ドラマ『華麗なる一族』 第8話あらすじ・ネタバレ感想!高炉建設を急ぐ阪神特殊製鋼だったが…

ドラマ『華麗なる一族』 第8話あらすじ・ネタバレ感想!高炉建設を急ぐ阪神特殊製鋼だったが…

出典:WOWOW公式Twitter

大介(中井貴一)は、日銀天下り派と生え抜き派の派閥争いに揺れる大同銀行を合併のターゲットを絞り、三雲頭取(石黒賢)に不満を持つ綿貫専務(六角精児)に近づき、様々な罠を仕掛けていきます。

万俵家では、二子(松本穂香)の結婚話が、本人の意思とは関係なくどんどん進んでいました。

二子は、ある決意を四々彦(工藤阿須加)に伝えます。

一方、不況にあえぐ阪神特殊製鋼は、大同銀行の力を借りながら高炉建設を急ぎますが、完成まであと2ヶ月というところで、鉄平(向井理)は、信じられない光景を目の当たりにすることになります。

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ドラマ『華麗なる一族』前回第7話のあらすじと振り返り

相子(内田有紀)は二子(松本穂香)の結婚話を進めていました。

しかし、二子は相変わらず結婚相手は自分で探すと猛反発します。

そんな中、二子は鉄平(向井理)の差し金で四々彦(工藤阿須加)と急接近することに。

そして、念願の妊娠が発覚した万樹子(吉岡里帆)は、銀平(藤ヶ谷太輔)にそのことを報告すると、「万俵の血を継ぐ子供はいらない」と冷たくあしらわれてしまいます。

銀平には、かつて心に決めた相手がいましたが、諦めた過去がありました。

一方、大介(中井貴一)が五行連合の中で“つまみ食い”をする相手を探す中、初会合に出席した芥川(高嶋政伸)は、叩き上げの大同銀行専務・綿貫(六角精児)が日銀出身の三雲頭取を快く思っていないことを知ります。

そこで大介は綿貫専務に目をつけます。

【ネタバレ】ドラマ『華麗なる一族』第8話あらすじ・感想

大同銀行の抗争

大同銀行では、新たに日銀から天下りした人物が専務となり、専務3人体制になることが決定しました。

次の人事で副頭取確実と言われていた綿貫専務(六角精児)が昇格を見送られたことで、綿貫専務を囲む生え抜き派は地団駄を踏んでいました。

その情報を知った大介(中井貴一)は、「慰めてやれ」と東京の芥川(高嶋政伸)を綿貫専務の元へ向かわせます。

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もちろん、本気で慰めるわけではありません。下心あっての行動です。

今回の大同銀行の人事には、日銀のプレッシャーがかなりかかっていました。

「もはや、大同銀行は日銀の植民地ですよ」

綿貫専務は、三雲頭取(石黒賢)ら日銀天下り派への不満を隠しませんでした。

ロックオン

その三雲頭取は、鉄平(向井理)と食事をしていました。

頭取は、派閥争いに関して頭を悩ませていると苦笑します。

鉄平は、高炉完成を間近に控え、大同銀行から別枠融資を頼んでいました。

三雲頭取は、ここまで来たら最後まで付き合う、万が一の時は心中だと鉄平を応援してくれました。

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今や、大同銀行は阪神特殊製鋼のメインバンクのようなものです。

メインバンクであるはずの阪神銀行では、大介は鉄平の面会要請に応じていませんでした。

どうせ、資金繰りにうまくいかず泣きついてくるのだろうと思っていたからです。

その後、芥川から大同銀行の対立はいよいよ深刻で、綿貫専務は情実貸付だからと三雲頭取が首を縦に振らない『アサヒ石鹸』への融資を、代わりに阪神銀行に頼みたいと言ってきていることを聞き、今度は大介が直接綿貫専務と話すことを決めました。

「ことによっては首根っこを捕まえられるかもしれん」

そして、秘書を呼び出し鉄平に電話するように申しつけます。

moyoko

『アサヒ石鹸』は、綿貫専務の息子の嫁の実家なのです。大介は何か思いついたようですね。

つる乃家にて

大介は大女将(萬田久子)のお見舞いと称して、東京の『つる乃家』に鉄平を呼び出しました。

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久しぶりに並んだ父子の顔を見て、大女将はまるで先代と並んでいるようだと喜んでいます。

鉄平は、自分の出生の疑惑を思い浮かべて、複雑な表情をしていました。

鉄平は改めて、大介に来期の融資についてよろしく取り計らって欲しいと頭を下げます。

不況の中、高炉建設一時中止の声もありますが、鉄平としてはなんとかやり遂げたいと思っていました。

大介は、三雲頭取がどう思ってるのか鉄平に尋ねます。

鉄平が万が一の時は心中すると言われたことを話すと、大介の顔がこわばります。

moyoko

大介は三雲頭取に嫉妬しているのでしょうか?

