『腐女子、うっかりゲイに告る。』第3話あらすじ・ネタバレ感想!性に悩む純の葛藤が切ない、辛い…

出典:NHKドラマ公式Twitter

自分がゲイであることを隠しながら腐女子・三浦紗枝(藤野涼子)と付き合う安藤純(金子大地)のドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』の第3話。

世間一般が思うような交際を始めた純だが、その道は苦難に満ちている様子。

また切ない感情に満ちる純、そしてファーレンハイトの言葉に、動揺が隠せません。

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『腐女子、うっかりゲイに告る。』第3話あらすじ

純(金子大地)と紗枝(藤野涼子)がつきあっていることはクラス中に知れわたり公然の秘密となっていたが、純は気にしなかった。

一方、以前のように純にしつこくからんで来ない親友の亮平(小越勇輝)のことが、純は気になっていた。

ファミレスで勉強を一緒にするなど親密に接するうち、純の心は紗枝に傾いていった。

純は、ゲイ・パートナーのマコトさん(谷原章介)に彼女が出来た話をし、「今日でマコトさんと会うのをやめにしたい」と伝える。

SNSの相談相手・ファーレンハイト(声・小野賢章)にも紗枝のことを話す。

デートを重ねるうち、純は紗枝と自宅で勉強することになる。

母・陽子(安藤玉恵)が留守の間、ムードは最高潮に達し、純は紗枝を抱きしめる。
出典:『腐女子、うっかりゲイに告る。』公式ページ

【ネタバレ】『腐女子、うっかりゲイに告る。』第3話の感想

交際の次はSEXと浮かれる男友達…そこが課題

安藤純(金子大地)と三浦紗枝(藤野涼子)の交際は、クラス内にすぐに広まりました。

すると、クラスの男子連中は、すぐにその先は?と話を聞きたがります。

もちろんのことですが、まだそんな展開には至っていないです。

異性を抱ける同性愛者も存在すると純は言いますが、彼自身はそうではない様子。

しかし紗枝のことは好きです。

ゲイであることを隠す以上は、どうにか一線を越えたいと思うのです。

動画を見てイメージをしようとしたり、肉まんを胸に見立ててイメトレをしたり…思春期の男子と全く違う考えでこれをやっている純の姿が、非常に辛かったですね。

前回の第2話で、ファーレンハイトに「勃つか 勃たないか」みたいな話をされたこともつながります。紗枝に対して、純は明らかに後者です。

自宅で二人きりになり、良い雰囲気になって行為に至ることになったものの、紗枝に「純」と名前を呼ばれたことで萎えてしまったのです。

好きだけど越えられない壁。本当に切なくなります。

心では紗枝を想いながらも、体はそうではない…純の苦しみはまだまだ続きそうです。

卑怯なコウモリの佐々木誠(谷原章介)

ゲイだけれど女性と結婚している誠(谷原章介)に、彼女ができたことを報告する純。

誠はあまり良い顔をしませんでした。

第1話では彼女は君と急接近するだろうと良いことを言っていたハズなんですが…現実にそうなると、そこには自分の感情は入っていなかったんだろうなということがよくわかります。

同性愛者だけれど異性を想える人間は、純粋な同性愛者、異性愛者からは理解されないどころか、嫌われる傾向があるようです。

誠はそれを「卑怯なコウモリ」と言いました。

イソップ童話のひとつにある、鳥と獣、どちらにもいい顔をするコウモリは、最終的にはどちらにも嫌われ、暗い洞窟の中へと身を潜め、夜にだけ飛ぶようになったという物語です。

誠は自分がコウモリだと言います。誠は、そんな自分が醜くて仕方がないのでしょう。

そして潤も同じようになると思ったのではないでしょうか。

だから、純が「別れたい」と言ったとき、誠は彼を押し倒し、体を重ねようとしたと思います。

もちろん、純を手放したくないという気持ちもあったでしょう。

そんな誠の心もまた切なすぎて…。

もうこのドラマな「切ない」で溢れすぎて語彙力が欠けてしまいます!

「普通」ってなに?

普通の恋人の定義とは何か。

紗枝の答えは、丁寧にあいさつし合える恋人みたいです。

かわす言葉に「親愛」が宿っているものが、普通の恋人という見解。

確かに女性は感情優先です。

そして、見えない感情に妄想を抱きやすいところもあります。

おかげで、純と国語の勉強をしていても、なかなか話が進みません。

腐女子の脳内は、ロマンチックなことであふれています。

そして、普通の定義に悩みながらも、手をつなぐことで笑顔になれる純の姿には、ちょっとホッとするものがあります。

このままではいけないのか…このままではいけないのが辛いですね。

ファーレンハイトの告白

紗枝と交際を始めたこと、紗枝に行為の最中に名前を呼ばれ、誠との時間がフラシュバックし、普通にたどり着くことができずに悩む純に、SNSの友人・ファーレンハイトは聞きます。

どうして普通になりたい?

純の答えは、「子供が欲しい」「母を喜ばせたい」「周囲から気持ち悪いと思われたくない」と言います。

しかし、心の奥底に「気持ち悪い人間になりたくない」といった、純の中にも誠と同じように「卑怯なコウモリ」を軽蔑する自分がいるからかもしれません。

ファーレンハイトは言います。

「僕は気持ち悪いかい?」

純はそんなことはないと言います。君は最高の友人。

続いてファーレンハイトが言います。

僕も君ほどの魅力的な人に出会ったことがないよ。君がフリーでないことが悔しいよ。

君がフリーだったなら、もう30回は告白しているという純。

ファーレンハイト「フリーだよ」

どういうこと?

誕生日には彼と過ごすと書いていたファーレンハイト。

しかし、幸せな言葉がファーレンハイトから書かれることはありませんでした。

それもそのはずです。

純はここで初めて、ファーレンハイトがパートナーを亡くしていたことを知ったのですから。

これには純も私も言葉を失いました。

顔も本当の名前も知らない相手の悲しみが伝わってくるほど、純はファーレンハイトに対して心をオープンにしていたことがよくわかります。

ファーレンハイトの彼が死んだ。

純の想いは、さらに揺れ動きそうです。

『腐女子、うっかりゲイに告る。』第3話まとめ

今回のレビューで「切ない」「辛い」を何度書いたことか。

それだけ性に悩む純の心が重く、深いものなのです。

そして最後にファーレンハイトにされた「彼が死んだ」という告白。

次回予告の最後に「純、さようなら」というファーレンハイトの言葉。

純にとって、どうすることが幸せなのかわかりませんが、こちらの語彙力がさらに削られそうなことは展開が待っていることは容易に予測できます。

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