経理部視点の推理ドラマじゃないか?と思えるほど、毎回毎回楽しませてくれる『これは経費で落ちません!』第7話は、会社の功労者が一堂に集結。
そこに、天天石鹸プレミアムという特別な石鹸を作る、石鹸づくりのレジェンドと言われるベテランも登場!
しかし、その留田さん(でんでん)は実際に会うと若い女子社員とイチャつくおじさんで、社員たちからの印象が悪いです。
しかも若い社員が入社し、留田と一緒にいるようになってから、石鹸の品質に問題が…。
この一大事、森若さん(多部未華子)はしっかり追いかけます。
さらに!太陽(重岡大樹)の恋に浮かれる森若は、衝撃のツーショットを目撃し…。
真実は最後まで見ないとわからない…ものもあり、次回に持ち越しなものもあります!
『これは経費で落ちません!』第7話あらすじ
会社の功労者を表彰するマイスター授賞式を前に、石けん作りのレジェンドと呼ばれる仙台工場の留田(でんでん)が珍しく経理部に領収書を持ってくる。
留田は藤見アイ(森田望智)という正社員になりたての女子とくっついてパンケーキの店に夢中で、森若さん(多部未華子)たちから見るとレジェンド感が薄い。
そんな頃、留田が責任者として作っている新発売の石けんについて、質が落ちていると言う口コミが入り…
出典:『これは経費で落ちません!』公式ページ
【ネタバレ】『これは経費で落ちません!』第7話の感想
功績をあげれば表彰される…経理部以外
天天コーポレーションでは、年に1度会社の功労者を表彰する「マイスター授賞式」なるものが行われます。
これに際して、各部署からもっとも会社に貢献した人が発表されるのですが、今年は営業部マイスターに山崎(桐山漣)が選ばれたのです。
スキルは高いが営業の仕事が大嫌いだと言っていた山崎。
第3話で森若(多部未華子)と話したことで、気持ちが切り替わり、この結果に繋がったのでしょうね。
よくやったよくやったと褒める吉村(角田晃広)。
なにか欲しい物はないかと言われ「じゃあ開発部に異動を」と山崎に言われると無視!この問答は相変わらずということです。
良い成績をあげればマイスターとして表彰されますが、経理部だけは例外です。
数字が合っていて当たり前、逆に間違えると大変という部署なので、大変なのに表彰の対象になりません。
そんなの不公平と噛みつくタイガー麻吹(江口のりこ)。まあ確かに不公平だなぁと思いました。
このドラマを見ていると、明らかに森若さんは表彰されても良い功績をあげていると思うのです。
重役なのに表彰されない。しかし、表彰されるために頑張っているわけでもないだろうなあ…。
製作部マイスターのレジェンド・留田(でんでん)のパンケーキ領収書に唖然
製造部マイスターの留田(でんでん)という男は、仙台工場所属の従業員です。
桃の香りが漂うオーガニックの石鹸は釜炊きで作られる上、プレミアムというものは留田の手で調合されて作られます。
その日の気温や湿度によって調整を変えていくことで生まれる、それが天天石鹸プレミアムです。
肌の弱い人でも使えることから、天天コーポレーションになくてはならない商品。
それを作れるのは留田ただ一人。だからレジェンドと呼ばれるのです!
そういう職人気質の人は厳しい人なのだろうと身構えていたのですが、経理部に訪れた留田は…なんというか…。
ギャル風の若い女子社員の藤見アイ(森田望智)と一緒にちょっとチャラチャラしたような感じで登場。
食事代の領収書を持ってきたのですが、それが結構高額…。
しかもふたりでパンケーキを食べに行くとかで、肩を組んで仲良く出ていきました。
えーっと…パパ活かな?娘さんを亡くしているという情報もありますが…これは(汗)
授賞式の付添人は1人しかついてくることができないというのに、奥さんよりも若い女。
この人…尊敬して良いものだろうかと思うのも仕方がありませんね。
藤見アイ(森田望智)出現から始まる「天天石鹸プレミアム」の危機
人気の石鹸を作っている人なのですから、若い女子社員と仲良くしていても気にすることはない、うさぎを追う必要はないと思っていた森若ですが、経理面から見てもそうは行かなくなっていたのでした。
まず!プレミアム石鹸の品質が落ちているという口コミが多数あり、身近な人も質が落ちたと言っているのです。
そして、麻吹が調べてみたところ、3ヶ月前より光熱費や材料費が5%もUPしています。
これは明らかに…何かあったとわかります。
ちょうどやってきた仙台工場の工場長を問いただすと、3ヶ月前より廃棄が多くなったらしくこの結果。
この工場長も肌が弱く、天天石鹸プレミアムじゃないと肌荒れを起こしてしまうので由々しき事態なのです。
すべては藤見アイが入社したことが原因らしく、3ヶ月前に彼女が正社員になってからこんなことが起こり始めたと言います。
要するに、若い女にのめり込みすぎて腕が鈍った?ということなのでしょう。
留田も半休を取るようになったりしてたるんでる!と思われても仕方がない事態。
なので工場長は、藤見を別の工場へ異動させることを検討し始めているのですが、留田には「そんなことをしたら会社を辞める」と言われ、手も足も出ない状態なのです。
これは会社全体の問題になるのですが…まずこのドラマ、麻吹が来たせいか、推理ドラマ感がパワーアップしています。
工場長を問い詰めるところなんて麻吹刑事と言いたくなるような状態でしたからね!