不思議そうに見つめる鉄平に、気を取り直した大介は検査で注意されてしまったので20億円の半分しか貸せない代わりに外国銀行からのインパクトローンの提案をします。

moyoko

阪神銀行に保証をしてもらって、外国の銀行から融資を受けるのです。

鉄平はあまり乗り気ではありませんでしたが、大介は「私に任せておけばいい」と鉄平を説得しました。

大介の脅し

相子(内田有紀)と小泉夫人の間で二子(松本穂香)のお見合いの日取りが決定しました。

しかし、肝心の二子がまだごねているということで、大介が二子と話をすることに。

大介が二子にお見合いの話を出すと、二子はすかさず断って欲しいと言います。

「自分のことばかり考えず鉄平の気持ちも考えた方がいいと思うよ」

大介は、四々彦(工藤阿須加)との結婚を鉄平が賛成したとしたら、二子自身は家出すればいいかもしれないけれど、万俵家の長としては鉄平のことが許せなくなると言います。

「冷静になってよーく考えるんだ。一ノ瀬君の家にも迷惑をかけることになるんじゃないか?」

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大介は娘のことを完全に脅しにかかっています。自分の銀行のためなら何事もいとわない冷酷人間です。

万樹子の流産

その時、相子と寧子(麻生祐未)が、万樹子(吉岡里帆)が腹痛で苦しんでいると駆け込んできました。

相子たちが急いで万樹子の家に駆けつけると、万樹子はあまりの激痛にベッドの上でのたうち回っています。

結局、万樹子は骨盤腹膜炎によりすでに5ヶ月だった子を流産してしまいました。

銀平(藤ヶ谷太輔)はその夜遅くに帰宅し、寧子からそのことを聞きますが、特に万樹子を心配する様子を見せませんでした。

moyoko

銀平が眉一つ動かさないので、さすがの寧子もドン引きしています。

流れてしまった子は男の子でした。

せっかくの男の子を流産してしまったというのに、平気な顔をしている銀平を、万樹子は冷たいと責めます。

「あなたのせいよ!」

万樹子は、銀平の帰りがいつも遅いので、あまりの寂しさにパーティーなどに出かけていたから流産したのだと言います。

「あなたが家にいれば大人しくしていたのに…」

moyoko

銀平はそれを「ヒステリー」と言って片付けてしまいます。さすが大介の息子ですね!

