀が結婚をしたという話を聞いて目を潤ませますが、今回はきちんと気持ちを切り替えられた様子。
そして帰蝶が「動かぬようで土岐は流れている」といったように、時代はまた動き出すようです。
次回予告では、光秀様を語るうえで欠かせないもう1人の人物が登場するようです。
天下人、出世魚、猿、刀狩り、などと言えば察するかたもいるでしょうが…あの人です。
ついに起きてしまう土岐家と斎藤家の衝突の中、闘いを避けたい光秀様はどうするのか!?
また来週が待ち遠しいです。
▼次回第13話も続けて読む▼