執拗に追わないようにしている森若も頭を抱えますが、天天石鹸プレミアムの品質ダウンは会社の売上げにも関わる一大事。
さすがに見過ごせないでしょう。
留田(でんでん)の秘密。レジェンドの希望が藤見(森田望智)だった
工場長が持ってきた仙台工場で今度発売されるオーガニックの石鹸の新しい香り「SAKURA」
これが経理部の中でかなり評判が良く、真夕(伊藤沙莉)はアロマ代わりにデスクに起きました。
そして最近、森若は太陽(重岡大樹)とのことがあり、必要以上にリップを塗ったくっています。1日にもう何度も何度も!
いつキスされても大丈夫なように!という感じなのでしょうが、麻吹が数えただけでも7〜8回…。
就業時間内にその回数…塗り過ぎですね。しかも勤務中にそんなことにはならないのに…です。
さくらの香りで満たされる経理部の部屋。
そこにちょうど留田と藤見がやってきました。
「これ良いですね」と、真夕がさくらの石鹸を差し出すと「桃か」と返す留田。
誰もが「え!?」って顔で見ますが、どうやら冗談です。
しかもこのとき、病院のカードを一枚落としたのですが、そこにも今回の問題解決のヒントが隠れていました。
仙台工場に努めているのに、留田が持っていたのは山形の病院の診察券。
森若は、病院の診療時間と留田の半休を取る日を照らし合わせたことで、とんでもない真実にたどり着いてしまいました。
うさぎを追うなと言い続けた森若さんは、珍しく「この一件、私に任せてもらえないでしょうか?」と言い出します。
留田が半休を取っていたのは、山形の病院の高齢者外来に行くため。
桃とさくらを間違えたということは、今の留田の5感が鈍り始めたことの証明だったのです。
藤見はそれを必死で隠すため、冗談で桃と言ったと言いました。
レジェンドと呼ばれた留田も年には敵わず、今では「石鹸の声が聞こえない」というのです。
職人だからこそわかる感覚、音の違いが判らなくなってしまい、何とか病院に通って凌いでいた…周りにそのことを言えないでいたという辛い状況でした。
そんなとき、昔の自分のように石鹸の泡の音などの雰囲気が違うことに気づいたのが藤見だったのです。
留田は喜びました。後継者がここにいたと!
それから留田は高齢者外来に行くことを辞め、当時アルバイトであった藤見を正社員にし、技術をすべて教えるため、パンケーキで釣って教え込んでいたということだったのです。
そしてこっそり石鹸を作らせていたことで、光熱費や廃棄が増えたということ。
決して女にうつつを抜かしていたわけではなく、留田はどこまでも職人だったのです。
はねっかえりも滑らかに!留田(でんでん)と藤見(森田望智)の師弟に森若(多部未華子)もそっと手を差し伸べる
マイスター授賞式に奥さんではなく藤見を連れてきたのは、弟子としてマイスター受賞の功績を見せたいから。
しかし、藤見も何も考えていない女の子ではありません。
ちゃっかり奥さんを連れてきて、席に座らせているのです。これには留田も驚きです。
受賞スピーチを作っていた留田ですが、妻の顔を見た瞬間、紙通りに読むことを辞めました。
すでに石鹸が作れない状態になっていたこと、そして後継者ができたことなどすべてを洗いざらい吐き出し、マイスターを辞退したいとまで言い出しました。
本当は、石鹸が作れなくなった自分が何の役にも立たない老人と思われるのが怖かった。
しかし、今は胸を張って自分はここまでやってきて、次につなげようとしていることを言うのです。
はねっかえりでも、石鹸のようにいい塩梅で油を混ぜると優しく包み込みながら汚れを落としてくれます。
今ははねっかえりのパンケーキが好きな女の子ですが、みなさまに良いものをお届けできるように仕込みます!
