番組冒頭から流れるQUEEN「WE WILL ROCK YOU」は、まさに転校を決めた純(金子大地)に、終業式に学校に来てと言った三浦紗枝(藤野涼子)の決意とリンクし、明らかに大きな動きがありそうな…。
そして予想通り、紗枝を筆頭に生徒たちがとんでもない事態を引き起こします。
普通の生活じゃありえない!
そう思えてしまう『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7話のレビューをどうぞ。
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目次
『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7話あらすじ
退院した純(金子大地)は、紗枝(藤野涼子)に誘われた終業式に出るかどうか迷っていた。
答えを求め、純は久しぶりにマコト(谷原章介)と会う。
カフェバーのケイト(サラ・オレイン)からは「逃げてもいい。だけど、自分からは絶対に逃げ切れないよ」と背中を押される。
終業式の朝、母・陽子(安藤玉恵)の心配をよそに学校へ向かう純。
式の最中、紗枝のとった思いもよらぬ行動で、全校生徒を巻き込んだ大騒動が始まる。
出典:『腐女子、うっかりゲイに告る。』公式ページ
【ネタバレ】『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7話の感想
問題は本当に“居場所”だったのか?
この世界には自分の居場所なんてない、周りはゲイについて理解がない。
だから隠し続けなくてはいけない…これまでずっとそんな想いだった純(金子大地)。
しかし、カフェ―バーのケイト(サラ・オレイン)と話し、その言葉の答えが見えたような気がします。
同性愛者に偏見がある日本に、どうしてケイトは居続けるのか…?
ケイトの答えは、日本の女の子が一番良かったから。
国や世間が認めているとか認めてないとかは関係ない。
大事なのは場所じゃなく、自分が自分を認めているかどうか。
逃げてもいい。だけど、自分からは絶対に逃げられない。どこかで戦う覚悟を持たないと。
終業式に行くかどうか迷っていた純ですが、学校へ行くことを決断します。
三浦紗枝(藤野涼子)のカミングアウトスピーチ
絵のコンクールで入賞した紗枝は、終業式に全校生徒の前で表彰されることが決まっていました。
その晴れ姿を純に見てほしいと言った紗枝ですが、本当の狙いはそこではありません。
紗枝は受賞スピーチと称し、カミングアウトを始めたのです。
校長の前からマイクを取り、大きな声で言い出しました。
「私は、BL(ボーイズ・ラブ)が大好きでーす!」
さすがに校内はざわつきますし、純も呆然とするしかありません。
紗枝は、小5で好きな漫画のBLの二次創作を見てドキドキし、それから夢中だったと言います。
見るだけでは飽き足らず、自分でも書き始めた紗枝。
しかし、中学で腐女子であることがバレてしまい、友達が一気に離れていったのです。
この経験を教訓に、高校では腐女子であることを隠し、本を買う時は遠出をしていました。
が、その時出会ってしまったのが純だったのです。
ここでやっと第1話のエピソードに戻ってきたのです。
先生たちは幾度となく紗枝のスピーチを止めさせるために取り押さえますが、紗枝を守ったのは高岡亮平(小越勇輝)でした。
大事なことを話しているんだから邪魔するな!と叫ぶと、クラスメイトも壇上へ上がり、紗枝や亮平を取り押さえる教師を押さえます。
生徒たちが動き出したこの大騒動。
紗枝はもう全部話さないとダメでしょ!という具合になってしまいます。
純を好きになって告白をしたこと、SEXをしたけどできなかったこと、男性とキスしているところを見てしまったこと、ありのまま赤裸々です。
そんなに喋っていいのかと思ってもしまいましたが、簡略化してはいけないんですよね。
ここまでくる6話までの間、純はひたすら苦しみ、悩んだように、紗枝の胸の内もすべて言葉となって広がりました。
純が周りに壁を作っていたのは、純が傷つきたくないからではなく、周りがどう対応したらいいかわからず混乱しないように、困らせないようにしていたのです。
この紗枝の全力の告白を見ても、純はただ立ち尽くすだけでした。
しかし、そんな彼を動かしたのは、小野雄介(内藤秀一郎)。
「彼女が一人で全部さらけ出して頑張っているのに、何もしないつもりか。男ならちゃんとケジメをつけろ!」
小野の言葉に反発するかのように壇上に上がる純。
問題を簡略化し、大事なものだけを見つめた純の答えは、紗枝が好きだということでした。
ゲイであることを嫌われたくないとか、居場所がないとか、全部切り捨て、紗枝を抱きしめました。
みんな孤独だった
この一連の事態によって、ある変化が起きました。
純がゲイであることが学校中に知られたとき、ゲイがいるという噂話をした下級生が、放課後にやってきたのです。
純に謝る青年。
悪いことを言った…というだけではありません。
実は、この青年もゲイで、一緒にいた男子の反応を知るためにわざと話を出したのでした。
これを知った純は、肩の力を抜いて生きていこうと言葉をかけ、ひと段落です。
どうやら、わざとゲイネタを振って相手の反応を見るのは、相手が自分を受け入れてくれるのかどうかを探る“あるある話”みたいです。純もよくやるらしいです。
それを言うならば、紗枝の腐女子のきっかけも、腐女子あるある話です。
二次創作の作品の表紙は、作品ファンからすればとっても魅力的に描かれているので、間違って落ちることが多々あります!
ええ、実感があるのでよくわかります!
『腐女子、うっかりゲイに告る。』第7話まとめ
よるドラ
【#腐女子うっかりゲイに告る】https://t.co/l6BM23CtZ9★.o○o.★
第7回を1分にまとめてみました✿
★.o○o.★
新たな一歩を踏み出した
純くん(#金子大地)と
三浦さん(#藤野涼子)。体育館のシーンで
クラスメイトみんなの
表情にも目を奪われた
はな子✿です(;д;) pic.twitter.com/sxduCae0I5— NHKドラマ (@nhk_dramas) 2019年6月1日
紗枝が壇上に上がる前までは、まるで嵐の前の静けさでした。
ここが何もない当たり前の生活のように過ぎていったからこそ、10分にもわたるスピーチがより迫力を生んだと言えます。
また、「WE WILL ROCK YOU」の歌詞は3番まであり、すべての冒頭には共通の言葉があって、その言葉とは「Buddy」=「仲間や相棒、兄弟」の意味です。
つまり、紗枝の告白に対して教師が止めようとしたとき、クラス一同が一丸となったことを、ここで表しているんだなぁと…。
考えすぎなのか、奥深く思えてしまい、頭を抱えます。
腐女子であることも、ゲイであることも隠す必要がなくなった紗枝と純。
これでひと段落ですが…最終回が残っているんですね。
さて、毎週毎週人の心を揺さぶってきたこのドラマがあと1話で終わりです。
純と紗枝の未来はどうなっていくのでしょうか。
そして、亡き心友・ファーレンハイトが誰だったのか…真実を知るためにも、最後まで見ます。
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