『腐女子、うっかりゲイに告る。』第8話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!同性愛者はなぜ生まれたのか?

ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』第8話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:NHKドラマ公式Twitter

自分がゲイだとバレた安藤純(金子大地)。

全校生徒が集まる場所で腐女子であることをカミングアウトした三浦紗枝(藤野涼子)。

そんなふたりの物語『腐女子、うっかりゲイに告る。』も、これで最後です。

亡き心友のファーレンハイトとの約束を果たすため、紗枝と共に遠出をする純。

そこで明らかになるファーレンハイトの正体に驚きを隠せません。

大阪へ行くことを決めた純に対し、紗枝や誠(谷原章介)はひとつの答えを出します。

そして、同性愛者である純たちはどうして生まれてきたのか?という問題に対し、紗枝が出した答えは純の肩の荷を軽くしてくれた気がします。

あれだけ辛いと言い続けたこのドラマは、とても軽やかな終わり方を見せてくれました。

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『腐女子、うっかりゲイに告る。』第8話(最終回)あらすじ

純(金子大地)は、亡くなったネット上の友人・ファーレンハイト(声・小野賢章)との約束を果たすため、紗枝(藤野涼子)と、彼の家を訪ねる。

心の支えだった親友の素性を知ることにためらう純だが、遺影に写る彼の姿に衝撃を受ける。

その帰り、純は紗枝に二人のこれからについて、思いを伝える。

さらに、純はマコト(谷原章介)と会う。

「奥さんと僕が溺れたら、どちらを助ける?」

純の質問に、マコトは静かに答え始める…。
出典:『腐女子、うっかりゲイに告る。』公式ページ

【ネタバレ】『腐女子、うっかりゲイに告る。』第8話(最終回)の感想

ファーレンハイトの真実

大阪の学校へ行くことを決めた純(金子大地)は、紗枝(藤野涼子)を連れて、海へとやってきました。

第7話の最後に、海に行こうと言った純。

その約束を果たすためだと思いきや、そうではありませんでした。

ここへ来たのは、純の中に残された別の約束、ファーレンハイトの墓にQUEENのCDを備えることでした。

お互いに本名も顔も知らない純とファーレンハイト。

しかし、住所だけは残されていたみたいですね。

インターホンを鳴らし、「亡くなった息子さんのことで来ました」と言います。

ファーレンハイトの母親は、「あなたも同性愛者なの?」と聞くと、純は肯定します。

しかし、彼女を連れていることで、「治ったんじゃないの?」と聞かれます。

同性愛者は治るとか、治らないとか、そういうモノではない、そう生まれてきただけなんです。

今まで後ろめたかった想いを、純はそのままファーレンハイトの母親に伝えました。

ファーレンハイトや紗枝との関わりで、純は明らかに変わりましたね。

そして、ファーレンハイトの素顔を知って、純は衝撃を受けました。

ネットで知り合ったとき、ファーレンハイトは20歳だと書いていました。

しかし、遺影に映っていたのは15歳の少年でした。

時には自分を元気づけ、大人びた言葉を投げかけてきた彼が年下であったことに純はショックを受けます。

「ただの中2病かよ」

いえ、彼は本当に同性愛者だったのです。

「バカ野郎……」 

紗枝に止められ、感情を抑えた純の口から出てきた言葉は、それしかありませんでした。

約束通りQUEENのCDを備え、純はファーレンハイトに別れを告げました。

それぞれの答え。

大阪へ行くことを決めたと聞かされた紗枝は、純に言いました。

「遠距離は無理だよ、別れよう。これで私がフッたことになるんだからね」

寂しい気持ちもありますが、それが2人の中の最適解と言えるでしょう。

紗枝と純は、恋人同士というよりも心友。

お互いのことをとっても好きですが、恋愛とは違う「絆」で結ばれた関係でいることで、繋がっていられます。