大介の叱責

しばらく経ち、万樹子の両親が万樹子を見舞いに来ました。

大介はそこで、安田社長から万樹子が今後子供を産めない可能性があると聞かされます。

大介は銀平を呼び出し、万樹子のことを何故黙っていたのかと叱責します。

「僕は別に子供は…」

「そろそろ自覚を持て。阪神銀行を継ぐのはお前なんだ!」

大介は、万俵コンツェルンの総裁を継がせるのは、鉄平ではなく銀平だと考えていました。

だから、銀平の血を分けた男の子が欲しいと期待していたのです。

moyoko

そんなこと言われても…って感じですよね。ここで腐って飲んだくれてしまうのが、銀平です。

相子は急いで医者を探すか、万樹子を切って新たな閨閥を作るかと考え始めます。

しかし、大介はこれからはもっと安田社長の力が必要になるので、今関係を断つわけには行かないと言いました。

二子のお見合い

数日後、二子と細川(宮田俊哉)の見合いが行われました。

その席には、細川の伯母である佐橋総理夫人も同席しています。

この結婚については、佐橋総理も喜んでいると夫人は話しました。

moyoko

細川は終始ニコニコしていますが、二子はずっと仏頂面でした。

その後、二子は鉄平にいかにその見合いが酷かったかということを次々とまくしたてます。

そして、本当にこの結婚を断ったら、鉄平が困ってしまうのかどうかを尋ねます。

二子は、父の言う「鉄平が許せなくなる」というのは、阪神特殊製鋼への融資をストップすることだろうと捉えました。

moyoko

兄さま大好きの二子にとって、それを言われたら断るわけにはいきません。

鉄平は二子の考えすぎだと二子を慰めました。

私は待ちたい

そこへ、日曜出勤をしている四々彦が、鉄平を訪ねて来ました。

二子は、鉄平に四々彦と2人で話がしたいと、頼みます。

四々彦は、二子の顔を見るなり、また食事に行こうと誘ってきました。

二子は笑顔で「行きたい」と答え、その後お見合いしたことを四々彦に伝えます。

「それは…おめでとうございます」

そう言葉を絞りだす四々彦に、二子はお見合い相手とは結婚するつもりはないと言います。

「高炉が完成するまで、お待ちしてもよろしいですか?」

moyoko

つまり、高炉完成を待って真剣に二子とのことを考えて欲しいということですね。

合併はポスト次第

大介は、アサヒ石鹸の経営内容を調べ、綿貫専務を引き込むためのエサとして融資をすることを決めました。

そして、抗争が激しくなっている今、阪神銀行がそこに付け入って預金順位8位の大同銀行を取り込む作戦を立てます。

大介はさっそく綿貫専務との会談をセッティングし、彼の頭取に対する思いと、合併についての意見を聞きます。

綿貫専務は、合併に関しては相手によりであって、何が何でも反対ではないと答えました。

「合併の決め手は?」

「ずばりポスト。ポストを準備しない合併はありえないんじゃないですか?」

moyoko

観ているこちら側からは、大介の二股に分かれた舌先が、綿貫専務に伸びているのが見えます。

その後、綿貫専務はアサヒ石鹸の融資を阪神銀行に引き受けてもらった見返りに、系列会社である阪神特殊製鋼への別枠融資を認めると三雲頭取に申し渡しました。

見せかけ融資

阪神特殊製鋼の役員会議では、特殊鋼の不況をどう乗り切るかの話し合いが行われていました。

銭高(甲本雅裕)ら経理側は、高炉建設を一時中止すべきだと主張し、鉄平側は高炉建設を前倒しして、いち早くコストダウンを図るべきだと主張します。

石川社長(長谷川初範)が決断を迷っていると、鉄平から資金はインパクトローンで用意できるという話が出たことで、会社の方針は、突貫工事で高炉完成を前倒しすることに決定しました。

銭高がそのことを大介に報告すると、大介は勝手にやらせておけと言います。

ただし、大介はもう1円も融資をするつもりはありません。

しかしそれでは他行への印象もあるので、表面上は融資したことにしても、その金は使ってはならないと銭高に命じます。

moyoko

借りた金を使うなと言われて銭高は戸惑いを隠せません。

株の増資

さらに、大介はインパクトローンも実行する気はありませんでした。

その上、もし資金が欲しければ、大同銀行に借りろと言います。

「君は、阪神銀行から出向している身だ。私の言うことだけを聞いていればいい」

moyoko

今なら完全にパワハラ案件ですよね。

そして大介は、銭高に現在3%大同銀行が所有している阪神特殊製鋼株を、増資してもらうようにと命じました。

大同銀行は、別枠融資と同時にさらに3%、200万株の増資をするという鉄平らの提案を快く引き受けてくれました。

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阪神特殊製鋼と大同銀行のつながりはさらに強固なものになっていきます。

二子の告白

二子の意思とは裏腹に、結納の日取りが決まりました。

二子は再び四々彦に、結婚する気はなく、高炉が完成するまで待ちたいと伝えます。

しかし、四々彦は浮かない顔をしています。

四々彦は、色々考えた末、やはり自分たちが付き合っていくのは無理だろうと思っていました。

二子は、多少周りに迷惑をかけても、自分が納得の行く人生を歩みたいと訴えます。

「好きです…!」

四々彦とて、決して二子を手放したいわけではありません。

しかし、今は高炉建設のことしか考えられず、二子との結婚を考えるほどの心の余裕がないと、断腸の思いで二子を突き放しました。

moyoko

自分の会社への影響も考えてのことでしょう。ベストな選択ですが、気の毒です。

その頃、突貫工事を進めていた高炉建設現場では、黒煙が上がっていました。

大介は、高炉建設現場で爆発事故が起きたと連絡を受けていました。

ドラマ『華麗なる一族』 第8話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

今回は、大介の冷酷な部分がますます浮き彫りになった回でした。

お見合いを嫌がる二子に対し、鉄平に迷惑がかかると言って脅し、その鉄平には協力するそぶりを見せて、実は阪神銀行の“小が大を食う”合併のために、阪神特殊製鋼をダシにしています。

5ヶ月の子を流産してしまった万樹子も気の毒でした。

銀平も万俵家の犠牲者で可哀想ではあるのですが、万樹子への仕打ちが酷いので、あまり同情できません…。

そして、鉄平の夢が詰まった高炉が爆発事故を起こすというこれ以上ないほど不運な出来事が起きてしまいました。

大介はきっとタダでは起きないでしょう。

鉄平は果たしてどうなるのでしょうか?

次回も見逃せません!

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