そんなスピーチをするもんですから、藤見も涙ボロボロです。
隣にやってきた森若に対して、藤見は言います。
今度は自分がマイスターになって、留田をここに連れてくると。熱い師弟愛に胸が熱くなりました。
森若は言います。
「奥様の交通費、授賞式の付添人として出してくださいね」
そして、藤見の経費は引継ぎの業務の出張費として、経費で落とせるようにすると…。
『これは経費で落とせません!』というタイトルですが、森若さんは結構経費で落とせるようにしてくれます。
正当な理由があるからできること。つまり、善く生きていればきちんと経費として認めてくれるんです。
こういう森若の話の分かるところは、社員にとってありがたい存在だと思います。
幸せそうな森若(多部未華子)と嫉妬する森若
太陽とは恋人同士となった森若。
メールもするようになり、太陽の言葉遣いに敬語がなくなってきました。
関係が進展していることがよくわかります。
あれだけリップをして準備もし、ついに念願のキスも果たせました。
その余韻が忘れられず、会社でぽやぁ~と歩く森若さんのなんとも可愛らしいこと。
しかし、何事もなく順調な交際と思いきや、ちょっと不穏な感じもあるのです。
仕事の帰り道。太陽の後輩、荒井樹菜(筧美和子)が現れたのですが、森若よりもベッタリ!
森若の声はひたすらに、「触ってる…触ってる!めっちゃ触ってる」と、彼女としては嫉妬したくなる触り方です。
彼女の前で腕組を許すな。携帯変わってないからメールするというのを許すな太陽!どういうことだ!と言いたくなりました。
人よりパーソナルスペースの狭い子なのだろうというのはよくわかりますが受け入れすぎる!
森若さんも年上だからって黙っている必要はないぞ!なんて思いました。
しかも!樹菜と太陽の関係はこれだけでは終わらず!
マイスター授賞式の最中、太陽は電話を持って退席。
気になって追いかけたらば、会社の外で抱き合うふたり。
森若さん、固まる。
見ている私、イラッとする。
ちょっとこれは問題ですよー、太陽くん!
田倉(平山浩行)に良い相手はいないのか?って思っていたらどうしてそうなった!?
未だ独身の田倉が珍しく連休を取り、その間の製造部の経理は麻吹に引き継がれました。
ふたりの息がぴったりなので、部長の新発田(吹越満)はお似合いだと言います。
仕事ができて二枚目、そしてハンサムな田倉さん。
狙っている女性も多数ですが、麻吹と田倉はお互いに「ない!」です。
タイガー麻吹にセクハラ発言だと言及されていしまいました。
そしてそのころ、第2話で登場した女王皆瀬(片瀬那奈)も2日間の出張に出かけることに。
しかも、夫から電話がきているのに、それを出ずに拒否。
田倉と皆瀬、ふたりとも2日間会社には来ないというこの状況…まさか…と思うのは当然だと思うのです。
しかし、授賞式前夜のこと。森若が太陽と待ち合わせのためカフェにいた時です。
外で田倉と皆瀬が一緒にいるところを目撃してしまいました。
なんであの二人が一緒に?って思っていましたが、次の瞬間に田倉が皆瀬を引き寄せキス。
森若さん、見てはいけないものを見てしまったのです。
しかも田倉と皆瀬も森若に気づいてしまいました。
結局森若は、太陽を待たずに帰宅。
その結果、太陽が家にやってきて、キスをしたという展開になったわけですが。
田倉と会うとそれはそれは気まずいです!田倉さん、それは「不倫」ですから。
会社で出くわすなり、田倉は森若を引き留めますが、物静かな森若は噂話には興味がないと言って言及をしません。
基本的に、経理に関係ないと思ったらスルーなので、田倉としてはありがたいでしょう。
しかし、不倫です!これは明らかに今後なんらかの事件になること請け合いです。
完全にこれからの布石です!
『これは経費で落ちません!』第7話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
今回のタイトルが「石けんの秘密とキス」。
「石鹸の秘密」と「秘密のキス」、そして「キス」が完全に複合していた回だったなぁという印象です。
いくらレジェンドと言えども、嗅覚や聴覚は衰えていきます。
その時に後継者がいないと不安になるものですし、それは会社にとって致命傷。
それを気づかれたくないからと言って、こっそりと藤見を育てていたわけですが、堂々と育てていいんですよね。
一見大丈夫かこれはと思った留田と藤見の関係ですが、会社の未来にとっては大事な師弟関係と言えるでしょう。
ここは問題なくハッピーエンドと言えるのですが…問題は太陽と田倉さんです!
今回で話が終了しなかった2つの恋模様。
それがこの先どうなっていくのか見ものです!
森若さん、いざとなったら怒っていいんですからね!って私は強く言いたいです!
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