仲間とは、互いを理解し、長期間ある物事を一緒になって行う者のこと。
まさに映像研は、友達ではなく仲間。
「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 」(早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け)
アフリカのことわざです。
『映像研には手を出すな!』第8話は、この言葉がぴったりだなと感じました。
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目次
『映像研には手を出すな!』前回第7話のあらすじと振り返り
音響部の引っ越し、美術部が制作した背景修正、ロボ研による声優練習など、映像研のロボットアニメ制作はトラブルを乗り越え進んでいきます。
文化祭という期限が迫る中、金森の意見と対立しながらも、アニメーションへの強いにこだわりを見せる水崎ツバメ。
そして、明らかになる水崎ツバメのアニメーションへの熱き想いのルーツ。
「大半の人が細部を観なくても、私は私を救わなくちゃいけない」
誰に何と言われようと、水崎ツバメは自分のためにリアルな演技を追求し続けるのでした。
【ネタバレ】『映像研には手を出すな!』第8話あらすじ・感想
アニメ完成
やはり前日になって完成した映像研によるロボットアニメ。
「間に合ってよかったねー」
「なに言ってんですか。アフレコできなかった時点で間に合ってません」
「まさか、本番生アテレコとは…」
残念ながらアフレコ(アフターレコーディング)は間に合っておらず、音声部分はロボ研という素人による「生アテレコ」という結果になりました。
SU_BU
音楽の力
- 音楽がシーン冒頭から流れることで感情の先回りをしてしまう
- 時には音楽が無い方がアニメーションが引き立つ
- 音楽の意味合いを他のシーンとつなげる
浅草と水崎が意見を出し、百目鬼が音楽を修正する度、目に見えてアニメの印象変わっていきます。
SU_BU
最強の世界芝浜
ダンジョンのような芝浜高校。
その文化祭「芝浜祭」は、やはり異質でした。
- アイドルっぽい衣装の、エレクトロ・マグネティックアメーバ
- バリアフリー研究所による、キャタピラ走行の電動車イス
- 円周率研究部の、円周率で円周を飾ったうちわ
- 短波ラジオ研究部
- 大ネタ「らくだ」を演じる落語研究会
- ラップ部
- おでん部による熱々おでんリアクション
- かき氷部
- 新劇研究部
さすがは(その時点の作者が考える)最強の世界。
個性豊かな部活や同好会が目白押しで、ネタの宝庫でした。
SU_BU
集客作戦
どれだけいいモノを作っても、観てもらわなければ意味がない。
そしてお金が無ければ次回作は作れない。
集客と収益は、金森プロデューサーの腕の見せ所です。
- 読者モデル水崎ツバメの知名度を最大限利用する
- ペットボトルロケットからのパラシュートピンナップ配布
- 空調の私的利用をネタに、空調管理部に夏場に涼しい体育館を提供させる
- 滑車で注目を集めながらの横断幕
校則違反の宣伝行為を取り締まる生徒会から逃げるため、おとりの段ボールロボを大量生産しつつ、彼らも水崎ツバメの特典を餌に観客にしてしまう。
努力の甲斐あって、見事に上映会場は満員になりました。
そして上映後は、水崎ツバメサイン会と握手で興奮したファンに、特典付きDVDを先払いで予約させていきます。
SU_BU
ロボットアニメ
ついに上映が始まった映像研のロボットアニメ。
- 第1話冒頭で見ていた芝浜の美しい景色
- きちんと筋肉と腱で動く鋏
- 蟹が食べたくなる会議
- クロスさせる独特すぎる箸の持ち方
- 微妙に口パクと合っていない生アテレコ
- かっこよくお茶を捨てる動き
- エヴァ+ガンダムのロボ射出装置
- 変な走り方
- SEとBGMで迫力を増した戦闘
- 片足を補うチェーンソーを使った高速移動
- 食い入るように見ていた、リテイクに不満顔だった美術部員
4分間のアニメでしたが、見どころたっぷりでした。
SU_BU
認めざるを得ない結果
「自分で再現して演技するより、絵で再現する方が楽しそうに見えた」
「役者になれって口酸っぱく言ってきたけど、ツバメはもう立派な表現者だ」
圧倒的な作品を見せたことで、アニメ制作に反対していたツバメの両親もようやくツバメのやりたいことと、その才能を認めてくれました。
SU_BU
友達ではなく仲間
「ツバメのお友達?」
「い、いえ。仲間です」
全く違う価値観の三人だけど、同じ目的地を目指している。
水崎の母に尋ねられた浅草は、友達ではなく仲間だと答えました。
SU_BU
『映像研には手を出すな!』第8話まとめ
原作でもアニメでも、作中でも何度も出てきますが、
友達ではなく、
仲間です。
これはキャラ演出においてシナリオ会議に入る前から気をつけている映像研のコンセプトで、スタッフの共通認識。#映像研 つるP pic.twitter.com/ZvXwZhsBi2
— TVアニメ「映像研には手を出すな!」 (@Eizouken_anime) February 24, 2020
- 音楽と効果音の力
- 最強の世界芝浜
- 蛍の光は終わりを告げる
- 友達じゃなくて仲間
オープニングも作れませんでしたし、「塗り」の部分も物足りない感じでしたね。
動画部分の着色は、どうやら金森がやっているようですがのっぺり感はぬぐえません。
まだまだ伸びしろはたくさんありそうですね。
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