別れたとはいえ、疎遠になることもありません。

とってもきれいな別れ方だったといえます。

そして、純に別れを告げた人がもう一人。

パートナーの誠(谷原章介)でした。

自分を卑怯なコウモリと言った誠ですが、寂しいコウモリはどちらの仲間にも入れず、寂しい想いをするしかなかったと純に語ります。

どちらも手に入れたつもりの誠でしたが、本当はどちらからも見放されるのが怖かったのかもしれません。

第7話で、自分と奥さんが溺れていたらどちらを助ける?と純は問いかけました。

誠の答えは「妻を助ける」。

こうして純は、笑顔で誠と別れ、1人になって涙を流しました。

純にとっては辛い選択だったかもしれません。

しかし、前に進むためには、これも必要な結末だったといえるでしょう。

誠は卑怯なコウモリなんかではなかったと思います。

何かを求めることは、人の本能です。

離れられるのが怖いと思うのも同じ。

それとどう向き合うかが大事なんですよね。

そして、案の定。純が遠くに行くことにショックを受けるのは亮平(小越勇輝)。

ですが、このふたりの友情も変わることはないでしょう。

恋愛対象ではなく、「大好き」な仲。

こうした仲の友人も、人生には必要ですからね。

そして驚いたのは小野(内藤秀一郎)です。

小野は亮平を介して純にこんな言葉を託しました。

「俺は、Sheer Heart Attackが好き」

QUEENの曲のひとつです。

実は、小野もQUEENが好きだったんですね…。

だからフレディ・マーキュリーがゲイであることも知っていて、純に対して「ゲイ仲間」だとすぐに言葉が出てきたのだと…今さら気づきました。

そして純も、亮平を介して小野に伝言を頼みます。

「僕は、オペラ座の夜が一番好き」

謎に通じ合う純と小野。亮平はちょっとむくれた様子です。

もしかしたら小野と純は、紗枝の一件がなければ…小野にゲイへの偏見がなければ…仲良くなれたのかもしれないと思いました。

紗枝(藤野涼子)の絵

引っ越しの前日。

純は紗枝が受賞した絵を見に外へと出かけました。

紗枝に案内されて、絵を見つける純。

そこに描かれていたのは、水族館デートをしたとき、紗枝が撮った純の姿でした。

水槽の中で泳ぐ亀たちを見ながら、水面の上の光に手を差し伸べる純。

紗枝が純に恋をした瞬間でした。

作品のタイトルも、その名の通り「恋に落ちて」

「恥ずかしいタイトル」

ボソッと言う純。

「別れた彼氏の画が飾られてる時点で恥ずかしいんだけど。」

紗枝、まったくその通りです。

神様はどうして同性愛者を作ったか。

紗枝との関わりの中で、自分の中にある葛藤や想いを変化させていった純。

そして、受賞した絵を見て思ったことは、紗枝はちゃんとありのままの自分を見てくれていたということでした。

それが純にとっては、とても嬉しいことだと思えます。

最後に紗枝は、純がずっと悩んでいた「どうして自分たちのような同性愛者が生まれてきたのか」という答えを、自分なりに出しました。

その答えが……

え?って思う反面、そのくらいの感覚で良いのかもしれない、と笑えてしまいました。

「神様は腐女子なんじゃないかな」

難しく考えなくていいんですよね。

それが答えで良いです。

『腐女子、うっかりゲイに告る。』第8話(最終回)まとめ

あれだけ苦しい想いをし続けた純でしたが、紗枝を始め、多くの人と関わり、価値観を変化させていったことで、最後は笑顔になることができました。

真摯に問題に向き合うことも大事です。

しかし、肩の力を抜いて物事を簡単にし、大事なことだけを求めれば、意外と身軽になれるものでしょう。

それを教えてくれたドラマだと思います。

最後に流れたQUEENの曲は、「Don’t Stop Me Now」。

このドラマはこれで終わりですが、純や紗枝の物語は終わらず、彼ら彼女らは立ち止まることはないのでしょう。

全8回と短かったですが、まだまだこれからです。

描かれることはありませんが、応援し続けたい気持ちでいっぱいになりました。

素敵な作品をありがとうございます。

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